長男の嫁は苦労する?同居や介護などの悩みや実態を紹介!
「長男の嫁なんだから!」ひと昔前よりは言われなくなったけど、今でも長男の嫁と言うのは何かと期待され苦しいものです。特に今の時代は介護が深刻な問題でしょうか?同居・介護・跡取りなど、長男の嫁に付きまとう悩みについてお話していきます。
長男の嫁は苦労が多い?
「長男の嫁」と聞くと「苦労」を連想してしまうのではないでしょうか。それほど長男の嫁は色々と大変なことがあります。次男の嫁と長男の嫁では大違いです。
長男の嫁の苦労にはどんなことがあるでしょうか。跡取り問題、墓守、同居など、色んな問題を取り上げてみます。
「長男の嫁だから」と分かって結婚した人もいるでしょう。反対に「長男の嫁だなんて関係ない!ただ続柄が長男ってだけだ!」と思って結婚した人もいるでしょう。どちらにしても長男の嫁には苦労がいっぱいです。「長男と結婚するんじゃなかった」と結婚後に後悔している人もいるのではないでしょうか。
「長男の嫁」という生き物
続柄長男の嫁というだけで、極端な話、一人の人として見てもらえません。姑や小姑、また親族やご近所の人に至るまで、周りの人間から常に「長男の嫁」という生き物だと思われています。長男の嫁も次男の嫁も同じ一人の女性なのにです。
やって当たり前
長男の嫁は同居・介護など、やって当たり前だと思われます。しないなんて論外です。拒否することも困難でしょう。冠婚葬祭の場でも振る舞いも長男の嫁としてこなさなければなりません。
一方、次男の嫁はそれほど期待されず、しない場合もそんなに悪く思われません。とても理不尽なことです。
長男の嫁が陥る同居の悩み
今の時代でも長男の嫁は同居するものだと考えている人が意外と多くいます。義両親に直接同居を頼まれることもありますし、それとなく言われることもあります。
また、小姑に「両親をよろしくね」などと嫌味半分に言われることもありますし、次男嫁は「自分は同居に関係ないから」という姿勢でいます。
続柄が長男、そしてその嫁というだけで義両親との同居が当たり前だと思われるのは辛い悩みですね。
長男一家との人間関係
実際に長男の嫁が義両親と同居するとどんな風になるのでしょうか。
実家ということで小姑がいたり、小姑が嫁に行くなどしていても時々は帰ってくるでしょう。そんな時は気を遣って食事の用意をしたりせねばなりません。小姑は実家ということでのんびり過ごすでしょう。
次男がいれば次男夫婦も訪れてくるでしょう。でも次男嫁はせいぜいヘルプの立場であって、やはり食事の面倒などをみるのは長男嫁になるでしょう。
お中元やお歳暮などの出費がかさむ
お中元やお歳暮もまた悩みの種です。長男だからといって親族にお中元やお歳暮をしなければならないしきたりの家があるからです。
お金が絡んでくるものですのでできれば拒否したいしきたりです。
憧れのマイホームが建てられない
長男は同居するのが当たり前だと思われています。なので、長男がマイホームを建てようとすると反対されたり不機嫌になられることがあります。
長男であっても憧れの自分のマイホームが欲しいものです。仮に将来同居するにしても若いうちは自分の気に入った家に住みたいですよね。
帰省を求められる
続柄が長男というだけで、盆暮れに帰省を求められます。近くならばまだいいですが、遠方に住んでいると帰省の費用もバカになりません。しかし、出費を理由に規制を拒否することも難しいものです。
最近は長男だけ帰省して、嫁はしないという話も聞きます。盆暮れは関係なく、あまり義両親の家には行きたくないものです。まして長男の嫁として見られるとなると負担以外の何物でもありません。
帰省がイヤだからと悩み、盆暮れが近づくと鬱になってしまう長男嫁も少なくありません。
子供の教育に口出しされる
続柄長男の子、つまり義両親から見て孫にあたる子の教育は、特に同居していると嫁の思うようにいきません。何かと義両親に口出しされたり、しつけの邪魔をされて甘やかされたりします。
自分自身のこと以上にわが子のことなので悩みます。しかし、なかなか義両親なりの好意を拒否するわけにもいきません。
長男一家の両親の介護を任される
「長男の嫁に老後の世話をしてもらう」と決めつけている人も少なくはありません。何の了解もなく当たり前に「将来は〇〇さんのお世話になるんだから」と言われては拒否もできません。
