油性ペンの消す方法!マジックペンや名前ペンの消し方とは?
机の上で油性ペンで書き物をしていたら、うっかり机に移ってしまったという経験をしたことがある人もいるでしょう。油性ペンで書いてしまったら消す方法はないのでしょうか。今回は油性ペン消す方法について紹介します。布や木材の油性ペン消すこともできるのか確認しましょう。
目次
諦めていた油性ペンの汚れが消えるかも!?
水性のペンで書いていたと思っていたのに、油性ペンで書いていたというのはあるあるです。子供のいたずら書きもあります。社会人になってやってしまうのが、ホワイトボードの油性のマジックペンで書いてしまうというものではないでしょうか。
しまった・・・と思っても慌てないでください。何十年も前の油性ペンの汚れは落ちないかもしれませんが、5分前や10分前の油性ペンの汚れなら、消える方法があるかもしれません。
今回は油性ペンの汚れが消えるかもしれない、油性ペンの汚れを消す方法について紹介させていただきます。
油性ペンやマジックペンが消えない理由とは?
そもそも油性ペンやマジックペンはどうして消えないのでしょうか。油性ペンやマジックペンに使われているインクに特徴があるからです。水性ペンとは違って、油性ペンやマジックペンには、定着剤というものが使われています。
定着剤の他に、アルコール、つなぎの樹脂、そしてペンの色を出す着色剤です。これらの成分が含まれていて、なおかつ定着剤が含まれていることで、水で落ちにくくインクがなかなか落ちないようになっているのです。
油性ペンやマジックペンにはどんな成分が含まれているのかを知ることも、油性ペンを落とす方法を考えるためには大切な事になります。
油性ペンを消す方法《エタノール編》
それでは油性ペンやマジックペンの汚れを消す方法をみていきましょう。まずは主にエタノールで油性ペンの汚れを消す方法になります。
エタノールとはエチルアルコールともいわれるもので、消毒用として使われることが多いアイテムです。ホームセンターや薬局で購入することができるでしょう。
洋服
エタノールを使って油性ペンやマジックペンを消すことができるものに洋服があります。何十年も前にマジックペンで書いたものを消すのは難しいですが、子供の体操服などに書くクラス名を間違えてしまったという時には、エタノールを使って落とすことができるかもしれません。
用意をするのは、エタノールと洋服、汚れてもいい乾いたタオルと、汚れてもいいようにビニールシートやレジャーシートを引いておくといいでしょう。
油性ペンで書いてしまったところにエタノールを垂らして、洋服の裏と表にタオルを当ててパンパンと叩きます。タオルにマジックペンの汚れを映すような気持ちで叩きます。汚れが移ったら綺麗な面で同じ事を繰り返します。
靴
子供の体育シューズやスニーカーなど、布製の靴にマジックペンで汚れをつけてしまったという時にはどういう消し方をするといいのでしょうか。
布製の靴の油性ペンを落とす方法は、ゴムの部分に油性ペンで書いてしまったという場合は消しゴムなどを使った方が落ちることがあります。
消しゴムで落ちない時や布の部分に油性ペンで書いてしまったという時には、エタノールを霧吹きで拭きかけて汚れを浮かせます。ゴムの部分はそのまま拭き取ります。布の部分は洋服の時と同じように、汚れを叩き出すという方法になります。
ソファー
ソファーに油性ペンで落書きをされてしまったという時には、脱力してしまうかもしれません。しかし油性ペンの汚れがしっかりと定着してしまうまえに汚れを消す方法に挑戦しましょう。ソファーの油性ペンの落書きを消すためには、エタノールとキッチンペーパーを準備します。
まずはエタノールをキッチンペーパーにたっぷりとしみこませて、油性ペンで落書きされたところにたたき込んでいきます。キッチンペーパーにマジックペンの汚れを染みこませるイメージで叩きます。
時間が経ってしまうほど綺麗に消すことは難しいかもしれませんが、マジックペンの汚れが消えるまで何度も挑戦してみてください。
ホワイトボード
ホワイトボードにマジックペンで書いてしまったというのはあるあるです。すぐに気がついた時には、マジックペンで書いてしまった上から水性ペンでなぞって拭き取れば消すことができます。
しかし油性ペンで書いてから少し時間が経ってしまったという場合は、エタノールを使って消すという方法がおすすめです。
エタノールを染みこませた布で、油性ペンで書いてしまった部分を拭いていきましょう。エタノールを使えばかなり綺麗に拭き取れるはずです。
油性ペンを消す方法《ラッカーシンナー編》
油性ペンを消す方法にはラッカーシンナーを使うという方法があります。シンナーは聞いたことがあるかもしれませんが、ラッカーシンナーとはどういうものなのでしょうか。簡単にいうと、シンナーよりも人体への毒性が少ないものです。
主に洗浄用に使われるもので、通信販売などでも気軽に購入することができるのも特徴です。
壁
家の壁にマジックペンで落書きされてしまったという時には、ラッカーシンナーを使って消す方法がおすすめです。
