人間関係がうまくいかない人の特徴や対人関係がうまくいかない時の原因
学校や職場での人間関係がうまくいかないとかということで悩んでいる人は多いでしょう。人間関係がうまくいかない人の特徴や、対人関係がうまくいかない時の原因などを紹介し、人間関係がうまくいかない時の改善法や対処法についても紹介します。
目次
対人関係がうまく築けない!どうしたらいい?
学校や職場など自分以外にも人がいるところでは人間関係はすごく重要になります。人間関係などを気にせずに勉強や仕事だけに集中すれば良いという考えもありますが、やはり人間関係がうまくいかないと仕事や勉強に集中するのは難しいものです。
また、人間関係が関わってくるのは学校や職場だけではありません。男女関係や家族内であっても対人関係をうまく築くことができないということで悩んでいる人は少なくありません。
対人関係がうまくいかない時どうしたらよいのかを知るために、うまくいかない人の特徴や人間関係がうまくいかない原因などを知って自分に置き換えて分析してみることが効果的なので、ここから特徴や原因など、シーン別に分けて紹介していきます。
人間関係がうまくいかない人の特徴
人間関係は相手があることなので、たまたまその人との関係がうまくいかない時というのはどうしても出てくるものですが、それでも学校や職場など、どこに行っても大体のケースで人間関係がうまくいく人、うまくいかない人が出てくるものです。
そこで、まずはどこに行っても人間関係がうまくいかないことが多いという人に注目し、人間関係がうまくいかない人にはどういった特徴を持った人が多いかを紹介していきます。
自分のことを好きになれない
人間関係がうまくいかない人のなかには、自分のことがあまり好きではないという人が多いのも特徴です。
自分自身が自分のことを好きではないのに、周囲の人が好きになってくれるわけがないだろうと思って自分から積極的にコミュニケーションを取ることができない人も少なくありません。
また、自分のことが好きになれないことで、物事に対して投げやりになったり、ネガティブな言動も多くなる傾向があるので、そういった人には周囲も積極的に近寄ろうとはしなくなってしまいます。
自己主張が強い
人間関係がうまくいかない人のなかには自己主張が強い人が多いのも特徴です。自分が常に一番でありたいとか、自分のことが最優先でないと気が済まないという気持ちが強いため、自己主張も強くなってしまいます。
人間関係はうまくいきたいという気持ちはあるけど、結局自分のことを最優先させてしまうため、周囲からはわがままな人、協調性が欠けている人と思われて、距離を置かれてしまいがちです。
そうして周囲から孤立すると、人間関係がうまくいくに越したことはないけど、自分の主張を曲げるくらいなら人間関係がうまくいかない方がマシと開き直る人もいます。
人によって態度が変わる
人間関係がうまくいかない人の中には人によって態度が変わる人が多いのも特徴です。人によって態度が変わる人に多いのが、誰からも好かれたいと思う人で、その人に合わせようとして態度をコロコロと変えます。
人によって態度を変えている自覚が本人にないケースもありますが、それでも周囲からはあざといとか八方美人と思われてしまいます。
こうしたタイプの人は一見、人付き合いが上手そうに見えますが、周囲からの信頼も薄く、みんなとうまくやっているつもりだったのに気が付いたら孤立していたというケースになることも少なくありません。
ネガティブな発言が多い
人間関係がうまくいかない人のなかにはネガティブな思考の人が多いのも特徴です。自己評価が低く自分に自信がない人や、集団生活のなかで自分が正当な評価がされていないと思っている人は、言動がネガティブになりがちです。
「どうせ」が口癖になっている人や、くよくよしていたりため息ばかりついている人、口を開けば愚痴や陰口ばかりの人が周囲にいると、自分までくらい気分になりそうということでネガティブな人からは人が離れていってしまいます。
そして、対人関係がうまくいかず、どうせ自分はうまくいかないとさらにネガティブになるという悪循環に陥ってしまう人も少なくありません。
空気が読めない
人間関係がうまくいかない人のなかには空気が読めない人も少なくありません。空気が読めない人のなかにはポジティブで笑顔を絶やさない明るい性格の人も多く、話も上手だったりする人もいるので、最初はうまくその場に溶け込むことができるケースが多いです。
しかし、その場の空気を読めない発言や行動をしてしまうため、周囲から深く付き合わない方がいいと警戒されるようになってしまいます。
なかには広く浅い関係で表面上は人間関係が円滑のように見えることもありますし、周囲から距離を置かれているのにあまり気付いていなくて、たくさんの人とうまくやれていると思っている人もいます。
