日本人の左利き・右利きの割合(比率)は？人口はどれくらい？

あなたは右利きでしょうか、左利きでしょうか。右利きの人はのんびりしているとか、左利きの人は頭がいいとか、右利きと左利きのことはたびたび話題になりますが、具体的に左利きの人とはどれくらいの割合でいるものなのでしょうか。

今回は日本人の左利きの割合や、左利きの人が生まれてくる理由や遺伝との関係などについて紹介させていただきます。

それでは早速日本人の左利きの割合や比率について紹介させていただきます。あなたを含めて、あなたの周りには左利きの人はいるでしょうか。おそらくクラスに1人くらいは左利きであるという人や、もともとは左利きだったという人がいるでしょう。

世界中の人口のうちの左利きの割合や比率としては、およそ10％だと言われています。100人いたら10人は左利きということです。右利きのほうが圧倒的に多いような気がします。

しかし第二次世界大戦前は、左利きの割合や比率は6.5%程度だったのだそうです。今よりも少なかったことがわかります。

世界の人口の10%の比率が左利きだと言われていますが、日本人は男性女性合わせておよそ11%の比率の人が左利きだと言われています。

右利きの人のほうが圧倒的に多いですが、それでも世界の平均の比率でみると少し多いのがわかります。左利きの人の比率としては、世界の先進国の比率でみても多いと言われているのだそうです。

日本人の左利きの比率としては11%程度ですが、これはだいたいどれくらいの人口の比率に相当するのでしょうか。人口の比率から考えると多い方なのでしょうか。

日本人の左利きの比率としては、なんと1397万人程度の人が左利きということになるのです。

日本人の総人口が男性女性合わせて、平成27年度時点で1億2695万人と言われているので、その11％というと、およそ1397万人となります。

東京ドームの収容人数が55000人なので、東京ドーム254個分に入る人数ということになります。少ないと言われる左利きの人ですが、東京ドームに換算すると多いような気もします。

ここまで日本の左利きの人の割合や比率をみてきましたが、世界の国々ではどういう割合や比率になっているのでしょうか。世界を平均的にみたときには左利きの割合や比率は日本と同じくらいでした。

もう少し細かく国別でみると、左利きの人のほうが多いという国はあるのでしょうか。それぞれの国の左利きの人の割合や比率をみてみましょう。

ちなみに左利きの人が多いと言われる国は、48か国の統計になりますが、1位はオランダ、2位はニュージーランドなのだそうです。

世界の国々の中でも先進国と言われるアメリカの左利きの割合は、1.8%なのだそうです。あらためて日本は11％なので、日本に左利きの人が多いことがわかります。

アメリカと言えば面積も人口多い大国になるので、もっと左利きの人が多いというイメージでしたが、意外にも右利きが圧勝の国でありました。

しかしこの結果は、右利きの人、左利きの人、両利きの人の割合を調べたもので、左利きの人は1.8％だったのですが、両利きの人が28％いたそうです。左利きではないけれど左も使えるという割合は、29.8％ということになります。

アメリカと同じように面積が大きい国になる中国にも、左利きの人は多そうです。人口も日本の何倍もいるので、きっと左利きの人は多いでしょう。

しかし残念ながら、中国の左利きの人の割合に関するデータはないようです。台湾でおよそ3%の人が左利きであるというデータはありましたが、中国全土の人口の割合はわからないようです。

文化的な面で、左利きであることを知られたくないというような文化がある地域があるのかもしれません。

イタリアも先進国として有名な大国です。イタリアの左利きの人の割合は、およそ5.8％なのだそうです。そして、両利きの人はおよそ30%なのだそうです。

両利きと左利きをあわせると、アメリカよりも多くの人が左手でも作業できるということがわかります。

イタリアはカトリック教徒が多い国でもあります。カトリック教は左利きはダメだと嫌われることが多いため、左利きであったとしても両利きに直されることが多いことが、両利きの人が多い要因となっているようです。

世界の国々からみて、フランスはどれくらいの左利きの人がいるのでしょうか。人口からみれば日本よりも多い人が左利きではないかと思われます。しかしフランスの左利きの人の割合についても、資料がないようです。

ただフランス皇帝であるナポレオンも左利きの人であったことは有名な話です。フランスの人の中にも、多くの人が左利きであることが予想されます。

ちなみに右側通行は、ナポレオンが左利きであったことから生まれた文化であるとも言われているのだそうです。

コーヒーで有名なブラジルでは、どれくらいの割合の人が左利きになるのでしょうか。ブラジルの人は、およそ5%の人が左利きなのだそうです。日本と比べると、少し少ない割合になることがわかります。

ブラジルに関しては、両利きの人の割合はわかりませんが、ブラジルでは左利きを治すという文化はないため、世界的にみても低い割合なのではないかと言われているようです。

最初にも書いたように、先進国の中では日本人は左利きになる割合や確率が高いように感じます。

第二次世界大戦前が6.5%だったのに対して、現在ではおよそ11%の日本人が左利きであるという統計が出ています。左利きの人の確率が上がったのには何か理由があるのでしょうか。

男性女性ともに昔に比べても、日本人の左利きの人の確率が上がったのは、昔からの習慣や宗教が大きく関係していると言われています。

今はそれほど言われませんが、昔は左利きの人というのは、良くないと右利きに直されることが多くありました。お箸を右手で持ち、お茶碗を左手で持つと教えられて育った人もいるのではないでしょうか。

人と違ったことを嫌った昔の人は、「みんなと同じにすること」が大切だという考え方から、左利きを右利きに矯正していたのです。

ところが最近では、「左利きを右利きに、無理に矯正することは成長に良くない」と言われるようになったことから、子供が自主的に左利きを右利きにしたいと思わない限りは、親が無理やり直すということがなくなったのだそうです。

