2019年01月07日公開
2019年01月07日更新
恫喝の意味とは?恐喝との違い!恫喝されたらどうしたらいい?
恫喝とは、どんな意味を持っているのかご存知でしょうか?なんとなく怖い意味で使われるのか?という雰囲気を漢字から感じとる人も多いでしょう。恫喝とは普通に生活しているだけでは、なかなか遭遇しない言葉でもあります。恫喝について意味や使い方を見ていきましょう!
目次
恫喝の意味は?恫喝すると警察に逮捕される?
恫喝の意味について紹介します。恫喝の意味を知ると「法律違反では?」という疑問も沸いてくることでしょう。恫喝することで警察に逮捕されるのかどうかについても見ていきましょう!
恫喝の意味を知ると、日頃の自分に目を向けることができるため、日常を丁寧に生きることができるようにもなるでしょう!
「恫喝」の意味とは?
恫喝の意味とは、「相手を脅すこと」、「脅かすこと」、「不安にさせること」、「危害を加えるような雰囲気を与えること」などになります。
つまり恫喝とは、とても怖い意味で使うものであって、恫喝された人は一種のトラウマのようなものを感じるようにもなるでしょう。恫喝は決して良いことではありません。
恫喝の意味を踏まえて、恫喝についてもっと詳しくみていきましょう!
「恫喝」と「恐喝」の違いとは?
恫喝と非常に良く似ている意味の言葉に「恐喝」があります。恐喝のほうが恫喝よりも聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。恐喝の意味とは、「脅して金品をゆすりとること」です。
恫喝が、「相手を不安にさせるようなことを言って脅すこと」に対して、恐喝は「弱みにつけいって脅して金品を取ること」になります。つまりは、恐喝のほうが恫喝よりもさらに上をいくイメージを持ってもらうと分かりやすいでしょう。
ちなみに、恐喝には「恐喝罪」というものが存在しています。恐喝罪とは、恐喝した人が受ける刑罰になります。恐喝と判断されると大きな罪になるということなのです。
「恫喝」の使い方
恫喝の使い方とは、つい恐喝の使い方と同じように考えてしまいますが、恫喝は言葉で相手をビクビク不安にさせることを言います。
つまり、恫喝を使うときには、言葉がメインで相手を脅かすという文章にしなければなりません。言葉ではなく、あらゆる手段で脅かすとなると、恐喝になるからです。
恫喝の使い方を覚えておいて、正しく使っていきましょう!
「恫喝」を使った例文
恫喝を使った例文を見て、恫喝の使い方を学びましょう!恫喝を使った文章を成り立たせるためには、どんなことが必要になるのでしょうか。
恫喝の例文を見て、「こんなときが恫喝と言うのか」とか「これをされたら恫喝なのか」というのを覚えていくのもおすすめです。
例文①恫喝を繰り返す
恫喝の例文には、「恫喝を繰り返す」というものがあります。例えば、「何度言ってもできない部下に恫喝を繰り返してしまった。」などがあります。
また、「恫喝を繰り返すことで相手に不安を与えた。」とか、「イライラしてつい恫喝を繰り返す。」などの例文も存在しています。恫喝を繰り返すというのは、何度も相手に恐怖を味わわせるのと同じことになります。
恫喝を繰り返すことで、相手の不安は大きくなっていくことでしょう。恫喝を繰り返す行為は、良いものではありません。恫喝を繰り返していると恫喝するのが癖になる人もいるのではないでしょうか。
例文②恫喝された
恫喝の例文には、「恫喝された」があります。「少しミスをしてしまったため、上司から大きな声で恫喝された。」などのように使うでしょう。
または、「いい加減にしろ!と急に恫喝された。」とか、「恫喝されたことで不安になって仕事が手につかなくなった。」などもあります。恫喝されたというのは、受け身で使う言葉になります。
恫喝されたことによって、何もかもが不安になり、ビクビクしてしまうこともあるでしょう。「過去に恫喝されたことがトラウマになっている。」などのような例文もあり、恫喝されたことがある人は心に傷を負うのです。
例文③恫喝めいた
恫喝の例文には、「恫喝めいた」もあります。これは、「相手に対して恫喝めいたことを言ってしまった。」などがあります。これは、自分が相手にしてしまったときに使う文章になります。
「乱暴な言葉で恫喝めいたことをされた。」などのように恫喝めいたは受け身で使うこともできます。恫喝めいたとは、「恫喝っぽい」という意味を持ちます。
