平常心とは?平常心を保つにはどういう方法がある?

平常心とは?平常心という言葉の意味や、その類語をご紹介します。また「平常心を保つコツ」についてもご紹介しますのでチェックしてみてください。さらに平常心を保つ方法として「マインド」「行動」、平常心を鍛える方法などもお伝えします。

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目次

  1. 1平常心を保つにはどうすればいいの?
  2. 2「平常心」の意味とは?
  3. 3平常心を保つコツ
  4. 4平常心を保つ方法【マインド編】
  5. 5平常心を保つ方法【行動編】
  6. 6平常心を鍛える方法
  7. 7平常心を保ちたい時におすすめの名言集
  8. 8和顔愛語という言葉を知ろう
  9. 9平常心を意識しすぎて感情を失わないように

平常心を保つにはどうすればいいの?

平常心を保つ方法とはどのようなものがあるのでしょうか。つい平常心を保てずにあとになって「失敗した」と後悔してしまう人も少なくありません。

平常心を保つコツとして「準備」、「抑えない」、「求めすぎない」という部分でのコツをご紹介しつつ、平常心を保つ方法として、【マインド編】と【行動編】をご紹介します。

また、平常心とはそもそもどのような意味なのか、というところも解説していきますので、平常心を失わずに行動したいと考えている人は、以下の情報をチェックしてみてください。

「平常心」の意味とは?

そもそも「平常心」の意味とはどのようなものなのでしょうか。これは「平常」と「心」に分けて考えることができ、「平常」とは日頃の状態、何もない平穏な日常を過ごしているような状態のことを指します。

つまり、特に何もなく平穏な日常を過ごしているときのような「心」を平常心と言います。落ち着いた状態で、焦りもせず、騒ぎもせず、また怒りもせず、悲しみもせず、何もない平常時の状態の心のことです。

「平常心」の類語

平常心の類語とはどのようなものでしょうか。これは日常的によく使われる類語としては、「落ち着いている」とか「冷静」という言葉になるでしょう。

落ち着いている状態を「平常心」と言いますし、冷静な態度でいられることを「平常心」と言えます。何か落ち着きを失うような出来事があっても冷静でいられることを「平常心」と言いますので、まさに類語と言えるでしょう。

ほかにも、「堂々としている」とか「動じない」、「心を乱さない」、「余裕がある」、「ビクともしない」、「クールな様子」など様々な言葉が平常心の類語として挙げられるでしょう。

平常心を保つコツ

平常心とは?という意味の部分が分かったところで、その「平常心を保つ」にはどうすれば良いのか、そのための『コツ』をここではご紹介します。

まずは、この『コツ』をしっかりと理解し、意識することで平常心を失わずに冷静で落ち着いた状態を保てるようにします。そのあとには、さらにその状態をキープできるように、のちほど紹介する「平常心を保つ方法」も合わせて実践してください。

準備する

平常心を保つコツには、「準備する」というものが挙げられます。「準備万端」という状態にしておくことは「心にゆとりを持たせる」ことができるので、平常心を保つことができます。

準備というのは、「表面上の準備」だけではありません。色々なイレギュラーを想定して、「もしかしたらこういうことが起こるかもしれない」というもののための準備もしておくのです。

そうすることで、そういった「何か」が起こったとしても、そのための準備もしてあるので、慌てず騒がず対処することができます。平常心を保ち続けることができるのです。

感情を抑えない

平常心を保つコツには、「感情を抑えない」というものがあります。感情を抑えることが平常心を保つことだと考えている人が多いですが、それは少し違っています。

感情を抑えすぎることで、「頭の中がぐちゃぐちゃ」になったり、「心がザワついたり」して、結果その状態は平常心とは言えないのです。

ただ、どこでも構わず、どんな感情でも構わず出していくということではなく、感情を抑えずに発散する場所や時を作っておくことが大切で、頭の中や心の中を整理しておくことが大切なのです。

完璧を求めすぎない

平常心を保つコツには「完璧を求めすぎない」というものがあります。何事にも完璧を求めすぎてしまうと、「完璧ではなかったとき」に冷静でいられなくなります。

しかし、何事も「完璧」というのは難しいものですし、モノに寄っては「完璧の基準」が曖昧なものもあるので、そんな曖昧なものを求めすぎては平常心など保てるはずもありません。

妥協に妥協を重ねるのはよくないですが、完璧を求めすぎるのもよくないので、ほどよい部分を自らが判断できるようになるのも、平常心を保つためには必要なことです。

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平常心を保つ方法【マインド編】

平常心を保つ方法とはどのようなものがあるでしょうか。平常心を保つコツはご紹介しましたので、まずはそのことを意識しつつ、さらに平常心を保つために、これらの「方法」の部分を意識してみてください。

