キャリアウーマンとは？キャリアウーマンの生活や特徴を紹介

「女性の社会進出」や「一億総活躍社会」などが叫ばれる昨今、ひと昔前にくらべてバリバリ働いてお金を稼ぐ女性の数も増加しました。

「結婚して家庭に入り、子どもを産み育てることは女性の幸せ」という時代はもはや過去。男性の幸せが仕事で出世するだけではないように、女性の幸せにもさまざまな形が生まれています。

充実した女性のライフスタイルとして現代に生きる多くの女性の憧れとなる女性像の一つが「キャリアウーマン」。『プラダを着た悪魔』や『マイインターン』など、バリバリ働くかっこいい女性が登場する映画も近年では数多くあります。

キャリアウーマンが視聴者の目にかっこよく映る理由は、彼女たちが全力で仕事に向き合い、かつその分野で成功を収めているからではないでしょうか。

かっこいいキャリアウーマンになるためには、ただがむしゃらに仕事を頑張るだけでは足りません。全身全霊で仕事に打ち込み、他人から認められて初めて「かっこいいキャリアウーマン」となれるのです。

キャリアウーマンとは英語表記では「career woman」と書き、辞書には「熟達した知識や技術をもち、専門職についている女性。キャリア-ガール。（出典：三省堂　大辞林）」と載っています。

和製英語ではなくもともと海外で使われていた言葉ですが、現代のアメリカでは差別用語として捉えられる傾向にあります。

日本においても「看護婦」という名称が「看護師」になったり、「保母」、「保父」が「保育士」に統一されたりと、海外のジェンダーフリーの流れは徐々に日本にも入ってきています。

働く女性の姿がスタンダードになった今、「キャリアウーマン」という言葉も少し下火になっているよう。近い将来、日本でも「キャリアウーマン」という言葉は使われなくなるかもしれません。

キャリアウーマンの本来の意味をご紹介したところで、一般的なキャリアウーマンのイメージについて考えてみましょう。

【朝に強い朝型タイプ】
誰よりも早く出社しているのがキャリアウーマン。眠そうな顔や疲れた顔とは無縁のさわやかさで朝の挨拶をしてくれそう。

【女性の平均収入よりも高収入】
キャリアウーマンが本領を発揮するのはもちろん仕事。質の良い仕事をたくさんこなすので自然と収入もアップしているはず。

【面倒見のいい姉御肌】
「頼れる女性」というイメージも多いキャリアウーマンは、やっぱり後輩の面倒もよく見てくれそう。相談事にも親身に乗ってくれそうなイメージがあります。

【男女問わず知り合いが多い】
仕事ができる＝コミュニケーション力も高いはず。その高いコミュニケーション力を活かして幅広い人脈を築いているのもキャリアウーマンのイメージにぴったり。

【メイクやヘアスタイルにも気をつかっているオシャレさん】
「デキる女」とは見た目にも気をつかうもの。ビジネスにおいてもファーストインプレッションの大事さを理解しているキャリアウーマンならではのポイントかもしれません。

テレビドラマや漫画の影響もあり「キャリアウーマンとは？」とたずねるとこのようなイメージ思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

キャリアウーマンの意味やイメージが浮かんだところで、次からは、キャリアウーマンの実際の特徴を「仕事編」「プライベート編」「ファッション編」「髪型編」「恋愛編」に分けて細かくチェックしていきましょう。

キャリアウーマンといえばやっぱり仕事第一。そんな仕事におけるキャリアウーマンの特徴にはどんなものがあるのでしょうか。

「三度の飯より仕事が好き」というのは言い過ぎかもしれませんが、バリバリと仕事をこなすのがキャリアウーマンの特徴です。

キャリアウーマンは早朝の出社も残業も休日出勤でさえいといません。中には「仕事が趣味なの！」なんていう強者も。

終業時刻数分前に仕事を終えて時計の針を眺めている女性とは真逆のタイプです。

目的もなくただ仕事をこなすだけではキャリアウーマンとは呼べません。キャリアウーマンの特徴は上昇志向。

誠心誠意仕事に向き合い、かつ自分の努力に見合った「見返り」を求めます。仕事における見返りとはもちろん「お給料」や「昇進」。

目的を明確に見定め、ぐんぐんと上り詰めていくのがキャリアウーマンの特徴です。

「リーダーシップがある」というのもキャリアウーマンならではの特徴。すでにお伝えしたように、キャリアウーマンには「昇進」がつきものです。平社員から始まってどんどんとステップアップしていきますが、役職が上がるにつれて部下も増えるもの。

