好きな人に中学生がとる態度や行動とアピール方法【男女別】

思春期とは11歳から18歳ごろまでの心身ともに不安定な時期のことです。身体的には急激に成長する一方で、精神的にはゆっくりと成長するので、そのアンバランスが思春期特有の不安定さを作り上げているのです。

そんな思春期の中学生は初めて恋愛に興味を持ち出す年頃でもあります。しかし、恋愛経験というものがないため片思いの相手に対してだけ態度も大変ぎこちないものになってしまいます。

なぜ好きな人にだけそんなぎこちない態度を取ることになるのか原因を考えてみましょう。

幼い頃には特に男女の違いを感じることもなく、性別はあまり関係なく遊んだりできていたと思います。それが中学生ごろになると急に男子・女子の区別がされてきて、一緒に遊ぶのもなんだか恥ずかしくなってしまいます。

それと同時に、初めて恋愛感情で誰かを好きになる人も多くいます。好きな人に対する好意や興味は未知のもので、好きな人の存在はものすごく特別です。好きな人を前にするとその特別感が邪魔をしていつもの自分として振る舞えなくなってしまうのです。

中学生という年頃は、自分はもちろん周囲の友人たちも恋愛経験が豊富なわけではありません。なので周囲に好意が知られてしまって場合、からかわれたり冷やかされたりすることが多いです。

自分でも未知の感情に戸惑っている上に、周囲からは冷やかされるという状況は中学生にとってとても恥ずかしく感じるのでしょう。そのため好意がバレないように振る舞おうという心理から、好きな人にだけぎこちない態度になってしまうと考えられます。

中学生というのは基本的には恋愛初心者です。特に男子は小学生の頃は恋愛なんて興味もなくゲームやスポーツ、少年漫画に夢中で恋愛要素のあるものに一切触れてきていません。女子と比べても恋愛に関して初心者であると言えます。

そんな中学生男子に好きな人ができたときの態度や行動はどういうものになるのでしょう。そしてその態度や行動はどんな心理からくるものなのでしょう。

片思いの相手のことはついつい気になってしまうものです。なのでその人を目線で追っていることがあります。その時にふとその人がこちらを見てしまうと目が合ってしまうわけですが、中学生の男子はその視線をすぐにそらしてしまいます。

恥ずかしいので自分の好意を知られたくないという心理からくる行動です。「別にキミを見ていてわけじゃないよ」とでも言いたげな態度でしょう。

直接好きな人と話せばいいのにと思われるかもしれませんが、それは思春期の中学生男子にはなかなかハードルの高い行動なのです。

そこで、まずは片思いの相手の近くにいる友人などに用もないのに話しかけます。友人と話をしながらも近くにいる好きな人の様子を観察し、あわよくば話すきっかけにならないか神経を研ぎ澄ませています。

これは片思いの相手が近くにいる、もしくは話をしている数人の男女混合のグループのメンバー内にその人が含まれているという状況です。

好きな人が近くにいると嬉しい半面、とても緊張してしまいます。緊張のあまり、声のボリュームが調整できず声がどんどん大きくなってしなったり、テンションの高い変なノリになってしまったりします。

そんなテンションの中でも、片思いの相手と直接話したり目を合わせるなんて行動はしません。なので、その女子には「なんだか楽しそう」や「テンション高いな」くらいにしか思われず、特にアピールの効果はありません。

恥ずかしくてなかなか話しができなとしても、同じクラスや部活であれば、日常で会話がまったくないということはないでしょう。

好きな人と話すチャンスなのに、周囲に好意を知られるのが恥ずかしいという心理から中学生男子はそっけない態度をとって、その女子をなんとも思ってないことをアピールするのです。そのそっけない態度がクールでかっこいいと思っていたりもします。