まずはティッシュや布にラッカーシンナーを染みこませて、油性ペンで落書きされた部分を抑えます。軽く叩いて取れる場合もありますが、なかなか落ちない場合はしばらく当てて汚れを浮かせるようにしましょう。
壁紙によっては壁紙が傷んでしまうこともあるので、まずは目立たない場所の壁に当ててみて問題無ければラッカーシンナーを汚れ消しに使っていくようにしましょう。
床
木材に油性マジックで書いてしまったら、もう汚れは落とせないのではないかと思ってしまうかもしれませんが、そんな時でもラッカーシンナーで消す方法が使えるかもしれません。
床に油性ペンで落書きをされてしまったという時には、汚れに直接ラッカーシンナーを吹きかけて、しばらくしたら乾いた布で拭き取ってみましょう。何度か拭き取るうちに、汚れが消えていくことがあります。
床の材質によっては、床が傷むこともあります。目立たないところでチャレンジしてみて、床が変色するようならやめておいたほうがいい場合もあります。
机
机にはうっかり油性マジックを使っていたら書いてしまったということがあると思います。机にマジックペンの汚れがついた時にもラッカーシンナーを使う方法で汚れを消すことができる場合があります。
テーブルが木材なら、床と同じ方法で消すことができるでしょう。机くらいの大きさなら、もしも変色してしまった時には、全体的に拭いて色を変えてしまうというのも1つの方法です。
油性ペンを消す方法《消しゴム編》
油性ペンで間違って書いてしまった時、消しゴムで消したら意外と消えたなんて経験をしたことがある人も居るでしょう。油性ペンで書いてしまって、すぐに気がつくことができれば、消しゴムで消すことができるものもあります。
どんなものなら消しゴムで消すことができるのかをみていきましょう。
紙
油性ペンで書いて、紙の汚れが消えるはずがないじゃないかと思う人もいるかもしれません。確かに、完全に消すことはできませんが、薄くすることはできます。
おすすめは砂消しで少し消してから、柔らかい消しゴムで消していくという方法です。根気強く消していると、徐々に油性ペンで書いてしまったところを薄くしていくことができます。
ガラス
表面がつるっとしているものは、意外と消しゴムで汚れを消すことができます。ガラスに油性ペンで何かを書いてしまったという時も、プラスティック消しゴムを使うことで汚れを消すことができます。何十年も前の油性ペンの汚れは消えないこともあります。
陶器
陶器も表面がつるっとしているタイプなら、消しゴムで汚れを消すことができます。消しゴムで普通にゴシゴシとけすことができます。
凹凸が多いタイプの陶器は、消しゴムでは消えないこともあります。エタノールを使った方が汚れが落ちるものもあるようです。
金属
つるっとしている金属も、消しゴムで汚れを消すことができます。だいたいの金属の油性ペンの汚れは消えるようですが、アルミなどは時間がたってしまうと色が沈んでしまって落ちないということもあるようです。
油性ペンを消す方法《柑橘類の皮編》
油性ペンを消す方法に、柑橘類の皮がいいというのを聞いたことがある人もいるでしょう。油性ペンの汚れを落とすのに柑橘類の皮がいいと言われるのは、皮にリモネンという天然油が含まれているからです。
皮で落とすというよりも、リモネンで落とすことになるので、からっからの柑橘類の皮では意味がないことを覚えておきましょう。
プラスチック
プレスチックについてしまった油性ペンの汚れも柑橘類の皮で落とすことができます。落とし方は簡単です。柑橘類の皮を、汚れてしまったところにつけてゴシゴシとするだけです。
リモネンがつくことで汚れを浮かせることができます。汚れが浮いてきたところで、乾いた布などで拭き取るようにしましょう。
ビニール
ビニールもプラスチックと同じように柑橘類の皮で油性ペンの汚れを落とすことができます。ビニールの場合、ゴシゴシするのが難しいという時には、皮の汁を搾ってそこに浸しておくという方法もおすすめです。
その他油性ペンを消せるアイテム
油性ペンの落とし方をアイテム別に紹介してきましたが、まだまだ油性ペンを消すことができるアイテムがあります。油性ペンを消すには、どんなものを使う方法を選ぶといいのでしょうか。
石鹸
手や足など、皮膚に油性ペンがついてしまったという場合、近くにエタノールがあればすぐにエタノールで落とすことができますが、ない場合は石鹸を使って落とすこともできます。
マジックペンで書いてしまってすぐなら、石鹸とぬるま湯を使えばほとんど綺麗に落としきることもできるでしょう。
除光液
除光液でも油性ペンの汚れを消すことができます。除光液とはネイルを落とす時に使うものです。ネイルも油性ペンと同じような成分でできているので、汚れを消しやすいといえるでしょう。
ただしナイロンやスチールなど、薬品で溶けてしまいやすいものには不向きです。除光液をつけることで、固まってしまったり、素材が傷んでしまうことがあるので注意をしてください。
メラミンスポンジ
メラミンスポンジというのは、掃除で大活躍するアイテムです。洗剤を使わなくても水だけで色々な汚れを落としてくれるというアイテムになっています。
