前上博とは?自殺サイト連続殺人事件の犯人の生い立ちなども紹介

自殺サイト連続殺人事件の犯人である前上博をご存知でしょうか。異常な性癖が原因で起こした事件の犯人で、前上博は死刑になっています。前上博が起こした凶悪な事件の内容や、前上博自身についてを見ていきましょう。一体どんな人物だったのでしょうか。

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目次

  1. 1前上博は自殺サイト連続殺人事件の犯人
  2. 2前上博とは?
  3. 3自殺サイト連続殺人事件の概要
  4. 4前上博の生い立ち
  5. 5自殺サイト殺人では被害者に白いソックスを履かせた
  6. 6自殺サイト連続殺人事件のその後は?
  7. 7前上博死刑囚は殺人の前にも事件を起こしていた
  8. 8臨床心理士が語る前上博の性癖の原因とは?
  9. 9前上博は長谷川博一との接見を最後は断った
  10. 10前上博は犯人であり被害者でもあった

前上博は自殺サイト連続殺人事件の犯人

前上博は、自殺サイト連続殺人事件の犯人です。ある女性の遺体が見つかったことから、犯人である前うえ博に捜査が及びました。

前上博は、なぜこのような事件を起こしたのでしょうか。自殺サイト連続殺人事件についてや、前上博についてここでは紹介していきたいと思います。

前上博とは?

前上博という人物は、どんな人なのか簡単にプロフィールを紹介します。事件を起こしたことで有名な名前になりましたが、芸能人でもなんでもありません。

前上博のプロフィール

本名 前上博
生年月日 1968年8月8日
現在の年齢(2019年現在) 2009年7月28日没(40歳)
出身地 大阪府
血液型  

前上博のプロフィールを見ると、1968年に大阪で生まれていることが分かります。現在も生きていたら50歳ぐらいの年齢だということになります。

自殺サイト連続殺人事件の概要

自殺サイト連続殺人事件の概要について紹介します。自殺サイト連続殺人事件とは、どんな事件だったのか覚えているでしょうか。

とてもひどくて凶悪な事件の1つですが、前上博はどのような事件を起こしたのかここでチェックしていきましょう!

自殺サイトで3人の男女と知り合う

前上博は、自殺願望を持つ人が集まる自殺サイトに、「一緒に自殺をしよう」と書き込み、その書き込みに賛同した人を殺害しました。そこで前上博が目をつけたのが3人の男女です。

1人目は長元美智子さんという女性です。「練炭自殺を一緒にしよう」と持ちかけ、2005年の2月19日に合流して、何度も窒息させて殺しています。2人目は14歳の男子中学生です。この男性には、窒息覚醒、窒息覚醒を繰り返して殺しています。

3人目は、21歳の大学生です。大阪で一人暮らしをしていた大学生の男性も、前上博から言葉巧みに誘いこまれてしまい、結果的には殺されているのです。

被害者の苦しむ姿を録音していた

前上博は、人を殺しただけでも残酷的な人間なのですが、なんと自分が殺害する様子を録画したり、被害者が苦しむ声を録音していたというのです。

そして、その録画や録音を自分の部屋で聞いては興奮していたというのですから、かなり異常な部分を持ち合わせていたということがあるでしょう。

前上博は、プレハブ小屋に住んでいたとされていますが、これらのテープは居住していたプレハブ小屋から見つかっています。なんと、このテープはネット上で拡散しようとまでしていたとのことです。

女性1人の遺体発見で事件が発覚

2005年8月2日に、一人の女性が河川敷で遺体として発見されました。このことから、自殺サイト連続殺人事件が発覚したのです。

この女性が、自殺サイトで出会った女性の1人です。長元美智子さんです。まだ25歳という若さでした。

残り2人の殺害を自供

女性を殺したことで逮捕された前上博ですが、他にも2人を殺害したことを自供しています。2人目の被害者となった男子中学生は和歌山県の山の中で遺体として発見されています。

3人目の被害者は大阪府の林道で発見されたのですが、白骨化されていました。白骨化されていたということは、亡くなってから時間が経っていたということでもあるでしょう。

全員、自殺サイトで知り合ったということは、自殺願望があった人にはなりますが、前上博が殺してしまったのです。

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前上博の生い立ち

前上博の生い立ちについて紹介します。生まれてきたときには犯罪をしようという気持ちは前上博にも当然ありません。育っている環境がやはり犯罪に手を染める原因になっているのでは?と考える人が多くいます。

