ヨルダンの治安は？女性の旅行や観光での危険性や注意点も紹介

ニュースなどでも度々聞く「ヨルダン」という国についてご存知の人はあまり居ないのではないでしょうか。世界の情勢などを新聞でもニュースでもよく見ているという人であれば、なんとなく知っているかもしれませんが大きい国というわけではないので、詳しいことは分からないでしょう。

観光スポットもあるので旅行に向いている国ではあるのですが、色々な理由で「治安が悪い」「危険」と言われている国でもあります。とくに、女性一人の旅では向かないでしょう。今回は、ヨルダンの治安についてみていきます。ヨルダンの旅行で注意する点、観光スポットもご紹介します。気になる人はぜひ、最後までご覧ください。

ヨルダンは中東に存在する国で900万人以上の人口です。情勢や治安が不安なシリアやイラク、イスラエルと隣接しているため、国全体が常に緊迫状態になっているよう。大きなテロなどはありませんが、なかなか気軽に旅行に行こうとは思えない場所です。治安が悪いと言われる国々と上手に接していかなければならないので、大変でしょう。

旧石器時代ごろからヨルダンの国土で生活していたとされていて、人類最古の農業や集落などがあり世界でもあまり見ることが出来ない文明や長い歴史を表すものを感じることが出来ます。文明などが好きな方には魅力的な観光スポットでしょう。ヨルダンの国土は砂漠に囲まれているため、日本では味わえない世界を楽しめるでしょう。

ヨルダンの人の特徴として、性格が少し自己中心的な人が多いようです。自分に頼られても困るけど、他人には頼ったり、自分の言ったことに責任があまりなく約束をしていた当日に出来ないと簡単に言ったり。全員がそういう人では無いようですが、多くのヨルダン人はそういった特徴があるようです。

しかし、その反面とても優しい性格でもあるそう。観光客がヨルダンに足を運べば温かく歓迎してくれたり、道に迷えば優しく案内をしてくれたり。カメラを持っていたら子供「撮って」とお願いされることもあるんだとか。もしかしたら、のんびりとした性格の人が多いのかもしれません。

隣接するまわりの国々が緊迫した状況で、何十万人という難民を受け入れていたこともあるヨルダンですが、その際に大きな治安の悪化や目立った混乱が無いのはヨルダンの優しい国民性のおかげなのでしょうか。

ヨルダンの物価はとても安く、タクシーに乗っても「300円」ほどあれば色々な場所に行けるほど。観光客にとってはたくさんまわりたいでしょうから、嬉しいでしょう。また、食べ物や飲み物も比較的、安いとされていてヨルダンの人が良く通っているお店で買うと、良いようです。

ただ、ツアーや観光客が多く訪れる場所などでは日本と同じような値段に設定されていたり、他よりも高めの値段になっていたりするので注意した方が良いでしょう。それ以外では、かなり安く食べたり飲めたり出来て、満足出来るのではないでしょうか。

一番気になるのが、ヨルダンの治安状況。シリアやイラクなどと隣接しているため「治安が悪い」「危険なのでは」と思ってしまうでしょう。治安状況によっては観光に行きたくても行けないでしょうから、詳しくみてみましょう。

外務省のホームページでは、色々な国の危険情報を公開しておりその国が旅行に行けるほど安全なのか、また、どのくらい危険で治安が悪いのかを確認できるようになっています。レベル1～4で示されています。

外務省のホームページによるとヨルダンの治安は「レベル1」になっており、十分に注意しなければいけないが足を運んでも良いという治安状況なので、危険というほど悪いと言えませんが安心できるほど良いというわけでもありません。しかし、想像していたよりは安全では無いでしょうか。女性の1人旅は注意しなければなりません。

ヨルダンの首都である「アンマン市内」は、国全体を見ても安全のよう。人々も優しく観光客などを受け止めてくれるので、もしヨルダンに旅行するという人がいればアンマン市内での観光が良いでしょう。とくに女性はあまり他を歩かない方が良いでしょう。

