グラジオラスの花言葉は?白などの色別の意味も紹介
豪華な印象が強いグラジオラスは、花束にしてプレゼントすることが多い花でしょう。しかし、そんなグラジオラスの花言葉はよく知らないという人がほとんどだと思います。そこで、今回はグラジオラスの花言葉やその意味について、詳しく紹介していきましょう。
目次
グラジオラスとはどんな花?
夏に花壇を豪華に彩ってくれるグラジオラスは、色のバラエティーの豊かさが特徴的な花で、世界中で愛され続けています。そんなグラジオラスですが、実物を見たことがあっても花言葉は知らないという人が多いでしょう。
そこで、今回はグラジオラスの花言葉について詳しく取り上げていきましょう。グラジオラスの色別の花言葉や海外での花言葉も紹介するので、花言葉に興味がある人はぜひ注目してみてください。
グラジオラスの名前の由来
グラジオラスは縦方向にずらりと大振りの花が咲く豪華な花です。花穂と堅い葉はまるで剣のようにまっすぐ伸びた形をしていることから、ラテン語で小さな剣を意味する「グラジオラス」が名前になったとされています。
英語圏の国々でも、グラジオラスにはその剣のような花穂と葉から剣の百合という意味の「Sword lily」という名が付けらえているのです。
グラジオラスの特徴
南アフリカで発見された球根植物であるグラジオラスは、1900年代からアメリカやカナダで品種改良されてきました。現在では南アフリカを中心にヨーロッパや西アジアなどに約180種のグラジオラスが自生しているとされています。
ちなみに、熱帯アフリカや南アフリカに自生する10種類ほどのグラジオラスが、現在の園芸品種としてのグラジオラスの原種とされているのです。
また、グラジオラスは春咲きと夏咲きで大きく2種類に分けられ、一般的に出回っているグラジオラスは夏咲きのグラジオラスとされています。春咲きのグラジオラスは早咲気のグラジオラスと呼ばれているのです。
春咲きのグラジオラスは比較的小ぶりで、夏咲きのグラジオラスは花の色や大きさ、形などのバリエーションが豊かとされています。
グラジオラスの花言葉と意味
様々な色の豪華な花を咲かせることで世界中で愛されて続けているグラジオラスには、恋愛や勝負などに関わる花言葉が多く設定されています。日本でもグラジオラスに独特の花言葉が付けらえているのです。
そこで、以下では日本と海外それぞれのグラジオラスの花言葉やその意味を紹介していきましょう。
グラジオラスの日本での花言葉
日本ではグラジオラスは夏に花壇をゴージャスに彩ってくれる花として人気を集めています。しかし、そんなグラジオラスには様々な花言葉があることは、あまり知られていないでしょう。
そこで、以下では日本のグラジオラスの花言葉やその意味を詳しく取り上げていきたいと思います。
勝利
日本のグラジオラスの花言葉の1つには、「勝利」が挙げられます。グラジオラスは、明治期に「唐菖蒲」や「阿蘭陀菖蒲」という名前で日本に輸入され始めたそうです。
そんなグラジオラスの細長く尖った花穂や葉は、日本人には刀のように見えたことから、「勝利」という花言葉がついたと考えられています。
用意周到
「用意周到」もグラジオラスの日本の花言葉の1つです。グラジオラスの根や茎は網目状の皮があり、その皮が鎧の様に見えることが、「用意周到」という花言葉の由来になったとされています。
また、立てかけた刀の様に見える花穂や葉から戦への備えが連想されるために、「用意周到」という花言葉が生まれたとも考えられているのです。
用心
日本のグラジオラスの花言葉には、「用心」も挙げられます。グラジオラスの根には炎症を鎮める効果があるとされており、ヨーロッパや日本ではグラジオラスの根を細かくしたものを湿布薬として使用していたこともあるそうです。
このことから、グラジオラスにいざという時に役立つ薬というイメージがつき、「用心」とうい花言葉が付いたとされています。
グラジオラスの海外での花言葉
ヨーロッパでも古くから愛されてきたグラジオラスには、海外独特の花言葉も付いています。以下では、グラジオラスの海外での花言葉とその意味も解説していきましょう。ぜひ日本の花言葉の雰囲気と比べて、楽しんでみてください。
密会を意味する”secret meeting”
グラジオラスはヨーロッパでは、その花の数や色などで、浮気相手に意思や時間を知らせる花として利用されていたそうです。そのような文化の名残から、海外ではグラジオラスに”secret meeting”(密会)という花言葉が付けられています。
華やかな印象のグラジオラスですが、このように海外では怪しい響きの花言葉が付けられているのです。
忘却を意味する”oblivion”
