ケント・デリカットの今現在は?どんな人なの?
ケントデリカットさんは80~90年代にかけてテレビによく登場した外国人タレントさんです。その生まじめな性格から老若男女問わず親しまれていました。ケントデリカットさんのテレビ番組などで活躍されていた過去と、現在の状況などをふまえて、まとめてみました。
目次
ケント・デリカットとは?
ケントデリカットさんといえば、80年代~90年代にかけてバラエティー番組などでよく見かけた外国人タレントさんです。アメリカ人らしからぬ(?)生まじめさでお茶の間の人気を博していました。
本名 | Kent Derricott(ケント・デリカット) |
生年月日 | 1955年3月3日 |
現在の年齢(2018年現在) | 63歳 |
出身地 | カナダ・アルバータ州レスブリッジ生まれ(国籍はアメリカ合衆国) |
血液型 | 不明 |
活動内容 | 宣教師、タレント、番組制作、貿易関係 |
所属グループ | 下の関口宏の個人事務所、三桂に所属 |
所属事務所 | 株式会社三桂(さんけい) |
ケント・デリカットの経歴
これからケントデリカットさんが初来日してから帰国し、また日本へ再入国、なぜか日本のテレビで人気者になるまでの順番をたどってみることにします。
1974年モルモン教の宣教師として来日
1955年3月3日にカナダのアルバータ州レスブリッジ生まれたケントデリカットさんは、1974年にモルモン教の宣教師として初めて日本の地を踏みました。北海道で2年間布教活動を行っています。モルモン教会は通称で正式には末日聖徒イエス・キリスト教会(まつじつせいとイエス・キリストきょうかい)といいます。
帰国後ユタ州のブリガムヤング大学に入学
その後帰国し、ユタ州のブリガムヤング大学へ入学しました。専攻は国際ビジネスでしたが、理由は不明ですが中途退学しています。
1984年「笑っていいとも!」でデビュー
1984年の4月に「笑っていいとも!」のワンコーナーである「なるほど・だ・ニッポン」が日本のテレビ初登場でした。
眼鏡のネタで人気になる
ケントデリカットさんが当時よくやっていた芸は、自分がかけていた遠視用のメガネを生かしものでした。度のきついレンズを前後させ目玉を大きくする、現在でいうところの変顔にあたります。
ケント・デリカットの若い頃の画像
ケントデリカットさんの若いころの姿は、せいぜい日本のテレビ番組の動画しかなく、それ以前のアメリカ時代のものは見つかりませんでした。参考までに似ていたとされる二人を貼っておきます。
若いころはメガネを外すとアメリカの俳優であり映画プロデューサーの「カーク・ダグラス」や、同じくアメリカのプロゴルファー「ジャック・ニクラス」に似ていると共演者に、からかい半分なのか言われたそうです。
カーク・ダグラスの両親は帝政ロシア(現ベラルーシ共和国)ホメリからアメリカへ来た移民でした。彼自身はニューヨーク州のアムステルダムに生まれ、貧民街で育ちました。子どもの時から新聞配達、露天商、庭師などで稼ぐ苦学生で、借金をしてセントローレンス大学へ進学するとボクサーにもなり、ファイトマネーでその返済に当てました。
ジャック・ニクラスは1960~1990年代にかけて活躍したアメリカのプロゴルファーです。同時代のアーノルド・パーマーとゴルフをメジャースポーツに格上げしました。たぐいまれな強さと、その目立つ金髪によって「ゴールデン・ベア」 (熊) と呼ばれ、日本においても「帝王」と称賛されました。現在でも史上最高のゴルファーとされています。
ケント・デリカットの主な出演作品
バラエティ番組などで、わざと「ケント・ギルバートさんです」と紹介し「ちがうよー、それケントちがい」と返すのが鉄板ネタ。「ケント」と「見当」をかけたものでした。
「ユタ田舎じゃないよー」「ユタは土地が安くていいんだよ」「ユタを馬鹿にするでないよー」などのユタいじり、郷里のユタ州ネタもおなじみでした。
ラビット関根改め、関根勤さんに良くモノマネされていました。自分の姓、ファミリーネームの「デリカット」を「ドゥェリィクゥワットだよ」と自らエセ英語風に発音していたこともあります。
ケント・デリカット出演のバラエティ番組
ケントデリカットさん出演のバラエティ番組は80~90年代にかけて多数あります。世界まるごとHOWマッチ、世界まる見え!テレビ特捜部(レギュラー)、世界バリバリ★バリュー(準レギュラー)、関口宏のサンデーモーニング(準レギュラー)など。
レギュラー以外にも、午後は○○おもいッきりテレビ、クイズ日本昔がおもしろい、風まかせ 新・諸国漫遊記、クイズ!宇宙船地球号、紳助・ケントの世界がお呼びです!、所さんのただものではない!、それは秘密です!!、三枝の愛ラブ!爆笑クリニックなど数え切れません。
世界まるごとHOWマッチ
ケントデリカットさんの出ていた動画は見つかりませんでしたが、ケントギルバートさんのものは、たくさんありました。また、この番組には同じくミドルネームが「ケント」である、チャック・ウイルソンこと「チャールズ・ケント・ウィルソン」さんもよく出ていました。