そのため日本では、昔に比べると左利きの人の確率や割合は多くなったと言われているのです。宗教的に左利きはダメだという文化ではなかったことも、左利きの人が多くなっている原因と言えるでしょう。

日本と世界で左利きの割合は違うということがわかりましたが、日本の中では左利きの割合はかわるのでしょうか。

日本人の男性と女性でみると、左利きの人の割合はどうかわってくるのでしょうか。前原勝矢氏によると、男性の左利きの人は3.6%、女性の左利きの人は2.7%程度と男性の方が少し左利きの人の割合は多いと言われています。

女性よりも男性のほうが、左利きの人は多いのだそうです。なぜ女性よりも男性のほうが左利きの人は多いのでしょうか。

日本人男性の人口が61013千人、日本人女性の人口が64627千人と言われている中で、女性よりも男性のほうが多いと言うことはやはり男性のほうが多いのだということがわかります。

女性よりも男性に左利きが多い理由については諸説あるようですが、1つの説として、ホルモンが関係しているのではないかというものがあるようです。

これは人間が胎児のときに、男性ホルモンであるテストロゲンというホルモンを出すからではないかと考えられています。

テストロゲンは、右脳の発達を促すホルモンの1つです。左利きの人は右脳をよく使うと言われているため、テストロゲンを出す男性ホルモンを持っている男性のほうが、左利きが多いと考えられているのです。

ではなぜ、全ての男性が左利きではないのかということはわかっていないため、まだ研究の段階と言えるようです。

左利きは遺伝なのではないかという説もあります。遺伝が関係しているのではないかというのは、確率的に言えばとても高い確率になります。

左利きを遺伝と考えたとき、どんな両親の遺伝の組み合わせで、どんな遺伝の確率で左利きの子供は生まれてくることになるのでしょうか。それぞれの遺伝の確率をみていきましょう。

まずは両親ともに右利きであった場合の遺伝の確率です。父親も母親も右利きである場合、なんとなく確率100%右利きの子供が産まれそうですが、左利きが産まれる確率は10%未満になります。

つまり両親ともに右利きであったとしても、10%程度左利きの子供が産まれる可能性があるということです。左利きの子供が産まれてくる可能性はゼロではないことになります。

では両親のどちらかが左利きであった場合の遺伝の確率はどうなのでしょうか。不思議な事に女性が左利きか、男性が左利きかで確率が変わってくることがわかりました。

父親が左利きで母親が右利きである場合は、およそ17%の確率で左利きの子供が産まれます。母親が左利きで父親が右利きである場合は、およそ22%の確率で左利きの子供が産まれるそうです。

母親が左利きであるほうが、左利きの子供が産まれる確率が高いという統計になったのだそうです。

それでは両親がどちらも左利きであった場合の遺伝の確率はどうなのでしょうか。両親のどちらも左利きであった場合は、なんと25%の確率で左利きの子供が産まれるのだそうです。

左利き同士であっても、100%の確率で左利きの子供が産まれるわけではないのだそうです。遺伝というのは難しいものです。

左利きの人のイメージを聞かれた時、天才肌であるとか頭がいいというイメージを持つ人が多いと思います。左利きの人は頭がいいというのは、本当なのでしょうか。

左利きの人は、何かを考えるときに右脳も左脳も使うと言われています。右利きの人は一ヶ所しか使わないのに対して、脳の色々な部分を使うことができる左利きの人は、頭の回転が速いと言われています。

それが結果に結びつくかどうかは別の問題として、脳の使い方としては右利きの人より左利きの人のほうが上手であるとは言えるようです。

また右脳と左脳の両方の脳を使って物事を考えたり見たりするので、ひらめく力が強いと言われています。

よく言語脳とか芸術脳とか言われますが、左利きの人の場合にはどちらも使うことができるという特徴があるので、ひらめくところをみて頭がいいと感じることがある人は多くいるでしょう。

詳しくはこちらの記事でも

左利きは男性か女性かでも、遺伝によってもなるかどうかは確率の問題になってくることがわかりました。

では左利きの人というのは、左利きで困ってしまうということはあるのでしょうか。左利きでこまることについて考えてみましょう。

世界的にはわかりませんが、日本では左利きで困ってしまうということはいくつかあるようです。

まずは公共のもののほとんどが、右利きの人用にできているという点です。駅の改札のことはよく言われます。自動販売機や公衆電話なども、基本的には右利きの人が使いやすいように考えられてできています。

蛇口や包丁、食事をするときの席の並び方にいたるまで、基本的には右利きの人が使いやすいようにと考えられて作られているため、左利きの人は小さなストレスを溜めやすいとも言われているようです。

公共のものに関しては慣れてもらうしかありませんが、日本では左利きの人が増えてきたこともあり、ハサミや包丁など生活で使う雑貨などに関しては左利きの人専用のアイテムも販売されているようです。

あなたの周りに左利きの人がいるのであれば、そんな左利きの人用のアイテムをプレゼントすると喜ばれるかもしれません。

今回は日本人の左利き・右利きの割合(比率)や、どうして左利きの人がいるのかなどを紹介させていただきました。

左利きの人というのは昔からたくさんいたようですが、昔は右利きに矯正されていたことで少なく感じていた左利きの人が、最近は矯正されなくなったことから増えたと感じることが多くなったのだということがわかりました。

それでもやはり圧倒的に、世界的にみても右利きの人のほうが多いのは確かです。その分、左利きの人は不便に感じていることがあるということも理解してあげる必要があるかもしれません。