チャック・ウィルソンの伝説とは？今現在や結婚に関して徹底解説

2019年現在の若い方は、チャックウィルソンさんという方をご存知でない方が多いと思います。中高年の方で、「そういればそんな人がいたような・・・」という状態です。

チャックウィルソンさんは昔日本に柔道で留学して、バラエティ番組などに出て人気が出たアメリカ人のタレントさんです。大きな笑顔がキュートで評判が良かった彼ですが、では、今現在はどうしているでしょうか。

数々の最強伝説があると言われるチャックウィルソンさんについて、今回は紹介していきましょう。

アメリカで伝統と歴史のあるボストンに生まれ育ったチャックウィルソンさんは、20代の頃に日本の同志社大学に留学という形でやってきます。

それ以来、数々のメディアで活躍、同時にフィットネス関連会社の経営もされ、結婚しても日本に住み続けていますが、では日本での彼の経歴はどういうものでしょうか。

チャックウィルソンさんはボストン大学でスポーツを学び、1970年に来日して、同志社大学に柔道留学します。

アメリカで柔道や空手などの武術に目覚め、オリンピックの候補となるほどに活躍されてから日本に来ました。

日本留学中、1971年、1973年、そして1975年に全日本のパワーリフティングに参加し、チャンピオンになります。

チャックウィルソンさんがこの時あげたベンチプレス200キログラムは日本記録であり、その後8年間保持しています。

ちなみにこのような記録を持っている人に、俳優で政治家でもあるアーノルド・シュワルツェネッガーさんもいらっしゃいます。

日本でエアロビクスが流行ったのは、チャックウィルソンさんがそれを紹介したからだといわれています。

ダンスをしながら有酸素運動ができ、楽しく痩せることが出来るとして、彼が紹介して以来日本でもレオタードに身をつつんでエアロビクスをする女性がたくさん現れました。

エアロビクスは、現在は福祉施設でも積極的に取り入れられているエクササイズとなっています。

チャックウィルソンさんが日本で有名、人気者になったきっかけは、大橋巨泉さんが司会をしていたクイズ番組「クイズまるごとHOWマッチ」に出演したことです。

これでお茶の間でもケント・ギルバートさんなどの外国人タレントと共に知名度がアップし、筋肉キャラと陽気な性格で様々な番組やCMに出るようになります。

大橋巨泉さんとの掛け合いが面白いと有名でした。

では、お茶の間で人気だった外国人タレントのはしりでもあるチャックウィルソンさんの出演作品を、順番に紹介していきましょう。

バラエティ番組だけでなく、映画やドラマ、コマーシャルにもたくさん出演していますが、ここではその中でも特に人気があった作品を紹介します。

この番組は1983年から1990年まで続いた長寿クイズ＆トーク番組です。チャックウィルソンさんが「ケチャック」の愛称になったのは、この「世界まるごとHOWマッチ」がもとでした。

司会の大橋巨泉さんが、体格のわりにはいつでも小さな金額をかける彼をおちょくり、「ケチのチャック」を省略して呼び出したのです。

チャックさん本人は「真面目な性格なので、正直あまり嬉しいあだ名ではなかった」といっていますが、お茶の間では大橋巨泉さんとチャックウィルソンさんの掛け合いも人気でした。

