朝顔(アサガオ)の花言葉は?種類や色別(白,紫,顔)の意味や由来
朝顔(アサガオ)の花言葉をご存知ですか?「朝の美人の顔」とも言われる朝顔ですが、種類や色によって様々な花言葉があります。花言葉の由来から、ちょっと怖い朝顔の花言葉、朝顔の種類や品種についての豆知識を紹介していきますので是非ご覧ください。
目次
朝顔(アサガオ)とはどんな花?
朝顔(アサガオ)というと、小学校の観察日記を思い出す方も多いのではないでしょうか。朝顔は、朝に花を咲かせて、午前中にはしぼんでしまうため、「朝の美人の顔」と言われている夏の花です。
青や白、紫など様々な色の花を咲かせる朝顔ですが、その色や種類によって花言葉が付けられています。その中には、ちょっと怖い花言葉も存在します。
この記事では、朝顔の花言葉の意味や由来のほか、朝顔を楽しむことのできる季節やオススメのスポットなどを紹介していきます。
朝顔の名前の由来
まずは朝顔(アサガオ)の名前の由来を見ていきましょう。朝顔の名前の由来については様々な説がありますが、早朝に咲いて午前中にはしぼんでしまうため、「朝の美人の顔」と言われたことが最も一般的な朝顔の名前の由来です。
朝顔(アサガオ)は朝に青や白、紫の花を咲かせますが、同じような花に、昼顔(ヒルガオ)と夕顔(ユウガオ)という花があります。昼顔は朝にピンクの花を咲かせて、夕方にはしぼんでしまいます。また、夕顔は、夕方に白い花を咲かせて翌日の昼にしぼんでしまいます。
その他にも、夜顔(ヨルガオ)という花も存在しますが、名前の通り夜に白い花を咲かせて、翌日の朝にはしぼんでしまいます。それぞれ、花を咲かせてからしぼむまで、とても期間が短く儚いイメージの花達です。
朝顔の歴史
朝顔(アサガオ)の名前の由来を説明しましたが、次は朝顔の歴史を見ていきましょう。朝顔の歴史は非常に古く、奈良時代末期に遣唐使が種を持ち帰ったことにより日本に伝わりました。朝顔の別名を「牽牛子(ケンゴシ)」といいますが、これは、朝顔の種には下剤としての効果があったため、中国では牛と交換されるほど高価なものであったことが由来です。
江戸時代には、園芸ブームといわれた時期があり、色々な種類の花が盛んに栽培されていました。朝顔もその美しい青や紫などの花姿から大変人気があり、積極的に品種改良がおこなわれた結果、実に様々な種類の朝顔が誕生しました。
朝顔の特徴
朝顔(アサガオ)の特徴ですが、朝顔は、ヒルガオ科サツマイモ属に属します。サツマイモ属に分類されているように、ツル性の一年草になります。朝顔は、夏の花として知られており、7月~9月の夏に花を咲かせます。
花は、青や紫、白の他に、赤やピンク色など様々な色の花を咲かせる事が特徴です。そして朝顔の名前の由来でも説明していますが、朝顔の花は朝(早朝)に花を咲かせて、昼前にはしぼんでしまいます。
朝顔の花言葉
朝に花を咲かせて昼にはしぼんでしまう儚い朝顔ですが、その花言葉はどんなものがあるのでしょうか。まずは、朝顔の日本での花言葉と海外での花言葉をみていきましょう。
朝顔の日本での花言葉
朝顔の日本での花言葉には様々なものがありますが、朝に咲いて昼にはしぼんでしまう儚さや、その花姿から恋愛を思い浮かばせるような花言葉が付けられています。しかし、そのように可愛らしい花言葉の中にひとつだけ怖い花言葉が存在しています。
その怖い花言葉とともに、朝顔の日本での花言葉で有名なものを紹介していきます。
はかない恋
朝顔の日本での花言葉のひとつに「はかない恋」という花言葉があります。朝顔の特徴を表しているような花言葉ですが、詳細な花言葉の意味については後述します。
愛情
朝顔のもう一つの花言葉に、「愛情」という花言葉があります。恋愛を想像させる花言葉ですが、この花言葉は、朝顔のツルが支柱などに絡まる様子から付けられたと言われています。
あなたに私は絡みつく
朝顔の怖い花言葉が、この「あなたに私は絡みつく」です。なんともおどろおどろしくて怖い花言葉ですが、なぜこのように怖い花言葉がついたのでしょうか。この意味については、別途後述します。
このほかにも、「結束」や「固い絆」、「明日も爽やかに」といった花言葉が付けられています。どれもが、朝顔の花姿に由来した意味を持つ花言葉です。
朝顔の海外での花言葉
朝顔は海外でも盛んに育てられています。そんな海外でも人気の朝顔ですが、海外ではどのような花言葉が付けられているのでしょうか。その意味とともにみていきましょう。
love in vain(はかない恋)
朝顔の海外での花言葉のひとつの「はかない恋」ですが、これは日本での朝顔の花言葉と同じ意味を持っています。やはり、朝顔の儚い様子は世界共通なのでしょう。