洗剤を使わなくても汚れが落ちるのは、それだけ研磨力が強いからでもあります。油性ペンの汚れも消してくれますが、素材の表面を傷つけてしまうこともあります。ラミネートされているものなどには注意が必要です。
オイルや日焼け止め
オイルや日焼け止めを使って、油性ペンの汚れを消すという方法もあります。オイルや日焼け止めは肌に油性ペンがついてしまった時におすすめです。
油性ペンは油なので、油を落とす時には油を使うというのはおすすめです。オイルや日焼け止めはそもそも体に塗るために作られているものなので安心して使うことができます。
ハンドクリーム
ハンドクリームもオイルや日焼け止めと同じように、肌に油性ペンがついてしまった時におすすめです。場合によって、テーブルについてしまった油性ペンを消す時に使うこともできます。
研磨剤
研磨剤を使って油性ペンの汚れを消すという方法もあります。研磨剤はゴシゴシを擦って、マジックペンの汚れを剥がしていくということになります。素材の表面が少し傷ついてしまうかもしれないので注意をしましょう。
歯磨き粉
研磨剤でゴシゴシと擦るのは、素材が傷みそうで怖いという人には、歯磨き粉を使うという方法もおすすめです。歯磨き粉も研磨剤の1つですが、人の肌に触れても安全なくらいの研磨剤しかはいっていないので、研磨剤よりは優しいアイテムになります。
煙草の灰
煙草の灰を研磨剤の代わりにするという方法もあります。ちょっと細かい傷が残ることもありますが、煙草の灰でも油性ペンの汚れを消すことができます。煙草を吸わないという人は、蚊取り線香の灰などでもいいようです。
口紅
油を油で落とすという考え方から、油性ペンを消す方法には口紅が使われることもあります。口紅には乳化剤が使われているものが多いので、油性ペンの汚れを消しやすいそうです。しかし口紅の色素が素材に残ってしまうことがあります。
サラダ油
食品を使うなら、サラダ油をつかって油性ペンの汚れを消すという方法もおすすめです。軽くティッシュに含んで汚れを拭き取るようにすると、汚れが落ちることがあります。
拭き取るときには、油が残らないようにしっかりと拭き取ります。洗えるものは、サラダ油を使った後、しっかりと洗濯してから使用するようにしましょう。万が一油が残っていると危険です。
バターやマーガリン
サラダ油の代わりに、バターやマーガリンを使うという方法もおすすめです。バターやマーガリンを使う場合も、ティッシュに適量を含ませて汚れを拭き取っていくという方法になります。
少し匂いは気になるかもしれませんが、食品なので安全でおすすめの方法になります。
わさび
油性ペンの汚れを消す方法には、わさびを使った方法もあります。わさびで油性ペンの汚れを消すことができるのは、わさびに含まれているイソチオシアネートという成分のおかげなのだそうです。
このイソチオシアネートと油性ペンに含まれる成分が混ざり合うと、マジックペンの成分を溶かすことができるのだそうです。
わさびを塗り込んで、汚れが浮いてきたら拭き取るだけという、簡単な方法で落とすことができそうです。皮膚だけではなく、フローリングや机の汚れを消す時にも使うことができます。
油性ペンを消すおすすめ100均アイテム
油性ペンの汚れを消す方法には、エタノールやわさびなどを使うこともできますが、100均のアイテムを使って汚れを消すこともできます。おすすめの100均アイテムにはどんなものがあるのかをみていきましょう。
落書き消しスプレー(ダイソー)
油性ペンを消すおすすめの100均アイテムには落書き消しスプレーがあります。文具コーナーにあるアイテムで、油性ペンで汚してすぐなら、汚れを消すことができる可能性は高いようです。またシールを剥がしたい時にもおすすめのアイテムです。
ジェルネイルリムーバー(ダイソー)
100均のネイルコーナーにある、ジェルネイルリムーバーも油性ペンを消すおすすめのアイテムです。除光液の1種類ですが、ジェルネイルを落としてくれる強力な除光液であることが特徴です。
油性ペンが落ちやすいものと落ちにくいものがある
油性ペンの汚れを消す方法を紹介してきましたが、紹介した中でも油性ペンの汚れが落ちやすいものと落ちにくいものがあります。
表面がつるつるとしているものは、比較的油性ペンの汚れも消しやすいので、少しくらいなら時間が経っていても綺麗におとすことができるでしょう。
つるつるしていてもプラスチックやビニールは、少し汚れが残ってしまうかもしれません。また布製品も消せなくはありませんが、少し汚れが残る場合もあります。
紹介した方法で落としにくいのが、紙や木材、石や革製品です。凹凸があるものというのは、インクが中まで染みこんでしまっていることがあるので、多少は色が薄くなるかもしれませんが、消すことはできないという場合もあるようです。
油性ペンを消す方法は意外と色々ある!
今回は油性ペンを消す方法について紹介しました。油性ペンを消す方法が色々とあるようです。しかしそもそも、油性ペンというのは「消えない」ということを前提に作られているペンです。そこが良いところなのです。
消えないように作られているインクを消すというのは、難しいのだということは忘れないように、できるだけ油性ペンで汚さないようにしましょう。