戸田奈津子(映画翻訳家)の誤訳がすごい!英語力が低いと話題!

今回は翻訳家の戸田奈津子さんについて紹介します。数々の映画の翻訳をされている戸田奈津子さんですが、英語の誤訳が多い事でも有名なようです。戸田奈津子さんは、どんな誤訳をしてしまうのでしょうか。伝説となっている誤訳についてもまとめます。

戸田奈津子(映画翻訳家)の誤訳がすごい!英語力が低いと話題!のイメージ

目次

  1. 1戸田奈津子はなぜ誤訳してしまうのか?
  2. 2戸田奈津子とは?
  3. 3戸田奈津子の経歴
  4. 4戸田奈津子が翻訳した主な映画作品
  5. 5戸田奈津子の翻訳の特徴
  6. 6戸田奈津子の誤訳伝説まとめ
  7. 7戸田奈津子は英語力が低くて誤訳しすぎ?
  8. 8戸田奈津子が誤訳するのは病気が原因なの?
  9. 9戸田奈津子の字幕の考え方
  10. 10戸田奈津子が残した名言を紹介
  11. 11戸田奈津子は努力をして翻訳家になっている

戸田奈津子はなぜ誤訳してしまうのか?

今回は翻訳家としても活躍している戸田奈津子さんについて紹介します。「翻訳が戸田奈津子さんだと安心する」という人もいますが、中には戸田奈津子さんは誤訳が多いと感じている人もいるようです。戸田奈津子さんの誤訳とは、どんなものなのかをチェックしてみましょう。

戸田奈津子とは?

戸田奈津子さんの誤訳についてみていく前に、戸田奈津子さんとはどんな女性なのか、プロフィールをみていきましょう。

戸田奈津子のプロフィール

本名 戸田奈津子
生年月日 1936年7月3日
現在の年齢(2019年現在) 83歳
出身地 東京都
活動内容 映画字幕翻訳家・通訳
所属グループ 神田外語大学客員教授
所属事務所 神田外語学院アカデミックアドバイザー
主な作品 「地獄の黙示録」

戸田奈津子さんが英語に興味を持ったのは、中学生の頃だったようです。もともと映画が好きだった戸田奈津子さんは、海外の映画でスターたちが何を話しているのかを知りたくて、英語の勉強をしていたと言われています。

戸田奈津子の経歴

映画が大好きだった事で、英語の勉強も頑張っていた戸田奈津子さんですが、翻訳家として活動するまではどんな活動をしていたのでしょうか。戸田奈津子さんの経歴についてみていきましょう。

津田塾大学学芸学部英文学科を卒業

中学校の頃から英語の勉強に熱心に取り組んでいた戸田奈津子さんは、お茶の水女子大学附属高等学校を卒業後、津田塾大学学芸学部英文学科に進学をします。

津田塾大学学芸学部英文学科へは、JR中央線を使って通学していたそうです。その沿線上にはたくさんの映画館があった事から、大学に行くといって友達に代返を頼み、映画をみて生活をしていたと言われています。

大学生にとって、映画をみるための入館料は決して安いものではありませんでした。戸田奈津子さんは、映画をみたいという思いだけで、バレエ学校の通訳のアルバイトをされていたそうです。

字幕翻訳を目指す

映画ばかりをみていた戸田奈津子さんでしたが、津田塾大学学芸学部英文学科を無事に卒業します。海外の映画をたくさんみていた戸田奈津子さんは、字幕翻訳の仕事に就きたいと考えるようになったそうです。

しかし当時はどうやったら字幕翻訳の仕事ができるのかわからなくて、たまたまみていた映画の字幕翻訳をされていた清水俊二さんに「弟子にして欲しい」という手紙を書いたと言われています。

当時、字幕翻訳として活動していたのは30人ほどで、全員男性。しかも字幕翻訳だけで食べていける人は10人ほどだったそうです。清水俊二さんはそんな現状を知っていたので、「他の道に進んだ方がいい」と促します。