affection(愛情)
もうひとつの朝顔の海外での花言葉ですが、こちらも日本での花言葉と同じものが付けられています。意味も全く同じで、ツルが絡まる様子から、この「愛情」という花言葉が付けられたとされています。
朝顔の花言葉と意味【色別】
朝顔の日本での花言葉と海外での花言葉を解説してきましたが、次は色別の朝顔の花言葉をみていきましょう。朝顔も他の花と同じように色別に異なる意味の花言葉が付けられています。
朝顔は色々な色の花を咲かせますが、ここでは、朝顔のポピュラーな色である、白と青、紫色の朝顔の花言葉と意味について解説していきます。
白い朝顔の花言葉
白い朝顔の花言葉は、「固い絆」と「あふれる喜び」です。この花言葉は朝顔のツルが巻き付く様子や白の純粋で清楚なイメージから付けられたそうです。
ちなみに、通常朝顔は青や紫、赤の花を咲かせるのですがなぜ白い朝顔が咲くかご存知でしょうか。白い朝顔は、植物の色を作る成分である、「アントシアニン」という物質を合成する遺伝子が欠損すると、青や紫ではなく、白い花の朝顔が咲きます。
青い朝顔の花言葉
朝顔の中では比較的よく見かける青い朝顔の花言葉ですが「はかない恋」と「短い愛」というなんとも切ない花言葉です。両方とも、朝顔の花が朝に咲いて昼前にはしぼんでしまう儚さを意味する花言葉です。
朝顔全体の花言葉でもある「はかない恋」がなぜ青い朝顔に付けられているのかは、実はよくわかっていません。青という色が青春や切なさをイメージさせるので、そのような花言葉がついたのでしょうか。
紫の朝顔の花言葉
色別の朝顔の花言葉の最後、紫の朝顔の花言葉です。紫の朝顔の花言葉は「冷静」です。この花言葉の由来ですが、紫は昔から高貴な人が身に着ける色とされていたことから、高貴で落ち着いた「冷静」という花言葉がつけられたとされています。
朝顔の花言葉と意味【種類別】
色別の朝顔の花言葉を紹介してきましたが、朝顔にはその種類によっても違う花言葉がつけられています。ここでは、その種類ごとの花言葉を品種の特徴とともに紹介していきます。
マメアサガオの花言葉
色々な種類の朝顔がありますが、その中のひとつ、マメアサガオについてみていきましょう。
マメアサガオは、北アメリカ原産の朝顔で、1950年頃に日本に帰化しました。白くて小さい花を咲かせることが特徴です。開花の季節は、ほかの朝顔よりも遅く、9月~10月頃になります。
このマメアサガオの花言葉は、「見つけたら幸せ」と「固い絆」です。最近は色々な場所で見かけることができますが、昔はあまり見かけることがなかったのでしょうか。固い絆という花言葉は白い朝顔の花言葉として付けられています。
アメリカアサガオの花言葉
アメリカアサガオは熱帯アメリカ原産の朝顔ですが、その日本での歴史は意外と古く、江戸時代の末期には観賞用として人々に親しまれていました。開花の季節は意外に遅く、9月~11月頃になります。花は約3センチほどの小さな花で、紫色や赤色の花を咲かせることが特徴です。
アメリカアサガオの花言葉は、「思いやり」、「活力」、「快晴」です。快活なイメージのある花言葉が多いですが、花の色や姿からこの花言葉が付けられたと言われています。
琉球朝顔の花言葉
次は琉球朝顔の花言葉をみていきましょう。琉球朝顔は、その名の通り沖縄県に生息している朝顔の種類です。オーシャンブルーとも呼ばれ、濃い青や紫色の花を咲かせる事が特徴です。また、朝顔は通常、一年草なのですが、この琉球朝顔は多年草で非常に強い品種です。
生育がとても速く、ツルが10メートル以上伸びることもあることから、グリーンカーテンとしても非常に人気です。開花の季節も他の種類の朝顔に比べて長く、初夏から秋にかけて花を咲かせます。
そんな琉球朝顔の花言葉は、「はかない恋」、「愛情の絆」、「明日も爽やかに」です。愛情の絆という花言葉は、琉球朝顔が成長が早くツルを多く絡ませることから付けられています。
曜白アサガオの花言葉
最後に曜白(ようじろ)アサガオの花言葉を見ていきましょう。曜白アサガオは日本で生まれた朝顔で、静岡大学名誉教授の米田芳秋氏によって作られました。
曜白アサガオはマルバアサガオとアフリカ系の朝顔を交配させて、そこに日本の園芸朝顔を掛け合わせて作られました。花は、紫色やピンク色の花びらの縁に沿って白い模様がある事が特徴です。初夏から秋にかけて花を咲かせます。
この曜白アサガオの花言葉は「健康」です。大輪の花を咲かせて快活なイメージがあることから付けられたのではないかと言われています。
朝顔の花言葉の由来
色々な種類の朝顔の花言葉を紹介してきましたが、朝顔の花言葉の中でも特に有名な花言葉の由来について解説していきます。少し怖い花言葉「あなたに私は絡みつく」の由来についてもここで説明していきます。