しかし、女子にとってはその男子の態度は冷たい印象に感じられ、好感度が下がってしまう恐れがあるので注意が必要です。

好きな人にそっけなくしてしまうのとは逆で、好きな人との会話の際に間が空くのが怖いという心理から、いつもよりも早口で口数が多くなってしまう男子もいます。

緊張しているため、女子の話を聞かず一方的に話してしまうことが多いです。自分をアピールするために自慢話や武勇伝を語り続けてしまうのもありがちな行動です。

これは思春期の中学生男子としては少数派な行動です。好きな人と話すことに恥ずかしさや緊張することがないので、素直に優しい態度でアピールすることができます。

このタイプは女子と会話すること自体に抵抗感がなく、誰にでもフレンドリーに接することができるので女子からの人気が高かったりします。

しかし、この行動は一部の女子や男子から「チャラい」「馴れ馴れしい」などと受け取られてしまうこともあるので注意が必要です。

このタイプも好きな女子に積極的に関わりたいという心理がありますが、先程の優しい男子とは逆で、好きだからこそ意地悪なことを言ったりちょっかいを出したりします。

好きな人に素直に好きだと言えないけど、自分に対して何か反応してほしいという心理からする不器用なアピールです。

ですが、やりすぎるとアピールどころか、好きな人が「これはいじめかな」と悩んでしまうこともあるので、相手が嫌がっていたら控えたほうがいいでしょう。

女子の場合はどうでしょう。中学生の女子も男子と同様恋愛初心者ではあるものの、不器用さが目立つ男子よりは恋愛に関して積極的な面があります。

女子は小学生の頃から少女漫画やドラマを見たりしているので恋愛に興味をもつのが男子に比べて早く、小学生で好きな人がいるというのも珍しくないです。

女子も男子と同じように好きな人を目線で追っていて、ふとした瞬間に目が合ってしまうことがあります。男子が好意を隠したい心理から目をそらして知らん顔するのに対して、女子は目をそらすものの恥ずかしさや照れが表情に出やすいです。

もともと女性は感情的な生き物と言われています。咄嗟に感情を隠すのが男子に比べると苦手なのかもしれません。

このタイプの女子は感情が素直に出るのでとてもわかりやすいでしょう。好きな人と話ができてうれしくてテンションが高くなっているのです。

良くも悪くも感情表現が豊かなので、好きな人が他の女子と仲良く話しをしていると、やきもちを隠しきれず不機嫌になったりします。

好きな人にかわいいと思われたいのは当然の心理です。中学生くらいから女子は急にダイエットやメイクなどに興味を持ち始めることが多いでしょう。

周りの子が髪型を変えたり、ダイエットして痩せたという話を聞いてこっそり嫉妬してしまったりするものこの思春期ごろからです。

男子の場合と同じく、女子も好きな人にそっけない態度をとってしまうことがあります。強い言葉で話しをしたり、いかにも興味がなさそうに返事をしたりとそっけなく接してしまいます。

もちろん根底には好きな人への好意があり、それを相手に知られるのが恥ずかしいという心理からなのですが、好きな人にいつも怒っているように思われてしまう心配があります。

普段明るくおしゃべりなのに好きな人が近くに来たり話しかけられたりすると急に黙り込んでしまうことがあります。好意を隠したい心理からそっけなくしてしまうのとはまた違って、ただ単に緊張と恥ずかしさでどうしてよいか分からないのです。

好きな人にだけ全然態度が違うので、仲のいい友人にはすぐに分かってしまう可能性があります。

特にこの行動が見られるのはクリスマスやバレンタインの前です。片思いの相手がこのイベントをどのように過ごすのか気になるのでしょう。それによって恋人がいないことを確認したりもします。

この調査は本人が直接聞いてくるというよりは頼まれた友人が聞いてくる場合も多いです。男子は頑なに周囲に好意を隠しますが、女子は仲の良いグループ内では意外とオープンに好きな人を教え、お互いに協力し合ったりします。

思春期真っ只中の中学生が片思いの相手に告白するのはとても勇気がいることです。しかしいきなり告白しても相手が異性として意識してくれていなければお断りされる可能性が高いです。

せっかく勇気を出して告白するのだから、少しでも成功の確率を上げておく方がいいでしょう。そこで、告白までにやっておきたい片思いの相手へのアピールの方法を紹介します。

人の印象で表情というのはとても重要です。笑顔というのは相手に親しみやすい印象を与えることができるので、仲良くなるには一番のアピールになります。

特に片思いの相手と話をしている時は表情に気をつけないと「自分といてもつまらなそう」と思われてしまい、なかなか親しくなることができません。

ただ笑顔と言われても、恥ずかしく感じてしまう思春期の心理もあって意外と難しい事かもしれません。そういう時はまずリアクションをよくすることから始めてみるといいでしょう。会話が盛り上がることで相手が感じる印象がかなりよくなるはずです。

男女関係なく、褒められるというのはうれしいことです。特に男子相手には褒めるというのは有効なアピールの手段です。というのも男子は女子と比べると競争意識が強く、褒められたいという心理が強いと言われているからです。