真面目すぎる
人間関係がうまくいかない人のなかには真面目な人も多いのが特徴です。真面目な人のなかにはこうしなければならないといろいろと自分で決めつけて自分の世界観ができあがっていて、自分の心を周囲に開示しようとしない人、またはできない人がたくさんいます。
心を開示しようとしない相手には、周囲もなかなか心を開こうと思いませんし、関わり合いも希薄になってしまいがちです。そして、周囲からは真面目過ぎるとか、何を考えているのかよくわからないと思われて人間関係がうまくいかないケースが多くなります。
人間関係がうまくいかない原因【職場編】
人間関係がうまくいかない人の特徴を紹介しましたが、次は人間関係がうまくいかない時の原因について紹介します。人間関係がうまくいかない時の原因をシーン別に紹介していきますが、まずは職場編です。
職場では、一緒に仕事する人達との人間関係が円滑でしっかりとコミュニケーションをとることができることで、仕事もうまくいきやすくなりますし、前向きな気持ちで仕事に取り組むことができるようになります。
逆に一緒に仕事する人達との人間関係がうまくいかないと、仕事に支障が出るケースも少なくありませんし、仕事以上に悩みの種となってしまうこともあります。では、職場で人間関係がうまくいかない原因はどういったものが考えられるでしょうか。
自分の意見を言わない
職場で自分の意見をしっかり言えないという人は、それが原因で人間関係がうまくいかない時もあります。自分に自信がなかったり、何事もできるだけ無難に済ませたいという人は、職場で自分の意見を言わず指示に無条件に従ったり、多数派に賛同したりします。
言うことには従いますし、反対意見などを出したりしないので、謙虚で協調性があるようにも見えますが、職場では頼りがいがない人とか責任感がない人と評価されることが多いです。
それが原因で職場の人との間に信頼関係を築くことができず、人間関係がうまくいかないことになってしまうこともあります。
エゴが出て協調性がない
職場では自分の意見が言えない人は人間関係がうまくいかない原因になると紹介しましたが、自分の意見を必要以上に通そうとしたり、押し付けたりするのも人間関係がうまくいかない原因になってしまいます。
職場ではみんなが足並みを揃える必要がある場面もたくさんありますが、そういった場面で周囲の意見に耳を貸さずに自分の意見を通そうとしたり、押し付けようとするのはエゴになります。そして、周囲からは協調性のない人だと思われてしまいます。
こういう人はプライドが高い人や自分が優秀だと思っている人に多く、自分はリーダーシップをとっているつもりでも、周囲が全くついていっていないということもよくあります。
なんとなく仕事をしている
職場で人間関係がうまくいかない人のなかには、何となく仕事をしていることが原因になっている人も少なくありません。朝起きて何となく仕事へ行く準備をして、特に何の目的意識もなく仕事をして、何となく仕事を終えて帰っているという人もいるでしょう。
そういった人は、目的意識をもって仕事に取り組んでいる人にとっては、頼りない存在にうつったり、目障りな存在にうつってしまいます。仕事に対する意識や取り組む姿勢というのは、必ず周囲にばれるものです。
なぜか自分にだけ上司が怒ってくるとか、周囲の風当たりがきついという場合、自分の仕事への取り組み方が原因となっている可能性を考えてみた方が良いでしょう。
人間関係がうまくいかない原因【学校編】
人間関係がうまくいかないことで多くの人が悩むのは職場だけではありません。学校でもクラス内の友人との人間関係、部活内の人間関係などがうまくいかないことで悩んでいる人は多いでしょう。
学校で人間関係がうまくいかないと学校生活は楽しくありませんし、人間関係の悩みが学業に悪影響を及ぼしたり、最悪イジメにつながってしまうこともあります。
では、学校で人間関係がうまくいかない時の主な原因はどういったものが考えられるでしょうか。
合わない人とうまくやろうとする
学校で人間関係がうまくいかない時は、自分と合わない人と無理に仲良くなろうとしているのが原因であることもよくあります。本来は自分に合う人とは自然と磁石のS極とN極が引き寄せられるように仲良くなっていくものです。
しかし、学校で対人関係を考える時に、あの人はクラスでも中心人物で影響力も大きいから仲良くなっておこうとか、部活動でこの先輩とは仲良くなっておいた方が良いというような基準で仲良くする人を選んでいる人もいるでしょう。
そのような選び方をして、自分には合わない人と無理やり仲良くしようとしてうまくいかなかったり、自分に違和感を感じたりして人間関係がうまくいかないような気分になってしまう人も少なくありません。
