恋に恋するの意味とは?恋に恋している人の特徴も紹介
「恋に恋する」とは、よく聞く言葉ですが、具体的にどういう意味なのでしょうか?恋に恋することはいいこと?悪いこと?恋に恋する男性や女性それぞれの特徴と合わせて、恋に恋するという言葉の意味と、その是非についてを考えてみましょう。
目次
恋に恋するのは悪いこと?
誰かから、「あなたのは恋じゃない。恋に恋しているだけ」と、言われたことがある人はいませんか?失恋したとき、「あれは恋じゃなかった。恋に恋していただけ」と、自分を慰めたことがある人はいませんか?思春期を「恋に恋するお年頃」と言ったりもします。
では、「恋に恋する」とはどう状況を指すのでしょうか。「恋」とは、特定の相手に対して、もっと一緒にいたい、もっとよく知りたいという、抑えがたい感情のこと。
抑えがたい感情を向ける対象が、「特定の相手」ではなく、「恋」というものだとすると、「恋」をよく知りたい、「恋する」という行為に対して、強い関心があるということになりそうです。
恋は、多くの場合、特定の異性に対して抱く愛情です。人ではなく、恋そのものに執着することは、悪いことなのでしょうか。
「恋に恋する」の意味とは?
「恋に恋する」という意味を、文字通り、「恋」というものに「恋をする」と解釈するなら、恋愛対象である相手のことが好きなのではなく、「恋をする」こと自体に目的があるという意味になります。
「恋に恋する」とは、「恋」という未知のものへの憧れ、という意味合いが強いかもしれません。
また、別の見方をするなら、「恋に恋する」とは、「恋をしている自分」に恋をすると考えることもできます。恋愛が順調でキラキラしている自分、恋愛に悩んで苦しんでいる自分、全部をひっくるめて自分が好きな状態です。
「恋に恋する」とは、恋そのものや、恋をしている自分に興味、関心があるという意味で、特定の人に対する、「この人が好き」「この人と一緒にいたい」という熱烈な感情は希薄です。
「恋に恋する」人にとって、恋愛をしている(はず)の相手への関心は、それほど高くありません。極端なことを言ってしまえば、相手は誰でもいいのです。
恋に恋する人の心理
本来なら二人で成立させるはずの恋愛関係。恋に恋する人は、相手の存在が頭からすっぽりと抜け落ちています。なぜ、人ではなく、「恋」に恋するのでしょうか。その心理を探ってみましょう。
人生で一番大事なものは恋愛
恋に恋する人は、恋愛至上主義です。恋に恋する人にとって、意味があるのは恋愛そのものだけで、知り合って、惹かれあって、徐々に距離を縮め、想いが通じ合うという恋愛に至るまでのプロセスや、その先にある別れや、結婚には思いが至りません。
恋愛さえしていれば幸せになれると信じているので、ひとつの恋が終わっても、すぐに次の恋愛を求めます。恋愛が途切れると不安になるので、とりあえず誰でもいい、と考えがちです。
恋をして傷つきたくない
恋をすれば、楽しいこともたくさんありますが、当然辛いこともあります。恋に恋する人は、恋愛の苦しい面は見たくありません。心理的に、辛いこと、苦しいことは避けて通りたいと思っています。
人の気持ちは移ろいますが、「恋」というものは不変です。恋はしたい、でも傷つくのは嫌、それが恋に恋する人の心理です。
恋愛に対する理想がある
恋に恋する人の心理は複雑です。恋をしていないと自分がなくなってしまうようで不安。恋はしたいけれど傷つきたくはない。
人間関係は、相手がいる以上、何もかもが自分の思い通りになるとは限りません。強い感情がぶつかり合う恋愛なら当然のことです。しかし、恋に恋する人は、自分の中に理想の恋愛像があり、恋愛について自己完結しています。
自分の持っている理想の恋愛像を壊されたくないという心理が、相手ではなく、「恋」そのものに恋するという状況を作り出しています。
恋に恋する人の特徴《女性編》
誰もが恋に恋するわけではありませんが、恋に恋する女性には、特徴があります。恋に恋する女性の特徴をみてみましょう。
恋愛経験が少ない
恋に恋する女性の最も顕著な特徴は、未熟さです。恋愛のいいところも、悪いところも知っている成熟した女性は、もはや恋に恋することはありません。恋に恋するのは、若かったり、恋愛経験がなかったり、恋愛経験が少なかったりする女性の特権です。
恋がまだ未知のものだから、好奇心と憧れが膨らんで、恋にまつわるあれこれにまで頭も気持ちも回らず、想像だけが暴走してしまいます。
恋はしたいけれど、相手の気持ちとどう向き合えばいいのかがわからないという女性は多いです。普通は、経験を重ねることで、乗り越えられる壁ですが、恋に対して臆病なままだと、いつまでたっても生身の人間を愛することはできません。
