2019年03月25日公開
2019年03月25日更新
仕事なんて適当でいい!仕事を適当にやる人って?
仕事を適当にやる人と聞いて、どういう印象を抱くでしょうか。よい印象を抱く人はあまり多くはないかもしれません。しかしこの記事では仕事を適当にやるということに関して、あらためて考えていこうと思います。お読みいただければ、仕事に関する価値観が変わるかもしれません。
目次
仕事なんてどうでもいいと思うのは悪いこと?
日本人は勤勉だとよくいわれます。確かに真面目な国民性でしっかり仕事をこなすというイメージがあります。しかし昨今、働きすぎによる過労死やブラック企業・労働といった不適当な仕事の仕方が問題視されるようになってきました。
この記事では、仕事との向き合い方に関してあらためて考え、ひとつのやり方として「適当な仕事」を提案していきます。仕事をどうでもいいと投げ出すのは問題ですが、心の中で思うぐらいは許されるはずです。
仕事を適当にする人の特徴
では、まず仕事を適当にする人の特徴を述べていきます。
はじめに断っておくと、以下は一見ぐうたらな仕事の仕方に思えるかもしれません。しかしそこは良し悪しで、必ずしも間違った仕事の仕方というわけではなく、ひとつの方向性という形でここに紹介させていただきます。
要領がいい
適当な仕事をする人は得てして、良くも悪くも要領がいい傾向があります。例えば、日常の業務やプライベートでの人間関係においてもその傾向があるようです。
悪く言えば、人間関係に関してはお調子者と取ることもできますし、仕事に関しては手抜きと受け止められるかもしれません。
しかし、要領がいいというのは、本来効率よく物事を進めることに長けているということです。手抜きに関しても、必要以上に頑張るのではなく、過不足ない労力で業務をこなせるということでもあります。
深く考えない
これも悪く言えば、考えなしの場当たり的な仕事の仕方と取られるかもしれません。しかし、考えれば物事が解決するという保証はなく、むしろ考える時間があるなら行動に移すほうがよいというとらえ方もできます。
どちらが正しいか、それは価値観の違いなので、正解を求めることは難しいのですが、こういう考え方も間違いではないはずです。
前向きである
基本的に、適当な仕事をする人は前向きな人です。真面目で慎重な人は過度に仕事をしがちです。繰り返しになってしまいますが、どちらが正しいというわけではなく、それは各人の仕事の仕方です。
しかし、得てして心身が不調になりがちなのが後者です。仕事がその人の全てであるならば、それに殉じることもアリなのかもしれませんが、多くの場合そうではないのではないでしょうか。
また、前向きに仕事なり毎日を過ごせるのであれば、精神衛生上そうした心づもりで暮らした方がよいという考え方もできます。次項でも触れますが、前向きならば無駄な後悔に時間を費やさずに済むことだってあります。
失敗を恐れない
適当な仕事をする人はトライ・アンド・エラー(試行錯誤)の回転が速いです。言い方をかえれば、失敗するのが上手で、失敗をしてから立て直すスピードが速い傾向があります。
仕事に限らず、ひとつのゴールに対してたどり着く道は多くの場合いくらもあります。失敗を恐れずに幾度も挑戦するか、失敗をしないように慎重に歩を進めるか、これも人によりけりです。
しかし、失敗を恐れるあまり歩が進まなくなるのは往々にしてあることです。それを考慮に入れると、失敗をしても立て直せるというのは、ひとつの能力として見てもよいのではないでしょうか。
合理的に割り切る
人間関係などに関して、これは一見ドライな価値観に思えるかもしれません。しかし仕事では、得てして割り切りが必要な場面は多々あります。効率が全てではないのかもしれませんが、あって損のない要素に違いはありません。
適当な仕事を仮に過不足ない労働内容とするなら、無駄なく合理的に働くことは肝要であるはずです。
前項の試行錯誤とは矛盾するようですが、その試行錯誤も無駄ではないと前向きに考えることはできますし、適当な仕事にたどりつくための道程ともいえるのではないでしょうか。
仕事なんて適当で丁度いい理由とは?