よだんですが、チャックウイルソンさんとケントギルバートさんは毎回のように少ない金額を提示することから、「ケチャック」「ネギルバート」と司会の大橋巨泉さんにあだ名をつけられていました。
世界まる見え!テレビ特捜部
ケントデリカットさんは敬虔(けいけん)なモルモン教徒なために、下ネタに拒絶的でした。よく出演しておられた「世界まる見え!テレビ特捜部」では海外のセクシー番組が紹介されると、目を背けるそぶりが垣間見られました。番組中ビートたけしさんや所ジョージさんに、よくそのことでイジラレていました。
関口宏のサンデーモーニング
現在はわかりませんが、かつてケントデリカットさんは関口宏個人事務所「三桂」に所属していたこともあり、この番組にもよく出演していたようです。
今はなにかと、さわやかでない話題をふりまく番組となってしまったので、この動画に代えさせていただきます。
ケント・デリカット出演のCM
ケントデリカットさんの主な出演CMは、日産自動車「マキシマ」、デオデオ(現・エディオン)、森永乳業「ココア」、ゼネラル、中部コンタクトレンズなどがあり、やはりその清潔なイメージからの要請だったと思われます。
ゼネラル
ゼネラルは株式会社富士通ゼネラル、富士通グループの電子、電気機器メーカーです。1995年ごろまではブラウン管テレビが主力製品でしたが、現在は売上の8割以上がエアコや脱臭機などで、日本以外にも広く海外展開をしています。
にぎりっこ
お寿司が家庭で簡単ににぎれる「にぎりっこ」。 お寿司の他にも、ハンドルを回せばコロッケのたねや一口おにぎりやがカンタン便利に。現在では、AUTECは業務用だけで家庭用の調理機器は生産していません。
ケント・デリカットは結婚してる?子供は?
現在ケントデリカットさんはユタ州在住で、既婚者、子どもは3女2男で五人の子だくさんだとか。
妻と5人の子供
動画にもみられるように、ケントデリカットさんはとても家族を大切にする人のようです。
ちなみに、ケントデリカットさんのアメリカの自宅の一部は畳敷きの土足厳禁、さらにコタツもあるそうです。彼の母親が畳をことのほかに気に入っているそうで、近所の知り合いや友人を家によぶさい、畳の部屋で裸足でくつろぐことを進めているそうです。
ケント・デリカットとケント・ギルバートの関係は?
「ケントギルバート」さんは1952年5月25日生まれ、アメリカ合衆国出身。
「ケントデリカット」さんは1955年3月3日生まれ、カナダ出身。
苗字がいっしょの「ケント」でユタ州育ち、両者ともブリガムヤング大学に入学、敬虔なモルモン教徒でありモルモン教の宣教師として初来日、両者とも同じ時期に日本のテレビ番組で活躍するという、とても稀有(けう)な偶然が重なっていますが、もちろん親戚ではないようです。
ケント・ギルバートは弁護士
ケントギルバートさんの正式名称はケント・シドニー・ギルバート( Kent Sidney Gilbert)。アメリカ生まれで、日系移民でなじみ深い、西海岸カリフォルニア州の弁護士。
1952年にアメリカのアイダホ州に生まれました。ケントデリカットさんと同じユタ州で育ち、ブリガムヤング大学に入学、モルモン宣教師として初来日したのもいっしょです。
1980年にカリフォルニア州司法試験に受かり国際法律事務所に就職しました。一時日本を離れていましたが、企業における法律コンサルタントとして再び来日をはたして現在にいたっています。
同じ時期に活躍した外国人タレント
チャックウィルソンさんこと「チャールズ・ケント・ウィルソン」はアメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン出身。スポーツインストラクターで柔道六段、日本にエアロビクスを紹介した人です。
チャックさんに関しては、すごい経歴の持ち主なので個別に調べることをおすすめします。少年刑務所に入ったかと思えばボストン大学に入ったりと、ここではカンタンに書き切れないので、ぜひ。
いっこん、にっこん、さんこん、でおなじみのオスマン・サンコンさん。ギニア共和国出身の元外交官。すっかり絵描きになってしまった片岡鶴太郎(かたおかつるたろう)さんとの絡みが多かった気がします。サンコンさんの外交官といい、外国人タレントさんには輝かしい経歴を持つ人が多いようですね。
ケント・デリカットの現在の活動は?
ケントデリカットさんは現在、アメリカ合衆国ユタ州にて家族とともに在住しています。番組制作会社「LORIEN ENTERPRISE」の運営や貿易関連の仕事をされているそうです。
いくつもの顔を持つフットワークの軽い人
All you can do is the best you can do:あなたの出来ること全てが、あなたの出来る最高のことである。これはケントデリカットさんの座右(ざゆう)の銘(めい)だといいます。日本においては宣教師から始まり、テレビタレント、番組制作、貿易関係と、さまざまな仕事をこなしてきました。
ケントデリカットさんは宗教、ビジネス、そして家庭の三様を齟齬(そご)なく順調に生きてきたよう見えます。はた目から見れば順風満帆ですが、実際はいかに? ともあれ、お年は召されたようですが、現在ではアメリカを拠点として元気に生活されているようです。