だからこそ、前上博の生い立ちが気になって仕方がないという人もいるのではないでしょうか。どんな生い立ちだったのかここでチェックしてください。

父親から虐待を受けていた

前上博は、小さい頃から非常に厳しい家庭で育てられていたと言われています。特に父親は前上博に対して厳しくし、なんと小さい頃にしつけとして窒息させられることもあったのです。

これは、父親はしつけとしていますが、世間一般的にはとても酷い虐待の1つでしょう。このような虐待を当たりまえのように前上博は受けてきていたのです。そのため、窒息に対しての執着がここで芽生えたとも言われています。

父親は、武術の技を前上博にかけることもあったとして、子供をかなり追い込んでいた人物だったのでしょう。

父親は警察官

前上博に虐待をしていたという父親はなんと警察官です。警察官のため、犯人を捕まえるときの武術の技を知っていて、それを前上博に対してかけていたのです。

また、前上博の父親は、和歌山毒物カレー事件を担当した警察官でもあります。重要な事件に携わっている人物なので、警察官としての信頼はあったのではないでしょうか。

IQは128

前上博は、なんとIQ128という頭脳の持ち主です。これは、頭が良い部類に入るのではないでしょうか。普通の人よりもIQが高いほうになります。このIQの高さが、異常な事件を生ませたのかもしれないと思う人もいるのではないでしょうか。

なんと前上博は、かなり記憶力が高く、30年前ほどのできごとも、ついさっき起きた出来事では?と思わせるほど描写できたとされています。この記憶力も、IQの高さが原因で起きていることではないでしょうか。

前上博の異常な性癖とは

前上博には、とても異常な性癖があることで知られています。この性癖は、かなり早い段階から芽生えていたものだとも言われています。前上博は、人が苦しむ姿を見て興奮する性癖を持っています。

さらには、白いスクールソックスや白いヘルメットなどを見ることでも興奮すると言われています。この性癖のせいで、前上博は、自殺サイト連続殺人事件以外にも多々事件を起こしているのです。

自殺サイト殺人では被害者に白いソックスを履かせた

前上博は、自殺サイト連続殺人事件の被害者に白い靴下を履かせています。やはり、白い靴下にかなりの興奮を覚えてしまうということです。

なんと、白い靴下を履いている人なら、男性でも女性でも興奮し、老若男女問わずに興奮するということです。そのため、女性の裸を見て興奮したことなどはないとされています。

自殺サイト連続殺人事件のその後は?

自殺サイト連続殺人事件ですが、犯人は前上博ということで決着はついてものの、逮捕された後はどうなったのでしょうか。

前上博の現在はどうなっているのかについても見ていきましょう。

前上博は精神鑑定を受けた

前上博の異常な性癖には、誰もが疑問を持つものです。そのため、犯人として逮捕された前上博は、その後精神鑑定を受けたのです。これは当然のことでしょう。ただ、精神鑑定は前上博が自分で望んだものともされています。

この精神鑑定ですが、1年も続けられたと言われています。世間一般的には、精神異常にも見える前上博ですが、精神鑑定の結果は、責任能力があるとされました。

異常な性癖はあるものの、制御できる能力があるという判断をされたのではないでしょうか。性癖さえなければ、おそらく普通に暮らしていける能力を持っていたのでしょう。

2007年に死刑判決

精神鑑定に異常がなかった前上博なので、2007年には死刑判決を受けることになりました。死刑判決が下されたことに対して、前上博の弁護士は、死刑は妥当ではないと主張していました。

しかし、前上博自身は、自分の欲望を止められないことに苦しんでいました。おそらく、逮捕されてからも異常な性癖が出ていたのでしょう。その欲望を止められないのなら死刑になって全てを終わらせたいと願ったのです。

自分をコントロールできないのなら、もう生きるよりも死刑になって死んで人生が終わったほうが楽だと思ったのでしょう。

2009年に死刑執行

前上博の死刑は2009年に行われています。前上博は、この死刑執行により生涯を終えたのです。前上博の死刑執行には、注目が集められました。その注目とは、死刑執行の早さです。

前上博は、何度も異常な性癖を持つ自分を研究材料にしてくれと言っていたと言われています。自分でも、自分が分からずに前上博は苦しんだのです。

死刑判決に、自殺を望んだ人を殺害したのにという意見もあったでしょう。しかし、殺し方が異常だったことや、苦しめた人間が多いことから死刑は逃れることはできませんでした。