想像力が豊か
恋に恋する女性は、ロマンティストで想像力が豊かです。自分をヒロインにして、頭の中で恋愛ドラマを展開させます。現実の恋愛は、自分の思い通りにはなりませんが、空想の世界でなら、どんなドラマティックなストーリーも思いのままです。
恋愛ドラマや恋愛小説が大好きな女性も、恋に恋をしがちです。恋に対する知識がフィクションに偏っているせいで、理想と妄想がごっちゃになり、現実的な恋を受け入れられなくなっているのかもしれません。
恋に恋する女性には、まだ、現実の恋愛を受け入れる心の準備ができていない可能性もあります。恋に恋するのは、幼く、夢見がちな女性にありがちな特徴の一つです。
自分が大好き
こうしたら喜んでもらえる、こうしたら幸せにしてあげられると、恋愛中は、自分より、相手のことを一番に考えませんか?ところが、恋に恋する女性にとって、一番大事なのは自分自身です。
恋に恋するのは、理想の自分を演じる自己陶酔タイプの女性によくみられる特徴です。自分好きな女性にとって、幸せな自分、輝いている自分が一番大切で、恋愛はそのための手段でしかありません。
相手の気持ちを想像するのが苦手
意識が自分に向きがちな、恋に恋する女性は、恋愛相手の感情の動きに鈍感という特徴があります。恋をして輝いている自分しか見えていないので、相手の立場になって考えるということをしません。
恋人の誕生日には、日付けが変わった瞬間に電話をするものだと思い込めば、相手が疲れて眠っていようが、時差のある海外で仕事中だろうがお構いなしです。
自己中心的で自分勝手な思い込みが強いのも、恋に恋する女性にはよく見られる特徴です。
恋に恋する人の特徴《男性編》
恋に恋するのは、女性ばかりとは限りません。男性にも、恋に恋するタイプの人はいます。恋に恋する男性には、どんな特徴があるのでしょうか。恋に恋する女性の特徴との違いもみてみましょう。
面倒くさがり
恋に恋する女性は、自分の理想の恋のカタチに執着するので、思い描いたストーリーを実現するための努力は惜しみません。一方、恋に恋する男性は、恋愛関係を持続させることに、それほど熱心ではありません。
恋はしていたいけれど、恋のために自分を犠牲にするつもりはさらさらなく、恋人にマメに電話をしたり、ラインにすぐに返信したりするのも苦手です。
移り気で浮気性
恋に恋する女性と同じで、恋に恋する男性も、大事なのは相手ではなく、恋をしている自分自身です。なので、相手は誰でもよく、関係が上手くいかないと、すぐに別の女性に惹かれてしまいます。
恋に恋する男性は、往々にして甘えん坊でわがままです。なので、恋人に冷たくされたり、文句を言われたり、反抗されたりすると、途端に気持ちが醒めてしまうという特徴があります。
恋をしていることが大事なだけで、必ずしも「その女性」でなければならないとは思っていません。つまり、それほど好きでもない女性とも付きあえるというのも、恋に恋するタイプの男性にはよくみられる特徴の一つです。
理想が高い
恋愛にだらしない人が多い、恋に恋する男性ですが、理想が高すぎるという特徴を持った人もいます。現実世界にそんな女性がいるの?と耳を疑いたくなるような理想のマドンナを探し求める、ある意味純粋で、ロマンティストな男性です。
恋に恋する女性は、理想のプリンセスを自分で演じますが、恋に恋する男性は、相手の女性を偶像化してしまいます。現実の生身の女性として相手を見られないのが、このタイプの恋に恋する男性の特徴です。
未熟な自惚れ屋さん
自分は女性にモテると自惚れているのも、恋に恋する男性の特徴の一つです。実際に、恋愛が途切れることがないので、女性にモテているように見えますが、一つの恋愛が長続きせず、よく考えもせず誰とでも付き合っているだけです。
次から次へと恋愛を渡り歩く男性を、モテていると勘違いしている人もいますが、真剣な恋ができないだけなのかもしれません。恋に恋する男性は、一人の女性と向き合うことができない、精神的に未熟な男性である可能性が捨てきれません。
恋に恋する人がやりがちな行動
恋に恋する人は、自分勝手です。やむを得ない事情でデートがキャンセルしたり、あなたの誕生日をうっかり忘れたりしたら、スッと気持ちが醒めて、ひどい言葉で責めてしまいます。
相手に振り回されるのは嫌うくせに、自分は気持ちが盛り上がると夜中だろうと電話をかけたり、会いに行ったりします。後先を考えず、思いついたまま行動する幼稚さが、恋に恋する人にはあります。
恋に恋することをやめる方法
恋は、一人ではできません。本当の恋は、相手と向き合い、寄り添って共に高め合い、幸せになるための努力を惜しまないとできません。恋に恋しているということは、現実から目をそらし、空想の世界に生きていると言っても過言ではありません。