グラジオラスはその可憐な見た目から、特にフランスで人気を集めていた花です。そんなフランスではグラジオラスに”oblivion”(忘却)という意味深な花言葉が付けられています。
フランスではフランス革命やナポレオン戦争があった激動の時代の直後に、疲弊した民衆たちの間でグラジオラスが希望の象徴になったのです。
そのような時期に、グラジオラスには辛かった戦争や革命を忘れて明るく生きていこうという意味を込めて、”oblivion”という花言葉が付いたと考えらえています。
情熱的な愛を意味する”passionate love”
海外ではゴージャスな印象のグラジオラスは、恋人や好きな人に贈る花として人気です。そのため、グラジオラスには”passionate love”(情熱的な愛)という花言葉がつけられています。
特に情熱をイメージさせる真っ赤なグラジオラスは、特にその花言葉のイメージが強いようです。恋人や好きな人には、ぜひ真っ赤なグラジオラスを贈ってみてください。
グラジオラスの花言葉と意味【色別】
様々な色の花が楽しめるグラジオラスには、色別に花言葉が設定されているのです。そこで、以下では色別にグラジオラスの花言葉やその意味を解説していきましょう。ぜひお好みの色のグラジオラスの花言葉を、確認してみてください。
白いグラジオラス
白色のグラジオラスの花言葉は「密会」です。ヨーロッパでは浮気相手に会う時間や意思を伝えるために、特に白のグラジオラスが利用されていたことが由来となっています。
白は日本では清楚や純真、誠実といったイメージが強いので、日本人には意外な花言葉に感じるでしょう。
赤いグラジオラス
赤いグラジオラスには、「堅固」や「用心深い」という花言葉が設定されています。
赤は生命力の強さをイメージさせる色でもあることから、「堅固」という花言葉が設定されたと考えられているのです。
また、赤のグラジオラスは海外ではベテランの騎士がまとう赤いマントをイメージさせることから、「用心深い」という花言葉が付いたとされています。
紫のグラジオラス
紫のグラジオラスの花言葉とは、「情熱的な恋」です。海外では紫は激しい恋愛というイメージが強い色であることや、グラジオラスはヨーロッパでは愛しい人に贈る花として人気であることから、「情熱的な恋」という花言葉が付けられたとされています。
ピンクのグラジオラス
ピンクのグラジオラスの花言葉には、「ひたむきな愛」が設定されています。中世ヨーロッパでは身分や地位の壁に阻まれ、結ばれない恋人たちがたくさんいたのです。
その恋人たちは特別な想いを表現するために、ピンクのグラジオラスを贈り合ったとされています。そのため、ピンクのグラジオラスには「ひたむきな愛」という花言葉が付いたと考えらえているのです。
グラジオラスの種類
本格的な品種改良が100年以上行われているグラジオラスは、現在5,000種類以上あるとされています。そこで、以下ではグラジオラスの代表的な品種をいくつか紹介していきましょう。
グラジオラスに興味がある人は、ぜひ他のグラジオラスの品種も調べてみてください。
ナナス(春咲き)
品種改良によって生まれたナナスは春に咲くグラジオラスです。他の品種よりも小ぶりな花を咲かせるナナスですが、耐寒性に優れているので、育てやすいというメリットがあります。
また、ナナスは花色だけでなく花の柄も豊富です。特にブロッチという円状の柄が花弁1枚1枚に入る「ナナス インプレッシブ」という品種は、世界中で人気を集めています。
トリスティス(春咲き)
南アフリカで発見されたトリスティスは、春に百合のような白く大きな花を咲かせます。花弁の中央には黄緑色の縞模様が入り、全体的に優しく繊細な雰囲気を纏っているのです。また、百合のような強い香りがすることでも広く知られています。
リリアセウス(春咲き)
春に咲くアフリカ原産のリリアセウスは、深みのある黄色やブラウンなどの個性的な色が特徴的な品種です。さらに、花弁の先が避けるという特徴もあるので、よりインパクトのあるグラジオラスとして注目を集めています。
トラベラ(夏咲き)
グラジオラスの原種の1つであり夏に咲くトラベラは、優しいラベンダー色やピンク色のゴージャスな花が印象的な品種です。また、成長スピードが早いという特徴もあるので、花の栽培に慣れていない人でも比較的育てやすい品種とされています。
そんなトラベラには華やかな恋という花言葉が付いているのです。好きな人にはぜひトラベラを贈ってみてください。
富士の雪(夏咲き)
富士の雪は鹿児島県産の品種です。名前の通り、富士山に積もる雪のように見えるマットな白色の花弁が特徴となっています。さらに、花の数が多く大ぶりであるため、豪華な印象が強いという特徴もあるのです。お祝いに贈る花として最適でしょう。