そのため、恫喝なのか恫喝ではないのかイマイチよく分からないときに「恫喝めいた」というものを使うのです。恫喝めいた発言はついしてしまう人も沢山いるでしょう。
「恫喝」の類語
・脅す ・脅かす ・威嚇する ・怖がらせる ・脅威を与える ・凄みをきかせる ・威圧する |
恫喝の類語について紹介します。恫喝の類語とは、「脅す」、「威嚇する」、「脅威を与える」、「威圧する」などがあり、どれも恐怖を与えるものになります。
恫喝の類語をいくつかピックアップして、例文とともに意味を深く見ていきましょう。
脅す
恫喝の類語には「脅す」があります。脅すというのは、相手の痛いところをついて、怖がらせて自分に従わせるような行為のことを言います。
例えば、「脅すように話すことで相手を怖がらせてしまった。」とか「相手を怖がらせて脅すことで自分の思い通りに事を運ばせた。」などがあります。
脅すというのは、相手に向かって圧をかけるのと同じことになります。脅されたほうはとても強い恐怖を覚えて、毎日が不安になることでしょう。
威嚇する
恫喝の類語には、「威嚇する」があります。威嚇するときくと、「周りに対して敵意をむき出しにし脅すこと」という意味が頭の中にピンと来る人が多いでしょう。
動物でも、自分のなわばりを守るために、威嚇することがあります。人間も威嚇をすることで相手に恐怖を与えつつも自分を守る行為をしてしまう可能性があるのです。
「威嚇することで分からせた。」とか「上司は仕事中に何度も威嚇するようなことを言ってくる。」などのような文章にすることができます。
脅威を与える
恫喝の類語には、「脅威を与える」というものもあります。脅威を与えるとは、恫喝と同じように相手を脅かすという意味があります。
例文で見ると、「相手に脅威を与えることで行動を促す。」とか「思い通りになるように脅威を与える行為をした。」などがあります。脅威を与えるということは、怖がらせるとか震え上がらせることになります。
恫喝は法律違反なの?
恫喝とは法律違反になるのでしょうか?人を怖がらせたり、恐怖を与えることで従わせるというのは、明らかに法律違反なのでは?という印象を受けることはできるでしょう。
しかし、本当に恫喝で法律違反になるのでしょうか?
恫喝自体は犯罪ではない
実は、とても意外ではありますが、今の法律では恫喝だけでは法律違反とされることはありません。恫喝というのは、暴力が加わるものではなく、言葉のみで相手に恐怖を与えるものになります。
つまりは、恫喝があったからといって、社会生活にそこまで影響を与えるものではないと判断されているということです。ただ、恫喝されることで精神的におかしくなることはあるでしょう。
恫喝されただけでは犯罪として扱ってもらえないのは確かですが、恫喝がきっかけとなって犯罪になるケースは存在しています。どんなケースだと犯罪となってしまうのか見ていきましょう!
「強要罪」「恐喝罪」「脅迫罪」になることもある
恫喝だけでは犯罪にはなりませんが、恫喝が原因となって、強要罪や恐喝罪、脅迫罪になることは、大いに考えられます。つまり、恫喝した人は、「恫喝しただけだ!」という主張が通じないこともあるのです。
ただ、恫喝された人は、恫喝されたことによってどうなったのかというところを説明しないといけません。ここが説明できなければ、ただの恫喝と判断されてしまい、法律違反として訴えることができないでしょう。
恫喝されただけとなると、「罵倒」とか「怒鳴った」ぐらいのことと捉えられることが多いのです。恫喝されたことで大事なものを失ったなど、恫喝が原因で大きな事柄に発展しないと法律は動かないのです。
恫喝はパワハラになる
恫喝は法律違反にはならないとされていますが、パワハラになることは考えられます。パワハラは非常に社会問題として扱われており、政府もパワハラに対しては重い考えを持っています。
ただ、パワハラを止めるとか、パワハラを辞めさせるという法律は確定していません。しかし、パワハラされたことで精神的に障害を持ってしまったとか、パワハラが原因で人としての財産を失うということがあれば、法で戦うことができるでしょう。
恫喝というのは、職場でもよく見られるものになります。つい言ってしまったことが恫喝になりパワハラになることがあるのです。
もし恫喝されたら?対処法は?
