フナムシは食べれる?味は?海にいるゴキブリで気持ち悪い?かわいい?

海岸でよく見かけることがあるフナムシ。ゴキブリのような見た目で気持ち悪く苦手な人も多いのではないでしょうか?そんなフナムシですが、食べられるということをご存知でしたか?どのような下処理が必要なのか、また調理方法で食べるのか調べてみました。

フナムシは食べれる?味は?海にいるゴキブリで気持ち悪い?かわいい?のイメージ

目次

  1. 1フナムシを食べたことありますか?
  2. 2フナムシとは?
  3. 3フナムシの生態
  4. 4フナムシの捕まえ方
  5. 5捕まえたフナムシの利用方法
  6. 6フナムシを食べることはできる?
  7. 7フナムシの食べ方
  8. 8フナムシを食べた感想は?
  9. 9フナムシを食べるときは自己責任で

フナムシを食べたことありますか?

海に出かけた時に海岸でよく見かけるフナムシ。海のゴキブリと言われているだけあって動きが俊敏で人間を見かけると一目散に逃げていきます。そんな素早い動作にびっくりして恐怖を感じる人も少なくないのではないでしょうか?

しかしそんな気持ちが悪いフナムシも実は食べることができるのです。フナムシは一体どのようにして食べるのか、またフナムシを食べた際の感想についてまとめました。

フナムシとは?

ではまず最初にフナムシがどんな虫なのかについてご紹介していきましょう。フナムシは7対の脚を持ち、頭部からは長い触角が出ています。胴体は上から押しつぶされたように平たくなっており、固そうな質感です。

また表面は鈍い光沢を持った黒色ですが、中には淡い黄色が混ざったまだら模様のものも。また褐色の縁取りを持つフナムシも中には生息しているようです。昼夜で体色が代わり、夜の方が昼よりも淡く褐色がかった色になるようです。

このような見た目から海のゴキブリとも言われているフナムシ。そんなフナムシは本当にゴキブリと関係があるのでしょうか?

似ているけどゴキブリとは関係なし

褐色がかった体色などからフナムシは海のゴキブリと言われていますが、生物学的な観点からこの2匹を比較すると全く関係はありません。そもそもフナムシは昆虫ではないのです。

フナムシは甲殻綱・等脚目・フナムシ科に分類される動物ですが、ゴキブリは昆虫綱ゴキブリ目に分類される動物。分類自体も全く異なるものです。

このことから、フナムシが「海のゴキブリ」と言われている所以はただ単に「見た目が似ている」だけと理解することができます。また他に由来があるとすれば、あの俊敏な動きが当てはまるのかもしれません。

よく見るとかわいい?

海のゴキブリと呼ばれるほど毛嫌いされているフナムシですが、実はじっくりとその顔を観察してみると、意外にかわいい顔つきをしていることがわかります。

フナムシの体調は最大でも5cmほど。大きくなりすぎるということはありません。顔の部分にはつぶらな瞳が2つついています。クリクリした目はよくみると可愛いパーツなのですが、それ以外の甲殻の部分やたくさん生えた足のせいで可愛さは半減しています。

見慣れるまでは「気持ち悪い」「近寄りたくない」と感じる人も多くいると思いますが、じっくり観察することで「可愛い」と感じる人もいます。

人を噛むこともある

フナムシは基本的に動くものには近づかない習性なので人間を噛むことはありません。非常に臆病な性格で、動くものが近づいてくると一目散に岩陰に隠れるほどです。

しかし釣りなど海岸でじっとしていて長時間動かない場合などには、人間だと気付かずに近づいてきてしまうこともあります。そして人間だと気づかなかったフナムシは誤って噛んでしまうこともあります。

裏を返せばフナムシに噛まれたくない場合には適度に動いていればいいだけなので、海岸などに長時間滞在する場合には周囲を確認すると共に、同じ体制でじっとしていることがないよう注意しておきましょう。

毒は持っていない

フナムシは基本的に噛むことがないと説明しましたが、誤まって噛まれてしまった場合にはチクっとした痛みを感じます。感覚としてはアリに噛まれた時に似ています。

痛さのレベルは我慢できないほどではありませんが、得体の知れない動物に噛まれたことによって体に影響がないのか不安になる人も多いでしょう。

しかしフナムシは毒を持つ動物ではありません。噛まれたからといってすぐに処置をしないと重篤な症状を引き起こすと言うわけではなさそうです。ただ衛生的には心配な部分もありますので、噛まれた部分を流水で洗い流し消毒するなどの手当てをオススメします。