第一印象で判断してしまう
学校で人間関係がうまくいかない時は、相手を第一印象で判断してしまっているのが原因である場合も考えられます。
人の印象は第一印象でほぼ決まってしまうと言われるほど、第一印象で人がどういう人か評価されたり判断されたりするのは社会人でも同じですが、学校で第一印象だけで自分に合いそうかどうか決めつけてしまうと、多くの人と仲良くなる機会を失ってしまいます。
社会人になってくると経験値で、第一印象で判断した通りの人物だったということも増えてきますが、学校生活では、第一印象だけで判断して付き合いの幅を狭めてしまわずに、多くの人と接して自分に合った人を探していくようにした方がよいでしょう。
なめられる原因を自らつくっている
学校で人間関係がうまくいかない時は自分が多くの人になめられてしまっているのが原因の可能性があります。なめられているというのは相手よりも下に見られているということです。なめられている相手と円滑な人間関係を築いていくことはできません。
学校でなめられてしまうようになる原因はちょっとしたことが原因であるケースも少なくありません。いつも背中を丸めて下を向いて歩いていたり、話をするときに小さな声でボソボソと自信なさそうに話たりすることで、なめられてしまうこともよくあります。
逆に姿勢よくシャキシャキと歩き、自信を持って大きな声でハキハキと話すような人には多くの人が寄ってきますし、なめられることもありません。
人間関係がうまくいかない原因【男女関係編】
対人関係の悩みは男性と女性との間の対人関係がうまくいかない時もよくあります。
男性と女性とではものの見方や考え方が大きく異なりますし、お互いを理解できずに対人関係に亀裂が入ってしまったり、亀裂が入った対人関係を修復することができなかったりするのはよくあることです。
男性と女性の人間関係がうまくいかない原因は男性と女性との見方や考え方の違いであるケースが圧倒的に多いですが、具体的にどういった違いが原因になってしまうのかを紹介します。
異性への頼み方がわかっていない
男女の対人関係が悪くなってしまう原因となってしまうのが、異性への頼み方を知らないことです。男性はお願い事をされるときは論理的にお願いされるのを好むのが特徴です。なので、自分が人にお願い事をするときにも論理的にお願いしようとしがちです。
頼む相手が男性なら問題ありませんが、女性はお願いされる時の感情表現を大事にするのが特徴なので、感情表現を怠って淡々と論理的にお願いされるとムッとします。逆に女性から感情表現を多投してお願いされるともっと論理的に言ってくれと男性は思います。
こういたことが積み重なっていき、対人関係がうまくいかなくなることは珍しくありません。
異性との会話の仕方がわかっていない
男性と女性との対人関係がうまくいかないという人は異性との会話の仕方がわかっていないことでうまくコミュニケーションがとれないが原因である可能性が考えられます。
男性の会話は結論ありきで、論理的な会話を好むのが特徴です。それに対して女性は話に共感してもらえるかどうかを重視するのが特徴です。このお互いの特徴を理解しないまま男性が女性に論理的に話をすると、女性側は淡白な印象を受けます。
また、女性が共感してもらおうと男性に感情的に話をすると、男性は結論は何なのかもっと論理的に話してくれと思います。こうした会話のすれ違いから対人関係がうまくいかなくなることもあります。
人間関係がうまくいかない原因【家族関係編】
対人関係の悩みで意外と多いのが家族間との対人関係です。親子、兄弟、夫婦の関係など、お互いのことをよくわかっていて、さらに切っても切れない縁であるために人間関係がうまくいかない時は非常にやっかいです。
では、家族間の対人関係がうまくいかなくなってしまう原因はどういったものがあるでしょうか。
考えを押し付ける
家族間の人間関係がうまくいかない時は自分の価値を人に押し付ける(押し付けられる)のが原因であるケースも多いです。
特に、親が子供にああした方が良い、こうした方が良いと押し付けるケースが多いです。親からすれば、子供を心配する気持ちがあるが故の助言なのですが、あまりにも押し付けすぎたり、細かすぎたりすると押し付けられた方はうんざりしてしまいます。
その結果、精神的に距離をとろうとし、それがきっかけで関係がどんどんこじれてしまうこともあります。
兄弟を比較する
家族間の人間関係がうまくいかない時は、身内と比較したり、されたりするのが原因となっていることもあります。
特に兄弟、姉妹などで親から比較されたり、違う扱いをされることで、親子関係がうまくいかなくなったり、兄弟、姉妹の関係がうまくいかなくなってしまうことがあります。
