照れる人の心理や特徴！本気で好きな人には照れ屋になる？

照れる人の心の中はどうなっているのでしょうか？照れるというアクションは基本的には意識してするものではなく、他人からかけられた言葉などを受けて思わずとってしまう反応です。つまりその人の「素」の部分が見えるチャンスとも言えます。

照れる人の心の中を知ることが出来れば、その人がどういう人なのかも窺い知ることができます。では照れる人の特徴や照れる原因、好きな人への愛情表現などをご紹介します。

照れるという言葉は普段何気なく使いますが、「照れる」の正しい言葉の意味をご存知でしょうか？なんとなく理解しているつもりという方もいらっしゃるでしょう。照れるという言葉がそもそもどういう意味なのか見てみましょう。

照れるという言葉は気恥ずかしく感じきまりが悪そうにする、またはにかむこと、恥ずかしそうな態度や表情をすることです。英語にするとshy（罪悪感を伴わない恥ずかしさ）かembarrassed（きまりが悪い）blush（赤面する）などが意味として近いものです。

「照れる」に似た言葉、類義語として「恥ずかしい」「はにかむ」があります。どれも意味は似ていますが、「恥ずかしい」の意味には罪の意識や負い目を感じる場合を含んでいます。

「恥ずかしい」という言葉は「照れる」と同じく他者からの働きかけによるものと、他者は関係なく自分自身に対する気持ちも表現することがあるのです。

「照れる」という言葉は罪悪感を伴わない反射的な行動だという意味でした。では、照れる人の心理とはどういうものでしょうか。また照れ屋さんが、本気で好きな人の前ではどういう心理になるのかについても見ていきます。

照れるという言葉は、他人がいてこそ成り立ちます。誰かからの思いもよらない賞賛の言葉に照れることもあるでしょうし、好きな人とまではいかなくても密かに良いな、と思っている異性がいると照れてしまうことも。

照れる相手は友人であったり家族、恋人と様々ですが、共通しているのは、ネガティブな気持ちではないことです。

照れる時に多かれ少なかれ感じるのは戸惑いです。その戸惑いは決して悲しかったり嫌な気持ちがするものではなく、「嬉しさ」を元にした戸惑いなのです。

凄いね！と褒められた時に、自分への好意的な肯定を感じると誰しも嬉しい気持ちになります。しかし自分ではそれほどでもないと評価している事を褒められた時、過分な評価だと感じて戸惑うのです。嬉しいけれど上手く受け取れないでいる時に人は照れるのです。

好きな人を前にすると照れてしまう照れ屋さんはどうでしょうか。この場合も「嬉しさ」がベースになっています。好きな人に会えて嬉しいのですが、その嬉しさをストレートに表現するのがためらわれ、どうしていいのかわからなくなり照れるのです。

好きな人に自分の気持ちを知られたくない場合や、自分の気持ちにまだ気づいていない場合もあるでしょう。いずれにせよ貴方に会うと照れる人は、貴方に恋愛感情を持っている可能性が高いのです。

日本人は伝統的に純情で謙虚な性質を好みます。賞賛を受けた人があからさまに得意げな態度をとると心理的に違和感を感じるのです。協調や和を重んじる日本人は自己抑制する人を評価する傾向にありますので、褒められて有頂天になるとおかしいと思うのです。

人間は社会的な生き物なので、自分が所属する社会からはみ出るような行動は本能的に避けようとする心理が働きます。ですので嬉しさのあまりはしゃぎ過ぎて、失敗したことがある人は照れる傾向にあります。

嬉しいのだけれど失敗したくない、だから自分の興奮した気持ちを押さえつけてコントロールしようとする心理から照れるというリアクションが生まれるのです。

照れる行動の裏には「嬉しい、でも受け入れられない」「素直に喜ぶのは間違っている」「嬉しいと知られたくない」など、複雑な心理が隠れています。

心の中に、自分でもどうしようもない葛藤が生まれている状態なのです。その葛藤をなんとか処理し沈めようとして、普段とは異なる仕草や態度をとってしまうのです。

照れ屋さんの仕草にはいろんなパターンがあります。頭を掻く仕草は日本では一般的ですが、照れた時に頭を掻くのは日本人だけだと言われています。ただ、他の国でも不安や緊張を和らげようとする時に自分の体のどこかを触る行動は見られます。

視線を逸らすのも照れ屋さんのよくとる仕草です。相手を直視できないくらい照れているのですが、これも「嬉しい気持ち、緊張していることを隠したい」気持ちが表れています。

