利己的の意味とは?利己的な人の心理や特徴

自分の利益を徹底的に追及する利己的な人と、貴方も関わった経験はあるでしょう。利己的な人は自分中心で身勝手な行動が目に付きます。だから、利己的な人とは余り付き合いたくないと思われるようです。利己的の意味とは何なのか、利己的な人の心理や特徴を紹介します。

利己的の意味とは?利己的な人の心理や特徴のイメージ

目次

  1. 1利己的な人は悪い?人に嫌われる?
  2. 2「利己的」の意味とは?
  3. 3「利己的」の使い方
  4. 4利己的な人の心理
  5. 5利己的な人の特徴
  6. 6誰もが利己的と利他的な一面を持っている
  7. 7周りにいる?利己的な人との上手な付き合い方
  8. 8利己的な人の対処法
  9. 9自分は大丈夫?利己的かどうか診断方法
  10. 10目標達成には利己的な考えが大事な場合もある

利己的な人は悪い?人に嫌われる?

自分の利益を徹底的に追及する利己的な人と、貴方も関わった経験はあるでしょう。利己的な人は、どこまでも自分中心で身勝手な行動が目に付きます。周囲の目も気にする素振りはありません。だから、利己的な人は周囲に疎まれるようです。

利己的な人がいたら、どのように接すればいいのでしょうか。今回は利己的の意味とは何なのか、利己的な人の心理や特徴を紹介します。

「利己的」の意味とは?

では、そもそも利己的の意味とは何でしょうか。利己的とは「自分の利益だけを追求しようとすること」です。少し話がそれますが「情けは人の為ならず」ということわざがあります。

「情けは巡り巡って自分が恩恵を受けるのだから人に優しくしておいた方が良い」という意味です。一見他人のために尽くしているように見えても、実は自分の為にになると思って行動していれば利己的であると言えます。

しかし、皆さんが思っているような「利己的な人」とは、あからさまに自分の利益を追求するような態度、他者を蹴落としても構わないといった精神の持ち主、ということになるでしょう。

利己的の類義語

ここで、利己的の類義語と対義語について見ていきます。はじめに類義語です。利己的の類義語は「身勝手な」「エゴイズム」「執着心が強い」「意地汚い」「節度がない」「強欲な」「独善的な「野心的な」などがあります。

利己的の対義語

今度は、利己的の対義語です。利己的の対義語は「利他的」です。利他的とは、自分よりも他人の利益のために行動する態度の事を言います。

遺伝子レベルで考えると、生物が行う一見利他的に見える行動でも、突き詰めると種の保存が目的であるので、利己的であるという考えがあります。

しかし、実際問題、人が無条件の愛を背景にした利他的な行動をするのはそう簡単ではありません。それが出来ている人の精神性はかなり上であると言えるでしょう。

「利己的」の使い方

利己的、という言葉は、どのような使い方をするのでしょうか。利己的とは、良い意味で使われる事はほぼありません。従って、マイナスのイメージとして使われます。

また、利己的とは、形容動詞に当たります。形容動詞とは形容詞と活用の仕方が違うので形容詞とは区別されるようですが、この辺はまだ曖昧でこれといった決まりはないようです。

一般的に日常生活に使われる言語としては、人、行動、態度などを表現する言葉として使用されることが多いようです。具体的な例文をあげて説明します。

例文①利己的な行動は秩序を乱す

「利己的な行動」というように、行動を形容するものが「利己的」という言葉です。利己的は、悪い意味で使われます。特に利己的な行動は、集団生活やルールを乱す原因となります。従って、一人の行動で周りが迷惑を被るといった内容で使用する事が多いです。

例文②利己的な彼とは付き合えない

今度は「利己的な彼」というように、彼(一人の人間)を形容する「利己的」です。利己的は、集団の秩序を乱すだけでなく、人格を表す言葉としても使われます。

利己的な彼とは、彼女の事よりも自分の事しか考えない性格ということになるので、彼からの愛は感じられないでしょう。利己的な彼とは、付き合えないのは当たり前かもしれません。

