本物のヤクザの特徴とは？元ヤクザに聞いた暴力団の見分け方も紹介

「ヤクザ」という存在はドラマや映画などでしか見たことが無く「自分の身の回りにはいない」と思っている方が多いのではないでしょうか。この人は優しそうだからヤクザなわけがないと確信していても、その人のことを良く知るとヤクザである、もしくは、昔ヤクザだったということは意外に普通のようです。

映画などでヤクザを見ているから街中で見かけたら分かるだろうと思っていても、案外本物のヤクザというのは見た目や雰囲気では分からないことが多いよう。友達の親や自分の親戚、たまに挨拶する人などがもしかしたら本物のヤクザである可能性は低くはありません。

今回は、もしかしたら自分のまわりにいるかもしれない「本物のヤクザ」の見分け方、そもそもヤクザや暴力団とは何なのか、本物の特徴、極道との違いなどをご紹介します。

そもそも、テレビのニュースなどでヤクザや暴力団という存在を耳にしても、どういった人達なのかいまいち分からないという人は多いでしょう。「こわい人たち」「悪いことをする人たち」といったイメージはあるかもしれませんが、まず「暴力団」とは簡単にいうと、暴力や脅迫などの犯罪的な手段で稼ぐ集団のことを言います。

「ヤクザ」とは、メディアでは暴力団と混合されるときもありますが、元々は困った人を助け仁義を重んじる任侠のような人達が集まった組織です。お祭りなどで商売を行ったりして稼ぐようですが、最近では取り締まりが厳しくなりそういったことが出来なくなっているよう。

ヤクザと暴力団が同じとはなりませんが、一般の人やメディアでは同じ扱いになっているよう。暴力団とは完全に違法なことをしている団体と認識されており、ヤクザとは法律などでも認識がされていない団体です。

本物のヤクザの具体的な仕事は一体何なのか具体的に知っている人は少ないでしょう。どこから収入が発生しているのか、構成員の年収はどういった感じになっているのかを詳しくみていきましょう。

ヤクザが出てくる映画などをよく見ている人は何となく収入源について分かるかもしれませんが、本物のヤクザの収入源はいくつかあるようです。まず、一つ目は競馬でのノミ行為と呼ばれるものや違法な賭博での収入。こういった行為は上手く客を繋ぎとめられると収入になるそう。二つめは覚せい剤の売買で、これが一番の収入になるようです。

三つめはみかじめ料と呼ばれる物。みかじめ料とは組織の縄張り内でお店を開こうとする人に、用心棒として挨拶料などを月々払わせることです。昔から行われている大事な収入源で今も続いています。

他にもあるそうですが、これだけを見ると暴力団と変わらないと思いそうですが、ヤクザは合法的な手段で収入を得ている場合もあり、例えばお祭りの的屋など。これも大事な収入源で暴力団と言われる組織とは少し違うようです。

収入源の次に気になるのは本物のヤクザの年収ですが、あまり想像が出来ないでしょう。一つの収入源だけでも数千万円以上になるので色々な収入源を合わせると何億にも及ぶそうで、その収入を下の組員が親分に渡す「上納金」というものを行います。舎弟や幹部などの立ち位置によって金額は変わり、集まりの際に上納金が行われるようです。

こういったことから、大規模な組織の本家の組長と呼ばれる立場の場合は数億円以上の年収になるようです。その下の組長でも数千万円ですが、組員の数など色々な理由により億単位に及ぶことも。幹部でも数千万円も稼ぐこともあるそうですが、全員がそうなるわけではないようですし、新人なんかはほとんど収入が無い場合も。

それでは次に、一番気になる本物のヤクザの特徴についてご紹介します。まず、ヤクザの「見た目」の特徴についてみていきましょう。見た目なので一度見ると分かりますから、本物かな？と思う人を見てみると良いかもしれません。

これは、昔から一番有名な特徴ではないでしょうか。映画などでも小指が無いという表現が出てくるようですし不自然に小指が無いので、分かりやすい特徴かもしれません。ヤクザである人は「指詰め」と呼ばれる行為をしたため。指詰めとは、刃物などで自分の指を切断するもの。