また照れ屋さんは照れると不自然に声が大きくなったり、或いは聞き取れないほど小さくなったりします。話すスピードも普段より速くなってしまい、話す内容も支離滅裂だったりすることも。逆に男性に多いのは急に無口になってしまう人です。

照れる仕草は、かわいいと感じるのが一般的です。その為かわいいと思われたい人、特に女性が意図的に照れる仕草をすることがあります。あまり不自然だと逆効果でしょうが、かわいい女性は好まれますので恋愛のテクニックとしてはアリなのかも知れません。

照れる人の心理についてご紹介しましたが、では照れる人の特徴とはどういうものでしょうか？照れ屋さんたちに共通する性格や実態を見ていきましょう。

照れ屋さんには素直で純粋な人が多いのです。こどもが照れてしまった時にお母さんの背中に隠れたりすることがありますが、こどもは褒められて照れくさい時、言葉でなく身体で反応します。

経験を積んだ大人であれば、褒め言葉の裏が込められているのではないか、馬鹿にされているのではと勘繰ることもありますがこどもは素直に言葉通りを受け止めます。大人になっても照れる人というのは、子供のようなピュアな気持ちを持っている人に多いのです。

普段から褒められることに慣れていない人は、照れ屋さんになることが多いようです。いつも賞賛を浴びている人は褒められても「またか」と軽く流してしまうのですが、褒められた経験が少ない人はどうしていいかわからなくなってしまうのです。

褒められるのに慣れている人、自分に自信があって自己評価が高い人は照れることが少ないようです。ただ人に褒められて平然としていては印象が悪いので、謙遜した言葉で対処するのが一般的です。

内気な人、シャイで口数の少ない人は異性との関わりも少なく、照れ屋さんであることが多いようです。同性の友達や知人であれば予想できることも、異性とは関わり合いが少ないこともあって戸惑ってしまうのです。

日本人は世界的に見て、自己評価や自己肯定感が低い民族です。謙虚な人が美徳とされる価値観、和の中で突出することを嫌う国民性、完璧主義が強い傾向にあることが原因ではないかと言われていますが、照れ屋さんにも自分への評価が低めであるという特徴があるのです。

自分への評価が高い場合、褒められても「当然だ」と感じて照れたりはしません。自分で思うより高い評価を受けたことで恥ずかしくなり、照れるのですから当然です。そう考えると、日本人には照れ屋さんが多いのかも知れません。

照れ屋さんの多くは自分のことを話したり表現するのが苦手です。日本人は目立ちたくない、出る釘は打たれるという国民性であり世界の中でも自己表現が苦手だと言われています。

しかも好きな人の前ともなると、自分の気持ちを表現するのに慎重になるのは当然とも言えます。しかし照れるということ自体、相手に少なからず好意を持っていることは伝わります。照れ屋であることは必ずしもネガティブな意味ではないのです。

何故人は照れ屋になってしまうのでしょうか？生まれつきでしょうか？それとも後天的？照れ屋になってしまう原因を探っていきます。

個人差はありますが、生まれて５～６カ月ほど経つと赤ちゃんは人見知りを始めます。それまでは誰が抱っこしても大丈夫だったのに、人見知りが始まるとママでなくては、パパでなくてはダメという状態になるのです。

ただこの人見知りも生育環境が大きく影響するとされ、大家族であったり人が大勢出入りする家庭環境だと赤ちゃんが人見知りをしない、或いはしないように見えることがあるようです。

照れ屋さんになる状況も似ていて、小さい頃から人との関わりが多い環境だと照れ屋さんにはなりにくいようです。しかし核家族化が進み、ワンオペ育児などという言葉が生まれている現代日本ではそういう環境を作るのは難しいかも知れません。

人との関わりにおいて失敗し、苦い思い出ができてしまうと照れ屋になる傾向があります。特に小さい頃、言葉や行動を人前で笑われたりすると大人が思っている以上に傷ついて臆病になってしまうのです。

そういう経験をしたこどもは人前で失敗することを恐れたり、不安になったりします。その為ストレートに自己表現せず褒められても照れるという方法を取るようになります。

こどもが何か新しいことにチャレンジする時、親や周りの大人があまりにも先回りしすぎてうるさく口出しをしたり、過剰な手助けをしてしまうことがあります。こどもに対して過保護すぎると心理的に「自分は何もできないんだ」と自己肯定感が低くなり引っ込み思案になります。