平常心を保つ方法には、大きく分けると「マインド」と「行動」の2種類がありますので、ここをしっかりと意識できるようになれば、平常心を保つことができます。まずは、【マインド編】ということで、平常心を保つためのマインドを確認しましょう。

「そういう考えもある」と受け入れる

平常心を保つマインドとしては、「そういう考えもある」と受け入れるという方法があります。これは非常に重要なマインドで、人の意見を受け入れたり、他人の意見を否定しない、という部分になります。

特に、自分と同じ考えや発想でなければ「それはおかしい」とか「それは間違っている」とすぐに思ってしまう人というのは注意が必要で、そう感じた瞬間に「イライラ」したり、「納得できない」心が生まれてしまいます。

それはすでに「平常心」ではありませんから、他人の考えや意見を受け入れられない、すぐに否定したくなる人はそれを改めるようにしましょう。そして、今この内容についても「それは違う」と思っていたらさらに要注意です。

執着心を持たないようにする

平常心を保つマインドとしては、「執着心を持たないようにする」というものがあります。執着心を「まったく持たない」というのも難しいかもしれませんが、なるべく何かに執着するのをやめるということです。

「これはこうであるべき」などの考え方や意見に執着するのは、さきにお伝えした「他人の意見や考えを否定する」のと同じような意味になるので、平常心を失う原因になります。

また、モノや人に執着するのも、それを失ったとき、それが形を変えたときに平常心を失う大きな原因になります。もちろん、先に述べたように「これだけは執着したい」という大事なものもあるでしょうが、それ以外にはあまり執着すべきではありません。

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成功した時のことをイメージする

平常心を保つマインドとしては、「成功した時のことをイメージする」というものも挙げられます。失敗したときのことや、上手くいかなかったときのことをイメージしてしまうから冷静さを失い、平常心ではなくなるのです。

成功したときのイメージを持って、その状態で物事に挑むことができれば、焦りや緊張から平常心を失うようなことはありませんから、失敗したときのイメージを持っているよりも非常に良い状態を保てます。

ただし、成功したイメージが先行しすぎて、「適度な緊張感」や「真剣さ」がなくなることも良いこととは言えないので、成功した時のイメージを持ちつつ、そのために「真剣に取り組む」ということが大切です。

優しさを意識する

平常心を保つマインドとしては、「優しさを意識する」というものも挙げることができます。「とても優しい人」をイメージしてみてください。その人は焦った表情や、慌てた行動をしていないでしょう。

優しさに溢れた人、優しい感情に満ち溢れた人というのは、常に平常心を持って冷静で落ち着いた行動ができる人であることが多いのです。そういった人に自分もなれるよう、優しさを意識することで、平常心を保ちやすくなります。

平常心を保つ方法【行動編】

平常心を保つ方法として、「マインド」の部分をご紹介しました。この「マインド」を持てていれば非常に平常心を保ちやすくなりますが、さらにそれを確かなものにするために「行動」を確認していきましょう。

焦らずゆっくり行動・言動

平常心を保つ行動としては、「焦らずゆっくり行動・言動」というものがあります。とにかく「ゆっくり」行動したり、「ゆっくり」話すことを意識するのです。

平常心を失っているときというのは、何かと早く喋ってしまったり、早い動きで行動したりしてしまうので、まずはそこを意識して「止めて」ゆっくりになることを意識します。

平常心を失いかけている場合には、「遅すぎる」と感じるくらいにゆっくりな行動・言動にするくらいでも実はそれが「普通」くらいだったりするので、意識してゆっくりにしてみましょう。

心が落ち着かないなら行動する

平常心を保つ行動としては、「心が落ち着かないなら行動する」というものがあります。何か心に引っかかっているものがあって、それを「悩んでいる」ままで何もしない状態が平常心を失うことに繋がります。

たとえば、試験が控えていて、「点数取れるかな?」とか、「この教科苦手なんだよな…」という考えばかりを巡らせて、どんどん自分で自分の首を締めている人というのは少なくありません。

それを考えたところで何の解決にもなりませんし、平常心を失うだけです。それらが不安で心が落ち着かないのであれば、「勉強をする」という行動を起こす、「明日に備えて寝る」という行動を起こすなどのほうが重要なのです。

言葉に出すのを10秒待つ

平常心を保つ行動としては、「言葉に出すのを10秒待つ」という方法も挙げられます。これは「熱くなっているとき」の行動として意識したい行動です。

熱くなっているとき、焦っているとき、イライラしてるときなどは辛辣な言葉、人を傷つける言葉がそれほど強く思っていなくても口をついて出てしまうものです。そして、その「言葉に引っ張られて」感情もより昂ぶってしまいます。