また海でちくっとした痛みを感じた際に、近くに何も見当たらない場合もあります。この場合フナムシなら大した心配はありませんが、他の生物に噛まれてしまったと言う可能性も否定できません。

噛まれたり刺されたところが腫れたり、ばい菌が入って炎症を起こしたりする可能性もありますので、心配は場合には自己判断せず速やかに病院を受診するようにしましょう。

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フナムシの生態

では続いてはフナムシの生態について見ていきましょう。フナムシは普段一体どんな場所で生活しているのか、またどのようにして生まれて育っていくのかご紹介します。

海岸付近に生息

フナムシは全世界の熱帯から温帯にかけての岩礁海岸に広く生息しています。個体数も非常に多く、海岸沿いなどに行けば岩陰にびっしりとフナムシが張り付いている様子を確認することができるでしょう。

海の近くに生息している動物ですが、長時間泳ぐことはできません。なので海の満ち引きの高さに応じて溺れない場所にいつも留まっています。また海岸沿いだけではなく、海の近くの草むらや船舶・建物にも生息していることがあります。

天敵が多く岩場に隠れている

海の近くに生息しているフナムシですが、周りにはフナムシの天敵とも言える生き物がたくさん生息しています。甲殻類で行けばイワガニやアカテガニ、鳥類ではイソヒヨドリ、シギ、チドリ類などがフナムシを餌として捕食しています。

砂浜などの見えやすい場所で生活しているとあっという間に他の動物に食べられてしまうので、身を守るために入り組んだ岩場に身を潜め天敵から見つからないように生活しています。

しかし岩陰に入っていたとしても、誤まって海に落ちてしまった場合、魚に食べられてしまうことも。普段は俊敏な動きですが、水中では動きが鈍るので溺れてしまう場合もあるそうです。

幼体は親の保育嚢で生活

フナムシは哺乳類ではないため卵で生まれてきます。しかし卵は産み落とされるわけではなく、ある程度成長するまではメスのお腹の中にある保育囊で育てられます。

保育囊とは卵を守るための袋のようなもので、カンガルーを想像するとイメージが湧きやすいでしょう。

卵自体は最初は透き通った色をしていますが、成長するにつれてどんどん黒色に変化していきます。孵化するときにはすでに成虫と同じ形をしており、その後体の大きさを大きくしていきます。

フナムシの捕まえ方

フナムシについてもっと詳しく知りたいという人は実際に捕まえてみることもできます。しかし俊敏な動きをするフナムシは簡単に捕まえることができません。

そこでフナムシを捕まえるにはどうすれば良いのか、捕まえ方についてご紹介したいと思います。興味のある方は実際に海岸に出向いてチャレンジしてみましょう。

素手で捕まえる場合

まず最初は素手で捕まえる場合です。フナムシはかなりの個体数がいるので簡単に捕まえられそうな気がしますが、実際に追いかけてみるとすごいスピードでなかなか捕まえつことができません。

また甲殻類の一種だとはいえ、あまり強い力で捕まえようとすると潰れてしまうことも。そこでおすすめするのが「水をかける」と言う方法です。

フナムシは海岸に生息している生物ですが長時間泳げない水に弱い動物です。そのため陸上でも水を掛けると一瞬体が硬直して動かなくなります。その一瞬を狙えば簡単に捕まえることができそうです。

道具を使う場合

次にご紹介するのは道具を使う場合です。フナムシを捕まえるために使用するのはフナムシが通り抜けないような目の細かい網(虫取り網など)かもしくはビニール袋やペットボトルなどで作った簡易的な罠を使うのが良いでしょう。

網の場合は四方にフナムシが逃げるのを防ぐために、壁際や防波堤の隅に追い込むとうまく捕まえることができるでしょう。

また罠の場合はペットボトルや袋の中に食べ物のカスやオキアミなどを入れて放置しておくだけでOK。仕掛けを設置しておく時間が長ければ長いほどたくさんのフナムシを捕まえることができます。

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捕まえたフナムシの利用方法

捕まえたフナムシは様々な方法で利用することができます。捕まえたフナムシをそのまま飼育すると言う人ももちろんいますが、特に利用価値が高いのは釣りの際の餌にする方法です。

フナムシはタダで捕まえることができる上にアジやメッキなどの小型魚からキジハタ・メバル・チヌなど様々な魚を釣ることができる万能餌。釣り人の中には利用している人も少なくありません。

フナムシを餌にして使う場合は、生き餌として頭部またはお尻に針に刺すだけ。生きたまま刺してもしばらくは水中で動き回るので魚の目に留まりよく釣れるようです。

フナムシを食べることはできる?

