自分を見つめ直す方法！自分を見つめるには？

皆さんは毎日をただ何となく過していませんか？今の仕事には特に不満はなく、不自由のない暮しが出来ている。彼氏にも友達にも恵まれている方だと思う。でも・・「このままの人生でいいのかな」と感じる時があるとしたら・・

順風満帆の人生を送っているはずなのに、満たされない思いを抱えている人は、「本来の自分」を生きていないのかもしれません。自分を見つめ直す事で、今後の人生は変わります。悩み事を抱えている人も自分を見つめ直すと解決の糸口が見えて来るでしょう。

今回は自分を見つめ直す方法や、効果的な自分への質問、自分を見つめ直すためのお勧めの本をご紹介します。人生の折り返し地点にいる方や、一旦立ち止まって今後の事を考えたい人、人間関係に悩んでいる人は、ぜひ最後までご覧ください。

「自分を見つめ直す」とは、「自分の心の棚卸をする事」です。今まで何の疑問も持たなかった価値観を見直す、人間関係の問題から自分の心の癖に気づく、自分の人生を振り返って「本当の自分を生きているのか」考え直す、などが自分を見つめ直す事になります。

私達が何か行動をする時には、必ず「動機」が先にあります。動機とは「人が行動を起こそう」と決意する時の心の動きです。意識といった方が分かりやすいかもしれません。

歯を磨く、お風呂に入る、といったちょっとした習慣にも必ず意識が働いています。人と会話する時にも「何を喋ろうか」と心の中で考えながら話します。このことから分かるように、「心を見つめ直す事」で、今後の自分の行動が変わることも期待できるのです。

自分を見つめ直しても人生変わらない人がいます。効果の出ない原因は「義務的にやっている」からかもしれません。人は物事がうまく進んでいる時には自分を見つめ直そうとはあまり思わないものです。

そんな時に会社の研修か何かで「自分を見つめなさい」と言われても、腑に落ちないのは当然でしょう。何事も人から言われて義務的にやるような事は心に入っていかないのです。ではどんな時に「自分を見つめ直そう」と思うのでしょう？

それは「問題にぶち当たった時」です。例えば「病気になった時」。誰でも病気になる可能性がありますが病気になって初めて自分にとって大切な事、大事にするべき人が見える事もあるのです。こう考えると問題は自分を見つめるチャンスとも言えそうです。

ここからは「自分を見つめ直す」具体的な方法について紹介していきましょう。どの方法を行っても構いませんが、共通する重要ポイントがあります。

それは「自分を飾らない事」です。会社の研修としての自己分析では、本音より建前になる事があるでしょう。でも一人で行う時は建前は不要です。どんなにダメな自分でも醜い自分でも構わないので本音を出し切りましょう。

自分を見つめ直す方法の一つ目は「知らない場所へ旅に出る」ことです。旅に出る時は「一人で」行きましょう。この方法は、ずっと同じ職場で働いている人、専業主婦、同じことを繰り返している人、普段あまり出歩かない人におすすめです。

同じ集団にいると安定感はありますが、集団の中での役割が出来上がってしまいます。「頼りにされている自分」「母としての自分」「下っ端としての自分」などです。そうすると否応なくその役割を演じざる終えなくなります。

また、いつも同じ事を繰り返している人は、慣れが生じて深く考えなくなる傾向があります。普段の生活から離れて知らない場所に旅に出ると、環境が変わり短期間ではあってもしがらみから離れます。そうすると一人で自分について考えざるおえなくなるのです。

自分を見つめ直す方法の二つ目は「自分ノートを書いてみる」ことです。自分ノートとは「自分史ノート」と言ってもよいでしょう。生まれてから今までの事を振り返るノートを作るのです。

ノートには「子供の頃に夢中になった事」「印象に残っている体験（いい事も嫌な事も）」「好きだったテレビ、物語」「初恋の人」「親に言われ続けてきたこと」などを書いていきます。

