崔洋一の現在！反日という噂は本当？活躍した映画監督の今に迫る

画像を見ると知っているという方もいるのではないでしょうか。崔洋一さんは日本を代表する映画監督です。脚本家、俳優としても活躍されています。

現在、日本映画監督協会理事長、宝塚大学教授、株式会社ネクステップ顧問、民間放送教育協会理事を歴任されています。崔洋一さんは、これまで数々の賞を受賞している有名人です。

崔洋一さんは長野県佐久市に生まれ、4歳から中学3年生までは東京都練馬区で育ちます。それから現在までの華々しい経歴を画像まじえて見ていきましょう！

崔洋一さんは、1968年、東京朝鮮中高級学校高級部を卒業。東京綜合写真専門学校に入学しますが中退。その後、照明助手として映画界に入り、小道具を経てまもなく演出部に転向します。

1976年「愛のコリーダ」（監督大島渚、主演藤竜也）。1978年「最も危険な遊戯」（監督村川透、主演松田優作）のチーフ助監督を務めます。

テレビ映画「プロハンター」（主演草刈正雄、藤竜也）で、ついに崔洋一さんは監督デビューを果たします。同作のプロデューサーであった日本テレビの山口剛、セントラルアーツの黒澤満のプロデュースのもと、「火曜サスペンス劇場」を2作品撮っています。

「十階のモスキート」（主演内田裕也）で本格的にスクリーンデビュー。同作はヴェネツィア国際映画祭にも出品され、翌年の1984年毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞しています。

李鳳宇さんプロデュースのもと「月はどっちに出ている」（主演岸谷五朗）で報知映画賞、ブルーリボン賞、毎日映画コンクールほかの各賞、各部門賞受賞のほか、第17回日本アカデミー賞最優秀監督賞、最優秀脚本賞にノミネートされます。

映画賞を総なめにし、崔洋一さんの名前が世界中に知れ渡った作品です。

「豚の報い」（主演小澤征悦）で第52回ロカルノ国際映画祭金豹賞にノミネートされ、ドンキホーテ賞を受賞しています。また同年、俳優として「御法度」（監督大島渚）に出演。翌2000年の第53回カンヌ国際映画祭の地を大島監督とともに踏んでいます。

2004年、初の外国人理事長として日本映画監督協会第8代理事長に就任。同年に放映された「血と骨」（主演ビートたけし）で第28回日本アカデミー賞最優秀監督賞、最優秀脚本賞を翌年に受賞しています。

崔洋一さんが手がけた映画作品は多数あります。その中で主な作品を動画や画像と共にご紹介します。気に入ればビデオを借りて、古き良き日本映画を楽しむ休日もいいです。

出世の見込みがない現職警官の男。妻に離婚され、娘まで奪われ、毎月の慰謝料や子供の養育費の支払いに追われる日々。金に困った男はサラ金に手を出してしまいます。

欲しいものが何でも手に入るようになり、調子に乗った男はホステスを押し倒したり、同僚の婦警をレイプしたりとやりたい放題。でも、借りた金は返さなくてはならない。追い詰められた男はついに、郵便局強盗を企てます。

出演：内田裕也、小泉今日子、吉行和子、中村れい子、他

永山財閥の家長志津は、明日で70歳。自身の誕生日パーティーに、子供達の名前を組み合わせた「モリヤアツコ」という女性を招待できるか、賭けをすることにしました。実在した守屋敦子。彼女は父親と買い物を楽しんでいましたが、父親が突然姿を消します。

自宅は荒らされ、父親の勤務先はつぶれ、誰かが彼女を狙い始めます。欲望と憎悪が入り乱れた、殺人ゲームが始まりです。

出演：渡辺典子、古尾谷雅人、加藤治子、斎藤晴彦、他

目黒区で起こった暴力団の元組員が何者かに殺害されます。その数日後、法務省の松井が同じ手口で殺害されます。警視庁の合田警部補が捜査を進めるうち、関係者まで命を狙われ、事件の背景にある思わぬ事件にたどり着きます。

