見切りをつけるの意味や使い方とは?見切りをつけるタイミングも紹介
惰性で継続していたことを止めるときに、「見切りをつける」はよく使われます。しかし、「見切りをつける」の意味や使い方が曖昧という人は、意外と多いのではないでしょうか?そこで、今回は「見切りをつける」の意味や使い方と共に、使うべきタイミングも紹介していきましょう。
目次
「見切りをつける」ってどういうこと?
皆さんにはどうしてもきっぱりと止めることができず、ずるずると続けてしまっていることはありませんか?そのようなことをきっぱりと止めることを、時に「見切りをつける」という言葉で表現することがあります。
「見切りをつける」という言葉はよく聞きますが、その正確な意味や使うべきタイミングを知っているという人は少ないでしょう。そこで、今回はその「見切りをつける」という言葉について、詳しく紹介していきたいと思います。
「見切りをつける」の意味とは?
「見切りをつける」とは、とある物事に自分の希望が叶うような可能性が無いと判断することを意味します。諦めることとほぼ同じ意味ですが、「見切りをつける」のほうがよりポジティブで、未来志向な響きのある言葉と言えるでしょう。
そのため、新しい仕事や恋愛に目を向けるために、ずるずる続けている仕事や恋愛を止めるときに、よく「見切りをつける」は使われるのです。
「見切りをつける」の類語
見切りをつけるの類語には、物事や相手を不要なものと判断する「見限る」や「切り捨てる」といった言葉が含まれます。
また、未練を断ち切ることを意味する「割り切る」や「踏ん切りをつける」、「吹っ切れる」や「腹をくくる」も見切りをつけるの類語とされているのです。
「見切りをつける」の語源
「見切りをつける」の「切る」には物事の継続をストップさせるという意味があります。そのため、「見切り」は物事をよく吟味して、自分の判断でストップするという意味の言葉になったのです。
もともとは「見切る」という言葉が使われていましたが、次第に「見切りをつける」という言葉に変化していったと考えられています。
「見切りをつける」の使い方《例文紹介》
「見切りをつける」は、仕事や恋愛において自分の希望が叶う見込みが無いと判断して、新しい行動を起こすときに使われます。また、ずるずると不本意な仕事や恋愛を続けている人に忠告するときにも、よく使われるでしょう。
以下では、「見切りをつける」の例文を紹介していきたいと思います。
例文①出世が見込めない仕事に見切りをつけた
「見切りをつける」はよく惰性で続けていた仕事を辞める決意を表現するときに使われます。このような場合は、前向きに転職を検討している意味合いが強くなるので、明るく自分の近況を伝えたいときに適しているでしょう。
例文②浮気癖が直らない彼氏に見切りをつけようと思う
「見切りをつける」は将来性の無い恋愛を断ち切る意思を固めたときにも、使うことができます。すでに恋愛感情を相手に抱いていない恋愛は早めに終わらせるべきですが、長年付き合っているとどうしても別れを切り出せないこともあるでしょう。
「見切りをつける」を使えばそのような恋愛から卒業し、新しい恋愛に目を向けるという強い意志を表現することができます。
例文③自分に音楽の才能は無いと見切りをつける
「見切りを付ける」は、自分の才能に対して大成する可能性がないと判断するときにも使います。ずっと自分にあると信じてきた才能を自分で否定することは、辛いことでしょう。
しかし、何かの分野における才能が無いとはっきり見切りをつけることができれば、次は全く新しいことに挑戦することができます。「見切りをつける」を使うことで、諦めの気持ちだけでなく新しいことへの前向きな気持ちも表現できるのです。
見切りをつけるタイミング【仕事編】
仕事で見切りをつけるべきタイミングとは、いったいどのようなタイミングなのでしょうか?以下では仕事で見切りをつけるべきタイミングを確認していきたいと思います。
仕事が自分に合わないと思ったとき
会社では自分に合っていないと思う仕事でも、我慢して続けるべきという人もいるでしょう。
しかし、自分に合っていない仕事を続けても、思ったように成長できないばかりか、30代40代になると年齢と実力不足で転職もままならなくなってしまいます。年齢が若ければ転職しやすいですし、転職後に自分の実力を伸ばすこともできるのです。
そのため、仕事が自分に合っていないとはっきり感じたときは、早めに見切りをつけることをおすすめします。
出世できないと悟ったとき
仕事の大きなモチベーションになるものは、出世への希望でしょう。