自分のことを褒めてくれる人は印象がよくなるので好感度が上がるとともに、気になる存在として意識してくれるようになるかもしれません。

しかし、わざとらしいオーバーな褒め方はおすすめしません。オーバーであればあるほど嘘っぽくなるからです。褒められた側が素直に受け取れる程度のちょっとした褒め言葉がアピールには効果的です。

思春期になると女子は好きな人にかわいいと思われたいという心理からダイエットやメイクなど外見に気を遣い出します。一方で男子はまだあまり外見に気を遣ってはいないようです。

しかし、片思いの人にアピールしたい場合、男子にも外見への意識は必要になります。といっても中学生なので身だしなみを整える程度のことで十分です。寝癖、制服のシワ、汗の匂いなどに気をつけるだけでちゃんと清潔感が伝わります。

相手に好きになってもらえるように、いい状態の自分でいることは大切なことです。

男子でいうとクールなかっこつけキャラ、女子でいうとぶりっこキャラが多いのではないでしょうか。漫画やアニメの中では確かにこういったキャラは魅力的ではあるのですが、現実ではあまりモテません。

中学生が実際に好きになるのは、一緒にいて楽しいとか、笑顔がかわいいとか、部活での姿がかっこいいという等身大の自然な姿です。

無理に作った性格はだんだんとバレてしまう恐れもあるので、本来の自分とかけ離れたキャラを演じるのはやめておいた方がいいでしょう。

要注意なのは、この行動が片思いの相手に自分の好意を伝えることが目的ということです。告白の手前の段階としてなので、重くならないようにさらっと伝えて、返事などは聞かないほうがいいでしょう。

好意を伝えられた側は、以前より意識して相手の行動を見るようになります。そこから積極的にアピールしていけば、少しのことでもより効果が高くなるでしょう。

中学生が学校にいる時間のほとんどは当然授業です。好きな人と親しくなるチャンスはわずかな休み時間と放課後の時間だけでしょう。部活をやっている人にとってはその放課後の時間さえありません。

その短い時間の中で片思いの人と親しくなるのはとても難しいことです。加えて友人など周囲の目があることでより難易度が高くなります。

そこで活用したいのがLINEです。現代では中学生でもスマホや携帯の所有率が約半数を占めます。自分も好きな相手もスマホを持っていれば大チャンスです。

LINEであれば自宅でメッセージが送れるので時間の制限はなくなります。しかも周囲の人の目がないことで冷静に文面を考えてから送ることができるのもメリットです。LINEで相手の情報を得ておけばその後直接話をする時の話題にも困らなくなります。

LINEから始めてみるのいいですが、何をきっかけにメッセージを送ったらよいでしょう。何の用事もなくいきなり片思いの相手にメッセージを送るのはかなり勇気がいります。

思春期の男子と女子が無理なく片思いの相手とLINEのやり取りを始めるには、どんなきっかけが自然でしょうか。

片思いの相手と同じコミュニティの中でのことを確認する内容であればとても自然です。ただし、このコミュニティとは学校やクラスといった大きな単位ではなく、数人のグループなど小さな単位の方がいいです。

内容で気をつけたいのは、誰もが知っていることをわざわざLINEで聞くのは不自然なのでやめたほうがいいということです。誰でも知っていることを聞かれるのは少し面倒に思われてしまうかもしれません。

普段の学校生活の中で片思いの相手に何かしてもらったり、迷惑をかけてしまったりしたらその時のことを改めてLINEで送るチャンスです。

日常の些細な出来事でかまいません。当然その瞬間にもお礼や謝罪の言葉は必要です。その後改めてLINEで送ることによってきちんとした律儀な印象を与えることができます。

いきなり動画や画像と言われてもどうしてよいか分からないと思いますが、送るのに一番自然なのは思い出となる写真です。

イベントや一緒に出かける機会には意識していろんな写真を撮っておくと後で好きな人にLINEで思い出の写真を送ることができます。一緒に写っている写真があれば文句なしです。

好きな人の得意な分野がわかっていれば、そのことについていろいろ聞いてみるのもおすすめです。スポーツ、勉強、漫画、ファッションなんでも大丈夫ですが、一番のポイントは自分も興味があって、詳しく知りたいという態度を表すことです。

同じものに興味があるというだけで親近感がわきやすいし、自分の得意なことを教えてほしいと頼まれれば悪い気はしないでしょう。

しかし、全然興味が持てないことや自身のキャラクターに合わないことを無理に質問する必要はありません。無理をしていることはやがて態度で相手に伝わってしまうでしょう。そうすると相手に不信感を抱かせてしまう可能性が出てきます。