花言葉「固い絆」の由来
朝顔の花言葉のひとつ「固い絆」の由来について説明します。この花言葉の由来ですが、朝顔のツルに由来します。朝顔はツルを伸ばして支柱などにきつく絡まることから、この葉言葉が付けられたと言われています。
花言葉「はかない恋」の由来
もうひとつの朝顔の花言葉「はかない恋」の由来ですが、この花言葉は、朝顔が朝に花を咲かせて昼頃にはしぼんでしまうという事に由来しています。
朝顔の花は、しぼんだあと翌日には花が開くことはない事も、この花言葉の由来になっているようです。
ちょっと怖い「あなたに私は絡みつく」の由来
次は、朝顔の花言葉でも怖い花言葉として知られている「あなたに私は絡みつく」という花言葉の由来について説明していきます。朝顔の花言葉には恋愛を連想させるような花言葉が多い中で、なぜこのような怖い花言葉が付けられたのでしょうか。
この「あなたに私は絡みつく」という花言葉の由来は、「固い絆」という花言葉と同じように朝顔のツルに由来します。朝顔のツルが伸びて色々なものに絡みつく様子から、この花言葉が付けられたとされています。
同じツルが絡みつくという現象から、「固い絆」というポジティブな印象の花言葉と、「あなたに私は絡みつく」というネガティブで怖い花言葉が付けられているのは、やはり同じ物事でも見る人によって感じ方が異なるという事を表しているのでしょう。
朝顔の花の色が変わる仕組み
朝顔の花は、青や紫、白、赤というように様々な色の花がありますが、なぜこのように色々な色の花が咲くのでしょうか。朝顔の特徴のひとつに、徐々に花の色が変化していくという特徴があるのですが、これは、紫陽花(アジサイ)の花の色が青になったり赤になったりすることと同じ原理によるものです。
つまり、土の中のpH値が酸性に近くなると赤くなり、アルカリ性に近くなると青くなります。朝顔は紫陽花よりもその変化が顕著に表れ、昨日は青い色だった花が、今日は赤くなっているということがよく起こります。
ということは、白い朝顔は土のpH値が酸性でもなくアルカリ性でもない中性の場合に、白い朝顔になるのかと思う方もいるかもしれませんが、これは違います。白い朝顔の花言葉でも触れていますが、白い朝顔は、色素を作り出す遺伝子の異常によって白い花が咲きます。
朝顔を楽しもう!名所3選
素敵な朝顔を見れる名所を3カ所紹介します!
下町の風物詩・入谷朝顔まつり(東京都)
名称 | 入谷朝顔まつり |
住所 | 東京都台東区下谷1丁目12-16(入谷鬼子母神内) |
電話番号 | 03-3841-1800 |
時期 | 毎年七夕の前後3日間 |
下町の夏の風物詩として有名な、「入江朝顔まつり」ですが、毎年、七夕の前後3日間に谷鬼子母神(真源寺)の境内で開催されています。
このお祭りの際には、谷鬼子母神の境内以外にも、言問い通りに100軒以上の朝顔のお店が軒を連ねます。そこで売られている朝顔の数は、なんと12万鉢にも上り、色とりどりの朝顔の花を見る事ができます。
朝顔のトンネル・夢コスモス園(京都府)
名称 | 夢コスモス園 |
住所 | 京都府亀岡市吉川町穴川野水 |
電話番号 | 0771-55-9111 |
見ごろ | 9月下旬~10月下旬 |
京都府亀岡市にある夢コスモス園ですが、関西でも有数の規模を誇るコスモス園です。コスモスがメインの名所なのですが、園内の随所にある朝顔のトンネルも見どころです。
約800万本のコスモスと朝顔のコラボレーションが楽しめるスポットです。また、ドッグランも併設されているため、愛犬と一緒に巡ることのできる観光スポットでもあります。
空の青とヘブンリーブルーのコラボレーション(長野県)
名称 | 箕輪町上古田のヘブンリーブルー |
住所 | 長野県上伊那郡箕輪町上古田 |
電話番号 | 0265-79-3111 |
見ごろ | 8月下旬~10月上旬 |
長野県上伊那郡箕輪町にある、この朝顔の花畑は一面に咲いたヘブンリーブルーが魅力です。青空の下に、一面の青い朝顔が咲き乱れる様は、まるで別世界にいるようです。
色々な朝顔を見つけてみてください
朝顔の種類や花言葉を紹介してきました。恋にまつわる儚い花言葉やちょっと怖い花言葉もありました。
朝顔は平安時代には薬として重用され、江戸時代には鑑賞用として多くの人々に親しまれてきた花です。その朝顔は、七夕の織姫と彦星に例えられるほど昔の人々には身近な花でした。
今現在、私たちの周りでは色々な種類の朝顔を見る事ができます。今までは朝顔という一括りの花としてしか見ていなかったかもしれませんが、この記事をきっかけに、ぜひ色々な朝顔を見つけてみてください。