利己的な人の心理

「利己的」の意味、類義語、対義語、例文を紹介しました。利己的な人は嫌われる事が多いようですが、その背景にある心理にはどのような物があるのでしょうか。利己的な人の心理について説明します。

自分だけ得をしたい

年始の福袋、絶対に買い損ねまいと人を押しのけていませんか?レジに並ぶとき、少しでも早いところに並ぼうとしませんか?スーパーで生鮮食品を買うとき少しでも新しい物を買おうとしませんか?他の人が有利に事を運んでいるのを見ると、悔しくなりませんか?

このように、利己的な人には、損は絶対にしたくない、自分だけは得をしたい、という特徴的な心理が働いています。

負けたら終わりである

利己的な人は「負けたら終わりと思う」という心理的特徴があります。俗にいう負け犬にはなりたくないと言う心理が強く働くのです。利己的な人は、自分と他者との勝ち負けを意識します。他人に負けるのは嫌でしょうがないのです。

本当は他人との比較ではなく、過去の自分と比べる方がいいのですが、利己的な人は自己の成長よりその時々の周囲における自分の立ち位置を意識するのが特徴です。

「勝てば官軍」である

利己的な人は「勝てば官軍」と思っています。「勝てば官軍」とは、勝った者が正義になるという考え方です。勝敗が決まるまでの過程はあまり重視されず強い者の言うことが全て正解となります。

よく考えたら、そんな道理を押し通す事は社会のためにはならないと理解できますが、利己的な人はこのような価値観で物事を捉えているようです。

正直者はバカを見る

利己的な人は「正直者はバカをみる」とも思っています。勝つ為の不正、自分が利益を得るための不正は誰もがしているはず、と考えているのです。普段利己的ではない人でも、このような心理状態になる可能性はあります。

特に利己的ではない人でも「正直に言って損した!」という経験はあるはずです。他の人は嘘をついていているのに幸せそうにしているのになぜ?と思う時、やはり利己的に生きる事も必要、という心理になるのではないでしょうか。

自分の心に余裕がない

「心に余裕がない」時は誰でも利己的になる可能性があります。例えば、電車の座席争い。それほど利己的な性格ではない人でも、疲れている時は我先にと座ることはありませんか?

他者を思いやれる、他者の為に動ける時は自分の心と身体に余裕がないと中々できるものではないのです。

利己的な人の特徴

では、利己的な人の特徴を見てみましょう。誰でも利己的になる時はありますが、利己的な行動が多い人は一定数で存在します。このような特徴が見られたら付き合い方にも注意が必要かもしれません。

目的達成の為の徹底した行動

利己的な人は、目的達成の為の徹底した行動を取る特徴があります。普通の人は周りとの調和を考えて行動するところでも、利己的な人は、ひるまずに目的を達成するまで行うのです。

従って、普通の考え方をする人よりも利己的な人の方が目的を達成しやすいようです。成功者は成功した後は社会貢献を全面に出します。しかし、成功するまでは、徹底的に行動しているはずです。

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周囲の批判は気にしない

利己的な人は、周囲の批判は気にしない、という特徴もあります。目的達成のために行動するには、人の批判は気にしてはいられないからです。

出る杭は打たれると言いますが、出過ぎた杭は打たれなくなります。それだけ徹底して勝つことにこだわると周囲は叩くのを諦めるのです。中途半端に目立つより徹底した方が案外楽なのかもしれません。

最後に笑う姿をイメージしている

利己的な人は、最後に笑う姿をイメージしている、という特徴もあります。目先の損得に捉われず最後に勝つことを目指している人が、本当の利己的な人と言えるかもしれません。

損して得取れ、という言葉もあるように、その時は損に見えても将来的には得をすることもあるのです。

自分の行いを正当化する

利己的な人は、自分の行いを正当化する、という特徴もあります。自分がした悪い行いを都合よく正当化する事で罪悪感から逃れるためです。

どんな人でも悪いことをすると心の中に「罪悪感」が生まれます。誰に見られているわけでもないけれど、自分の行いを恥じる良心を持ち合わせているからです。自分の行いを正当化させて心が軽くしたいのです。

