2018年11月08日公開
2018年11月08日更新
シワシワネームランキング一覧!キラキラネームとの違いも紹介
シワシワネームという言葉をご存知でしょうか。キラキラネームとは反対の意味で作られた言葉で、いわゆる奇抜ではない少し古風な男の子や女の子の名前のことです。最近ではこのシワシワネームが流行っています。。ここではシワシワネームやキラキラネームについてお伝えします。

目次
シワシワネームの子供ってちょっと可愛い!
キラキラネームというものが流行りだしてからもう何年経ったでしょうか。名前を見ても読み方が分からない名前が増えた現代社会で最近ではシワシワネームというものが流行っているのを知っていますか。
シワシワネームを簡単に説明しますと、奇抜ではない少し古風な名前と覚えておいて間違いはありません。もし周りがキラキラネームだらけの中で少し古風な名前があったら可愛いと感じてしまうでしょう。
今このシワシワネームがジワジワきているのです。
そもそも「シワシワネーム」とは?
シワシワネームとは先にも簡単に説明しましたが、奇抜ではない古風な名前のことを指し、キラキラネームの対をなす存在として生まれた言葉です。
キラキラネームが世間に認知され流行っていた頃にシワシワ(古い、古風)という意味で作られた言葉で、シワシワが古い、または古風という意味なのは、お年寄りのシワと掛かってるのでしょう。
分かりやすい名前として、アニメのサザエさんの大黒柱である父親の「波平」などが挙げられます。他にも自分の祖母や祖父、さらにはその上の代の名前なんかがシワシワネームと言われています。
奇抜な名前が男の子や女の子の間で流行っていたからこそのシワシワネームであり、子供の名前には毎年、流行があるのも事実です。これからはシワシワネームが子供の名前の中心になるかもしれません。
「シワシワネーム」と「キラキラネーム」の違い
シワシワネームとキラキラネームの違いはいくつかありますが、一番大きな違いは漢字で書いた時に大半の人が読めるかどうか、というのが大きいのではないでしょうか。
キラキラネームには当て字の名前が多く、「明日(トゥモロー)」や「騎士(ナイト)」など、普通に読んでいたんでは当たるはずのない名前の読み方が多いのが特徴です。
一方のシワシワネームは奇抜ではない古風な名前という特徴から1度は目にした名前が多く、「博(ひろし)」や「太郎(たろう)」など、普通に読める名前が多いのが特徴です。
他にもアニメや漫画のキャラクターの奇抜な名前などもキラキラネームの特徴の1つです。もちろんシワシワネームにもアニメや漫画のキャラクターの名前がありますが、そのどれもが一般的な奇抜ではない名前がほとんどです。
「キラキラネーム」の特徴
キラキラネームには色々な特徴があります。名前というのは生まれてきた子供が初めて親からもらえる大切なものでもあります。
両親が子供の事を考えて付けた名前であったとしても、正直なところ呆れてしまったり、首を傾げてしまう名前があるもの事実です。
ここでは少しですがキラキラネームの特徴と名前をお伝えします。
アニメや漫画キャラから抜粋したであろう名前 | 約束された勝利の剣(えくすかりばー) 新豚(にゅーとん) |
動物や食べ物の名前 | 獣王(らいおん) 水夏(すいか) 永久恋愛(えくれあ) |
外国人のような名前 | 瀬詩瑠(せしる) 璃々衣(りりぃ) 望愛(のあ) |
人名に相応しくない名前 | 愛歩(あほ) 大麻(たいま) 愛保(らぶほ) |
もはや意味が分からない | キック今日中(きっくきょうじゅう) |
とても良い名前とは思えないのではないでしょうか。本当に子供の事を考えているか疑いたくなるレベルでもあります。しかし事実としてこういった名前の人は存在します。
昔から言われてきた言葉ではありますが、子供は親のオモチャではない。この言葉が重く感じられます。
シワシワネームランキングTOP5《男の子編》
名前には毎年、流行があることは先にも述べましたが、シワシワネームは古風な名前ということもあり、過去に流行った名前が多くあります。