しかし、そんなアンマン市内の東部でテロが起きたこともあるため、やはり危険は伴っている状態でしょう。ヨルダン自体にイスラムの過激派を支持している人がいるとされているので、いつ何があるかは分かりません。アンマンを歩く際も、十分に注意しましょう。

ヨルダンの中で気を付けなければならないのが、紛争地域と国境付近です。外務省の危険情報でも「レベル2～3」に設定されており、何か必要があったとしても行くのを禁止されている状態です。緊迫した状況が続いているため、むやみに近づくのはやめたほうが良いでしょう。

先ほども書いた通り、過激派を支持した人もいるようなので紛争地域は危険で治安が悪いので近寄らないようにしましょう。また、ヨルダンは隣接する国より治安が良いとされていますが、軽い事件はもちろん凶悪な事件も200件ほどになるそうです。あくまで中東の国の中で治安が良いというだけで日本とは違います。注意しましょう。

ヨルダンの治安状況についてご説明しましたが、中東にある他の国よりは行きやすい国ですし、魅力的な観光スポットが色々あるので、旅行に行きたいと思う人も多いでしょう。そこで、ヨルダン旅行の際に注意する点をご紹介します。まずは「治安編」から。

何度か書いた通り、過激派の支持者が多数いるとされているヨルダンなのでテロ事件には注意しなければなりません。実際に、首都のアンマンでもテロ事件が起きてしまったこともあるので、いつこういった悪いことが起こるか分かりません。

「テロ事件に注意をすると言ってもどうすれば良いのか分からない」という人も多いでしょう。確かに、テロなどは本当にいつどこで起きてしまうか分からないため、気を付けていたとしても被害に合うこともあるかもしれません。

ただ、観光には関係ない場所に興味本位で行こうとしないとか、用事や必要が無いのに国境付近まで近づくことはしないとか、それだけでも危険さなども変わってくるので旅行する際には常に考えて行動しましょう。

先ほど、タクシーでは300円ほどで色々なところに行けると紹介しましたが、ぼったくりタクシーも存在するため、警戒をしなければなりません。ぼったくりをするタクシーは昔から存在していたようで、極端に高い金額を請求されることがあるので、旅行者は気を付けなければなりません。

強引にタクシーに乗せて高い金額を求められることもあるようですし、タクシー運転手の機嫌によって金額が変わることもあるようです。とくに観光客だと分かると金額を高くすることもあるため、観光客が多い場所などは気を付けましょう。また、道なども遠回りされてしまうこともあるため、警戒しましょう。

初めてヨルダンに旅行する人は、利用しやすいタクシーよりもバスなどに乗った方が良いでしょう。しかし、中には気さくでフレンドリーな運転手もいて、色々な道案内をしてくれたりお店を教えてくれたりすることもあるので、悪いタクシーばかりでは無いようです。

女性の旅行者が一番気を付けなければならないのが「セクハラ行為」です。一番多いのが、突然、タクシーの運転手から体を触られたということ。タクシーに乗る場合、女性であれば後部座席に座るようにしましょう。それでもセクハラの危険はあるので、警戒は常にしておきましょう。

また、バスに乗っていてもうしろから体を触られたり、人目につかない場所に一瞬いただけでもセクハラをされてしまうこともあるので、人が多い場所にとどまるようにしてまわりを警戒しながら歩きましょう。

日本人観光客がこういったセクハラ被害を受けやすいのは、物事をはっきり伝えないためなんだとか。嫌なことは嫌と言えないため、狙われやすいようです。一番、良いのは女性一人で旅行しないことですが、嫌なときははっきり「ノー」と伝えるようにしましょう。

ヨルダンを含め、中東の国などで夜道を一人で歩くのはかなり危険です。日本のように夜に散歩をする、どこかのお店に行くといったような感じで出歩いてしまうと、何があるか分かりません。とくに女性は本当に何があるか分からないので、絶対にやめましょう。

何人か人がいたとしても、夜は悪い人が存在しやすくターゲットにされるかもしれませんから、夜は我慢して歩かないようにしましょう。絶対に治安が良いとは言えない状況の国に自分はいるということを常に考えるようにして、暗くなってきたら早めに戻りましょう。