相談と言っても、「〇〇と喧嘩してしまった」とか「〇〇が今度誕生日で」といった重くない内容にしたほうがよいでしょう。注意したいのは、決して友人の悪口を送ってはいけないということです。

人を悪く言うのはやはり好感度が下がります。しかも友人を悪く言われたら怒ってしまうこともあるので、内容には注意が必要です。

もうどうしてもLINEのきっかけが思いつかない人は、あたかも他の人に送るつもりだったメッセージを間違えて送ってしまったかのように好きな人にメッセージを送るという最終手段があります。

しかしこの手段はあまりおすすめはできません。その理由はまず好きな人に嘘をつかないといけないことです。次に、間違って送ったと嘘をついた後に、結局自分で話題を考えられなければそこでLINEが終了してしまうからです。

LINEを通じて仲良くなりたいのであれば、誤送信をきっかけにというのは難易度がすごく高いでしょう。

好きな人ができ、がんばってアピールをしたあとは、ちゃんと告白をしないともったいないです。しかし告白と言っても様々な方法があります。その仕方によっても相手の受け取る印象が変わってくるでしょう。

なんと言っても直接会って顔を見ながら告白するのが一番真剣さが伝わります。告白される側も誠実さが伝わってきてうれしいのではないでしょうか。

一番のおすすめはこの方法ですが、とても勇気がいります。

直接顔を見て告白する勇気がどうしても出なかった人は、次におすすめなのが電話です。顔が見えないだけで少しは緊張の度合いが減るのではないでしょうか。

ですが、自分の声と言葉で思いを伝えることができるので誠実な感じは好きな人にちゃんと伝わります。

続いてのラブレターは、直接言葉で伝える勇気が出なかった人におすすめです。自分の声ではないものの、ちゃんと直筆で書かれた手紙はきっと書いた人の思いを好きな人へと伝えてくれるでしょう。

しかし問題もあって、告白の返事を確実にもらえるとは言えないことです。ラブレターを送ったものの相手からのリアクションがないなんてことになる可能性があります。

メールやLINEは一番手軽な方法ですが、あまりおすすめはできません。その理由は真剣さや誠実さが感じられないからです。自分の声でもなく、直筆でもない無機質なメールやLINEの文字だけでは、告白される側としても本気度が分からず返事に困るでしょう。

そしてラブレターと同じく、直接の会話ではないので相手がそのままリアクションしない可能性があります。

特に思春期の失恋はこころの傷になりやすいです。乗り越え方を間違えてしまうと今後トラウマになったり恋愛に消極的になってしまう恐れがあります。

悲しい失恋乗り越えて立ち直るためにはどうすればいいのか紹介していきます。

悲しい気持ちを心の中にしまいこんでしまうと立ち直るのに時間がかかります。早く気持ちを前向きにするには泣くことが一番です。

感情によって涙が流されると、ストレス物質も涙と一緒に体外へ流れ出ます。体内のストレス物質が減ることで気分がスッキリし、気持ちが前向きになりやすいです。

友人に愚痴を聞いてもらうのもいいでしょう。悲しい気持ちを言葉にすることで自分の中で受け入れて整理する事ができます。

失恋のことをずっと考えて思い悩んでいても悲しみが増すだけです。自分が熱中できることや友人と思いっきり遊ぶなどして、失恋のことを忘れられる時間を過ごすことで徐々に悲しかった気持ちが和らいでいく場合もあります。

特に外に出て太陽の光を浴びるのは効果的です。太陽の光を浴びると脳内にセロトニンという物質が分泌され、精神が安定したり、思考が前向きになると言われています。

失恋してすぐは次の恋なんて考えられないかもしれません。しかし新たに好きな人ができると、ほとんどの人はあっと言う間に立ち直ることができます。だからといって無理矢理誰かを好きになろうとはしなくもいいです。

ただ、ふさぎ込んで部屋に閉じこもっているくらいなら、気分転換に買い物に行ったり、友人と遊びに行ったりしたほうがいいでしょう。そうして出かけるという行動が新たな恋に出会えるチャンスとなります。

思春期は子供から大人になるための準備をする時期です。急激なホルモンバランスの変化が起こり、自分の感情がうまくコントロールできず親に反抗したり、未知の恋愛感情に振り回されてしまったりします。

しかしこの時期の経験は今後とても大切です。それは成功した経験だけではなく、失敗をした経験、それを乗り越えた経験すべてが大人へと成長する糧になります。

思春期の恋愛は思春期にしかできない特別なものです。ぜひ怖がらず積極的に恋することを楽しんでもらいたいです。