気持ちを切り替える方法!嫌な気分・頭の切り替え方を紹介
「病は気から」というように、気分、気持ちというものは、肉体にも大きな影響を及ぼしますし、嫌な気持ちを切り替えることができないと、なぜか嫌なことばかり起こりがちです。嫌なことの連鎖を断ち切るために、嫌な気分になったときに、気持ちを切り替える方法をご紹介します。
目次
仕事や恋愛での嫌な気持ちを引きずるな!
誰だって好きで嫌な気持ちになっているわけではありませんが、いつもいつも順風満帆とはいかないのが人生です。
仕事でミスをして周りに迷惑をかけたり、上司に叱られたり、取引先や顧客から理不尽なクレームを突き付けられたり、恋人と喧嘩をしたり、約束をすっぽかされたり、浮気をされたり嘘をつかれたりと、気分を害される原因はそこいら中にゴロゴロしています。
ほとんどの人は、しょっちゅう嫌な気持ちになるような出来事に遭遇しています。ただ、気持ちの切り替えが上手な人と、なかなか気持ちを切り替えることができない人がいるだけです。
気持ちの切り替えができずに、いつまでもうじうじと悩んで嫌な気分を引きずると、たいてい碌なことはありません。嫌な気分のときは、他人に対する態度や行動、言葉も嫌なものになりがちなので、ますます嫌な出来事を運んできます。
誰でも嫌な気持ちのまま時を過ごしたくはありません。気持ちよく過ごすために、すぱっと気持ちを切り替える方法を知っておきましょう。
気持ちを切り替えることができない理由
嫌な気持ちはささっと切り替えるに限ると、頭ではわかっていても、そう簡単にはいかないのが悩ましいところです。なぜ、気持ちを切り替えることができないのでしょうか。気持ちを切り替えることができない理由を探ってみましょう。
原因がわかれば、嫌な気持ちを切り替える方法が見えてくるかもしれません。
感情的になっている
嫌な気分になる出来事に遭遇したとき、頭に血が上ったり、狼狽して思考が混乱するのはよくあることです。気持ちを切り替えることが上手な人は、すぐに冷静さを取り戻しますが、気持ちの切り替えがなかなかできない人は、いつまでも感情が乱れたままです。
客観的に物事を見ることができなくなっているので、不愉快な気分だけが増大していきます。感情的になっている間は、気分を害したそもそもの原因が特定できず、従って解決策を見出すこともできません。
後悔している
後悔しているから嫌な気分になっているのか、嫌な気分になっているから後悔しているのかはわかりませんが、嫌な気分になるときには、何かしらの後悔がつきものです。
「あのときこうしていれば良かった」「あんなことを言わなければよかった」「もう一度確認さえしていれば」と、後悔が残っていると、気持ちに踏ん切りがつかず、いつまでも嫌な気持ちを引きずってしまうことになります。
納得がいかない
嫌な気持ちになるということは、何かのきっかけがあったはずですが、その出来事について、納得がいかないときは、嫌な気持ちはいつまでも薄れることはありません。
ミスを自分のせいにされたり、心当たりのないことで叱責されたり、誤解から注意を受けたり、身に覚えのない噂を流されたり、他人に不愉快な言葉をぶつけられることもあるでしょう。
納得がいかず、「何でこんなことを言われなくちゃいけないのか」と、もやもやした気分が続くと、頭を切り替えることが難しくなります。
気持ちを切り替える方法【行動編】
「いつまでも気にしていないで、気持ちを切り替えろ」と言われても、気持ちを切り替えることは、口で言うほど簡単なことではありません。
でも、気持ちを切り替える方法はあります。どうすれば嫌な気持ちを切り替えることができるのか、その方法をご紹介します。嫌な気持ちをなかなか切り替えられず、悩んでいる人は、参考にしてみてください。
やるべきことに集中する
いくら嫌な気持ちになっているからといって、やるべきことを放っておいていいわけではありません。学生なら勉強ですし、社会人なら仕事があります。生きているなら誰にでも、するべきことがあるはずです。
嫌な気持ちを切り替えるには、目の前にある責務を必死になってこなすことです。ミッションが困難であればあるほど、集中力が必要になり、嫌な気持ちなどどこかへ吹き飛んでしまいます。