部下を持つからリーダーシップが育つのか、リーダーシップがあるから部下を持てるほど昇進するのか。「卵が先か鶏が先か」のような話ですが、キャリアウーマンとは強いリーダーシップを持った存在なのです。

キャリアウーマンとは自分のスキルアップを積極的にはかります。自分への投資が今後の仕事に及ぼす多大な影響についてよく理解しているからです。

目先の楽しさよりも、長い目で見て自分のためになることやモノにお金、労力、時間を使うというのも、キャリアウーマンの特徴の一つです。

バリバリと仕事をこなすイメージの強いキャリアウーマンですが、実はプライベートも充実させている女性も多いんです。キャリアウーマンのプライベート編の特徴を見ていきましょう。

キャリアウーマンとは仕事だけでなくプライベートの時間も大事にするもの。友達との時間や自分の時間を大切にし、仕事でたまったストレスを上手に発散させています。

仕事の時間は仕事に打ち込む。仕事が終わったら仕事のことはすっぱり忘れる。このスイッチの切り替えがキャリアウーマンの高い能力を引き出しているのです。

キャリアウーマンといえば忙しいもの。キャリアウーマンで暇そうにしている人はいません。

ただし、それは単純に「やることが多い」のではなく、キャリアウーマン自身が暇な時間を生まないように上手に自己管理をおこなっているのです。

何もせずにぼーっと時間を過ごすのは時には心を癒す時間として必要になるとはいえ、無計画に過ごすだけでは時間を無駄にしているのと同じこと。キャリアウーマンとは1分1秒を無駄にすることなく日々を過ごす人なのです。

プライベートにも重きをおくキャリアウーマンは交友関係も非常に大事にする傾向があります。

どんなに忙しくても友人の誕生日祝いは欠かさなかったり、細やかな気配りができるキャリアウーマンはまさに憧れの女性。そんなキャリアウーマンの周りには自然と人が集まってくるもの。

男女や年齢を問わず、交友関係が広いこともキャリアウーマンの特徴です。

かっこいいキャリアウーマンとは自分を高めることにためらいがありません。

すでに述べたようにキャリアウーマンは仕事の面でも積極的にスキルアップをはかりますが、プライベート面でも自分磨きを怠りません。

計画的に自己投資をおこなうことで、自らの糧（かて）とし、自信へとつなげます。

ここまでは、主にキャリアウーマンの精神的・内面的な特徴を見てきました。次はキャリアウーマンの外見に注目してみましょう。

さっそうと風を切って歩くイメージのあるかっこいいキャリアウーマンのファッションや服装とはどんなものなのでしょうか。

裾がふわりと広がるスカートや華やかな色味のブラウスなど、オフィスカジュアルにもさまざまなスタイルがありますが、キャリアウーマンはかわいさや華やかさよりも仕事のしやすさを重視する傾向があります。

たとえば、キャリアウーマンはスカートよりもパンツ、高いヒールよりもフラットな靴を選ぶことが多いようです。

しかし、切り替えも上手なキャリアウーマンなので、TPOに合わせてシンプルな服装と華やかな服装を使い分けて着こなします。

服装と同様にバッグも派手さの少ないシックなアイテムを選びがちなキャリアウーマンですが、バッグに関しては大きさも重要です。

自宅へ仕事を持ち帰ることも少なくないキャリアウーマンにとっては、A4サイズの書類やノートパソコンなどが入れられる大きなサイズのバッグが必須。

しかし、就活生が持つような黒一色のシンプルすぎるものではなく、シャンパンゴールドやピンクベージュなどの落ち着いたオシャレな色合いのものをチョイスしたり、チャームなどをつけて女性らしさもしっかりと取り入れているのがポイントです。

キャリアウーマンといえば、イメージの項目でも登場したように高収入。しかし、高収入だからといって、キャリアウーマンは全身をブランドもので固めたりはしません。

むしろ、どちらかというとブランドものは少なめ。時計や小物、アクセサリーのような一点にのみブランドものを取り入れ、それにあわせてコーディネートを決めるのです。

急な予定が入ることも多いキャリアウーマンは、職場に予備のアクセサリーをおいています。

そのため、突然アフターの予定や社外での打ち合わせなどが入っても慌てません。品のある高級なアクセサリーを一つ準備しておくことで、いつでもワンランク上の装いで出掛けることができるのです。

次はキャリアウーマンの髪形とはどんなものかについて考えてみましょう。働く女性の髪形にもたくさんのバリエーションがあります。キャリアウーマンらしいヘアスタイルとはどういったものなのでしょうか。

まず、キャリアウーマン風な髪形として挙げられるのはショートヘアです。

自然な黒髪や明るすぎない茶髪などのパーマをあてていない自然体なショートヘアは、清潔感と快活さを相手に与えることができる、キャリアウーマンにぴったりのヘアスタイル。