ヨルダン旅行で気を付けなければならないのは治安だけではなく「生活」でも注意する点があります。日本とは状況がガラリと違うので、色々と注意しなければなりません。せっかくヨルダン旅行するなら、チェックしておきましょう。

ヨルダンは国土のほとんどが砂漠に囲まれており、気温の変化に驚いてしまうこともあります。昼間は半そでなどでも十分なのに夜はしっかり服を着なければ寒いという状況もあるようなので、旅行する際には半そでとしっかり寒さに耐えられる服を用意した方が良いでしょう。

夏は30度～40度ほどの気温で、暑いので脱水症状や熱中症にも注意しなければなりませんし、冬は5度以下の冷え込み雪が降ることもあるようなので、防寒対策をしなければなりません。春や秋は気温が安定していることが多いため、その時期に観光するのが良いでしょう。

夏に行くのは、必然的に肌を露出してしまうことになるので、女性の場合はなるべく暑い時期は避けて方が良いでしょう。

元々、砂漠の国のヨルダンは水不足に悩まされ続けられており、国民も悩んでいたようです。さらに、難民を受け入れたことから余計に水不足が問題になっています。水の支給も週に一度で、限りある水を節約しながら生活をしているようです。

こういったことから、夏はとくに辛い状況になってしまうでしょう。暑いのに水を飲むことが難しいので、具合を悪くしやすくなってしまいます。また、ホテルのシャワーでも「水を使い過ぎないで」という注意書きもあるようなので、旅行に行ったらそういったこともちゅういしなければなりません。

ヨルダンは衛生管理がしっかりとしているわけでは無いですし、日本では掛からないような感染症があるかもしれないため、感染症には注意しましょう。行く前に事前に予防接種などを受けた方が良いかもしれません。腸チフスやA型肺炎、狂犬病、消化管寄生虫症などはとくに気を付けましょう。

ヨルダンはイスラム教の国であるため、豚肉は食べず主に羊の料理が中心のようです。そんなヨルダンを代表する料理は「ホンモス」というものです。レモンと練りゴマが混ざったひよこ豆のペースト料理で、日本では楽しめない味のため、クセになります。

タブーレサラダという野菜の料理もあるのですが、日本人好みの味なので楽しめるでしょう。とくに女性には嬉しいでしょう。また、ヨルダンでもケバブを楽しむことが出来ます。日本では楽しめない魅力的なグルメを楽しんでみてください。

治安の良い悪いなどのご紹介をしましたが、ヨルダンにはおすすめ出来る魅力的な観光スポットがいくつもあります。治安が悪いともされているヨルダンですが、一度行ってみたい観光スポットがあるので、ぜひ、ご覧ください。気になった場合は、治安状況を注意しながら行ってみてください。

ここはヨルダンの観光スポットの中でも有名な場所でしょう。かなり高い塩分濃度であるため、生物が生きることが出来ない湖なので「死海」と呼ばれるようになったよう。死海で有名なことと言えば、浮き輪が無くても浮くことが出来ること。

また、死海には精神を安定させてくれる成分が含まれているようで、リラックス効果も期待出来るようです。他にはない珍しい場所なので訪れる人は多いでしょう。

ワディラムは広大な魅力がロマンスを楽しむことが出来る砂漠の観光スポットで、巨大な岩などがそびえており、見たことが無いきれいな世界を楽しむことが出来ます。ラクダでも一日旅行が出来るそうなので、砂漠の素晴らしい世界観を味わってみたい方は、ぜひ行ってみてください。

ペトラ遺跡はヨルダンに行ったらぜひ観光してほしい、素晴らしい遺跡です。ユネスコの世界遺産にも登録されている場所です。映画のロケ地にもなったことから知っている人も多いのではないでしょうか。実際に見ることが出来る遺跡は1％ほどになるのですが、それだけでも満足できるので行ってみても損はありません。

ヨルダンの治安などについてご紹介しました。ヨルダンは治安の危険は現在でも変わらず注意しなければならない状況なので旅行する、仕事の用事で行くということであれば十分に注意してください。とくに、女性は危険が多くなってしまうので一人で歩くのはやめましょう。もちろん、男性であっても十分に警戒して楽しみましょう。