1970年に初めて字幕翻訳を担当

清水俊二さんから字幕翻訳はやめた方がいいと言われたので、1度は生命保険会社の秘書の仕事に就きますが1年半で退社をして、字幕翻訳のアルバイトを始めます。時々清水俊二さんから仕事の紹介をしてもらいながらの活動でした。

根負けした清水俊二さんは、戸田奈津子さんに映画「野性の少年」の字幕翻訳の仕事を紹介してもらう事になります。この作品が戸田奈津子さんの初めての字幕翻訳となりました。

1979年に映画「地獄の黙示録」で、翻訳家として有名になり、多くの有名作品の字幕翻訳の仕事をしていくようになるのです。

通訳としても活動

1979年に映画「地獄の黙示録」の字幕翻訳をしたのは、もともとは音楽を担当した冨田勲さんの通訳として、現地ロケに同行した事がきっかけでした。ロケでの様子をみて、「彼女に日本語字幕をやらせてはどうか」と監督から推薦されたようです。

その後も海外ロケでの通訳や、ハリウッドスターが来日した時の通訳として活躍される事になります。

戸田奈津子が翻訳した主な映画作品

戸田奈津子さんが字幕翻訳した作品にはどんなものがあるのでしょうか。戸田奈津子さんが翻訳をした、主な映画作品をみていきましょう。

ロード・オブ・ザ・リング

映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズは、3部作になっていて、3作とも字幕翻訳は戸田奈津子さんが担当されています。

映画「ロード・オブ・ザ・リング」はファンタジー冒険映画です。その昔、悪の冥王サウロンが、全てを支配する「一つの指輪」を作りましたが彼の野望は失敗して指輪と肉体を失う事になります。指輪は時を経て、ホビット族のフロドが手にしてしまうのです。

指輪は破棄されるべきだと決めた、人間、エルフ、ドワーフ、魔法使、ホビットはそれぞれ1人ずつを選び、指輪を完全に消滅させるために「滅びの山」に向かうというストーリーでした。

スター・ウォーズ

映画「スター・ウォーズ」シリーズの字幕も、戸田奈津子さんが担当されています。映画「スター・ウォーズ」シリーズは1977年から2019年にかけてエピソード「4・5・6」から「1・2・3」へ、そして「7・8・9」と不規則な時系列で公開されています。

遠い昔、遥か彼方の銀河系を舞台としたスペースオペラです。世界で最も興行的成功を収めた映画シリーズの1つとなる作品でした。

ハリー・ポッター

映画「ハリー・ポッター」シリーズの字幕翻訳も、戸田奈津子さんでした。映画「ハリー・ポッター」は、ロンドンでおじとおばに引き取られて生活をしているハリー・ポッターが、ある日ホグワーツ魔法魔術学校から入学許可証が届く事から物語がスタートします。

ハリー・ポッターと仲間たちとの冒険や、ハリー・ポッターの出生の秘密、ハリー・ポッターと宿敵ヴォルデモート卿との戦いを描いた作品です。

グリーンブック

映画「グリーンブック」も、戸田奈津子さんが字幕翻訳をされています。2018年公開のコメディ映画で、実在した人物のストーリーでした。

ジャマイカ系アメリカ人のクラシック・ジャズピアニストであるドン「ドクター」シャーリーさんと、シャーリーの運転手兼ボディガードのイタリア系アメリカ人の警備員トニー・ヴァレロンガさんの物語です。

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戸田奈津子の翻訳の特徴

戸田奈津子さんは、英語を翻訳する時に特徴があると言われています。戸田奈津子さんの翻訳の特徴とはどういったものなのでしょうか。

手引きを無視

戸田奈津子さんが英語を訳す時には、作品の設定を無視してしまうという事が多いようです。原作者が英語を訳してもらうために「翻訳の手引き」を作るのだそうです。

しかし戸田奈津子さんは、その手引きを全く読まないで翻訳をしてしまっていたと言われています。

翻訳の手引きを読まないで英語を翻訳してしまった事で、英語の意味は合っているけれど、世界観が合わない言葉が使われてしまっているという事がたびたび起こっているようです。

