僻むの意味とは?僻んでいる人の心理!
僻む性格の人は、周りを不快にさせることが多いと言いますが、どのような心理で僻む発言をするのでしょうか?また「僻む」という言葉の意味もしっかり解説していきます。改善法や、僻む人との付き合い方も説明しますので、悩みの解決に繋がれば嬉しいです。
目次
僻む性格の人とも上手に付き合おう
人の性格とはさまざまですので、中には僻む性格の人も居るでしょう。僻む性格の人が周りに居たらどう思いますか?嫌な気分になる人も多いかと思います。そんな人とも上手く付き合って、良い人間関係を築きたいものです。
僻む性格も個性!
なかなか難しいですが、僻むには何かしら理由があると考えられます。それも一つの個性と考えれば、おのずと嫌な気分にならないかもしれません。ではここからは「僻む」とはどのような意味があるか捉え、心理や特徴を見ていきましょう。
「僻む」の意味とは?
「僻む」とはどうゆう意味があるのでしょうか?「僻む」とは「物事を素直に受け止めることができず、ネガティブに受け止めてること」「物事をそのまま受け入れることができず、自分の中で悪い方に勝手に変換してしまうこと」を意味しています。
「僻む」は第三者に使われることが多く、自分自身に対して使う事はありません。
「僻む」の類語は?
「僻む」の意味を深く知るために、類語を見ていきましょう。「僻む」の類語とは、「ひねくれる」「妬む」「拗ねる」「斜に構える」「すねる」などがあります。
類語ですので意味はよく似ていますが、若干違う部分もあります。特に「僻む」の類語としてあげられる「妬む」は若干ニュアンスが違いますので、具体的に見ていきましょう。
「僻む」と「妬む」の違いとは?
「僻む」とは「物事を素直に受け止めることができず、ネガティブに受け止めてること」を意味しており、自分自身で不利な解釈に勝手に変換することを指しています。それによく似ている言葉で「妬む」がありますが、意味には大きな違いがあります。
「妬む」とは羨ましく思う事!
「妬む」とは、「他人が自分よりすぐれている状態を羨ましく思って憎む」「ねたましく思う」を意味しています。また男女感の嫉妬や、やきもちも意味していますので、なかなか言葉では表せない複雑な心情があると考えられます。
特に男女間の嫉妬ややきもちは、感情を止めることができず、比べる相手に対して攻撃的になることがあるので注意が必要です。
それに対して、「僻む」は自分の中で勝手に解釈するだけであり、それにより嫉妬のように激しく攻撃的になることは考えにくいです。もちろん自分のネガティブな解釈を周りに話す事で迷惑をかけることはありますが、「妬む」ほど攻撃的ではないでしょう。
他人を僻む人の心理
ここからは僻む人の心理的な特徴を見ていきましょう。僻む人の心を覗けば、自分自身と重なる部分もあるかもしれません。では詳しく説明していきます。
自分に自信がない
僻む性格の人は、一言目には「どうせ私なんか・・」とネガティブな発言をする人が多いです。これも自分に自信のない心理からきている言葉です。自分に自信がないため、自分にない物ばかりに目が行ってしまいます。
そこから自分に不利な考えに及び、自分を否定する発言になってしまいます。周りもはじめは「そんなことないよ」と慰めるかもしれませんが、「どうせ私なんか・・」と言うのが習慣になってしまうと、周りも不快に感じはじめるでしょう。
プライドが高い
僻む人はプライドが高いのに、努力をしない人が多いです。プライドが高いため誰かと自分を比べ、劣ってることに「どうせ私なんか」という心理に陥ります。
そこから努力をすれば自分を卑下する発言にならず、「頑張ろう」と前向きになれますが、「頑張っても私なんか無理」と思っており、他人が努力してそこまで辿りついていることを見ようともしません。
他人が褒められてるのが嫌
職場などで他人が褒められて「すごいね」などと周りから言われていると、苛立ちを隠すことができません。常に自分が褒められたい心理が、苛立ちにつながっています。褒められるのは自分だけにしてほしいと深層心理で感じており、他人が褒められるのは許せません。
他人とすぐに比較してしまう
僻む性格の人は、他人と自分を比べる特徴があります。他人と比べるから不利な考えが働いたり、ひねくれた発言をしてしまいます。
また、僻む人は自分が勝てると感じる人と比較しがちです。自分が負けると腹が立つので、勝てる人と比較して優越感に浸ります。自分が一番でありたい心理から、他人と自分を比較することもあります。
誰かが褒められている現場では、自分と比較して「どうせ私なんか・・」とネガティブ発言をして注目を集めようとします。
マイナス思考
ネガティブな発言をしてしまうのも、マイナス思考の心理からきています。物事をなんでもネガティブに見てしまう特徴があり、自分の中で勝手にマイナスは考えに変換してしまいます。
そのため周りからみたら「なんでその発想になるの?」と感じるほど深く考えすぎていたり、不利に物事をみていたりします。
コンプレックスが多い
誰しも一つぐらいコンプレックスはありますが、僻む人との違いはそのコンプレックスを素直に捉え、悔しさをバネに頑張れるかどうかです。
僻む人は、そのコンプレックスを他人のせいにしたり、マイナスに心理が働き塞ぎこんでしまいます。そこから「自分はダメ」だと思いこみ、コンプレックスは自分の中でどんどん膨らんでいくでしょう。
プラスの発想に変えない限り、コンプレックスが小さくなることはなく、その壁を越えるのはかなり困難と考えられます。
僻む人の心理状態は誰にでもある!