「勉強や仕事が手につかないほど嫌な気持ちなんだ」と、言いたい気持ちもわかりますが、それはただの言い訳です。嫌な気持ちだから、気分が乗らないからと、何のアクションも起こさないと、いつまでたっても気持ちを切り替えることなどできません。
趣味に没頭する
嫌な気持ちを切り替えるために、最も効果がある方法は、「好きなことをする」ことです。時間を忘れるほど夢中になれる趣味があるならしめたものです。寝食を忘れて没頭すれば、嫌な気持ちも消えてなくなるでしょう。
お気に入りのミュージシャンのライブに行くのもおすすめです。ライブの熱気と喧騒に包まれ、我を忘れて熱狂すれば、現実の悩みや苦しみなど忘れてしまえます。
嫌な気持ちになったときに、そう都合よくライブがあるとは限りませんが、鬱憤を晴らすなら、ライブやコンサート、フェスなど、非日常の空間に没入するのが一番です。
汗をかくほど運動をする
運動も、気持ちを切り替えるために、とても効果がある方法です。適度な運動をすると、脳からは、精神を安定させる脳内ホルモン「セロトニン」が分泌され、気持ちを落ち着かせてくれます。
だらだらと走ったり、いやいや泳いだりしたのでは効果はありません。うっすらと汗をかくくらいのペースでのウォーキングやジョギングがおすすめです。
体力に自信があるなら、徹底的に体をいじめ抜くのも、嫌な気持ちを忘れるためには有効な方法です。極限まで体を動かすと、余計なことなど考える余裕もなくまります。
体力や運動神経に自信がなければ、気持ちを落ち着かせるヨガや太極拳でもいいでしょう。バッティングセンターで思い切りバットを振るのもいいかもしれません。
テニスや卓球など、対戦型のスポーツで勝敗を競うのもいいですが、負けたら余計に嫌な気分になるかもしれないので、その点は要注意です。
サッカーやバスケットボールなどの接触型のスポーツは、イライラが事故や怪我の原因になりやすいので気をつけてください。
思っていることを吐き出す
嫌な気分を溜め込んでいると、鬱憤はつのるばかりです。嫌な気持ちは声に出して吐き出してしまいましょう。とは言っても、誰彼かまわず当たり散らしていいわけではありません。あなたの愚痴が、今度は別の人を嫌な気分にさせてしまうかもしれませんから。
気持ちを吐き出す方法は3つです。
1つ目の方法は、本当に信頼できる人に、話を聞いてもらうこと。親でも兄弟でも恋人でも親友でも、心から信頼できる人に、悩みを聞いてもらいましょう。その代わりといっては何ですが、もし相手が嫌な気持ちになったときには、あなたも相談相手になってあげましょう。
2つ目は、カラオケボックスなど、人に聞かれないところで思いの丈をぶちまける方法です。どんな罵詈雑言でも、聞いている人がいないのなら言いたい放題です。ただし、絶対に人に聞かれないように、注意してください。
3つ目は、紙に書く方法です。自分の中に溜まった嫌な気持ちを言葉にして出してやりましょう。そうすれば、自分の気持ちを客観的にとらえることができ、気持ちに区切りがつきます。
ぐっすりと眠る
良質な睡眠は、脳のリフレッシュには欠かせません。ふかふかの布団に包まれて、心ゆくまで眠りましょう。ただし、嫌なことを考えながら眠ると、その嫌なことが夢に出てきたりして、もっと嫌な気分になってしまうかもしれません。
眠りに落ちる直前に考えていたことは、脳に記憶されやすいので、注意が必要です。気持ちを切り替える目的で眠りにつくときは、楽しいことを考えるようにしましょう。できるだけポジティブな気分で眠りにつくと、嫌な気持ちは、楽しい気持ちで上書きされます。
気持ちを切り替える方法【マインド編】
行動も大事ですが、上手に嫌な気持ちを切り替えることができるようになるためには、マインドも大事です。意識を変えるだけで、嫌な気分をすぐに切り替えられるようになります。
嫌な出来事に遭遇したとき、意識を切り替える方法をご紹介します。
深刻に考えない
あなたがものすごく嫌な気持ちになっていたとしても、あなたを不愉快にさせた相手は、何とも思っていないかもしれません。あなただけが嫌な気持ちを引きずっているのは、不公平だと思いませんか?