前項では、仕事を適当にする人の特徴を述べました。ここでは、そこからさらに掘り下げ、仕事が適当でよい理由を述べていきます。
適当イコール不真面目ではない
適当に仕事をすることイコール不真面目に仕事を行うことではありません。手を抜くにしても、怠慢によって手を抜くのではなく、効率よく仕事をするために努める手段として手を抜くのです。
常に全力で一生懸命に仕事にはげむことはもちろん間違いではありません。しかし、誰もがそれをできるわけではなく、多くの人は途中で息切れしてしまうでしょう。
そこでひとつの働き方の方法として、「適当な仕事」という選択肢が考えられるのです。そして、先に述べたように要領よく仕事を行うことが適当な仕事を行う上で肝要なのです。
物事はやってみなければ分からない
目の前の困難に対して、対策を考える前にまずやってみるという気持ちで挑戦できるのが「適当な仕事」のスタンスです。何かを行うにあたって、その物事を行わない限りはどうなるか分からず、ならばそれにチャレンジしてみようという精神がそれです。
トライ・アンド・エラーにはリスクも少なからずありますがその分、挑戦が成功した分のリターンも大きいはずです。このフットワークの軽さが適当な仕事をする人の強みです。
全力でその都度ぶつかるのをよしとする価値観もあるのでしょうが、何度も挑戦することを想定し、適当な力で物事にあたるという仕事の仕方も選択肢のひとつではないでしょうか。
仕事は収入を得るための手段である
仕事をどうとらえるかは個人差があるものでしょう。ここでひとつ例に挙げるのは、仕事を収入を得るための手段であると割り切る考え方です。
収入を得るために最も手っ取り早いのが仕事をすることです。もちろん、仕事自体が目的だという人がいることは構いません。ですが、仕事に行うとして、例えばその収入を趣味に使うであるとか、よりよい生活をすることが目的であってもよいはずです。
生きることを目的、仕事をその手段と割り切れるならば、つらい仕事も多少は軽い気持ちで行えるのではないでしょうか。
完璧すぎないことが大事
全ての人がそうとは限りませんが、仕事で自分を追い詰めてしまう人には完璧主義者が多いとしばしばいわれます。そういう仕事の仕方を必ずしも否定はしませんが、過度に自らを追い込んでしまわないために適当な仕事をおすすめします。
完璧を目指すことは悪いことではありませんが、自分ひとりでそれを成し遂げようとして心身を酷使するようでは元も子もありません。そうならないためには、やはりどこか余裕を持っておくことが肝要ではないでしょうか。
全てを完璧にやりこなすことより、「適当な仕事」として例えば余裕を持って何かひとつを特化して突き詰めることの方がよい結果につながるということもあるのではないでしょうか。
余裕がなくては長続きしない
仕事の内容にもよりますが、例えば長い距離を短距離走のペースで走ろうとすると無理が生じてしまいます。常に全力で行うより、ペース配分を自ら設定し余裕を持って仕事を行うなら、途中でばててしまうことも少なくなるでしょう。
完璧にこなそうとして息切れをしてしまうより、余裕を持って仕事をし長く続ける方がよい結果がついてくることだって十分にあるのです。
余暇を楽しむ余裕があれば仕事にも生きる
仕事には休憩や、気分転換が必要です。仕事一辺倒で仮に結果を出せたとしても、よい休憩や気分転換がなければ、長くそれを続けることは難しいでしょう。
また、仮に仕事で体力を使い果たし、余暇を楽しめないのであれば、それは働きすぎであると言わざるを得ません。
「適当な仕事」を続けていこうとするならば、余暇の時間も大事にすべきです。そういった生活のメリハリがよい仕事につながることがきっとあるでしょう。
仕事を適当にしてても絶対に守るべきこと
以上において、適当な仕事の仕方についてご紹介しました。そして、この項では「適当な仕事」をするにあたりいくつかの禁止事項を挙げていきたいと思います。
安易に楽しようとしない
適当な仕事といっても、安易に手を抜くことはよい結果になりません。仕事の仕方はそれぞれあるにしても、適当な仕事を選択した結果、成果を上げられなければそれは怠慢と言われても仕方がないことです。
また、楽をすることが必ずしも悪いことではないとはいえ、安易にそれを選択するならば、最低限度でも模索をしたほうがまだ結果がついてくるはずです。
同じ失敗を繰り返さない
トライ・アンド・エラーが大事と前述しました。しかし、失敗から何も学ばないのでは意味がありません。何度も同じ失敗を繰り返すのであるならば、一度立ち止まって考えてみる方がよいです。試行錯誤は何も考えずに挑戦することとは似て非なるものです。
一定のクオリティを保つ
「適当な仕事」イコール雑な内容では意味がありません。ある一定の水準以上の結果を生み出せないのであるならば、せめてそこには適当でなく全力で当たることも必要であるはずです。
無理をして常に最上の結果を出すことが必ずしも正解ではないにせよ、適当な仕事を選択して結果を生み出せないこともまた不正解なのです。
そもそも「適当」の正しい意味とは?
ここまで、適当な仕事について述べさせていただきました。では、そもそも「適当」という言葉は本来どういう意味なのでしょうか。
今日において、「適当」というと、まず悪い意味でのいい加減さを思い浮かべる人が多いかと思います。しかし、この記事で再三述べた適当とはその程度がほどよく、過不足がないという意味で用いています。
仕事での適当力の身につける方法
ここでは、適当に仕事をする力を適当力と命名します。前述した適当な仕事の例は、言葉の印象に反して、意外と難しく感じた方も多いかもしれません。
ではその適当力を培うためには、どうすればよいでしょうか。ここでいくつか例を挙げて説明させていただきます。
人を見て学ぶ
職場で、適当力を発揮し結果を残している方、周囲を見渡すといるのではないでしょうか。その方を見て、学ぶことで適当力が身につくかもしれません。場合によっては、話しかけるなどし、積極的に適当力のコツを吸収するのもよいでしょう。
適当な仕事をできている方は、仕事でストレスを抱えることも通常より少ないはずですから、話しかけやすいかもしれません。
考える前に挑戦してみる
前述したトライ・アンド・エラーです。失敗を恐れず試行錯誤することが、適当力を身につける近道であるはずです。なぜなら、適当力とは何度も試行錯誤することでもあるからです。
例えばトライ・アンド・エラーの練習のつもりで、何度も試行錯誤することで、実際に仕事で生かせる適当力がいずれ身につくことでしょう。
意識的に仕事の効率化を図る
仕事を効率的に進めるための意識的に工夫をしてください。適当に仕事をすることは、仕事を効率化し近道を探る作業でもあります。
この工夫が功を奏せば、「適当な仕事」ができるようになりますし、場合によっては他の人よりも仕事の量をこなすことだってできようになるはずです。すぐに適当力が身につくとは限りませんが、そこはトライ・アンド・エラーです。
正しく適当であることでよい仕事ができる
以上、適当な仕事について述べさせていただきました。繰り返しますが、これは仕事のひとつの方法論です。必ずしも、日々の仕事には正解があるわけではありません。
しかし、本記事で述べた「適当な仕事」は現代の社会において、あらためて考える価値のある方法でしょう。有用な方法であることは間違いないので、本記事を読んで興味を持ったならば、ぜひ始めてみることをおすすめいたします。