この番組は1986年から1989年までTBSで放送された視聴者参加型のアトラクションバラエティ番組です。略称は「たけし城」で、ファンが多い番組でした。

チャックウィルソンさんは第12回外国人大会、第83歳のインターナショナル大会に登場し、インターナショナルチームではキャプテンをつとめていました。

「カポネ大いに泣く」は梶山季之が1971年に発表した小説で、1983年に映画化されました。チャックウィルソンさんはアル・カポネ役で登場しています。

この作品の監督は鈴木清順で、キャストに萩原健一、沢田研二、田中祐子と豪華なメンバーを迎えていました。

チャックウィルソンさんは、ぶっ飛んだ刑事ドラマで有名、日本で大人気だったドラマにも出演しています。

ドラマ「あぶない刑事フォーエヴァー」は1998年にテレビで放映され、チャックウィルソンさんは金塊強盗団のリーダーとして登場しています。

チャックウィルソンと聞くと「伝説」という言葉がよくついてきますが、どんな伝説なのかをご存知でしょうか？

ここからはチャックウィルソンさんの幼少時代から順番に紹介し、なぜ彼が「最強伝説」を持っているのかをみていきましょう。

彼の人生は文字通りに波乱万丈、今までの半生だけで映画が2、3本出来そうなお話です。

チャックウィルソンさんは、日本での活躍からは信じられないことに、体の弱い少年時代を過ごしています。生まれつき心臓弁膜症を患っており、病弱だったために苛めの標的にされていました。

学校でのあだ名は「痩せでドジの気弱なチャック」だったそうです。

ところが苛められる状態を「このままではダメだ」と奮起し、地元の不良グループに自ら参加します。強い自分になりたい、人から罵られたりバカにされたくない、と思ったのでしょう。

今まで自分を苛めていたやつを見返すための、少年が何とか考えた方法でした。方法としては正しいとは言えませんが、人にバカにされないための第一歩だったのです。

不良グループに自分から入って以来、自動車泥棒や傷害、強盗、恐喝などの犯罪行為をし、警察に捕まって少年院を出入りしています。どこから見ても立派な犯罪者道をいっていたようです。

しかし元来優しい性格でもあり、真面目だったため、数年繰り返した後にこれではいけないと更正を誓います。

不良グループを抜けたチャックウィルソンさんは、更正することを決め、強くなるにはと考えた結果、筋トレに励むのです。集中的に筋トレをして18歳の時には180キロのベンチプレスを挙げていたそうです。

しかし、実際に自分がたまたま遭遇した集団暴行の被害にあったとき、自分の力が全く通用しなかったことに驚き、筋肉があっても喧嘩に勝てるわけではない、と気付いて柔道や空手などの格闘技を始めます。

体を鍛えてアメリカで柔道のオリンピック代表候補にもなった彼は、運動や健康のことに興味を持ち、1966年ボストン大学に入学してスポーツ科学や生理学を学びました。

テレビでみると大らかで愛嬌のある性格に思えますが、チャックウィルソンさんに「最強伝説」があるのは、付き合っていた彼女が暴行されるという事件が起こったことがきっかけでした。

彼は大切な彼女に暴行したその犯人を執念で捜しだし、滅多切りにしただけでなく、更に相手の全身の骨をバキバキに叩き折ったそうです。

チャックウィルソンさんと言えば、「筋肉」のイメージが強いですが、柔道や空手だけでなく、相撲も出来る人でした。

日本でかなり有名になった、藤原組長とチャックウィルソンさんの伝説の相撲対決を思い出す大人が多いでしょう。では、その伝説と言われ、現在でも繰り返し再生されている相撲試合について見ていきましょう。

筋肉がむきむきで各種格闘技の研究もしていたチャックウィルソンさんは、相撲も取りました。

そしてTBSの「オールスター感謝祭」の「大相撲赤坂場所」という相撲対決の企画に出演し、藤原組長こと藤原喜明さんのガチンコマッチをしたのです。

当時「横綱」と呼ばれたチャックウィルソンさんと、現役プロレスラーであった藤原組長との真剣勝負は、「伝説」と呼ばれるほどに人気でした。男と男の真剣勝負に見入った日本人が多かったのです。