何を言われたにしても、何をされたにしても、相手はもうすっかり忘れてしまっているかもしれません。相手はいなくて、何かの出来事が原因で嫌な気分を味わっているとしても、過ぎたことは今更どうしようもありません。
深刻になりすぎると気持ちの切り替えは非常に困難になります。「あんなことで落ち込むなんてばかばかしい」「次に気をつければいいことだ」と軽く考えてみてはいかがでしょうか。気が楽になります。
自分に自信を持つ
嫌な気分のときは、自分の欠点ばかりが目に付くものですが、欠点ばかり挙げていては、自分で自分が嫌いになってしまいます。嫌な気分の時こそ、もっと自分の長所に目を向けましょう。
誰にだって長所の1つや2つはあるはずです。自分で思い当たらなければ、人に聞いてみるのもいい方法です。意外な長所が見つかるかもしれません。
「あんなことがあったけど、あんなことを言われたけど、自分だってまだまだ捨てたもんじゃない」と思えれば大丈夫です。
マインドフルネスを実践する
多くの企業経営者やスポーツ選手が実践しているマインドフルネス。聞いたことがある人も多いでしょう。マインドフルネスとは、雑念や無駄な思考を超え、今に意識を集中させた状態のことです。リラックスしていながら、感性は非常に研ぎ澄まされた状態です。
気持ちを切り替えることができないのは、過去にこだわっているか、未来に不安を抱いているからです。マインドフルネスは、過去でも未来でもなく、ただこの今に、意識を集めるので、すっきりと気持ちを切り替えることができます。
マインドフルネスを実践するにあたって有効な方法は、瞑想です。宗教的な瞑想ではないので、やり方は簡単です。頭を空っぽにして姿勢を正し、半眼で一点に視線を集め、自分の呼吸に意識を集中するだけです。
気持ちを切り替える方法【おまじない編】
おまじないの効果のほどは、賛否両論ありますが、何もしないよりはましです。「おまじないをした」という事実だけでも、自然と気持ちは上向くものです。
気持ちを切り替えたいと思う人はどこにでもいるようで、世界各地に気持ちを切り替えるおまじないが伝わっています。
指を交差させる
人差し指と中指をクロスするのは、フランスに古くから伝わる、邪気を払って幸運を呼ぶおまじないです。右手でも左手でも、両手いっぺんにでもかまいません。
嫌なことがあったとき、さっと指をクロスさせて、嫌な気持ちを追い払います。
ホニ・ソート・キ・マリィ・ペンゼ
これも指を使ったおまじないです。右手の人差し指と中指を立てて揃え、ほかの指は折ります。左肩に右手をのせ、立てて揃えた2本の指で「V」の字を書き、「ホニ・ソート・キ・マリィ・ペンゼ」と2回唱えます。
嫌な運気の流れを止めるおまじないです。
紙に書いて破る
嫌な気持ちや忘れてしまいたいことを紙に書き、声に出して読んでから破って捨てます。燃やしてしまう方法もあります。日本でも昔からよく行われているおまじないです。別れたい恋人の名前を書いて同じようにすれば、きれいに別れられるとも言われています。
気持ちを切り替えたい時に見て欲しい言葉や名言
偉業をなした先人たちは、とても含蓄のある言葉を残してくれています。気持ちの切り替えが下手な人は、励みになるような言葉や名言を、身近なところに書いておくといいでしょう。スマホやパソコンの待ち受けにするのもいい方法です。
嫌な気持ちになったとき、これらの言葉を思い出せば、嫌な気持ちを引きずらずに済みます。
トーマス・エジソン