言い回しが独特

戸田奈津子さんの翻訳は、言い回しが独特だと言われています。英語には、日本語のような方言や言い回しをつけないという人も多いようです。映画ファンの間では「なっち語」と言われています。

例えば原語では疑問文でない文章なのに、字幕翻訳では疑問文になっているという言い回しがあるようです。また音声では小声で呟いているような言葉なのに、感嘆符が付いてしまっているという字幕翻訳もあると言われています。
 

言葉遣いが古い?

言葉遣いが古いというのも「なっち語」と言われているもので、例えば映画「オペラ座の怪人」には「知らぬが仏の亭主」という字幕翻訳が使われています。

これは「知らぬが仏」ということわざと「知らぬは亭主ばかりなり」を合わせた言葉だと思われますが、表現が古すぎてわかりづらいと言われました。

また田舎の人には「バカこくな」というような訛りをつけたり、年配の人には「~せにゃ」というような老人言葉を使ったりする事から、偏った字幕翻訳になっているのではないかとも言われるようです。

戸田奈津子の誤訳伝説まとめ

戸田奈津子さんは字幕翻訳をしている作品が多い事でも有名ですが、英語を間違えて訳してしまう、誤訳が多い事でも有名です。

例えば映画「13デイズ」で、2週間と訳さなければいけないところを2ヶ月と訳してしまった事もあると言われています。そこは他の誰かが気がついて欲しいという誤訳もありますが、他にはどんな誤訳をしているのでしょうか。

大天使聖にマイケルが登場

映画「ギャング・オブ・ニューヨーク」では、大天使ミカエルと訳さなければいけないところを、大天使聖マイケルと誤訳してしまった事があります。突然のマイケル登場に、「そんな大天使いたかな?」と確認した人も多かったようです。

流産しすぎ

ホラー映画「リング」では、66年に流産と訳さなければいけないところを、66回の流産と誤訳しています。「さすがに66回の流産は流産しすぎでしょう」と、ホラー映画をみながら突っ込んだ人もいたはずです。

間違ってはいない?

名作の「スター・ウォーズ」でも、戸田奈津子さんは誤訳をしてしまっています。映画「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」で、義勇軍と翻訳しなければいけないところを、ボランティア軍と誤訳してしまっているのです。

義勇軍とは、金銭的見返りを求めずに、自発的に戦闘に参加した戦闘員という意味があるので、ボランティア軍でも間違いではないのかもしれません。しかし作品の背景を考えると、義勇軍と翻訳して欲しい英語でしょう。

ハイフン見落としで全く訳がわからない訳に

映画「オペラ座の怪人」では、ハイフンを見落として誤訳をしてしまうという事もありました。英語では「passion-play」です。インターネットの英和翻訳を利用すると「情熱プレイ」となります。

戸田奈津子さんも、字幕翻訳では「情熱のプレイ」としていました。しかし、passion-playというのは、「(キリストの)受難劇」という単語なのだそうです。

クリスティーヌが歌う歌詞に出てくる言葉で、「Our passion-play has now,at last,begun」の部分になります。前後のストーリーから考えても、ここで「情熱のプレイ」と訳すのはおかしいのではないかと話題となった作品でした。

戸田奈津子は英語力が低くて誤訳しすぎ?

誤訳が多いと言われる戸田奈津子さんには、もしかしたら英語力が低いのではないかと言われた事もあったようです。戸田奈津子さんの英語力とはどれくらいなのでしょうか。

戸田奈津子の英語力は?