「好き」「嫌い」の根っこは、子供時代の体験から来ることが多いです。自分の心の体験の総決算をすることで、抑圧された気持ちや、本当にしたいこと、したくない事が見えてくることがあるのです。

自分を見つめ直す方法の三つ目は「1日30分自分を見つめる時間を作る」ことです。旅に出る時間は取れないけれど自分を見つめる事はしたい、と言う人は、一日30分間の時間を取りましょう。

1日30分も時間を取るのが無理と思ったら、5分でも10分でもいいので、振り返りの時間を作りましょう。家事や仕事などやるべき事に追われていると、自分の事は疎かになります。「自分のために時間を取る」のは自分を大事にすることでもあるのです。

人間関係で悩みがある人は「こころのスキルアップトレーニング」を行うのはどうでしょうか。「こころのスキルアップトレーニング」は「認知行動療法」を体験できるサイトです。認知行動療法とはうつ病の治療に使われる方法です。

このサイトは精神科医の大野裕先生監修の下に作られたもので、「プチうつ」や「プチ不安」を和らげる効果が期待できます。うつ病の治療はできません。現在病気でない人がプチ不安などのストレス反応に対処する方法を学ぶツールとして使います。

人間関係などの悩みを抱える時は「思い込み」や「偏った考え」に支配されている事があります。自分の心の動きを知ることで、心が軽くなり悩みの解決に一歩近づくかもしれません。下手な自己啓発より効果があるので興味のある方は体験してみるといいでしょう。

自分を見つめ直す方法の五つ目は「ブレインダンプを行う」事です。ブレインダンプとは簡単に言うと「脳の大掃除」で、テーマと時間（1分～5分の短時間が良い）を決めて紙に自分の考えを書き出していく方法になります。

自分を見つめる際に、頭の中だけで考えているとスッキリしない事がありませんか？半ば強制的に紙に自分の考えを書き出す事で、やるべき事、やらなくてもいい事などが分かり心の整理が出来るようになるのです。

ブレインダンプは何度か繰り返し行う方が良いと言われています。効果的に行えば「自分を見つめ直す」強力な方法となるでしょう。

自分を見つめ直す方法の最後は「自分への問いかけをする」事です。前述したとおり、人が何か行動を起こす時には「動機」があります。しかしこの「動機」というのが厄介で自分の本心から来るものか見せかけの動機か分からない事があるのです。

例えば「身体を鍛える」という行動があります。その動機には「女性にモテたい」「会社からダイエットをしろと言われた」「カッコいい人を見て刺激された」など様々な物があるはずです。この中で一番大きな動機は何でしょうか？

「女性にモテたい」だとすれば、それが貴方の本心であり強力なモチベーションになるはずです。自分の行動の動機が何処から来るのか？を常に問いかけるようにすると本音が分かります。「自分を見つめる」事でやる気をコントロールできるようになるのです。

ここで自分を見つめ直すための効果的な自分への質問を紹介します。先ほど述べたとおり、自分を見つめ直すには、自分への問いかけをする事が大切になります。

自分を見つめ直すための自分への質問は、必ずしもポジティブな内容でなくても構いません。「どうしても受け入れられない事は何か？」というのも自分を知るうえで大事な事だからです。

自分を見つめ直すための具体的な質問を5つ挙げます。これ以外にも効果的な質問は数多くありますので、いろいろな問いかけを自分にしてみましょう。

自分を見つめ直すための質問で一番効果があるのは、「半年後に死ぬとしたら何をするか？」です。人生には期限があります。若い人は自分が死ぬことを想像できないかもしれませんが、事故で明日死んでしまうかもしれないのです。

「そんな縁起でもない話、考えたくないよ」と思うでしょうけれど、いつ死んでも後悔しない生き方をすれば、惰性に流された日々を過ごす事は少なくなるでしょう。

「自分にとって一番大切な人は誰ですか？」この質問も自分を見つめ直すには効果があるでしょう。前述したとおり、自分の人生があと僅かしかない事が分かったら「どうしても気持ちを伝えておきたい人」が出てくると思います。