恫喝には、なるべく関わらない生活を送りたいと思うのが普通の考えです。また、恫喝の意味を知っても、「私は恫喝されることはない。」と思ってしまうところもあるでしょう。
しかし、恫喝されることというのは、普通に生活していても考えられることになります。もし恫喝されたらどう対処していけばいいのか見ていきましょう。
誰かに相談する
恫喝されたときは、誰かに相談しましょう。1人で悩んでいると、恐怖心がとても大きなものになってしまいます。誰かに相談することで、自分の味方になってくれる人を作るのです。
そうすることで、自分の気持ちを落ち着かせることができますし、自分のことを客観視することもできます。誰かに相談すると、なぜ恫喝されたのかを考えることもできるからです。
怖い気持ちを抑えていると、ストレスもどんどん蓄積するだけです。しっかりと恫喝されたという恐怖を人に相談して、相談した人に一緒に解決してもらうようにしましょう。
冷静な態度を心がける
恫喝されたときは、冷静な態度を心がけることが大事です。恫喝されたからといって、そこでビクビクしたりオドオドしたりすると、相手の思うツボになってしまうでしょう。
恫喝する人には、そのつもりがない人もいますが、中には自分のストレスをぶつけるために恫喝してくる人もいます。ビクビクされることで楽しくなってしまう人もいるのです。
恫喝されても、冷静に何ともないふりをして強い自分を保ちましょう。冷静さを失うと、恫喝されたことの恐怖をまともに感じてしまい、精神的に持たなくなってしまいます。
あまりに続く場合は録音しておく
恫喝されたというのが1回ではなく、毎日のように続くとか、頻繁に続くという場合には、恫喝されて恐怖を味わったという証拠を残すために恫喝されている瞬間というのを録音しましょう。
録音していれば、とても強い証拠になります。恫喝されたというのは、パワハラと同じで証拠がないと認められないとか、周りの人がパワハラを見たとか、パワハラがあったということを証言しないと認められないことが多いのです。
しかし、録音していれば話しは別です。録音が証拠になり、相手を訴えることも可能になるのです。あまりに恫喝が続くときは、録音することも視野に入れておきましょう。
恫喝されないためにはどうしたらいいの?
恫喝されるというのは、恐怖を味わうと同時に、「こんな思いしたくない!」と強く思ってしまうものになるでしょう。
恫喝されないに越したことはないので、恫喝されないためにはどうしたらいいのかについて見ていきましょう!
常に自分を持っておく
恫喝されないためには、常に自分を持っておくことです。強い自分をしっかりと持っていてください。弱いところが明らかに見えてしまうと、恫喝されやすい人になってしまいます。
恫喝する人というのは、強そうな人に対してはしません。弱々しい人に対してしかしない傾向にあるため、強い自分を常に持つことが大事なのです。
意見をはっきり言うこと
恫喝されないためには、意見をはっきりと言うことです。これは、常日頃心がけて起きましょう。意見をはっきり言う人というのは、正論を並べることができる人が多くいます。
恫喝しようにもできない印象を与えることができるので、自分の意見があるときは、しっかりと相手に伝えられる自分になりましょう!
やるべきことをしっかりやること
恫喝されないためには、やるべきことをしっかりやることです。いつも自分のやるべきことをちゃんとしていれば、恫喝される理由がありません。
恫喝してくる人というのは、理不尽に怒鳴ってくることもあるでしょうが、自分のやることをちゃんとしていれば、堂々とした自分でいられるため、相手も付け入ることができないのです。
恫喝は誰でもやってしまう可能性がある?
ここまで見ていると、「恫喝するなんて最低だ!」と思う人が多いでしょう。しかし、ついつい恫喝をしてしまうことというのは、人間だったら誰でもあるのではないでしょうか。
部下に対して恫喝してしまうとか、お店の店員さんに対して恫喝してしまう、つまりはクレーマーになってしまうなどです。
自分では分かっていなくても恫喝してしまうことはあるでしょう。過去に恫喝してしまったという人も少なくないはずです。
恫喝しないように気をつけよう!
恫喝について見ていきました。恫喝とは、されると怖いもので恐怖で不安になるものです。しかし、恫喝をしてしまうことというのは、誰でも可能性として持っているものになります。
恫喝をする人というのは、心に余裕がありません。常に広い心を持って恫喝しないように気をつけましょう!