僻む人の心理を見てきました。コンプレックスがあったり、自分に自信がなかったり、それらの中に自分に当てはまる部分があると感じた人も多いのではないでしょうか?
僻む人の心理は珍しい物でありません。誰しもが持っている心理だと思います。ただ僻む人とそうでない人の違いは、その考えをどう変換するかです。
自分に自信がないから自信がつくまでもう少し頑張ろうと、前向きに思うことが出来れば僻むことも少なくなるでしょう。
他人を僻む原因とは?
他人を僻む人にはそれなりの原因があると考えられます。では、どんな原因があって他人を僻む人になってしまうのでしょうか?原因を探っていきましょう。
家庭環境がよくない
僻む性格は家庭環境が原因になっている場合があります。育ってきた環境は大人になっても大きく影響していると考えられます。
人には感謝をして、他人を思いやる気持ちを持つように育てられてきたなら、僻む性格になりにくいと考えられます。逆に親が人の悪口を言ってるのを聞いて育ってきたり、兄弟と比べられてきたのであれば、僻む性格になっても仕方ないかもしれません。
学校で比べられてきた
家庭環境と同じで、学校などで比べられてきた人は「どうせ私なんか」というネガティブな思考になりがちです。学校や塾、部活動など人と比べられて自分は「ダメだ」と思い込んで生きてきたのであれば、僻む性格になる可能性が高いです。
他人は他人と割り切れない
僻む人は、他人は他人自分は自分と考えられないため、人と比べてしまい卑下する結果になってしまいます。他人の良いところを認めることができず、自分と比べ持っていない部分ばかり妬ましく僻んでしまいます。
他人は他人と割り切ることができれば、そんなに僻む必要もないでしょう。しかしそれがなかなかできず、苦しむ結果となってしまいます。
他人をうらやましいと思ってしまう
他人は他人と割り切ることができないため、自分に持ってない部分をうらやましいと思います。自分にも良い部分があり、人に持っていない部分もあるのに、持っていない部分にだけ目が行ってしまうのが特徴的です。
羨ましい気持ちはやがて僻みになり、嫌味な言葉を口にしてしまいます。自分では無意識で言ってしまう場合も多いでしょう。
原因はさまざまだが考え方を変えれば改善できる!
僻む理由はさまざまですが、考え方を変えていけば僻む性格は改善できるはずです。まずは自分僻む性格を受け入れることが大事です。自分を知りそれを認めることでしか、改善の道は見えてこないでしょう。
他人を僻まないための方法
では、他人を僻まないためにはどうしたら良いのでしょうか?自分が僻みっぽいと感じている人もたくさんいると思いますので、参考にしてみてください。
自分の良い部分を見つける
誰にだって良い部分はあります。良い部分を持っていない人なんていません。僻む人は、自分の弱い部分ばかりをみて、他人と比べてしまいます。
良い部分を見つけるのは難しいですが、一つ否定的なことがよぎったら、それを否定するようなポジティブな言葉を思い浮かべてみてください。習慣にしていけばおのずとプラス思考になっていくでしょう。
例えば、同僚が仕事で上司に褒められたとします。周りはみんな「凄いね」と言ってるとします。僻む人なら、苛立ちを隠せないでしょう。しかし落ち込んで僻むより、「確かに同僚は頑張った。私はサポートに回って応援しよう」と思えば良いのです。
何かを極めて自分の世界を確立する
僻む人は自分に自信がない人が多いです。その性格を直すには、自分に自信を持つことが大事です。誰にも負けない強みがあれば、おのずと誰かを僻むこともなくなります。
仕事でも趣味でも何でも構いません。自分が夢中になれることを見つけ、自分の世界観を確立させましょう。夢中になる物が見つかれば、おのずと自分に自信がでてきます。そうすれば他人と自分を比べるより、自分に没頭するようになるでしょう。
心を穏やかにできる芸術に触れる
映画や音楽など心が穏やかになれる芸術に触れるのも1つの手です。ネガティブな考えになる時は、心に余裕がない時です。優雅な芸術に触れれば、小さなことはどうでも良くなる時もあります。
