わたパチが生産終了・製造中止の理由は?死亡事故があったの?
「わたパチ」というお菓子をご存知でしょうか。綿菓子の中にお口ではじける小粒のキャンディが入った「わたパチ」は、人気があったのに生産終了となってしまいました。なぜなのでしょう。ここでは「わたパチ」が生産終了・製造中止となった理由に迫ってまいります。
目次
人気のお菓子「わたパチ」が生産終了に!?
「わたパチ」というお菓子をご存知でしょうか。綿菓子の中にパチパチはじけるキャンディが入っているお菓子で、子どもだけでなく大人にも根強い人気を誇っています。
その「わたパチ」がなんと…2016年に製造終了・販売中止となっていたのです。「そういえば最近見かけないな」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
「わたパチ」が製造終了・販売中止となってしまったのはなぜでしょうか。
「わたパチ」とは?
「わたパチ」はチョコレートで有名な明治製菓から販売されているお菓子で、綿菓子の中にパチパチはじける粒状のキャンディが入っています。価格は多少の前後はありますが、100円以内で購入できるところがほとんどです。
「わたパチ」でよく知られている味はグレープ味やメロンソーダ味。口の中で綿菓子が溶けるジューシーな味わいの後、キャンディがパチパチと弾けだす、刺激的な食感が魅力です。
パチパチはじける正体は?
「わたパチ」が口に入れるとはじける理由は、キャンディに炭酸ガスを閉じ込めているからです。炭酸飲料も、口に含むと炭酸が舌やのどを心地よく刺激しますよね。
「わたパチ」のキャンディ部分に炭酸ガスの細かい気泡が入っており、口の中でキャンディが溶けると同時に炭酸ガスが勢いよく噴出する。その時にパチパチ音が出るのです。
「ソーダ水より『わたパチ』のが刺激強くない?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。「わたパチ」の刺激を強いと感じる理由は、炭酸ガスを閉じ込める際、とても高い圧力をかけているからなのです。
「わたパチ」が2016年に生産終了?
ユニークな食感で大人から子どもまでの人気を集めていた「わたパチ」。その「わたパチ」は何と、2016年8月に生産終了となっていたのです。このニュースは、多くの人の関心を集めました。
ショックを受ける大人と子供
1988年に販売を開始した「わたパチ」は、同時期に出た「ねるねるねるね」などと一緒に、たちまち人気のお菓子となりました。
その人気は大人や海外にまで広まり、例えば駄菓子バーでは「わたパチ」を使ったカクテルが登場したり、「わたパチ」を知った海外の人から「これどんなお菓子?なんでパチパチするの?」などのコメントが寄せられたりしました。
しかし2016年8月に「わたパチ」が製造終了となり、そのニュースは多くの人に衝撃を与えました。「わたパチ」は2019年まで再販されておらず、終了を惜しむ記事やコメントが、今でもネットなどに残されています。
「わたパチ」が製造中止になった理由は?
たくさんの人に愛された「わたパチ」が製造終了となったのは、なぜでしょうか。ここでは「わたパチ」が生産中止となった理由を探っていきます。
「はじけるキャンディ・ドンパッチ」の都市伝説が影響?
「わたパチ」が生産中止になったのは、類似品の「はじけるキャンディ・ドンパッチ」にまつわる都市伝説が影響しているのでは、という説があります。
「はじけるキャンディ・ドンパッチ」は1979年に味の素ゼネラルフーヅから発売されたお菓子で、ザラメ状の小さなキャンディが口に入れるとパチパチはじける、というものでした。
「はじけるキャンディ・ドンパッチ」はかなり刺激が強く、「複数袋を一気食いすると腹の中で破裂して死ぬ」「子供が鼻に詰めて遊んでたら鼻血がでた」「お年寄りが死亡した」などの噂が絶えなかったそうです。
また「『はじけるキャンディ・ドンパッチ』と炭酸飲料を大量に摂取したら窒息死した」という都市伝説も存在するのですが、これらの情報に物的証拠は1つもありません。
「はじけるキャンディ・ドンパッチ」の販売元も、5年間検証して「都市伝説はデマ」と訴えてきましたが、結局噂は消えないまま販売終了となってしまいました。
「わたパチ」生産終了の影には「はじけるキャンディ・ドンパッチ」にまつわる都市伝説も、少なからず影響しているのかもしれません。
「わたパチ」の再販はないの?
