おべっかの意味とは?方言?おべっかを使う人の心理や特徴

「おべっかを使う」とは、人に露骨なお世辞を言うことを指す時によく使う言葉です。しかし、「おべっか」とはどんな意味か、よく理解していない人が多いと思います。そこで、今回はおべっかを言う人の特徴と共に、おべっかのとはどのような意味か、しっかり確認していきましょう。

 おべっかの意味とは?方言?おべっかを使う人の心理や特徴のイメージ

目次

  1. 1「おべっか」の意味や使い方をマスターしよう!
  2. 2「おべっか」の意味とは?
  3. 3各地域の「おべっか」の言い方
  4. 4「おべっか」の使い方
  5. 5おべっかを使う人の心理とは?
  6. 6おべっかを使う人の特徴
  7. 7おべっかを言う人の見分け方
  8. 8おべっかの上手な使い方
  9. 9おべっかを使うべき時には上手に使おう

「おべっか」の意味や使い方をマスターしよう!

人に過度に媚びるような言動を取る人のことを、おべっかを使う人と表現します。現代でも「おべっかを使う」という表現はよく使われますが、その「おべっか」の意味を正しく理解している人は少ないでしょう。

そこで、今回はその「おべっか」の正しい意味や、使用方法などを詳しく紹介していきたいと思います。特に「おべっか」の意味や使い方を確認しておきたい人は、ぜひ今回の内容に注目してみてください。

「おべっか」の意味とは?

「おべっか」とは、相手に過度に媚びへつらい、本心からではない褒め言葉を連発することを意味します。「おべっか」は一般的に「おべっかを使う」と表現されるのです。

「おべっか」は、口や言い方を意味する「弁口」(べんこう)に接頭語である「御」がついた「御弁口」という言葉から生まれた言葉とされています。

また、特別な祭りや神事の際に、食べ物に使う火を別にすることを意味する「別火」(べっか)が、語源になったとも考えられているのです。また、従属を意味する”obey”が由来になったという説もあります。

「おべっか」は方言なの?

「おべっか」は方言のように聞こえるので、方言だと思い込んでいる人もいるでしょう。実は「おべっか」は全国で日常的に使われる言葉なので、標準語と言えます。しかし、地域によって「おべっか」の言い方が微妙に異なることもあるのです。

例えば、九州地方では「おべっか」を「まいす」、北海道では「おべっか」を「べんこ」と表現することがあります。

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各地域の「おべっか」の言い方

「おべっか」とは方言ではないですが、「おべっか」の表現方法は各地域のよって異なります。以下では、各地域の「おべっか」の表現方法も確認していきましょう。

「おべっか」の様々な言い方に興味が湧いた人は、ぜひ自分の故郷での「おべっか」の表現方法についても調べてみてください。

宮城県の「おずいしょ」

宮城県内では「おべっか」は「おずいしょ」と表現します。付き従うことを意味する「追随」が訛り、このような言い方になったとされています。宮城弁では「おずいしょ言わねでいい」(おべっか言うな)と言うように使われるのです。

埼玉県の「おてんたら」

埼玉県では「おべっか」は「おてんたら」と表現されます。「おてんたら」は露骨なお世辞を意味する甲州弁です。甲州弁では「おてんたらつうこんはあにょうしたで?」(お世辞言うってことは何をしたの?)というように使います。

「おべっか」と「あほんだら」が混ざって、「おてんたら」という言い方になったと考えられているのです。

関西地域の「おべんちゃら」

関西地方では「おべっか」を「おべんちゃら」と表現するのです。話しぶりを意味する「べん」にでたらめを意味する「ちゃら」と接頭語である「御」が付いて、「おべんちゃら」になったとされています。

関西弁では「おべんちゃら言うても何も出えへんで」(おべっか言っても何も出ないよ)というように使います。

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「おべっか」の使い方

「おべっか」は、一般的に相手に媚びへつらうような、不自然な褒め言葉を連発する人に対して、「おべっかを使う人」というように使います。このような人をネガティブに表現ずる言葉なので、使える場面が限られる言葉と言えるでしょう。

また、時に人に媚びる自分自身を卑屈に表現するために、「おべっか」が使われることもあります。以下では、「おべっか」の使い方を例文を見ながらさらに詳しく解説していきましょう。

「おべっか」を使った例文

以下では、「おべっか」を使った例文をいくつか紹介していきましょう。ネガティブなニュアンスの「おべっか」は、使う場面や使い方を間違えてしまうと、周囲の人に誤解されてしまう可能性がある言葉です。