「マークス」を名乗る連続殺人犯。様々なしがらみを乗り越え、事件を無事解決することが出来るのでしょうか。

出演：中井貴一、萩原聖人、古尾谷雅人、名取裕子、他

見事な剣の腕前を持ち、忍者となった男カムイ。忍者の掟を破り、自由を求めて忍びの世界から抜け出します。と同時に、かつての仲間からの執拗な追跡が彼を苦しめます。

そんな中、漁師の半兵衛を助けたことからその家族に歓迎されるのですが、半兵衛の妻もまた、カムイと同じ抜忍だったのです。組織から追われる抜忍。生き残るには己が強くなるしかない。誰が敵で誰が味方か。カムイの孤独感が伝わってきます。

出演：松山ケンイチ、小雪、伊藤英明、他

崔洋一さんは映画監督だけではなく、ドラマ作品も多数撮っています。動画は見つけられなかったのですが、その一部を主演された方の画像と共にご紹介します。

地味なOL花子は、親の借金を返すため夜は高級クラブで朝美と名乗って働きます。朝美の前に現れた同僚の男、宮本。朝美が花子だと気付かずに会社の金を横領し、その罪を花子に着せて殺害するという計画を朝美に打ち明けます。

朝美の正体に気付いた宮本。お互いの反撃の結末は、七面鳥の肉に隠されていた？

出演：浅野ゆう子、古尾谷雅人、室井滋、角野卓造、他

入った家を掃除して帰る空巣「お掃除泥棒」は裏の顔。主人公の本職は、売れない作家でした。ある日、詐欺師にパスポートを使われたことで一躍有名人になります。出版社はそれに便乗して本を出し、突如ベストセラー作家に！

ところが有名になったことで、忘れていた過去も隠していた事も明るみになっていきます。

出演：山崎努、范文雀、石橋蓮司、内藤剛志、他

国際的武器商人の大物モーリスが、白骨死体として発見されたのが全ての始まりでした。内閣調査室の依頼を受け、私立探偵・冴木涼介とその息子で高校生探偵のリュウが難事件に挑んでいきます。モーリスが日本に持ち込んだとされる小型核爆弾はどこへいったのか？

国際テロ組織、中国情報部、暴力組織、それぞれが入り乱れ闘争を繰り広げます。衝撃の結末があなたを震わせます。

出演：椎名桔平、石田卓也、土屋アンナ、松重豊、他

画像を見ても分かりにくいですが、崔洋一さんは在日韓国人2世です。日本映画監督協会第8代理事長に就任した際には、日本映画監督協会に初の外国人理事として騒がれました。

崔（さい）という名字は、日本では聞いたことがありません。

崔洋一さんの父親は水原市出身の朝鮮籍でしたが、勉学のため10代で来日します。母親は熊本県出身の日本人です。東京で出会い結婚しましたが、日本共産党系の朝鮮人労働組合の運動にのめり込み、しばしば逮捕されています。

保釈後移り住んだ長野県で崔洋一さんが生まれたというわけです。

崔洋一さんは朝鮮籍から韓国籍へと変更し、李鳳宇さんと共に韓国を初訪問しています。そんなルーツがあるので反日という噂は絶えないのでしょうか。

文化庁新進芸術家在外研修員として単身韓国の延世大学に留学しています。同国の映画人たちとの交流をはかったとされています。

崔洋一さんは表現の自由を重んじた発言が多く、現在も反日発言を繰り返していると騒がれています。ネット上でも「日本映画監督協会理事長などは反日の人間がなるべきではない」と言うバッシングも少なくはありません。

ただ、思想は自由です。反日か反日ではないかは本人のみぞ知る。私達視聴者は、崔洋一さんの画像や発言で判断するしかありません。だから紆余曲折するのでしょう。

まず、右翼を簡単に説明すると愛国心を持つ保守派です。それと対照的に、理想を追い求めて革新的な考えを持つのが左翼とされています。

そんな右翼を敵に回したとされるのが、NHKで放送された番組内での出来事でした。討論番組「日本の、これから　ともに語ろう 日韓の未来」中で、一般参加者の日本人男性が発言した内容に、崔洋一さんが反発した一言が波紋を呼びました。

韓国併合から100年にあたり、新しい日韓関係はどうあるべきなのか討論を行っていたのですが、「当時の日本人は韓国人が憎くて併合したわけではない」という趣旨の発言をした日本人男性に対して、「歴史を語る資格はない」と強い口調で言い放ったのです。