多くの人に生産終了を惜しまれている「わたパチ」ですが、現在のところ再販の予定はないそうです。しかし発売元の明治製菓は「再販はない」とはコメントしていません。
「わたパチ」終了を惜しむ声は商品企画部にも多く寄せられており、反響次第では復活の可能性もゼロではないのです。
「わたパチ」の会社は、こんなお菓子も人気!
「わたパチ」を作っている会社・明治製菓では、他にどんなお菓子が人気なのでしょう。明治製菓はチョコレートで有名な会社ですので、ここではチョコレート以外のお菓子に注目してご紹介します。
カール
現在では西日本限定販売となってしまったスナック菓子の「カール」は、看板キャラクターの「カールおじさん」とともに高い人気を誇っていました。コーンスナックの香ばしさと甘さに、調味パウダーが絶妙に絡む味わいは、おやつにもお酒のおともにもピッタリです。
ヨーグレット
「ヨーグレット」は、ヨーグルト味の打錠菓子です。薬の錠剤のように1粒ずつパッケージされており、食べたいときに気軽に口にポイっと入れられる手軽さが魅力です。
「ヨーグレット」には乳酸菌やカルシウムが含まれているので、「ただお菓子を食べるよりは、ちょっとでも身体に良さそうなものを食べたい」という方におすすめです。
チェルシー
「チェルシー」は、スコットランドの伝統菓子をイメージして作られたキャンディです。なめらかな舌触りと濃厚な味わいで、多くの人の人気を集めています。
単品では「バタースカッチ」と「ヨーグルト」の2種類ですが、複数の味が入った「アソート」には、先の2種類の他に「コーヒー」が入っています。
ここまで挙げたものの他には、ガムの「キシリッシュ」や棒状のクラッカーにチョコをつけて味わう「ヤンヤンつけボー」も、人気を集めています。
「わたパチ」の代わりになる類似品の駄菓子はある?
「わたパチ」が販売終了となってしまった今、「わたパチ」に代わる駄菓子をご紹介します。キャンディ・チョコなど多彩な種類を取りそろえましたので、まずは気になるものからチェックしてみましょう。
パチパチパニック
「パチパチパニック」は、明治産業から販売されている駄菓子で、1袋5g入りで30円です。味はグレープ・コーラ・ソーダの3種類です。
袋を開けると粒状のはじけるキャンディと、ラムネが混ざった状態で入っています。口に含むと固めのラムネがじわじわ溶けていく食感と、キャンディがパチパチはじける刺激を同時に味わうことができます。
ちなみに100円ショップでは4袋100円のところもあります。ハマってしまった方は、ぜひ100円ショップでお得に購入することをおすすめします。
ポケパチキャンデー
「ポケパチキャンデー」は、ポケモン劇場版の公開に合わせて、2012年に明治から発売された駄菓子です。ポケモンの形をしたスティックキャンディに、パチパチはじけるキャンディの入った粉をつけながら食べます。味はグレープのみです。
現在は残念ながら在庫切れとなっております。しかしポケモンは国境を越えて高い人気を集めているので、タイミングやリクエスト次第では、復活の可能性はゼロではありません。
パチパチ!チョコボール
「パチパチ!チョコボール」は2018年夏に森永製菓から発売されていた製品で、「キョロちゃん」のキャラクターでおなじみの「チョコボール」の期間限定商品です。
はじけるキャンディが入ったミルクチョコレートの粒に、さらにチョコレートがコーティングされており、なめて溶かすと、チョコのまろやかな味わいとキャンディの刺激が絶妙なハーモニーを奏でます。
レギュラー商品ののチョコボールと違い、カラーシュガーがトッピングされた見た目はとてもキュートです。浴衣を着たキョロちゃんが描かれたパッケージも要注目です。
また駄菓子ではないのですが、サーティワンアイスクリームの「ポッピングシャワー」も、はじけるキャンディが入っています。暑い季節やアイスが食べたいときは、ぜひこちらも試してみてください。
「わたパチ」との再会に願いを込めて
残念ながら生産終了・販売終了となった「わたパチ」ですが、その背景には類似商品「ドンパッチ」や都市伝説をめぐるさまざまな噂がありました。しかしそれらの都市伝説との因果関係は証明されておらず。発売元の明治製菓も「再販はない」と明言していません。
2016年に販売終了してから2019年現在まで、「わたパチ」復活のニュースはありません。しかしパチパチはじけるキャンディを取り入れたお菓子は、根強い人気を誇っています。
「わたパチ」を食べたことがある人もない人も、もしまた「わたパチ」を見かけたらぜひ購入して、その魅力を再度味わってみてはいかがでしょうか。