そのため、「おべっか」の使い方が曖昧な人は、ぜひ以下の例文と使うタイミングをしっかり覚えておきましょう。

例文①おべっかばかり言う

「おべっかばかり言う」は、相手にとって耳障りのよいことばかり言うことを指します。例えば、「おべっかばかり言う人は信用ならない」というように使われるのです。

「おべっかばかり言う」は悪い意味で使われることが多いので、対象となる人に直接言うことは少ないでしょう。

例文②おべっかを使う

「おべっかを使う」は「おべっか」の最も一般的な使い方と言えます。人に取り入ろうとするような、不自然な言動をすることをネガティブに表現しており、基本的には不自然な褒め言葉を連発する人を蔑む時に使うのです。

また、「目立った活躍ができない自分が生き残るには、上司におべっかを使うしかない」というように、自分自身を卑下する意味で使われることもあります。

例文③おべっか使い

「おべっか使い」は、人に取り入ろうと不自然な社交辞令を連発する人に対する侮蔑の言葉として使われます。例えば、「あの人はおべっか使いの偽善者だ」というように、悪い意味の表現と共に使われることも多いでしょう。

「おべっか使い」は、口が達者な人に対する褒め言葉として誤用されやすいですが、人を悪く表現する言葉なので誤用しないように注意してください。

おべっかを使う人の心理とは?

おべっかを使う人の心理とは、一体どのようになっているのか、気になる人は多いでしょう。そこで、以下ではおべっかを使う人の心理についても、詳しく取り上げていきたいと思います。

おべっかを使う人の心理を理解して、おべっかを使う人に乗せられないようにしましょう。

出世や優越感の獲得に執着する心理

おべっかを使う人の多くは、人を騙そうとしているわけではありません。しかし、出世欲や優越感を得たいという気持ちが強いために、とにかく自分よりも上の立場の人に過剰に取り入るような言動をしてしまうのです。

出世や優越感を得ることへの浴が強すぎると、本心からでない褒め言葉も無意識に発してしまうこともあります。しかし、言動に嘘が多くても、相手を気持ちよくさせる接し方ができるため、おべっかを使う人は営業や接客の仕事で上手くいく可能性が高いのです。

人を見下す心理

周囲の人を無意識に見下す心理も、おべっかを使う人の心理と言えます。このような心理からおべっかを使う人は、自己中心的かつ野心的な考え方をする傾向が強く、力のある相手を油断させて蹴落とそうとするためにおべっかを使うことが多いでしょう。

また、面倒だと感じる相手や自分よりも下だと感じる相手に対しては、わざと褒める言葉を使って相手の嬉しがる反応を心の中で嘲笑うこともあります。面倒だと感じる相手には、適当な褒め言葉で取り繕い、会話を早めに終わらせることもあるでしょう。

組織や権力者に依存したいという心理

組織や権力者に依存したいという心理も、おべっかを使う人の心理でしょう。確固たる自分の軸がないために、所属する組織やその組織の中心人物に過度に依存したがり、権力がある人におべっかを使うようになるのです。

また、弱く地味な自分自身を強く魅力的に見せたいがために、力のある人や人気者におべっかを使うこともあります。

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おべっかを使う人の特徴

おべっかを使う人の褒め言葉に乗せられてしまうと、その人から利用されやすくなってしまいます。そのため、おべっかを使う人から利用されないためには、早い段階でおべっかを使う人を見極める必要があるのです。

以下では、おべっかを使う人の特徴を取り上げていきます。おべっかを使う人の特徴をしっかり覚えて、早めにおべっかを使う人を見極められるようにしましょう。

激しい二面性がある

おべっかを使う人の特徴には、激しい二面性が挙げられます。

おべっかを使う人の多くは、誰に対しても愛想の良い言動をするため、特に上司から気に入られやすいでしょう。しかし、その愛想の良い言動は表面的なもので、本心では真逆の言動をしていることがよくあります。

そのため、おべっかを使う人は、深く付き合った人には第一印象とは真逆の印象の抱かせる内面をさらけ出すことがあるのです。

全ての判断基準が損得勘定

損得勘定を基準にして物事を判断するということも、おべっかを使う人の特徴と言えます。

おべっかを使う人の多くは自分の損得に敏感なため、少しでも特になるポジションにつくことを目的に、要領よく組織の中で立ち回ろうとするのです。そのため、結果的に権力者にこびへつらうようになってしまいます。