死刑執行は異例の早さだった

2007年に死刑判決がされた後、2009年に死刑執行されています。これは、異例の早さです。日本では、死刑判決がされても何年も刑務所で生きている人もいます。

死刑執行に10年近くの時間が経過することも考えられることです。それなのに、前上博の死刑はたったの2年で行われているのです。この理由は、前上博が早く死刑して欲しいと望んだからと言われています。

刑務所の中でも、自分をコントロールできなくなることに辛さを味わっていた前上博なので、死刑執行も早めたほうがいいという判断を下されたのではないでしょうか。

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前上博死刑囚は殺人の前にも事件を起こしていた

前上博死刑囚が起こしていたほかの事件について、ここで紹介します。前上博死刑囚は、自分の性癖を満たすためなのか、色んな事件を起こしています。

その事件がどれも異常なものであり、理解しがたいものばかりなのです。

近所の児童を窒息させる

前上博死刑囚は、近所の子供に対して窒息させる事件を起こしています。他にも、通りがかりの女性に対して、薬品をしみこませたガーゼを口にあてて窒息させるなどをして逮捕されているのです。

このように、他人を窒息させる行為は、なんと小学校の高学年の頃からしていたとされています。他にも、高校や大学時代に男性の友達の首を締める行為をしたりなど、異常な性癖を発散させるかのような行為を繰り返しているのです。

前上博は、昔読んだ推理小説の中に興奮要素を見つけています。それは、犯人がハンカチに薬品を染みこませて被害者を失神させるシーンです。これに興奮したことで、前上博は同じようなことをしたのでしょう。

同僚の首を絞める

前上博死刑囚は、日本郵政グループで働いていたことがあるのですが、その時にも同僚の首を絞める事件を起こしています。これは、同僚からいじめを受けていたことへの腹いせとして行われたものです。

この事件は、執行猶予付きの有罪になりました。いじめをした同僚も悪いですが、前上博の起こした事件には恐怖しか感じません。

女性2人をタオルで窒息させる

前上博は、女性2人をタオルで窒息させるという事件も起こしています。このような事件は、前上博は何度も何度も繰り返しており、暴行または傷害で前科が3回ついていたとされているのです。

ただ、何度も繰り返している割には、3回の前科というのは少ないようにも感じるものです。噂によると、50回以上は同じような事件を起こしているとも言われています。

臨床心理士が語る前上博の性癖の原因とは?

前上博と17回の接見をしていた長谷川博一によると、前上博の性癖の原因は父親にあるということが判明しました。前上博の父親は、警察官です。白バイに乗って、白いヘルメットを被ります。前上博は父親のことを尊敬していました。

そのため、父親を想像させる「白」に異常に意識が向いたのです。白いヘルメットから、白いスニーカーになり、白い靴下になるなどのように、どんどん対象が変わっていったものの、その根源には父親がいたのです。

しかし、尊敬していた父親から虐待されたことで、父親への尊敬の気持ちが消え、今度は自分が人を傷付けることで父親と自分を重ねるようになったのです。これが、前上博の性癖の原因とされています。

前上博は長谷川博一との接見を最後は断った

前上博は、長谷川博一と話すことで、心が軽くなったのではないでしょうか。最後に長谷川博一を接見者リストから外していますが、その理由は、長谷川博一と話すのが楽しかったからとされています。

今まで誰も理解してくれなかった自分のことを、長谷川博一は理解してくれました。その理解者と接見するのは、前上博にとっての生きる楽しみになったのです。これから死刑を受ける身として、生きる楽しみを作るのが辛かったのでしょう。

ただ、誰にも理解されずに死刑になるよりは、理解してくれる人がいたと思えて死刑になるほうが前上博にとっては幸せだったのではないでしょうか。

前上博は犯人であり被害者でもあった

前上博は、凶悪な事件の犯人です。色んな事件を起こし、色んなところで犯人となって人を傷つけ、被害者家族には抱えきれない傷を負わせてしまいました。しかし、前上博も父親からの被害者だったのです。

前上博の異常な性癖さえなければ、このような事件は起きなかった可能性も高いでしょう。それだけに、父親にも大きな責任があるのではないでしょうか。異例の早さで死刑となった前上博ですが、被害者家族の辛さは続いていることでしょう。

前上博の起こした事件と同じような事件が起きないようにするためにも、子供への愛情の注ぎ方を今一度大人は考えるべきなのではないでしょうか。

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