この対決の結果は、最終対決で7番勝負が行われ、先に4勝した方が勝ちというルールで戦ってチャックウィルソンさんの勝利となりました。

この番組でチャックのあまりに真剣で迫力ある形相をみて、「瞳孔が開いている」と言ったのは島田紳助さんです。

この試合のことは未だにネットで度々話題になり、動画もよく見られているようです。ご本人達はこのテレビ企画を通し、大変仲良くなったようです。

では続いて、最強の男と伝説になったチャックウィルソンさんの私生活に焦点をあてていきましょう。最近では滅多にテレビでも見ませんが、まだ日本にいるのでしょうか。

彼は結婚歴や家族は？そして、現在の住まいは？などの疑問を、ここで順番に紹介していきます。

チャックウィルソンさんは27歳の時に同じ年のアメリカ人女性と結婚されています。しかし、子供さんはいません。

本人曰く「今の世の中、環境問題とか食糧問題とか山積みで、子供に明るい未来はないと思う」とのことで、昔に避妊手術を受けたのだそうです。

アメリカ人の奥様と猫が3匹の家族です。

現在、チャックウィルソンさんは夫婦と猫3匹で東京の蒲田の一軒家に暮らしています。会社経営など大変忙しくされていて、「このまま女房と日本で暮らすつもり」だそうです。

72歳をすぎても1日3時間のウェイトトレーニングを毎日欠かさずにして、柔道の練習にも週に3回は通っています。

健康に非常に気を使い、トレーニングは休まないそうです。

昔外国人タレントとして色々な作品に出ていたチャックウィルソンさんですが、現在はどんな活動をされているのでしょうか。

次は、彼の現在の活動内容をみていきましょう。

チャックウィルソンさんは大学で専攻していたリハビリテーションの知識を生かした会社、「チャックウィルソンエンタープライズ」を経営されています。

この会社の内容は全国のフィットネスセンターの指導や、イベントの企画と運営、プログラムの作成、フィットネスセミナーの開催です。

他にもチャリティーの駅伝なども主催するなど、健康の促進に関わっています。会社の売り上げはトントンでも、テレビに出ていたお陰で信用度があるので何とかやれている、とご本人は笑っています。

「楽しい生活をするには健康が一番」というのが基本の考えであるチャックウィルソンさんは、現在社会問題となっている生活習慣病の予防に力を入れており、自らもカウンセリングセンター開設されています。

宮崎のスポーツセンター「21フィットネスクラブ」の運営や、パーソナルトレーニングもしているそうで、いつまでも現役で休みはなしという状況です。

ユーチューブでも「チャックウィルソン体操」を公開していますので、興味がある方は是非チェックしてみてください。ツイッターなどのSNSでも情報を発信しています。

チャックウィルソンさんは日本でドラマや映画、テレビ番組などたくさん出演していました。例えばCMで有名なのは「ハウス食品・本中華」です。大橋巨泉さんと共演したのが話題にもなりました。

また音楽のPVにも出演したことがあります。1996年の11月18日にリリースされた槇原敬之さんの「まだ生きてるよ」という作品で、チャックウィルソンさんの姿がみれます。

PVの中で彼はスポーティーにエクササイズをしていますので、是非チェックしてみてください。

チャックウィルソンさんは腕相撲も強いと有名でした。お正月番組で彼と腕相撲をする、と言う企画があり、当時現役プロレスラーだったジャンボ鶴田選手は敗れてしまいます。

しかし相手のチャックウィルソンさんは柔道も黒帯でパワーリフティングをしていた方でもあったので、仕方ないよなという雰囲気だったようです。

鶴田選手はこの時、悔しそうな表情はしましたが笑顔でチャックウィルソンさんをたたえ、男ぶりをあげたといわれています。

本が2、3冊ほど書けるような波乱万丈の人生を歩むチャックウィルソンさんは、幼少児に弱くて苛められっ子だった自分を変えるため、必死で頑張って若くして成功した方です。

逆境をバネにして成り上がる過程も、子供を持たないと決めた考え方も、とにかくストイックでまっすぐ、努力家の人だと判ります。

チャックウィルソンさんは72歳を過ぎてもなお護身術の講師もし、健康に関する事業をたくさん展開されている、生涯現役の格好良い方です。