しかし、入社後いつまでも大きな仕事に関わることができず、出世への希望が無くなってくると、仕事への意欲も無くなりがちです。仕事への意欲が無くなると、周囲からの評価も下がってしまうこともあるでしょう。
そうならないためにも、出世できないと判断した会社には、なるべく早く見切りをつけることをおすすめします。
会社の業績がかなり悪化していると知ったとき
会社の業績が悪化していて、倒産もあり得るというタイミングも、見切りをつけるべきタイミングと言えます。会社の業績が悪化して倒産間近という状態になると、社員は過酷な労働を強いられた挙句、賃金が払われないままということもよくあるのです。
そのため、会社の業績もよく確認して、業績がかなり悪化していると思ったときは、早めに見切りをつけるようにしましょう。
見切りをつけるタイミング【恋愛編】
恋愛でも、見切りをつけるべきタイミングがあります。不本意な恋愛を惰性で維持していても、自分も交際相手にとってよいことはあまりないでしょう、そのため、見切りをつけるべきタイミングには、辛くても別れを切り出すことをおすすめします。
以下では、恋愛における見切りをつけるべきタイミングを紹介しましょう。
相手が二度目の浮気をしたとき
相手が二度目の浮気をしたときは、見切りをつけるべきタイミングと言えるでしょう。1度目の浮気は相手が心から反省しているのであれば、一時の気の迷いとして許すという人が多いと思います。
しかし、2度も浮気をした場合は、最初の浮気で反省をしていないということなので、浮気をこれからも繰り返す可能性が高いのです。そのため、恋人が2度目の浮気をしたときは、見切りをつけることを検討すべきでしょう。
お互いに価値観を違いから不満を溜め込んでいるとき
好きな人と恋人になってしばらく経つと、お互いに今まで知らなかった部分を知ることが増えるでしょう。そのようなときに、自分と恋人があまりにも異なる価値観を持っていると感じて、今後が不安になる人も多いのではないでしょうか?
付き合ってから数カ月経っても、相手と自分がまったく譲歩し合えておらず、お互いに不満を溜めている場合は見切りをつけることを検討してみてください。
相手と自分の金銭感覚が違いすぎるとき
恋人との関係が深まっていくと、恋人との結婚を考えるでしょう。しかし、自分と恋人の金銭感覚があまりにもズレていると、経済的な事情から険悪な仲になり、結婚生活が破たんしてしまうこともあるのです。
そのため、恋人に趣味やギャンブルで過剰に散財する癖があり、その癖がどうしても直らないと悟ったときは、見切りをつけるべきタイミングと言えるでしょう。
見切りをつけるタイミング【結婚編】
夫や妻との関係に問題がある場合は見切りをつけて、離婚を決意した方が結果的によいこともあるでしょう。そこで、以下では結婚生活において、夫や妻に見切りをつけるべきタイミングを見ていきたいと思います。
夫や妻から本格的なDVを受けたとき
夫や妻から本格的な家庭内暴力(DV)を受けたときは、特に早めに見切りをつけるべきタイミングと言えるでしょう。自分が相手を支えなくてはという使命感から、配偶者からの暴力に耐え続けてしまう人もいます。
しかし、多くの場合は一度相手の暴力を許してしまうと、どんどん相手の暴力がエスカレートしてしまうのです。耐え続けた結果、取り返しのつかない事件に発展してしまうこともあります。
そのため、夫や妻から本格的な暴力を受けたときは、早めに見切りをつける決断をしましょう。
夫や妻が家事を一切やってくれないとき
共働きの家庭が一般的になった現代では、家事も夫と妻で分担するべきでしょう。しかし、夫婦のどちらか一方ばかりが家事をして、片方は一切火事をしないという家庭はよくあります。
家事を分担して欲しいと頼んでも、一向に相手が耳を貸さない場合は、見切りをつけるべきタイミングでしょう。
疲労やストレスを独りで抱え込んでしまうと、深刻なうつ病になってしまうこともあります。自分の健康を守るためにも、家事の分担をいつまでも拒否する配偶者には、見切りをつけることを検討してみましょう。
夫や妻が家庭の経済事情を考慮せず散財を繰り返すとき
お金にだらしなかったり、貯金を全くしなかったりなど、相手に家庭の未来をしっかり考えている様子が全く感じられないときも、見切りをつけるべきタイミングでしょう。
子供かいる場合は、よりしっかり過程の経済事情を把握しつつ、貯蓄を増やしていく必要があります。子供がいなくても老後のための資金は、夫婦でしっかり貯金しておく必要があるでしょう。