意外に冷静沈着である

利己的な人は、意外に冷静沈着である、という特徴もあります。目先の損得を考える人も利己的ではありますが、それだけで動いているような人は結局損をしていることが多いはずです。冷静な気持ちを持っている人も少ないです。

本当に利己的な人は、先の事まで考え冷静に計画を練っています。自分の感情は抑えないと利己的な行動はできないのです。

誰もが利己的と利他的な一面を持っている

利己的な人の心理や特徴について見てきました。利己的な人は人に警戒され嫌われます。では、利他的な人は好かれるのかというと、必ずしもそうではなさそうです。何故かと言えば一見利他的に見えてもその中に「偽善」を感じる事があるからです。

利己的、利他的について突き詰めて考えると他人の幸せだけを100%願って行動できる人は稀です。反対に利己的な動機だけで行動している人もあまりいません。誰もが両方の側面を持ち合わせています。

自分の幸せか他者の幸せか、揺れ動く気持ちと葛藤しながら、それでも少しでも人の役に立とうとしている人が多いのではないでしょうか。

周りにいる?利己的な人との上手な付き合い方

では、貴方の周りにいる利己的な人と、どう付き合っていけばいいのでしょうか。誰でも利己的な側面は持ち合わせていますが、本当に心根の冷たい人も存在します。そういう人との基本的な関り方について説明します。

心の距離を置いて付き合う

利己的な人と付き合う上で大事なのは「心の距離を置いて付き合う」ことです。例えば、約束を平気で破る、陰口が多い、人により態度に違いがある、自分の都合を優先する、他の人の意見は聞かない、損得にこだわる、などです。

この様な人と付き合う時は最初から「この人はこういう考え方をする人だ」と思っておけば全ての行動は貴方の中での「想定内」となり心が傷つくことはありません。

もちろん、多くの場合は過剰なガードは不要ですが、上記のような人は自分の利益のために人をだますのも平気な事が多いので、その場合は警戒した方が良さそうです。

自分の信念を曲げない

利己的な人と付き合う上で大事なのは「自分の信念を曲げない」ことです。つまり利己的な人の精神に染まらないようにしましょう、ということです。

特に会社の同僚で長時間行動を共にする人にそのようなタイプがいると、相手の価値観に染まってしまう事があります。会社の社風自体がお客さんや社会貢献より儲け主義だったりすれば、尚更会社色に染まってしまうでしょう。

本当は長い物には巻かれた方が楽なのですが、周りに合わせすぎて自分の中の信念を崩す事のないようにするべきです。

拒否や応戦する勇気も必要

利己的な人と付き合う上で「拒否や応戦する勇気」も大事です。悪い友人に誘われて犯罪を犯してしまうという事件が後を絶ちません。人は群れていると簡単に強い者の考えに洗脳されます。

しかし、相手にNOと言える勇気があれば、一緒になって犯罪に手を染める事もないですし貴方自身が振り回されることもありません。

利己的な人は用意周到で、自分の言う事を聞きそうな人を見抜くのが得意です。でも、あなたがきちんと拒否をすることで向こうから近寄ってこなくなってくるはずです。

利己的な人の対処法

では、ご自分が利己的な人だった場合は、どうすればいいのでしょうか。利己的な自分を振り返り少しでも他人を思いやれるようになる方法をご紹介します。

なぜ利己的になってしまうか考える

まずは、なぜ自分が利己的な考えをしてしまうのか自己観察してみましょう。どうしても成功させたいことがある、そのためには人の上をいかなくてはいけないなど、必要悪の事もあるかもしれません。