そもそも何故、そういった行為をするのか？その理由は、何かトラブルをおかした際の親分などに反省と謝罪を示すためのようです。金銭的なトラブルなどで親分に迷惑をかける、誠意を見せなければならない時に行うそうで、小指が無い人はヤクザとして腰が据わっている人ということになり、かなり上の幹部の人も何本も指が無い場合もあるそう。

元ヤクザであったとか、現在本物のヤクザである人は小指が無い場合が多くあるようで、一番見分けることが出来る特徴です。

ヤクザのイメージとして一番あるのは「刺青」ではないでしょうか。最近では刺青を入れたら脅迫とみなされる場合もあるため入れない人も存在するそうです。また、タトゥーなども流行っていますから見分け方は難しいかもしれません。全身に刺青が入っていて、和柄だった場合は本物のヤクザの可能性があります。

全身であれば服から刺青がはみ出ていたり捲くった際に見えることもありますから、分かりやすいかもしれません。また、刺青が入っていると温泉に入れませんし全身が見えてしまいますから、温泉に誘っても絶対に断る可能性があります。

刺青を入れる意味としては、ヤクザとして生きていく決意表明や痛みを覚えさせ、一般には戻れないようにするためなどあるようです。

ヤクザであればやはりどこかにケガを負っていたり消えずに残った傷などがあるそう。だれかと喧嘩をして不自然な傷があったり、注射痕がどこかにあったりすると本物のヤクザ、もしくは、そういった関係のチンピラなんだそうです。小指や刺青と違って隠すことも出来るので、分かりづらい特徴かもしれません。

ただ、寒がりでもないのに夏でも暑くても長袖を着ている場合は、体の傷や腕の注射痕などを隠すためかもしれません。しかし、無理やり服を捲くって確認するのは危ないですし、その人の嫌な思いを引き出してしまうだけになるかもしれませんので、やめておきましょう。

本物のヤクザは行動にも特徴が表れるようです。行動は気にしていなければ見た目よりも分かりづらくはありますが、聞くと納得するような特徴や分かりやすい行動もあるので、一つ一つみていきましょう。

ヤクザはやはり警察とは合い入れないので自然と交番などを避けるように行動します。また、街中でも警察官が居れば逃げるように自然と避けるのです。

友達や知り合いが、何故か不自然に交番や警察官などを避けるような行動をとることはありませんか？もしかしたら、本物のヤクザの可能性があります。あの人と歩いている時は、繁華街でも警察官に出会わない気がするとか交番の近くは行ったことが無いという風に思い当たると、その人は本物のヤクザかもしれません。

この特徴は本物のヤクザだからこその行動かもしれません。ニュースでたまに抗争事件やそういった関連の話が流れますが一般の人であれば「こわい…」と思うだけで、話の内容もいまいちわからなかったりしてスルーしたり興味がない素振りをするのではないでしょうか。

しかし、本物のヤクザであれば身近な場所でない抗争事件のニュースでも何故か異様に気にして食い入るように見るのです。ヤクザの世界では地方で起きた出来事でも自分にも影響がある場合もあるので、そういう話はついつい気にしてみてしまうのです。

知り合いに抗争事件などヤクザに関するニュースを気にする人がいれば、もしかしたら本物かもしれません。ニュースを気にしている人に「どうしたの？」と聞いてみると、何となくはぐらかされる可能性もありますが、あまり突っ込んで聞くのはやめておきましょう。

なんで本物のヤクザは音信不通になるの？と思いますが、実はヤクザの世界では上からの命令には逆らえずどんな状況であっても従わなければなりません。時には休みが無く働いたりなどかなり不適切でブラックな世界なので、いきなり連絡が取れなくなったということもあり得ないわけではありません。

いきなり上に指示されたり呼ばれたりしても、連絡くらいはとれるのでは？とも思ってしまいますが、案外そうでもなく、色々な雑用に集中しなければならなくなったり、いきなり地方に行かされて休みも無く働いたりすることもあるそう。