しかし、相手にそのような考えが全く無く、自分のためにお金を過剰に使っている場合は将来への不安が強くなります。その不安から深刻なストレスを感じている場合は、相手に見切りをつけることを検討してみてください。
素早く見切りをつけることができる人の特徴とは
素早く見切りをつけることができる人は、周囲の人よりも早めに自分に合った仕事や恋愛に出会いやすいでしょう。そんな見切りをつけることが上手い人には、どのような特徴があるのか、以下で確認していきたいと思います。
判断力と予測する力が優れている
素早く見切りをつけることができる人には、冷静に未来を予測する力と判断力が優れているという特徴があります。そのため、意味が無いと思う仕事や恋愛には、すぐに見切りをつけるべきという判断を下せるのです。
また、冷静に予測する力も強いので、今現在の状況に惑わされず、未来を見据えて行動することができます。そのため、周囲の人が驚くような早いタイミングで、さまざまな物事に見切りをつけることができるのです。
気まぐれな性格
素早く見切ることができる人には、気まぐれという特徴もあるのです。素早く見切ることができる人は、行動力と判断力に富んでいる分、1つのことに長期間集中するということが苦手な傾向にあります。
そのため、熱中していたものでも、しばらくすると全く興味を失って新しいことをしているということがよくあるのです。気まぐれですが冷静でもあるので、大きな失敗はめったにしないでしょう。
さっさと見切りをつけたほうがいい男性の特徴
散々彼氏に振り回された結果、自分から彼氏に見切りをつけたという女性も多いでしょう。無駄な時間を過ごさないためにも、早めに見切りをつけたほうがいい男性も存在しています。
早めに見切りをつけた方がいい男性とは、どのような男性なのでしょうか?以下では、そのような男性の特徴について紹介していきたいと思います。
結婚の意思が無い
早めに見切りをつけたほうがいい男性の特徴とは、全く結婚の意思が無いという特徴です。
多くの女性はそれなりに長く付き合った彼氏とは、結婚を考えるでしょう。しかし、彼氏が結婚に乗り気でなく、結婚の話をいつまでも避けるようであれば、早めに見切りをつけた方がよいかもしれません。
そもそも彼氏に結婚の意思がなければ、いくら長く付き会っていても結婚することはできないのです。
どうしても結婚したい場合は、相手にはっきりと結婚の意思があるのか確認し、全く無いようであれば見切りをつけて新しい恋愛に目を向けることをおすすめします。
質の悪い友達と付き合っている
早めに見切りをつけた方がいい男性の特徴として、質の悪い友達がいるということも挙げられます。類は友を呼ぶというように、根本的な性質が似ている人は友達になりやすいのです。
そのため、乱暴で犯罪すれすれのことをやるような友達がいる男性も、内面はその友達と似ている部分がある可能性が高いでしょう。質の悪い友達がいる男性には早めに見切りをつけて、自分の身を守ることをおすすめします。
ほぼ常に金欠である
早めに見切りをつけた方がいい男性の特徴には、いつもお金に困っているということも挙げられます。お金の使い方が荒いと、お金に困ることが増えるでしょう。
そのため、いつもお金に困っていて、周囲の人から少しの金額のお金を借りていることが多いのです。お金の使い方を矯正することは難しいので、そのような男性は結婚後もお金を散財してしまうことが多いでしょう。
また、借りたお金を踏み倒して、深刻なトラブルに発展することもあります。そのようなトラブルに巻き込まれないためにも、常に金欠の男性には早めに見切りをつけるようにしましょう。
浮気癖がひどい
早めに見切りをつけた方がいい男性の特徴としては、浮気性ということが挙げられます。浮気を繰り返す男性は、自分で自分をコントロールできなくなっている可能性が高いでしょう。
そのため、いくら彼女がショックを受けていたり怒っていたりしても、浮気を繰り返してしまうのです。このような男性には早めに見切りをつけて、新しい恋に集中することをおすすめします。
前向きな「見切りをつける」を使って止める宣言をしてみよう
今回は「見切りをつける」の意味や使うべきタイミングについて、詳しく取り上げました。惰性で続けていたことを止めることを指す「見切りをつける」は、力強く前に進む雰囲気のある言葉です。
そのため、惰性で続けていたことを止める決意をしたときは、ぜひ周囲の人に「見切りをつける」を使って宣言してみてください。そうすることで、周囲からの助けも借りやすくなるでしょう。