ですから、まずは頭の中で「1、2、3、4…」と数えてみましょう。相手が何かを言ってても、相手が言葉を待っていても、慌てず騒がず10秒頭の中で数えます。そうすることで平常心に近づけることができるので、おすすめの行動です。

一旦落ち着いて水を飲む

平常心を保つ行動としては、「一旦落ち着いて水を飲む」という行動も挙げることができます。何か焦っているときや、慌てているときというのは、喉が乾いて、口の中がカラカラになっていることが多いです。

そういうときは、言葉も上手く発することができず、それにさらにイラついたり、そのせいで余計に焦って喋ってしまいますから、それが余計に平常心を失うことに繋がります。

そういった状況を回避するためにも、まずは一旦落ち着いて「水」でもなんでもいいので、水分補給をしましょう。水分補給という目的以外にも、その落ち着いて水を飲むという行動自体にも平常心を取り戻す効果があるので、おすすめです。

平常心を鍛える方法

平常心を保つコツや方法をご紹介しましたが、その「平常心を保つ」ためには平常心を鍛えることも重要な要素ですので、そのための方法をご紹介します。

常日頃から平常心を意識する

平常心を鍛えるためには、「常日頃から平常心を意識する」ということが重要です。平常心でいようという「意識」が平常心を鍛えます。

それを意識していないと、何が平常心で、どのような状態でいることを自分が理想としているのかが曖昧になるので、常日頃から平常心を意識することは大切です。

しっかりオンオフの切り替えをする

平常心を鍛えるためには、「しっかりオンオフの切り替えをする」という方法も挙げられます。日頃から、仕事や勉強、遊びなど色々と忙しくしている人には特に重要です。

忙しい日々の中で常に「オン」でいることはそれだけストレスなども溜め込みやすくなっていますから、それが平常心でいられる状況を阻害しています。オンオフの切り替えで、忙しい日常から抜ける練習をしましょう。

人の行動・言動をしっかり観察するつもりで見る

平常心を鍛えるには、「人の行動・言動をしっかり観察するつもりで見る」という方法もあります。人の行動や言動を感情だけで受け止めるとすぐに平常心を失います。

何か「イラっと」するようなことを言われたとしても、「この人はなぜこのようなことを言ったのか?」と観察すると、そのあとの行動や言動に興味が出てくるので、たびたび平常心を失うということはなくなります。

平常心を保ちたい時におすすめの名言集

平常心を保ちたいと思ったときに、頭の中に思い浮かべることで平常心を保つ助けをしてくれるような「名言集」をご紹介しますので、覚えておいて状況に応じて役立ててください。

怒ったときこそ「ありがとう」

平常心を保ちたい時におすすめの名言集には、「怒ったときこそありがとう」というものがあります。人の心が一番乱れるのは、「怒り」という感情です。これを少しでも緩和することが平常心を保つには大事なことです。

怒っているので口に出して「ありがとう」を言えなくても、頭の中で「ありがとう」を言ってみましょう。「自分にはない意見を教えてくれてありがとう」とか、「何かを指摘するのは勇気がいるよね、ありがとう」というような形です。

失敗は成功の母

平常心を保ちたい時におすすめの名言集には、「失敗は成功の母」という言葉があります。この言葉は非常に有名なものなので、知っている人も多いでしょう。

怒りと同様に人は「失敗」したときにも平常心を失います。しかし「失敗は成功の母」だと考えることができれば、この失敗を糧にして成功する!という意欲や、「こうすると失敗するということを知ることができた」と考えることができるのです。

和顔愛語という言葉を知ろう

仏教用語に「和顔愛語」という言葉があります。これが、心を乱さないコツ、平常心を保つコツだと言われている心がけと言われています。

「和顔」とは和やかな顔ということで、優しい表情や、笑顔などのことです。「愛語」というのは、心優しい言葉や、愛のある言葉ということになります。

和やかな表情で、愛のある言葉を心がけるようにすれば、心が乱れるような出来事に合わず、平常心を乱されるようなこともないという教えです。平常心を失いそうになったら「和顔愛語」という言葉も思い出してみましょう。

平常心を意識しすぎて感情を失わないように

ここまで平常心を保つコツや方法など、平常心を保つために役立つ情報をご紹介してきました。これらを参考にして、少しでも平常心を保つことに役立ててみてください。

ですが、平常心というのは「無感情」ではありません。そのことも忘れないようにしましょう。平常心を意識するあまり、楽しいことや嬉しいことすらも、「真顔」で受け止めるようになってしまうのは本来の平常心と違ってきています。

楽しいことは楽しみ、嬉しいことは喜び、時に悲しいときは涙を流して、どうにもならない理不尽には怒りを表してもいいのです。平常心を保つべきところとそうでないところの区別もしっかりと持つようにしましょう。

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