もし、何故かたまに連絡が取れなくなる音信不通になるなどの行動が見えたらヤクザの可能性が高いかもしれません。

本物のヤクザの場合、共通の特徴として一番分かりやすいのが職業や交友関係がいまいち分からないことです。気にしていなかった場合もありますがそれにしても職業や何となくの交友関係は分かるはず。しかし、ヤクザの場合はそれとなく仕事や友人については隠す傾向にあるので、全くつかめない状況になるのです。

普通の会話の中で「そういえば上司が…」「部下があんなことを…」という話になったとしても、その人だけは話を聞くだけで自分のことは話さず、また、聞いてもはぐらかされるなどとなれば、ヤクザの可能性が高いかもしれません。もし、友人や職場の人だと言う人がいても、その人もヤクザかもしれません。

本物のヤクザの特徴として「見た目編」「行動編」をご紹介しましたが、所有物にも特徴が表れるようです。あまり想像が出来ないかもしれません。詳しくみていきましょう。

ヤクザは代紋が入ったものを持ち歩いていることがあるようで「任」「極」「誠」といった文字が入っていると確実な証拠となるでしょう。たとえば、ネクタイやバッチなどが特徴的でそういったものを常に持ち歩いている場合は、本物である可能性が高いでしょう。

ただ、最近では代紋入りのグッズを集めている「収集家」もいらっしゃるようで、そういった人が集めただけのグッズの可能性もあります。ただ、販売されるときは家庭以外では使用しちゃいけないというルールがあるので、一般の人が持ち運ぶことはないでしょう。

また、代紋入りのグッズを集めている人は権威を利用して人を脅そうとか、悪いことをしようとして集めているのではなく、純粋にロマンを求めて集めているようです。

本物のヤクザがは、他人名義で作った口座をいくつか所持しています。他人名義で借りているアパートもしくはマンションであったり携帯電話ですら、他人名義で払っていることもあります。こういった場合は簡単に自分の明細書や郵便物は見せませんが、一緒に住んでいる恋人であれば確認する場合もあります。

もし、自分の恋人がヤクザかも？と疑っている場合は思い切って明細書や、財布の中に入っているカードを確認すると良いかもしれません。郵便物などでももちろん確認できるので「もしかしたら自分の恋人がヤクザかも…」と思う人は、確認してみてください。

極道とヤクザの違いが分からない人は多いでしょう。同じものとして扱われることもありますし、別物と扱われる場合もあります。元々、極道は仏教の用語として使用されていた言葉であり、仏法を極められた高僧の方を極道者と呼ばれていたのですが、いつしか人間の道を外れてしまった人に対して使われるようになりました。

極道は任侠的な人たちのことを指すこともあり、ヤクザに入った人は仁義に憧れて入った人もいるようで、そういった人は自分のことを極道と呼ぶ場合もあるそう。なので、実際には違いはあまりないのかもしれません。思想などで違う部分はありますが、現在ではヤクザも極道も暴力団として扱われていることもあるようです。

ヤクザには車が好きな人が多いようで、トップの人間になれば高級車がステータスとなるそうで、高い車に乗る乗るそうです。自分の地位や力を見せつけることにもなりますし、命の危険があった際には車が無いと逃げられませんから、ヤクザには車が必要のよう。

また、ヤクザのナンバーにも特徴があり、ゾロ目や「9」の数字などを選ぶ傾向にあるそうです。「893」という分かりやすいナンバーは上の立場のヤクザは選ばないようです。

今回は、ヤクザや暴力団のことについてご紹介しました。特徴などを見てみると、分かりやすいものもあれば気にしなければ分からないものまであるので、見極めるのはなかなか難しいかもしれません。また、ヤクザに憧れたり威張りたいだけの人で、ヤクザのまねごとをしている人もいるかもしれません。

本物のヤクザでトップの人あれば、一般の人に威張ったり嫌がらせをすることが無く紳士な対応だと言います。街中で睨みつけて喧嘩を仕掛けてくる人であれば、チンピラであったりヤクザでも下にいるひとかもしれません。また、自分のまわりにヤクザがいてもその人を利用して威張るのは危険なので、止めた方が良いでしょう。