恋に恋すること自体は、誰にでもあることですが、ずっと恋に恋したままでは、現実的な幸せにたどり着くことは難しいでしょう。
では、どうすれば、恋に恋することをやめられるのでしょうか。夢や憧れ、理想に満ちた幻想の恋を卒業して、真実の恋をするためには、どうしたらいいのでしょうか。
現実を見る
現実的に、白馬に乗った王子さま、イケメンの大金持ち、聖母のような乙女、妖艶な絶世の美女と恋に落ちることは、まずありません。
恋に恋することをやめるためには、まずは妄想をやめることです。夢の世界ではいくらでもロマンティックで素敵な恋愛をすることができますが、それではいつまでたっても生身の人間を心から愛することはできません。
映画やドラマ、小説や漫画の世界と現実とは違います。理想を持つことは大切ですが、現実をきちんと認識しないと、大人の恋はできません。
身近な異性に目を向ける
物語の登場人物やアイドルは、憧れの対象にはなっても、現実的な恋の相手にはなり得ません。恋の相手は、出会って、知り合った中から選ばなくてはなりません。夢を追って、遠くを見ていた目を、身近な異性に向けてみましょう。
理想で霞んだ目で見ていたのでは、現実の異性の良い所は見つけられません。曇りのない目で周りにいる人を見てみてください。今まで見えていなかった魅力に気がつくかもしれません。
異性と付き合ってみる
恋愛経験がなく、恋というものに理想をみているなら、とにかく一度でもいいから、異性と付き合ってみることです。傷つくかもしれませんし、苦しむかもしれませんが、恋の現実を知ることが、恋に恋することから卒業する第一歩です。
相手を尊重し、関係を維持する努力をすることが、恋をするということです。始めはそれほど好きでなかった相手だとしても、付き合っているうちに、本気で好きなるかもしれません。そうなれば、恋に恋することはやめられます。
一度でも真剣に誰かに向き合ったことがある人は、恋に恋することはありません。恋に恋することをやめたいと思ったら、いいな、と思った人と積極的にお付き合いをしてみましょう。それこそ、ドラマティックな恋が始まるかもしれません。
恋愛映画や恋愛小説は封印する
趣味として恋愛映画や恋愛小説を楽しんでいるのならいいのですが、フィクションの世界に没頭しすぎて、現実逃避になってしまっているとしたら、恋に恋することをやめることはできません。とくに女性は、物語に自分を重ねがちです。
妄想癖があるという自負があるなら、しばらく恋愛もののエンターテイメントは封印しましょう。映画や小説のような恋は、空想の中にしか存在しないとちゃんと理解できるようになったら、また楽しめばいいのです。
現実の恋も捨てたもんじゃないと思えたら、恋に恋することからはお別れです。
恋に恋してる?あなたの恋愛状態を診断!
恋に恋しているかどうかは、自分では判断しにくいものです。他人に、恋に恋していると言われても、にわかには納得しづらかったりします。
チェックシートを使って、恋に恋しているかどうか、客観的に判断してみましょう。
恋に恋するタイプ診断
□1.妄想癖がある
□2.異性と付き合ったことがない
□3.理想が高い
□4.両親の夫婦仲がいい
□5.恋愛映画や恋愛小説が大好き
□6.クリスマスやバレンタインに一人はみじめだと思っている
□7.家族の用事や仕事より恋人を優先するのが当然
□8.どんな理由でもデートのドタキャンは許さない
□9.付き合い始めると気持ちが醒める
□10.肉体関係はなくてもいい
診断結果
チェックの数で、あなたがどのくらい恋に恋しやすいタイプかがわかります。
◇0~3個
きちんと現実に向き合い、豊かな恋愛ができるタイプ。恋に恋する確率は低いです。
◇4~7個
まだ恋に対する憧れを捨てきれていないタイプ。恋をしながらも、こんなはずではとやきもきしています。
◇8~10個
恋に恋しやすい、もしくは恋に恋しているタイプ。とくに女性で10にチェックが入った人は要注意です。
恋に恋することにも意味がある
恋に恋することは、悪いことなのでしょうか?未熟といえば未熟ですが、恋に恋すること自体は悪いことではありません。恋に恋することは、はしかのようなもので、若いときには誰もが体験する通過儀礼です。
恋に恋するということは、理想と現実の違いに気がつくきっかけになるという意味があります。
いつかは卒業しなくてはなりませんが、自分にとって恋愛とはどういうものなのか、自分が求めている人はどういう人なのか、恋愛に立ち向かう覚悟ができるまでは、恋に恋をしていてもいいのかもしれません。