また、損得勘定に敏感なおべっかを使う人は、媚びても自分の得にならない人に対しては、見下すような態度を取ることもあるのです。

失敗した時に特に多弁

失敗した時に特に口数が多くなるということも、おべっかを使う人の特徴です。

おべっかを使う人は保身や利益獲得のために、普段から周囲の人からの評価を気にしています。そのため、ミスをして周囲の人からの自分の評価が下がりそうな時には、焦って特に口数が多くなるのです。

常日頃から口が上手くずる賢いので、ミスをした事実を言い訳で隠そうとしたり、目上の人により過剰におべっかを使ったりしてピンチを切り抜けようとします。

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おべっかを言う人の見分け方

おべっかを使う人の特徴を覚えていても、おべっかを使う人と単に素直で褒め言葉をたくさん言う人の見極めができないという人もいるでしょう。そこで、以下ではおべっかを使う人の見分け方を具体的に紹介していきたいと思います。

目上の人と目下の人に対する態度が大きく異なる

損得に敏感で目下の人と目上の人に対する態度が大きく異なる人は、おべっかを使う人である可能性が高いでしょう。

おべっかを使う人の多くは、目上の人に対しては取り入るような愛想の良い言動をする一方で、取り入っても利益を得られない目下の人に対しては見下すような言動をします。

目上の人に対しては誰でも畏まった態度を取るので、おべっかを使う人を見極めたい時には、特に相手の目下の人に対する態度に注目してみましょう。

親しい人からの印象と初対面の人からの印象にギャップがある

おべっかを使う人の見分け方には、親しい人からの印象と初対面の人からの印象に大きなギャップがあるか確認するという方法が挙げられます。

おべっかを使う人には、激しい二面性があるという特徴があるので、親しい人には付き合いが浅い人には絶対に見せない一面をさらけ出している可能性が高いのです。

そのため、おべっかを使う人かどうか判断したい相手がいる際には、その相手と付き合いが長い人に相手への印象を質問してみるとよいでしょう。

人への褒め言葉に自分を卑下する言葉が多い

人への褒め言葉の中に、自分自身を卑下する言葉をよく入れているか確認するということも、おべっかを使う人を見分ける方法になります。

おべっかを使う人の褒め言葉の裏には、相手を見下す気持ちがあるのです。その気持ちが無意識に表れてしまうため、自分自身を過度に見下げる言葉がつい褒め言葉の中に入ってしまうのです。

自分を卑下する言葉を混ぜた褒め言葉を多用する人は、控え目で相手を立てているように見えますが、本心では逆に相手を見下している可能性が高いと言えます。

おべっかの上手な使い方

おべっかを使いすぎてしまうと、周囲の人に嫌われる原因になります。しかし、社会生活をスムーズに送るために、本心からでない褒め言葉を言う必要に迫られることもあるでしょう。そこで、以下ではおべっかを上手に使う方法も取り上げていきたいと思います。

社交辞令やお世辞を自然に言えずに悩んでいる人は、ぜひ以下の方法を試してみてください。

周囲の人や相手を意識する

おべっかを上手く使う方法には、自分ではなく相手や周囲の人のために、おべっかを使うことを意識するということが挙げられます。

自分の利益や保身を意識しておべっかを使うと、不自然さが生じやすく、相手や周囲の人に社交辞令と受け取られやすくなってしまうのです。しかし、相手のことや周囲の人のために使うおべっかは、自然に聞こえやすく相手を心から気持ちよくさせやすいでしょう。

例えば、相手の自慢話でその場の空気が悪くなってしまった時に、空気を和ませることを意識しておべっかを使ってみてください。このようなおべっかの使い方をすることで、周囲の人から気配りができる人と高評価されやすくなります。

絶好のタイミングを逃さない

おべっかを上手く使うには、相手に嫌味に受け取られないような絶妙なタイミングを逃さないということが大切です。おべっかを言うべきタイミングでない時におべっかを言ってしまうと、どんなに自然に言ってもお世辞と受け取られやすくなります。

また、空気が読めない人という悪い印象を抱かれやすくもなってしまうでしょう。そのため、おべっかを言う時には相手の様子やその場の雰囲気をしっかり観察して、おべっかを言うべきタイミングを計るようにしてください。

おべっかを使うべき時には上手に使おう

今回は「おべっか」の意味や使い方と共に、おべっかを使う人の特徴や心理などについても紹介しました。お世辞や社交辞令を指す「おべっか」は、あまり良い意味の言葉ではありませんが、社会生活上必要になることもあるものです。

そのため、今回紹介した「おべっか」の上手な使い方はマスターしておくことをおすすめします。また、過度におべっかを使う人に利用されないように、今回取り上げたおべっかを使う人の見分け方もぜひ実践してみてください。

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