また、ショートヘアはキャリアを重ねたアナウンサーの女性にも人気のある髪形。非常にキャリアウーマンらしいイメージのある髪形だといえます。

前髪をつくらずに真ん中や7：3で分けたタイプのスタイルは、仕事ができるだけではなく、女性らしさも兼ねそなえたキャリアウーマンにぴったり。

額を出すことで知的な印象を与えつつ、輪郭にそってゆれる髪の束が女性らしい魅力をアップさせてくれるヘアスタイルです。

毛先までツヤのあるきれいな髪を一つにまとめるスタイルもキャリアウーマンには適しています。顔がはっきりと見えることで、相手に安心感や誠実さを与えます。

また、髪を束ねるアイテムにこだわることができるのもキャリアウーマン向き。シュシュやバレッタ、ヘアクリップなど、自分好みのアイテムを取り入れたり、仕事中とアフターで違うものを使ったりすることで自分らしさをアピールできます。

細かいところにも手を抜かないキャリアウーマンならではのこだわりを発揮できるポイントです。

片側の髪だけを耳にかけてアシンメトリーにするスタイルは知的なイメージがあり、どんな髪の長さのキャリアウーマンにとっても取り入れやすい人気のあるヘアスタイルです。

とくに、髪をかけた耳に上品なピアスやイヤリングなどが輝いていると、よりキャリアウーマンらしい魅力があふれます。

ここまでキャリアウーマンの仕事やプライベートについてご紹介しましたが、やっぱり気になるのはキャリアウーマンの恋愛事情ではないでしょうか。

仕事を重要視しがちなキャリアウーマンにとって、恋愛とはどんなものなのでしょう。

キャリアウーマンにとって、ただ楽しいだけの遊びの恋愛はあまり重要ではありません。それよりも時間やお金、労力をかけて優先するべきなのはもちろん仕事です。

バリバリと仕事をこなして自信にも満ちあふれるキャリアウーマンなので、惹かれる男性も少なくはありませんが、いざお付き合いをすることになってもキャリアウーマンは恋人との時間よりも仕事を優先してしまいがち。

そのため、お付き合いしている男性が寂しがり屋だったり、仕事に対して理解のない男性だったりするとあっさりと破局してしまうことも。

仕事でも頼られることが多かったり、部下や後輩を指導する立場に立つことが多いキャリアウーマンは、プライベートでもやっぱり自然と主導権を握ろうとしてしまう傾向があります。

デートコースを選んだり、レストランでの注文をさっと決めてしまったりと男性を立てるという行動は少し苦手な様子。

優柔不断な男性や自分の意見を持たない男性を相手にすると、イライラしてしまうというキャリアウーマンも少なくないようです。

男女の区別なくバリバリとキャリアを積んでいるキャリアウーマンは、「男だからこうするべき」とか「女だからこうするべき」というような価値観にしばられることはありません。

そのため、食事代は男性が払うものというような概念ももちろん持っていません。

キャリアウーマンは女性であることを全力で楽しもうとしますが、彼女たちには女性という性別で得をしようという気は毛頭ないのです。

どちらかというと恋愛は苦手、というか相性がよくないキャリアウーマンですが、そんなキャリアウーマンの結婚事情はどんな感じなのでしょうか？

20代～30代前半までは仕事に全精力を注ぎがちなキャリアウーマン。もちろんプライベートも大事にしますが、どうしても仕事の優先度が高くなってしまいます。

30代前半までは全力で仕事に打ち込み、評価され、給与アップや昇進が決まることが人生における幸せだと感じます。

そのため、仕事の優先順位が非常に高く、恋愛や結婚を顧みずにガンガンと仕事人間としてキャリアの道を突き進んでいきます。

しかし、30代半ばに差し掛かると体力面や健康面において、少しずつ「若いころとは違うんだ」という実感を覚えはじめます。

若いころの自分との差を感じるにつれて、結婚や出産というキーワードが頭の中にちらつきはじめ、この頃から結婚について意識することが多くなります。

すでに述べたようにキャリアウーマンは「男だからこうするべき」とか「女だからこうするべき」というような価値観にはしばられません。

そのため、家事も育児も二人で分担しておこなうという考え方を持っています。「家事や育児は妻」、「お金を稼ぐのは夫」という古いスタイルはキャリアウーマンの理想ではありません。