エジソンは、蓄音機や白熱電球など、生涯にわたって1300もの製品や技術を発明した発明王ですが、小学校にも行っておらず、数々の苦難と失敗を乗り越えて、現代のテクノロジーの礎を築きました。
エジソンといえば、「天才は1%のひらめきと99%の努力からできている」という趣旨の名言が有名ですが、失敗に挫けそうになっている人は、「失敗すればするほど、我々は成功に近づいている」という言葉を思い出しましょう。
アレクサンダー・グラハム・ベル
「一つの扉が閉まれば、別の扉が開くもの。しかし、人は閉まってしまった扉を長い間、未練たっぷりに見つめてしまい自分のために開かれた扉に気づかない」
世界初の実用電話の発明で有名なアレクサンダー・グラハム・ベルの言葉です。いつまでも過去にこだわって、目の前にあるチャンスを逃すのは愚かなことです。気持ちの切り替えがいかに大切かを教えてくれる言葉です。
スティーブ・ジョブズ
アップルコンピュータ(現アップル社)の創始者の一人であり、技術者でもあったスティーブ・ジョブズも、数々の名言を残しました。その中に、「昔を振り返るのはここでやめにしよう。大切なのは明日何が起きるかだ」という言葉があります。
若くしてこの世を去った天才のこの言葉には、重みがあります。時間は無限ではありません。嫌な気分を引きずって時間を無駄にするのはもったいないです。
嫌な気分は吹き飛ばせる曲2選
音楽は、嫌な気分を吹き飛ばすには最適のツールです。クラッシックで癒される人もいるでしょうし、ハードロックで嫌な気分を発散させる人もいるでしょう。
好きな音楽を聴くのが一番ですが、聴けば誰でも前向きな気持ちになれると、長く歌い継がれている鉄板の2曲をご紹介します。
ZARD「負けないで」
1993年発表の「負けないで」は、ZARDの代表曲ともいえる大ヒット曲です。第66回の春の選抜高校野球開会式の入場行進曲にも選ばれました。ストレートな歌詞と弾むようなメロディが、胸に響きます。
槇原敬之「どんなときも」
1991年、槇原敬之の3枚目のシングルとして発表された「どんなときも」は、男性女性にかかわらず、幅広い年代の人々に支持されている名曲です。「負けないで」と同じく、カラオケでも人気のある応援ソングの一つです。
嫌な気分を忘れられる映画
映画を観るのも気分転換にはふさわしい方法です。音楽同様、自分の好きな映画を観るのもいいですが、観れば必ず嫌な気分を忘れられると評判の、面白い映画をご紹介します。
LIFE!
今の自分に不満を抱きながらも惰性的な毎日を送っている男性が、仕事でのハプニングをきっかけに旅に出て、やがて人生さえも変えていく爽快なストーリーです。
ワクワクするようなストーリー展開と壮大な自然の映像が、嫌な気持ちを吹き飛ばしてくれます。
ショーシャンクの空に
殺人の容疑をかけられた有能な銀行員が、冤罪にもかかわらず終身刑の判決を受け、刑務所に入れられますが、希望を失わず、さまざまな困難を乗り越え、ついには脱獄し、自由を手に入れるストーリーです。
うじうじと嫌な気持ちを引きずっている自分に喝を入れたいときにぴったりの映画です。
すぱっと気持ちを切り替えよう
人間ですから、嫌な気持ちになることがあって当然ですが、嫌な気持ちは、百害あって一利なしです。嫌な気持ちを引きずっている時間ほど無駄なものはありません。気持ちの切り替えが上手な人は、時間を有意義に使えるといえます。
嫌な気持ちは早急にどこかへやってしまうに限ります。どうしても気持ちを切り替えるのが難しいときは、上に挙げた「気持ちを切り替える方法」を試してみてください。