また名付けの意味でも当時の情景が大きく入っていることも特徴です。そのため現代の情景とは少し違った意味もあるかもしれません。
ここでは男の子のシワシワネームのランキングを少し紹介します。
5位.稔(みのる)
「稔(みのる)」という名前は終戦近くに多く名付けられた名前であり、当時は戦争だったことで食物難な人々が多く溢れていました。
そこで、将来は食べ物に困ることのないようにという意味を込めて「稔(みのる)」という名前を付ける家庭が多かったようです。
これは作物が多く実る(みのる)にも掛けられており、「稔(みのる)」と共に「実(みのる)」という名前を付ける家庭も当時は多くいたようです。
子供の名前にするほど、当時は食べ物に困っていた情景が想像でき、少し悲しく感じる名前でもあります。
4位.勉(つとむ)
この名前の意味は漢字からも想像できるのではないでしょうか。日本は戦後から学歴社会へと突入していった情景もあり、よく勉強が出来る子に育つようにと名付けた人が多くいたのではないでしょうか。
当時は学歴が大卒なだけで「金の卵」なんて言われる事もありました。そのことから勉強に重点を置いた「勉(つとむ)」という名前は人気があったようです。
「勉(つとむ)」という名前は勉強がよく出来るようにと名付けられる事が多いことは先にも書きましたが、今でも勉強が大事なのは確かです。
そのため、現代でのシオシオネームとは少し違うかもしれません。いつの時代になっても親は子供の勉強のことが気になるということでしょう。
3位.修(おさむ)
「修(おさむ)」という名前も勉強がよく出来るようにと名付けられた名前の1つでしょう。当時は学歴社会だったので、学問を修めるようにという願いが込められたといわれています。
また学問だけでなく、どの分野においても修めるという意味は非常に良いイメージを持つので、そういった意味でも付けられた名前でしょう。
2位.吉彦(よしひこ)
名前の後に彦という漢字の名前は最近ではあまり見なくなりました。それがシワシワネームとされているといわれています。
彦とは元々は高貴な男性によく付けられていた名前でもあり、その名残から男の子に付ける親が多かったのではないでしょうか。
将来は高い身分、現代でいうところの高い役職などにつけるようにという意味を込めて付けられた名前でしょう。子供の将来を考えてくれている優しい両親の気持ちが伝わってくるようです。
1位.哲也(てつや)
この「哲也(てつや)」という名前にも勉学に関する意味があり、哲という漢字には優れた才知という意味もあります。このことから、勉強だけでなく様々な才能に秀でた人に育つようにという意味を込めて名付けた親が多かったのではないでしょうか。
このように男の子の名前には勉学にまつわる意味を込めた名前が当時から多く、その理由には当時の情景がよく表れています。
戦後以降は日本では学歴社会だったこともあり、終身雇用などが当たり前のように会社で約束されていた時代でもありました。
そのため、いい学校を卒業していい会社に入れば安泰という時代だったこともあり、勉学にちなんだ名前が多いのが特徴ではないでしょうか。

シワシワネームランキングTOP5《女の子編》
男の子のシワシワネームのランキングでは、勉強にちなんだ意味の名前が多かったですが、当時の女の子の名前は何が人気だったのでしょうか。
女の子の名前にも、やはり当時の情景が色濃く出た名前が多かったようです。少しですが紹介します。
5位.陽子(ようこ)
「陽子(ようこ)」という名前は漢字の意味がそのまま当てはまった名前といえます。日本は敗戦した直後ということもあり、暗い雰囲気だったのではないでしょうか。
そんな中でも明るく元気に育って欲しいという意味の陽という漢字を使った名前が多く名付けられたようです。
陽という漢字は、太陽などにも使われるように、明るいイメージがあります。このイメージは現代まで残り続けていて、今も陽という漢字が入る名前は男の子、女の子ともに多いです。