音楽を聞いたり好きな本を読んだり、英気を養う時間を設けてください。心が穏やかになればマイナスな考えも徐々に薄れて行くでしょう。
小さなことから感謝の気持ちを取り戻す
僻む人は、文句ばかり言って、ない物ばかり求めていることが多いです。自分が持っているものや、今の状況に感謝する気持ちを忘れてしまっています。
日々の中で些細なことから、感謝する気持ちを取り戻すようにしていきましょう。当たり前のことですが、「ありがとう」の言葉を常に口にするようにし、現状に感謝する気持ちを習慣にしましょう。
常に感謝する気持ちを持つことができれば、僻む前にプラスに物事を捉えることができるようになり、心も穏やかになっていきます。
他人と比べないように意識する
他人と自分を比べなければ、僻むこともありません。誰しも他人と自分を比べてしまうところがありますが、それを一切やめてみましょう。はじめは難しいと思いますが、他人と比べないことを習慣にすれば、徐々に僻む気持ちも薄れていくでしょう。
頑張りすぎず自分にご褒美を!
僻む性格の人は、今まで他人と比べ自分を卑下し、辛い思いをしてきたかもしれません。大事なのはそんな自分を認めてあげることです。他人が褒めてくれないのであれば、自分が褒めてあげればよいのです。あなたは頑張ってきたんです。
心を休めて、自分にめいいっぱいご褒美を与えるのも大事です。人と比べて生きるのは負担が大きいです。たまにはすべてを忘れて自分のために美味しい物を食べたり、好きな映画を観たりして、好きな時間を楽しみましょう。
他人を僻む人との上手な付き合い方
周りに僻む人が居る場合、どう接するのが良いのでしょうか?その人自体は悪い人ではないのに、僻む性格ゆえあまり関わりたくないと感じる人もいるかもしれません。
適度な距離を保つ
仕事などで僻む性格の人と関わらなくてはいけないなら、適度な距離を保つのが一番です。相手の話を聞いてあげるのも良いですが、僻む人は嫌味な発言をしたり不快になるようなことを言うでしょう。
そんな時は、適度に流すようにして距離感を保つようにしましょう。あまりに冷たい対応だと敵意を剥き出しにしてくることも考えられますので、注意が必要です。
たまに褒めてあげるのもいい
僻む性格の人にだって良いところはたくさんあります。しかし自分でそれを認められず、ネガティブに考えてしまうのが、僻む人の特徴です。人に褒められても認めないところがありますが、それでも褒めてもらうと悪い気はしないでしょう。
褒められていると、次第に自分の良い部分に気が付く可能性もあります。褒めても相手に否定されると、面倒だと感じますが、良い部分は褒めてあげるようにしましょう。
聞き流して気にしない
悪口や嫌味な発言はその人の癖のような物です。適度に聞き流すことができれば、僻む人とも上手く付き合えるでしょう。もちろん良い部分もたくさんありますので、僻みがちな発言ではなく良い部分だけ見てあげるようにしましょう。
僻む人は悪人ではない!
僻む人は悪人ではありません。良い部分もたくさんあるので、少し我慢すれば良い人間関係につながるかもしれません。
僻みがちな発言は聞いてる方も暗い気分になり、不快になることが多いですが、付き合い方法を学べば問題なく付き合えることがわかりました。
もちろん仲が深まれば、僻む理由を話してくれ解決法を一緒に探れるかもしれません。怖がる必要はありません。こちらが心を開けば、相手も心を開いてくれるはずです。
僻む性格を改善して明るい未来を!
「僻む」の意味や、特徴を見てきました。また改善方法や、僻む人との付き合い方も解説しましたので、今後の人付き合いをする上で参考になる部分もあるでは?と思います。
僻む性格は周りに嫌な思いをさせるだけでなく、自分の心を狭くし良い未来へ導いてくれないでしょう。僻む性格は少しずつ心がけることで直せます。もし自分が僻みがちな性格だと感じるなら、今日からできることをはじめてみてください。
考え方が変われば未来が変わります。あなた自身が変われば周りの目も変わってきます。より良い未来が開けると考えられますので、ぜひ実践してみてください。