崔洋一さんは完全に韓国の主張が正しい的な立場で、反日発言ともとれる論争を繰り広げました。番組内も一時緊迫した雰囲気に包まれました。

韓国籍でも朝鮮籍でも、日本の政治に意見することを悪いことだと思いませんが、声を荒げたり、語気も強かったりするので批判される対象になってしまうのでしょう。

これからも反日か反日ではないか視聴者の意見が分かれると思われます。それもメディアに出る有名人なら尚更のこと、仕方のないことなのかもしれません。

批判の多い崔洋一さんですが、功績がある映画監督なので人脈も多いことでしょう。親交が深かったとされる有名人の方々を、画像とエピソード踏まえてご紹介いたします。

本当の崔洋一さんをこの方々ならご存知なのかもしれません。

当時25歳だった崔洋一さんを「愛のコリーダ」（監督大島渚）のチーフ助監督に抜擢したのが、大島渚監督でした。

撮影が終了して酒を酌み交わした際、監督が「もう助手はやめろ。俺の助手すらするな。これから俺とおまえは友人だ。主従じゃない」とおっしゃったそうです。監督の葬儀では葬儀委員長を務めています。

同じ夢を追う者同士、熱く語るものがあったと思われます。

映画「マークスの山」（監督崔洋一）で大杉さんは小さな役として出演しました。その演技が素晴らしく、「犬、走るDOG　RACE」（監督崔洋一）で再起用したそうです。極寒の中、過酷な撮影でも厭わない大杉さんを大変評価されています。

大杉さんの地元・徳島県でのトークショーに誘われて一緒に出演した時には、大杉さんが高校時代から通ってるラーメン屋に行ったり、地元の友人とドンチャン騒ぎをしたそうです。旧友と旅をしている感覚にさせてくれたと嬉しそうに語っています。

大杉さんが亡くなる2か月前に電話を頂いたそうですが、いつも通りだったと、酷く残念がっていらっしゃったのが記憶に新しいです。

崔洋一さんがチーフ助監督を務めた映画「最も危険な遊戯」（監督村川透）で、裕也さんが出演していたのが最初の出会いですが、そもそも崔洋一さんは裕也さんの大ファンだったようです。

自身の監督で絡んだ映画は「十階のモスキート」のみです。裕也さん主催で73年から続く、大晦日恒例のロックイベント「NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL」の映像演出に7年間関わるなど、長きに渡って何かと縁があるようです。

監督作品、ＣＭ出演、レギュラー番組はありません。「開運!なんでも鑑定団」は2017年に1度出演されています。現在も日本映画監督協会の理事長を務めているため、そちらでの活動がお忙しいのかもしれません。

2018年、フジテレビのドキュメンタリー枠「ザ・ノンフィクション」では、2週にわたりテレビ史上初めて、ロックンローラー内田裕也さんに密着する「転がる魂 内田裕也」が放送されました。300時間密着して監督したのが崔洋一さんです。

ナレーションは妻で女優の樹木希林さん（享年75歳）が担当したことで、一躍話題となりました。崔洋一さんと内田裕也さんは古くから親交があります。だからこそ、あの裕也さんが撮らせてくれたのでしょう。画像からも内田裕也さんの生き様が伝わってきます。

2009年のカムイ外伝を最後に、ここ数年、現在までに映画・ドラマ共に監督作品はありません。画像も残っていませんでした。

画像をまじえてご紹介してきましたが、崔洋一さんについて少しお分かりいただけましたか？反日か反日ではないかと言うのは不透明な部分もありますが、現在までの経歴を見ると日本を代表する偉大な映画監督と言っても過言ではありません。

日本で活躍されているのに韓国人というのが魅力の一つかもしれません。それも踏まえ、崔洋一さんは話題に上がるような発言を多くされるので、まだまだ目が話せない人物です。

ここ数年は監督作品もなく、現在テレビで見るのは追悼コメントだけというのは寂しいものです。ネット上にあがっている画像も多くはありません。

今年で69歳の崔洋一さん。同年代でもまだまだ活躍されている方は大勢います。崔洋一さんの新しい作品を映画館で見てみたいです！