傍にいるのが当たり前と思っている家族、別れてしまったけど好きだった恋人など。自分にとって大切な人は誰なのか考えると人生の優先順位が見えてくるでしょう。

自分が万能だとしたら何を選ぶか？というのも、自分を見つめるための強力な質問になります。人は知らず知らずのうちに自分のしたい事を自分で消してしまっています。

たとえば、「お金が無いから」「才能がないから」などの理由で本当にしたいことがあっても「消去」してしまっているのです。

もし、お金も十分にあってどんなことでも叶えられる能力があるとしたら、何を選ぶでしょうか？「片っ端からやってみる」と思った場合は「全てやり終えた後で続けていきたいと思ったのは？」という質問を投げかけて自分を見つめるようにしてみましょう。

人間関係で悩む人は多いと思います。誰でも「どうしてもアイツが許せない」「あいつにバカにされている気がする」「あの人は好きになれないのよね」という人の一人や二人はいるでしょう。

その時に「なぜその人の事がそんなに嫌いなのか？」考えてみましょう。人の事が気になってしまうのは自分の内面に同じものを持っているからです。或いは「羨ましいな。自分もあんな風にしてみたい」という気持ちの裏返しでもあります。

他人は自分の鏡という言葉もあります。嫌いな人がいたときこそ自分を見つめる質問をしてみましょう。

自分を見つめる上で意外に盲点になるのは自分でも気づいていない「価値観」です。自分を縛っている価値観は両親から植え付けられた物が多く、お金の使い方や生き方に大きく影響してきます。

たとえば、お洋服を買うときに「安いから買う」と「好きだから買う」とでは選び方が全く違ってくるでしょう？セール品の中から一番好きな物を選んで喜びを感じる人。ピンときたものがあったら値札を見ずに買ってしまう人がいます。

どちらの価値観が良いとは言えません。でもピンと来たら買うのは、セール品の中から選ぶよりは選択の範囲は広いはずです。自分のしたいが分からないと悩んでいる人は、自分を縛っている価値観に気づけば本当の自分を見つめる事ができるでしょう。

自分を見つめ直したいと思うきっかけは人によって様々ですが、恋愛で自分を見つめる事は多いかもしれません。恋愛をしている時に「自分を見つめ直したい」と思うのはどんな時なのでしょうか。

付き合っている時に「彼氏彼女を本当に好きか分からなくなった」という経験はありませんか？「好き」という感情は出会った時のシチュエーションに左右されることがあります。

例えば、ミュージシャンとして人前で歌っている時の彼氏に恋をした。付き合い始めて最初の頃は天にも昇る気持ちだったけれど、段々と彼氏の悪いところが見えてきてしまったような状況があったとします。

「私はミュージシャンとしてのカッコいい彼に恋をしたけれど、彼氏を一人の人間として愛してはいないのかも？」と考え直す事もあるでしょう。人は3年で恋心が冷めるといいます。冷静になって自分を見つめ直したいと言うのは、こんな時かもしれません。

恋人との関係がマンネリ化して会話がなくなった時も、自分を見つめ直すきっかけになるでしょう。マンネリ化すると原因を探すために、刺激がないからなのか、そもそも恋人の事が本当に好きなのかなのか考え始めるでしょう。

「好きと言う気持ちは変わらないけれど、このまま惰性で付き合っていていいのか」「彼氏彼女を次の相手が見つかるまでの繋ぎとして考えているのでは？」など自分を見つめる機会も増えるでしょう。

恋愛が人生の全てになっていると思うときも、自分を見つめ直す機会が出てくると思います。女性は、恋愛が全てと思う人が多いので感覚としては理解できるでしょう。

「彼氏の事が大好き」「彼氏からラインの返信がないと仕事や勉強が手に付かない」「彼氏が今何をしているのか気になって仕方がない」という状態になっている時は「恋愛が人生のすべて」になっています。もちろん、いけない事ではありません。