戸田奈津子さんはTOEICなどを受けられたわけではないようなので、数字で表す事は難しいですが、津田塾大学学芸学部英文学科を出ている程度だと言う事ができるでしょう。

字幕翻訳もされていますが、通訳での活躍をされているため、英語を正しく訳すというよりは、正しいニュアンスを相手に伝えるという力に長けていると言われているようです。

誤訳に対する戸田奈津子の言い訳

誤訳が多い事でも知られる戸田奈津子さんですが、誤訳に対してはどんな風に考えているのでしょうか。戸田奈津子さんは、字幕翻訳には色々な制限があって、その中で翻訳をしなければいけないので、意訳が必要なのだとコメントをしています。

文字制限があるから、意味をぐっと集約すると、誤訳だと受け取られるような言葉も出てきてしまうというのが、戸田奈津子さんの言い訳になるようです。

戸田奈津子の誤訳に対するネットの反応

戸田奈津子さんの誤訳に関して、ネットはどんな反応をしているのでしょうか。英語が得意だという人は、戸田奈津子さんの誤訳を楽しんでいるという人もいるようです。

しかしその作品のファンという人は、誤訳をするような戸田奈津子さんには、字幕翻訳をして欲しくないと考える人もいたと言われています。

戸田奈津子が誤訳するのは病気が原因なの?

戸田奈津子さんが、英語を誤訳してしまうのは病気が原因なのではないかと言われています。戸田奈津子さんの病気とは、加齢黄斑変性というもので、年を重ねると誰でもかかる可能性がある病気です。

加齢黄斑変性になると、物が歪んでみえてしまったり、色の識別が出来なくなってしまったりするのだそうです。

この病気が原因で字幕翻訳に支障が出ているのではないかと言われていますが、戸田奈津子さんの誤訳は、若い頃からあったようなので、加齢黄斑変性になったから誤訳をしているというわけでもないでしょう。

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戸田奈津子の字幕の考え方

病気が原因で、戸田奈津子さんが誤訳してしまうのではないのだとしたら、どうして戸田奈津子さんは誤訳してしまうのでしょうか。そこには戸田奈津子さんの、字幕に関する考え方も関係しているようです。

映画字幕は翻訳ではない

英語の勉強では、翻訳というのは英語の単語や文法を正しく守って訳していくものですが、字幕は映画のストーリーを伝えるもので、翻訳ではないというのが、戸田奈津子さんの考え方にあるようです。

戸田奈津子さんが翻訳したものではありませんが、例えば映画「アナと雪の女王」の主題歌である「Let It Go」は、直訳すると「放っておいて」になります。

しかし日本語版の「Let It Go」では「ありのままで」と訳されているのです。「放っておいて」よりも「ありのままで」の方が、作品に合っていると判断しての翻訳だったのでしょう。

戸田奈津子が残した名言を紹介

戸田奈津子さんは、苦労して字幕翻訳の仕事に就かれています。そのため名言と言われる言葉もたくさん残しているのです。戸田奈津子さんの名言をまとめていきましょう。

結果がついてきたらラッキー

「現実を見据えつつ好きな事に打ち込む。結果がついてきたらラッキー。そう思って前を向き続ける人生もまた素敵ではないでしょうか」というのが、戸田奈津子さんの名言です。

映画や字幕翻訳という、自分の好きな事に打ち込んできた戸田奈津子さんさから言える名言なのかもしれません。

彼らは努力を惜しまない

「ハリウッドスターに対して、皆さんは華やかなで煌びやかなイメージをお持ちでしょう。でも彼らは努力を惜しまないし、自己管理もしっかりしています」というのも戸田奈津子さんの名言です。

来日するハリウッドスターの通訳もしている戸田奈津子さんだからこそ、ハリウッドスターたちの表ではみせない姿をみているのかもしれません。

戸田奈津子は努力をして翻訳家になっている

今回は翻訳家の戸田奈津子さんについて紹介しました。戸田奈津子さんは、誤訳が多い事でも有名ですが、多くの映画の字幕翻訳をされている女性でもあります。多くの作品を手がけられるのは、戸田奈津子さんの字幕に魅力があるからでしょう。

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