周りの反感を買う事も承知で、どうしても成し遂げたいことがあるのなら自分の信念に沿って行動するのも有りかもしれません。

人を傷つけてまでやる事ではない、と感じたらやめる事も大切です。漠然とした言い回しになってしまいましたが、100%利他的な考えが出来る人はそれほど多くありません。自分の本心をしっかり見て利己的に偏っていないか気づくのが第一歩です。

利己的に走るのは損だと考える

自己中心的な人や周りを思いやれない人は、周りから助けて貰えない事が多いはずです。いつも自分が得をする事ばかりを優先させ相手の得を考えない人に協力したいと思わないのが人の心というものです。

他の人の協力が得られなければ、自分の利益を追求しているつもりでも、結果的に損をすることになります。相手の協力を得るために周囲を思いやるというのも、いかにも利己的な考え方ではあります。

しかし、周りに協力をして貰えたという事実は、きっと貴方の心に温かい何かをもたらすはずです。周囲の人と交流を図るのが利己的な気持ちを抑える上で一番大事なのかもしれません。

一日一善を目標に

利己的な自分に悩んでいる人は「一日一善」を心がけてみましょう。かなり言い古された言葉ではありますが、心の中でウジウジ考えているよりも、実際に行動をすることで気持ちの変化が必ず出てきます。

人の助けになる何かとは、どんな事でも構いません。ゴミが落ちていたら拾って捨ててあげるなど小さなことでもOKです。

悪いことをしている時、他人を押しのけて自分の事ばかり考えている時よりも、何の得にもならない事を黙々と行っている方が、一種の爽快さを味わえているはずです。

自分は大丈夫?利己的かどうか診断方法

最後に、自分は利己的になっていないか?診断をします!簡単な質問に答えて自分の利己的度を診断してみましょう。

利己的度診断

下記の質問に答えてください。yesの数で貴方がどれだけ利己的なのかを診断します。

□ 他人より自分が大事なのは当たり前でしょう

□ 電車賃同じなら高齢者や妊婦に座席を譲る事はないでしょう

□ お菓子を半分に分けたら、相手に気づかれないよう小さい方を渡す

□ 他人に自分勝手な人と思われるのが嫌で本心を隠すことが多い

□ 嫌な仕事は自分がやらなくても誰かがやるから大丈夫

□ なんだかんだ言っても世界は弱肉強食でしょう

□ 自分がしたことで相手が嫌な気持ちになっても気にならない

□ 自分の思い通りにならないと気が済まない

□ 人に与えるより与えられる方が多い

□ 少しでも人より得をしたいと思う

利己的度診断結果

【7個~10個】   ★★★★★

貴方の利己的度は★5つです。貴方はかなり自分勝手な考えの持ち主です。周囲からは警戒されているかもしれません。利己的過ぎると友達はいなくなり寂しい思いをします。他人を気遣える気持ちを持つようにしましょう。

【1個~   6個】   ★★★☆☆

貴方の利己的度は★3つです。あなたは、利己的な面と他人を思いやる気持ちの両面を持ち合わせているようです。人間関係においては、利己的な面と利他的な行動のバランスが大事です。これからもうまくバランスを取っていきましょう。

【0個】              ☆☆☆☆☆

貴方の利己的度は★0つです。あなたは、聖人君主のような心の持ち主です。自分が犠牲になってでも人の為を思い行動できる希少な人格の持ち主です。でも、知らずにストレスを溜めていませんか?自分を大事にすることも忘れないようにしましょう。
 

目標達成には利己的な考えが大事な場合もある

利己的の意味とは何なのか?を確認し、利己的な人の特徴や心理を紹介しました。利己的な人はいつも人から奪う事を考える傾向があります。その背景にあるのは「少しでも得をしたい」という心理です。

でも、そういう心境の時は周囲の協力は得られない事が多く結果としてうまくいきません。ただ、自分の本当にしたいことがあった時、利己的になるのは必ずしも悪い事ではなく目標達成の助けになる場合もあります。

自分の事を優先して考えてしまうのは、仕方がない部分もありますが、利己的に偏る人は、人から奪うのではなく「与える」ことを意識してはいかがでしょうか。

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