人と比較されると誰もが嫌な気分になるものですが、それが身内となれば余計に嫌なものです。
人間関係がうまくいかない時の改善・対処法
ここまで、日常生活のいろいろなシーンで人間関係がうまくいかない時があって、人間関係がうまくいかない人がたくさんいることを紹介してきましたが、人間関係がうまくいかない人はどのように対処していけばよいのでしょうか。
素敵な挨拶を心がける
人間関係がうまくいうために、素敵な笑顔で挨拶する習慣をつけるのは良い方法です。素敵な挨拶をされて嫌な気分になる人はいませんし、親しみやすさや好印象を与えることができます。
挨拶をするときは、自分から先に行うことと、笑顔で元気よく行うのがポイントです。
相手の心理を過剰に読み取ろうとしない
人と接するときは相手の心理を読み取ろうとし過ぎないことも、人間関係がうまくいかない時の対処法です。
この人と仲良くなりたいとか、嫌われたくないという気持ちが強くて、相手の様子をうかがって心理を読み取ろうとし過ぎると自分が人と接するのが怖くなってきてしまいますし、相手もあなたと接していると窮屈な気分になってしまいます。
全ての人と仲良くなろうとしない
自分が関わる人達全てと仲良くなって人間関係が円滑になれればそれに越したことはありませんが、人には合う合わないがありますし、人それぞれの対人関係もあるので、すべての人に好かれて仲良くなるというのは実際はほぼ不可能です。
それなのに、全ての人と仲良くなろうとすると、ほんの一部の人と仲良くなれなかっただけでも人間関係がうまくいかないと悩んでしまうことになります。また、誰とでも仲良くなろうとすることで、八方美人と思われてしまうこともあるので注意が必要です。
相手に尊敬の念をもつ
人間関係がうまくいかないという時は、相手に尊敬の念をもっているか振り返ってみると良いでしょう。
相手のことを尊敬、尊重することで相手への対応も変わってきますし、自分が相手への対応が変わることで、相手も自分への対応が変わることがあります。
人の悪口を言わない
人間関係がうまくいかないのを改善していくためには人の悪口を言わないことも大切です。人の悪口や愚痴などネガティブなことばかり言っていると、人が遠ざかってしまいますし、近寄ってきたとしてもネガティブな人ばかり集まってしまいます。
また、そこにいない人の陰口を言っていると、この人は私がいないところでは私の陰口も言っているのだろうなと思われて、距離を置かれてしまいます。
人間関係がうまくいかない時は病気が隠れていることも
人間関係がうまくいかない時は誰にでもあるものですが、人間関係がうまくいかない原因が病気である可能性もあります。
人間関係がうまくいかない状態が続くという人は、自分が悪いと自分を責めるのではなく病気である可能性も疑ってみた方が良いでしょう。
人間関係がうまくいかず「心の病」になる場合もある
人間関係がうまくいかず、それが原因で病気になってしまう人は少なくありません。例えば人間関係がうまくいかないことで躁うつ病になる人もたくさんいます。
躁うつ病に対しての周囲の理解が足りずに周囲からやる気がないと誤解されたり、会社から休養を取るように言われたのを断って頑張って出勤しようとして結局当日休むことになる、というのを続けて周囲の信頼を落とし、余計に人間関係を悪化させる人もいます。
人間関係が悪化しやすい病気
人間関係がうまくいかないことが原因で病気になることがありますが、病気が原因で人間関係がうまくいかないこともあります。
例えばアスペルガー症候群の人は周囲との距離感を掴むのが苦手なため、人間関係がうまくいかないことも少なくありませんし、自閉症の人も人とのコミュニケーションは得意ではないため人間関係を築きにくいです。
また、ADHDの人は大切なことを忘れてしまったり不注意による失敗も多く、周囲の理解がなければ信頼を失ってしまいやすいです。
人間関係と自己価値は結びつかない
人間関係がうまくいかないと誰もが落ち込んでしまうものですが、必要以上に人間関係を気にし過ぎたり、落ち込んでしまったりする人は、人間関係と自己価値を結び付けてしまっている可能性があります。
人間関係がうまくいかなかったり、人からよく思われていなかったりしても自己価値まで下がってしまうことはありません。逆に人からよく思われたからといって、自己価値があがるものではありません。
そこを理解していないと、必要以上に人間関係に頭を悩ますことになってしまいます。
人間関係は努力で改善できる
人間関係はうまくいかない人の性格や特徴、原因などを知って努力していくことで改善していくことが可能です。
相手があることなので、完全にコントロールすることはできませんし、改善するのも簡単なことではありませんが、少しづつ改善してくのを目指していきましょう。