ツルーラブ(夏咲き)
透明感のある赤色の花弁と大きな花が印象的なツルーラブは、夏に咲くグラジオラスです。比較的茎が高く、花が縦に密集して咲くため、インパクトのあるグラジオラスとして人気を集めています。
病気に強く耐久性があるので、初心者でも栽培しやすい品種としても注目されているのです。
グラジオラスに纏わる伝説
古代ローマの兵士たちは「グラディウス」という両刃の剣を携帯していました。その剣の形がグラジオラスの花穂や葉の形と似通っていることから、グラジオラスはローマの兵士たちにとって、戦いや勝利を象徴する花になったのです。
また、グラジオラスの茎や根にある網目状の皮は鎧に似ていたことから、グラジオラスの根や茎はローマ兵士のお守りになっていたとされています。
また、ヨーロッパや古代ギリシャには、グラジオラスの根の粉末を穀物の粉と混ぜてパンを作っていたという伝説もあるのです。
グラジオラスの知られざる効果
グラジオラスは風水の視点から見ると、勝負事や恋愛によい効果がある花とされています。そこで、以下ではグラジオラスの知られざる効果もいくつが紹介していきましょう。
グラジオラスの風水的におすすめな飾り方も紹介するので、風水に興味がある人もぜひ注目してみてください。
片思いや三角関係への効果
恋愛に関する花言葉が多いグラジオラスには、片思いや三角関係などの恋を成就させる効果があるとされています。特に赤いグラジオラスには、その効果が期待できるとされているのです。
風水では、赤いグラジオラスは人気運が上昇しやすい南や、勝負運が上昇しやすい東の部屋に飾ることをおすすめしています。
また、好きな相手に赤いグラジオラスを贈ると、相手に自分の恋心が伝わりやすくなるともされているのです。
勝負運を高める効果
勝負事を象徴する花言葉が多いグラジオラスは、仕事や受験、スポーツなどの勝負事で勝ちやすくなる効果が期待できるとも信じられています。
風水では、日光のエネルギーを吸収しやすい東に葉付きのグラジオラスを飾ると、勝負事に強くなる効果があるとされているのです。剣に似ているグラジオラスの葉が風水では重要なので、必ず葉付きのグラジオラスを飾るようにしましょう。
また、グラジオラスの花や葉をお守りにして持ち歩いていると、よりグラジオラスの効果を得やすくなります。花と葉をしおりにしたり、花の写真をパスケースに忍ばせたりすると携帯しやすいでしょう。
グラジオラスの画像をスマホの待ち受けにしても、同じ効果が得られるとされています。
ケガを防ぐ効果があるとされるグラジオラスの根
グラジオラスの根は中世ヨーロッパでは鎧に似ているということから、古くからケガを防ぐお守りとして利用されてきたそうです。現在でもグラジオラスの根には、ケガを防止する効果があると各地で信じられています。
そのため、危険な仕事に就いている人やアスリートの中には、グラジオラスの根をお守りとして携帯しているという人もいるそうです。ケガを防ぎたいときは、ぜひグラジオラスの根をお守りにしてみてください。
グラジオラスを楽しもう!おすすめスポット2選
グラジオラスの面白い花言葉を確認した後は、実際にグラジオラスを楽しみたくなるでしょう。そこで以下では、グラジオラスを楽しめるスポットを2か所紹介していきたいと思います。
ぜひ以下のスポットに実際に足を運んで、グラジオラスを楽しく観察してみてください。
1.江島神社
日本三大弁天に数えられる弁天様を祀る江島神社は、色とりどりのグラジオラスをスポットであることはあまり知れていないでしょう。
金運や縁結びなどのご利益があるとされる江島神社の敷地内にある中津宮周辺には、ニチニチソウやミニヒマワリなどが入れ替わるように咲き誇ります。夏ごろには、オレンジや黄色の豪華なグラジオラスが楽しめるのです。
2.和田浦の花畑
千葉県の「和田浦の花畑」も、グラジオラスを楽しめる名スポットです。南房総エリアで最大の広さを誇る園内では、12月~5月にかけて様々な花が入れ替わるように開花していきます。
色とりどりの春咲きのグラジオラスだけでなく、ストックやフリージア、チューリップやキンセンカ、寒菊や菜の花、矢車草なども堪能できるのです。爽やかな海風を浴びながらグラジオラスをゆっくり楽しみたい人は、ぜひ訪れてみてください。
勝負や恋愛によい効果が期待できるグラジオラスを堪能しよう
今回は意外と知られていないグラジオラスの花言葉について、詳しく取り上げていきました。勝負事や恋愛に関する花言葉は多いグラジオラスは、お守りとしての効果も高い花とされています。
グラジオラスに興味が湧いた人は、ぜひお守りとしてグラジオラスを活用したり、今回紹介した名所に足を運んだりしてみてください。