照れ屋さんの特徴の一つとして自分への評価が低めであるとご紹介しましたが、小さい頃の親や大人の関わり方も照れ屋さんになる要素として小さくはないのです。

生育環境は性格形成の大きな要因ですが、照れ屋さんになるのは後天的な要素だけではありません。同じ環境で育った兄弟でも性格が違っているように、一人一人が生まれ持った性質も見過ごすことはできません。

大家族で育っていても人見知りする子がいるように、どんな環境で育っても照れ屋さんになる可能性はあるのです。

照れる人の一般的な特徴はご紹介しましたが、ここでは照れる男性の恋愛心理について注目してみます。照れる男性の、本気で好きな人への愛情表現とはどういうものでしょうか。

ご自身が照れ屋だと自覚がある男性、そして気になる男性がいる女性の方は是非確かめてみてください。

照れる男性に限らず、男性は一般的に頻繁なメールや電話、SNSを面倒くさいと感じてしまう人が多いようです。照れる男性はどちらかというと社交的ではないので、本気で好きな人でなければ密な繋がりを持とうとはしません。

つまり本気で好きな人が相手である場合しか、密な連絡をしないということです。照れる男性から頻繁にメッセージや電話が来る方、大いに脈ありと判断して良いでしょう。

照れる男性はあまり自分のことを話すのが得意ではなく、聞き手に回ることが多いようです。本気で好きな人の話にじっくりと耳を傾け、取り留めのない話であっても嫌がらず、大切なことはしっかりと覚えていてくれます。

照れる男性は、口数こそ少ないですが本気で好きな人の「周囲の人たち」への配慮も忘れません。仲の良い友人、家族や勤務先の人々にも気を遣ってくれます。周囲の人たちと会話を盛り上げたりすることは苦手ですが、誠実な対応を心がけてくれるのです。

照れる男性とおつきあいする時、どんなことに気を付けると良いでしょうか？照れる男性は基本的に話下手ですので、一緒にいてもあまり話してくれないこともあるでしょう。何を考えているかわからない！気持ちが離れてしまったのかも？と不安になることも。

そういう時、怒ったり責めたりしてはいけません。言葉にはならないもの、たとえばさり気なくこちらを心配する視線や、意見を否定せず耳を傾けてくれる態度などに目を留めることです。照れ屋さんなりの愛情表現を察することが大切なのです。

照れる男性が本気で好きな人への愛情表現をご紹介しましたが、今度は照れる女性にスポットを当ててみましょう。女性が照れる仕草や態度をかわいいと思う男性は多いのです。

普通照れた仕草は意識的にするものではありませんが、いったいどういう仕草がかわいいのか、見ていくことにします。

照れる仕草の代表的なものに、目を逸らすという仕草があります。本気で好きな人の前でどんな顔をしていいのかわからなくて、思わず目を逸らしてしまう。そんな仕草は男性から見て「恥じらっている」と感じ、その初々しさをかわいいと思うのです。

人は不安だったり緊張したりすると、自分の体を触って気持ちを落ち着かせようとすることがあります。これを自己接触行動や自己親密行動と言いますが、本気で好きな人に会い照れた時に髪や顔を触るのも同じ原理なのです。

自分の前で意味もなく、そわそわとあちこち触る女性は、照れているんだなとすぐわかります。男性からすると自分への好意を感じますし、どこかこどもっぽく感じかわいいと思うのです。

本気で好きな人の前では、普段より声のトーンが高くなったり、反対に小声になってしまったりすることがあります。また話す速度が物凄く上がってしまう人も。

照れている自分をごまかそうとして無意識にそうなってしまうのですが、他の人といる時とは違う姿を見せられると男性はその女性から特別な感情を持たれていると気づき、かわいいと感じます。

照れると、意味もなく相手に攻撃的な態度をとってしまう女性もいます。ツンデレという言葉もあるように、自分が照れて動揺していることを隠したい、認めたくない心理からとってしまう行動です。ただ冷たい態度を取られると男性は面喰いますが、その行動の意味がわかるとかわいいと感じます。

ツンデレまではいかなくても、照れて相手を軽く叩いたりする女性もいます。ボディタッチは男性にとって自分への好意を感じる行為ですので、かわいいことをする女性だと思うようです。

照れる人の心理や特徴、恋愛においての魅力をご紹介してきましたが、いかがでしたか？シャイで自己評価が低めな日本人には照れ屋さんが多いようですが、照れは決してマイナスの要素ではなく、根っこにあるのは「喜び」なのです。

また照れる人の仕草や態度は性別問わずかわいらしく感じますし、誠実な印象を受けます。照れ屋だと自覚がある方はネガティブに捉えず、むしろ長所の一つだと思ってもいいのではないでしょうか？