キャリアウーマンは家事も育児も仕事も夫婦二人で協力して取り組むべきだと考えます。

キャリアウーマンが夫として選ぶ男性には大きくわけて2タイプあります。一つが「妻の仕事に理解のある家庭的な男性」、もう一つが「高学歴高収入のビジネスマン」です。

前者は妻であるキャリアウーマンが仕事を優先しても怒ったり機嫌を損ねたりしないおおらかな男性で、頼りがいはあまりありませんが、疲れた心を癒してくれる癒しのオーラを持った家庭的な男性。

後者は妻であるキャリアウーマンの女性と同等、もしくはそれ以上の仕事量や収入がある非常に頼りがいのあるタイプの男性です。

日々の中で、癒しを求めているタイプのキャリアウーマンは「妻の仕事に理解のある家庭的な男性」を選び、自分以外に頼れる誰かを探しているキャリアウーマンは「高学歴高収入のビジネスマン」を選ぶことが多いでしょう。

逆にキャリアウーマンとは合わないタイプの男性は男尊女卑の傾向が強い人だったり、口先だけが達者な詐欺師タイプの男性。

面倒見のいいキャリアウーマンなので、依存心の強い男性に寄生されてしまうということもあり、結婚相手を選ぶ際には男性を見る目を養っておく必要があります。

ここまでは、キャリアウーマンの精神的特徴や外見の特徴、また恋愛・結婚事情についてご紹介してきました。

ご紹介してきたようなバリバリと仕事をこなすかっこいいキャリアウーマンに憧れを抱く女性も少なくはないのではないでしょうか。

そんなキャリアウーマンを目指す人のために、おすすめな職業を調べてみました！

企画やマーケティングは新しい商品を生み出すお仕事です。もともと、アイディア力や企画力、発想力は女性の武器でもあります。

女性ならではの着眼点で多くのヒット商品を生み出してきたキャリアウーマンも国内外問わず、多く存在します。

女性特有の細やかさで常にアンテナを張り、トレンドを敏感にキャッチすることで、人気商品を世に送り出していく企画やマーケティングのお仕事は女性としてのキャリアも積みやすく、キャリアウーマンを目指す人におすすめな職業です。

デスクワークが得意な女性が目指すなら公認会計士が適切です。お給料や昇進の面においても男女の性別で差がありません。

仕事内容は企業の財務情報をチェックしたり、会計処理業務を担当したりするいわゆる会計の専門家です。

弁護士と並んで取得が難しい国家資格でもありますが、資格を取得したあとの将来性は非常に高い、挑む価値のある職業です。

通称「MR」と呼ばれるこの職業は、病院や医療機関を営業先とする医薬品の営業をおこなう仕事です。

さまざまな業界において営業は女性でもインセンティブの得やすい、キャリアを積みやすい職種ですが、とくにMRは求められる知識のレベルが高いため、ほかの業種よりもインセンティブが高くなっています。

コミュニケーション力に自信のある女性が目指すなら、医薬品メーカーの営業がおすすめです。

キャリアウーマンとなるためには前提条件として「仕事が好き」であることが重要です。好きだからこそ、限界を超えて働けるのです。好きだからこそ、何よりも優先順位が高くなるのです。

好きでもない仕事のために、恋人や友人を後回しにできますか？好きでもない仕事のために、自分の時間を削れますか？きっと少し躊躇（ちゅうちょ）する感情が生まれるのではないでしょうか。

しかし、好きな気持ちとは自然と生まれてくるもの。誰かに強制されて生まれた気持ちは偽物なので、長続きはしません。

仕事を好きになるためには、とにかく一生懸命仕事と向き合うことが大事です。必死でやれば結果が後からついてきます。

結果を出すことができれば、また頑張ろうという気持ちになれます。それを繰り返すことでだんだんと仕事が生きがいになるのです。

自立したキャリアウーマンの姿にはやっぱり多くの女性が憧れるもの。しかし、キャリアウーマンの中には仕事を優先するあまり、婚期が遅れてしまう人も多いようです。

仕事面で明確な目標を立てることはもちろんですが、キャリアと同時にいつかは家庭も築きたいという思いが少しでもあるなら、しっかりとプライベートも含めた人生プランを計画しておく必要があるでしょう。

おすすめは未来年表を作ること。何歳までにどの程度の年収を稼ぐようになっているかといった仕事上の未来設計と同時に、何歳までに結婚を前提としたお付き合いを始めるか、結婚はいつか、子供は？などといったプライベートな未来設計もしっかりと立て、そのプランに合わせて行動するようにしましょう。

「キャリアウーマン」という生き方はもはや女性にとって特別なライフスタイルではありません。誰もが当たり前に目指し、実践できる生き方です。

仕事もプライベートも充実した魅力的なキャリアウーマンを目指して、素敵な毎日を送っていきましょう！