しかし、あまりにも彼氏に捉われ過ぎると眠れなくなったり、苦しくなることもあるでしょう。そういう時に「自分を見つめ直す」機会が増えるのだと思います。

相手と結婚を考えているときにも、自分を見つめ直すきっかけとなるでしょう。結婚は恋人時代と違って両家の親戚家族との付き合いもする必要があります。一緒に生活をするので相手の嫌な部分も見えてくるでしょう。

その時にどうしても生理的に受け入れられない部分があったり、価値観の相違があって上手くやっていけそうもない、などが分かると結婚をためらうかもしれません。

マリッジブルーという言葉もある通り、結婚は喜ばしい事ではあるものの自分を見つめ直す人が多いゆえに、様々な事を考えてしまうものなのです。

先人が残していった名言、現在活躍中の人の名言は数えきれないほどあります。どの名言が心に響くかは、その人の今の状況によると思います。ここでは自分を見つめ直す言葉・名言を三つだけご紹介します。

これは、2012年に発売された「人生はワンチャンス」という名言集のタイトルです。別のシリーズで「人生はニャンとかなる」という本もあります。ワンちゃんと「ワンチャンス」という語呂合わせが新鮮でかなり話題となりました。

犬の写真と共に「人生はワンチャンス」と語りかけられると、軽妙な語り口の裏にある言葉の重みにギャップを感じます。それが人気の秘密なのかもしれません。

これはホンダ創業者の本田宗一郎さんの名言の一つです。「チャレンジして失敗を恐れるよりも何もしない事を恐れろ」という言葉も非常に重みがあります。何もしなければ失敗もしませんし、傷つく事もありません。でも本当は何もしない事の方が怖いのです。

「なりたい自分になる」というのは小林麻央さんが「ＫＯＫＯＲＯ」というブログで綴った最初の記事のタイトルです。

闘病生活をしていた小林麻央さんは、ある日素晴らしい医師と出会ったのだそうです。その時に言われたのが「癌の陰に隠れないで」という言葉。

一度きりの人生だから「癌患者」としてではなく、なりたい自分になろうと決意した、という麻央さんに心を動かされた人は多かったのではないでしょうか。

最後に自分を見つめるのにおすすめな本を3冊紹介します。自分を見つめる時には読書も最適です。読書は時間を取ってしたいものです。

アーユルヴェーダは世界最古の伝統医学といわれ自然のエネルギーを活かし人が持つ自然治癒力を最大限に引き出す方法です。蓮村誠先生は都内でクリニックをされている医師です。

アーユルヴェーダに基づいた体内の毒だしの本を多数出版されていますが、この本は内面を探る方法をメインとして書かれています。人は本当の使命や、やりたいと思った事に出会うと恐れの気持ちを抱く事があるのだそうです。

でも「自分が本当にしたい事や使命」から逃げていると満たされない思いが続き心身共に健康に生きるのが難しくなるのだとか。人生の折り返し地点にいる人におすすめの一冊です。

だいぶ前に出版されたこちらの本には、今までの価値観に捉われず心を柔軟にするヒントがたくさん詰まっています。精神科医である大野裕先生は認知行動療法の第一人者でもあります。

自分を見つめる方法、心を軽くする方法に関しての本はこれ以外にも多数書かれていますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

100万回生きたねこは、テレビなどで取り上げられて話題になったので、本を読まなくても内容だけは知っていると言う方は多いのではないでしょうか。

絵本なので簡単に読めてしまいますが「人を愛すること」と「生きること」がどう関わるのか、心の奥底にまで浸透する素敵な内容です。お子さんへのプレゼントにも最適な良書だと思います。

自分を見つめる方法について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。何か満たされない気持ちを抱えている人はもちろん、私は充実している、と思っている人でも定期的に自分を見つめ直す習慣があると後悔のない人生を送れるかもしれません。