将来の世話というと介護です。介護なんて職業としてもとてつもなく大変なものです。実の親の介護でさえできれば拒否したいという人もいるでしょう。それなのに血の繋がりもない義両親の介護が拒否できないなんて最大の悩みの種でしょう。
長男や次男嫁が介護に非協力的
長男一家の両親の介護は長男嫁を中心に期待されます。実の子である長男でさえ非協力的な場合もあります。
次男嫁は「私は長男の嫁じゃないし」と当たり前に介護をしない人もいます。たまに顔を出していい顔だけする人もいるでしょう。
小姑もまた普段は口出ししてくるくせに介護はしない人もいます。ただただ続柄が長男の嫁というだけで全部背負わされます。長男嫁からすると続柄なんて関係ありません。
墓守を任される
続柄が長男というだけで当たり前に墓守に任命されます。自分の墓を建てなくていいと喜ぶ方もいるでしょうが、墓が自分の住んでいる所から遠方にあると墓守も大変です。
また、結婚したからといって長男嫁の宗教と同じとは限りません。同じ冠婚葬祭でも結婚式は教会であげたり神前結婚だったり比較的自由な時代ですが、葬儀などは長男一家と同じものなのが当たり前とされ、なかなか拒否できるものではありません。
もし自分が異教徒だったり、無宗教であったりした場合、自分にとって無意味な墓守に費用をかけるのもバカらしく感じるでしょう。
長男の嫁にかかるプレッシャー
長男の嫁にはプレッシャーがあります。例え「続柄が長男の嫁というだけで、私はただの一人の人間」と思い、長男嫁が背負うしきたりが自分には関係ないと思っていても、あるいは思い込もうとしていても、どこかでプレッシャーを感じているものです。
冠婚葬祭などは自分が仕切らなければならないんだろうか・・など、常に不安とプレッシャーを感じなければなりません。
何々の嫁と呼ばれる
仮に長男の名前が山田一郎だとします。すると長男の嫁はよく「山田の嫁」と呼ばれます。一番いやな言われ方は義両親が「うちの嫁」という言い方をするときでしょうか。
長男嫁にしてみれば「自分は太郎さんの嫁であって山田家の嫁ではないし、義両親の嫁でもない」と言いたいところです。
男の子を産むように促される
続柄が長男だと「跡取り」とよく言われます。その長男の嫁ですから同じように男の子を生んで跡取りを作らなければと思われています。
ですので、女の子を二人産んで「もう子供はこれ以上いらない」と思っていても義両親から男の子を期待されるものです。このプレッシャーは耐えがたいでしょう。
冠婚葬祭が辛い長男の嫁
時々しかありませんが、長男嫁にとって最も辛いのは冠婚葬祭ではないでしょうか。冠婚葬祭には大勢の親族が集まり、当然苦手な小姑たちも来ます。皆に挨拶をしたりおもてなしをしたり走り回っていなければならないでしょう。
そしてその走り回る様子を姑を始め、小姑や次男嫁他、女性陣が品定めしないはずがありません。全くもって損な役回りです。
祝儀や不祝儀の金額
続柄が長男というだけで、冠婚葬祭の際の祝儀や不祝儀の金額を多くするのが当たり前だと思われがちです。「みんな対等だから」と思っていても多くしないわけにはいきません。
会社からの給与に「長男手当」なんてものはないのに全く理不尽です。
服装にまでケチつけられる
続柄が長男の嫁というだけで、冠婚葬祭の際の服装にまで口出しされることもあります。長男の嫁なんだから着物を着なさいなどです。それもまた悩みのたねになったりします。
長男の嫁としての生活の実態
お姑さん次第
長男嫁としてどこまで期待されるかは姑さん次第ということもあります。そもそも姑が同居を嫌う場合もあります。介護もしないで欲しいと思っている人もいます。
そういう家に嫁いだのであれば長男嫁も次男嫁も大差なく扱われています。
気が強いと思われがち
長男嫁は気が強いと思われがちです。特に同居をしているとそうでしょう。
実際に同居という苦労をすることで強くなります。その他のことでも苦労をしているという不満もあって、プライドも出てくるでしょう。
その点、次男嫁はのんびりと見える人が多いかもしれません。
自分を大切に
長男嫁の苦労についてお話してきましたが、多くの長男嫁は同じような悩みをお持ちではないでしょうか?今更ながらに次男に嫁いでおけばよかったと思われる方もいらっしゃるでしょう。
長男嫁の立場について悩み過ぎて精神的に病んでしまったり、ひどければ離婚になってしまうよりは、同居もしないで拒否、介護もしないで拒否、冠婚葬祭もみんなと同じように動けばいいのです。
姑や小姑がうるさくても断固拒否すべきところは拒否して自分を大切にしましょう。