海のゴキブリと呼ばれているフナムシですが、なんと食べることができることをご存知ですか?グロテスクな見た目から「食べるなんて考えられない」という声が聞こえてきますが、毒や病原菌を持っているわけではないので食べても問題はないようです。

ではそんなフナムシは一体どのようにして食べるのでしょうか?フナムシの食べ方や調理法について見ていきましょう。

フナムシの食べ方

では早速フナムシの食べ方について見ていきましょう。フナムシを食べる前にはどのような下処理が必要なのか、またどんな調理方法がおすすめなのか調べてみました。

下処理の仕方

まず大前提として知っておいていただきたいのは、フナムシは「臭くてまずい」と言うことです。口に入れた際に強烈な生臭さがあり、不快感を感じる人が多いようです。また味も苦く美味しいとは到底言えません。また食感もジャリジャリしているので、食べづらさを感じるでしょう。

そこでこういった不快感を取り除くために、しっかりと下処理をしておかなければなりません。まず生臭さを解消するためには料理酒の中にフナムシを漬けましょう。これで強烈な匂いを抑えると同時に殺菌作用も得ることができます。


そして次は魚と同じように内臓を処理します。お腹を割いて尻尾まで綺麗に取り除くことによって、ないぞ言うを綺麗に取り除くことができます。

この処理を怠ってしまうと、フナムシの味が大きく損なわれてしまいます。フナムシを食べてみたい・調理してみたいと言う人は、必ず丁寧に下処理をするよう注意しましょう。

調理方法

下処理が終わったらフナムシを調理していきましょう。一般的に調理方法といえば焼く・揚げる・茹でる・蒸すと言う方法があります。どの方法でもフナムシに火を通すことができるのですが、調理方法によって味や食感に大きな変化が出ます。

しかし本来フナムシは食用の動物ではありません。どの調理方法でも基本的に「美味しい」と思えるような味に仕上がることはないので、期待しないように注意しましょう。

フナムシを食べた感想は?

では様々な調理法で料理したフナムシは一体どんな味なのか見ていきましょう。今回は「茹でる」「揚げる」「焼く」と言う調理法で料理したフナムシの味の感想を集めてみました。

茹でフナムシ

まずは「茹でフナムシ」についての感想です。この場合は下処理をしたフナムシを塩茹でにします。十分に火が通ったところでお湯の中から取り出し、そのまま食べるそうです。

そんな茹でフナムシの感想は「最悪」。下処理したにも関わらずフナムシの生臭さや苦味が全く消えないようです。またジャリジャリとした食感もそのままで、美味しくないどころか「まずい」と言う感想しか見つかりませんでした。

見た目も大きく変わらないので、味見た目共におすすめできない調理法になります。

揚げフナムシ

続いては「揚げフナムシ」です。

こちらは先ほどの茹でるという調理法よりも食感が良くなるようなイメージがありましたが、調べてみたところそんなに大差がないようです。また味も生臭さや苦味が全く消えないようで、茹でた時と同じくおすすめできません。

噛めば噛むほど臭みや苦味が広がって口の中がひどい状態になるとの意見もあり、おすすめできない調理法になります。

焼きフナムシ

最後にご紹介するのは「焼きフナムシ」です。

フナムシの調理方法の中で唯一おすすめできるのが、この「焼きフナムシ」です。フナムシは甲殻類の一種であると言う風に説明しましたが、焼くことによってこの甲殻類の香ばしい香りが引き立つようになります。

この香りのおかげで生臭さや苦味が緩和され、他の調理法よりも圧倒的に美味しく食べられるようになるようです。もちろんエビやカニのように美味しいわけではありませんが、フナムシを食べるとしたら一番美味しく食べられる方法だと言えるでしょう。

フナムシを食べるときは自己責任で

今回はフナムシについてご紹介してきました。もともと食用ではないフナムシ。食べても害がないことはわかりましたが、おすすめできる食材ではありません。またどんな調理法で料理したとしても決して美味しいと言い切れる味でもありません。

フナムシ料理はゲテモノ料理。怖いもの見たさで食べることはできますが、食べたことによって気分が悪くなってしまう可能性もあります。どうしても食べてみたいと言うときは、十分に加熱殺菌などを行い自己責任で食べるようにしましょう。

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