今の時代も決して明るいとは言い難いことも今でも陽という漢字が多い理由なのではないでしょうか。
4位.久美子(くみこ)
女の子には美しくいて欲しい。そんな願いが込められた名前でしょう。「久美子(くみこ)」という名前はその名の通り、永久に美しく育つようにという意味が込められていたようです。
女性にとって美というのは永遠のテーマでもあります。もちろん見た目の美しさだけではなく、生き方などの内面や人生そのものでも美というのは大事です。
そんな強い思いが名前として現れた美しい名前の1つではないでしょうか。子供に対する親の気持ちが強く伝わってくる良い名前です。
今の時代では古風に感じるかもしれませんが、この名前を付けられて嫌がる女性はいないでしょう。
3位.京子(きょうこ)
京子という名前の京には、日本の京都が由来しているといわれています。昔の京都といえば華やかなイメージがありました。
そのことから華やかな子に育ってくれますようにと願いを込められたのだといわれています。
今でも京都には歴史ある都というイメージを持つ人も多いでしょう。当時の人たちからは京都は憧れの都でもあったことから、せめて名前に京という漢字を使用したのかもしれません。
現代では京という漢字を使う名前を見かけなくなったことからシワシワネームといわれているのでしょう。
2位.悦子(えつこ)
「悦子(えつこ)」という名前の悦には喜びや幸福といった意味があります。子供に「悦子(えつこ)」と名付けた理由には幸せに育って欲しいという願いが込められているのではないでしょうか。
悦子に近い意味の名前で「幸子(さちこ)」というのも当時は人気だったようです。幸せに育って欲しいという願いは今も昔も変わらないようです。
このように男の子には将来が大丈夫なように勉学にまつわる名前が当時は多く、女の子には女性自身の持つ美しさや幸せを願う名前が多いのが特徴なのかもしれません。
名前は変わっても名前に込められた意味は現代も過去も同じように感じます。
1位.由美子(ゆみこ)
「由美子(ゆみこ)」という名前は女の子の名前ランキングで1位を獲得したこともある人気の名前です。当時はゆみという言葉が人気で、そこから由美子と名付ける親が多かったのではないでしょうか。
現代でも子を取った「由美(ゆみ)」という名前は珍しくなく、昔から人気の名前です。
「シワシワネーム」の特徴
シワシワネームはキラキラネームの対を考えて造られた言葉であり、その特徴も逆であることが多いです。シワシワネームには男の子にも女の子にも古風な特徴が1つとしてありますが、それだけではない特徴がシワシワネームにはあります。
次の表に特徴を挙げて、その後に詳しい説明と実際に名付けられた名前なども紹介したいと思います。
漢字1文字で力強さを強調した名前に |
名前の後に男でより男らしく感じる名前に |
ひらがなの持つ優しいイメージは女の子にピッタリ |
名前の後に子を付けるにはしっかりとした理由が |
漢字1文字の名前は強調して感じられる
男の子のシワシワネームの特徴には漢字1文字の名前が多くあります。これは漢字1文字の持つ力強さを表しているのでしょう。漢字1文字だと、その漢字に集中しやすく、印象的でもあります。
現在でも漢字1文字の名前は多くありますが、シワシワネームの漢字1文字は古風を感じられることも特徴です。
こういった特徴の名前としてランキングにも出ていますが、「勉(つとむ)」「修(おさむ)」や、「徹(とおる)」「昭(あきら)」などが挙げられます。
漢字1文字に男の子の未来を願う親の気持ちが強く出た名前です。現在ではあまり見かけないためシワシワネームといわれています。
名前の後に男を付けるのは男らしさの象徴でもある
シワシワネームの代表的な特徴といえば、男の子の名前なら、名前の後に男という漢字が入るという特徴があります。
これは「草食系男子」や「絶食男子」という弱い男性のイメージが昔にはなかったため、男の子は男らしく逞しく育てという当時の情景が大きかったためかもしれません。
この特徴を持つ名前として、「和男(かずお)」「利男(としお)」や、「定男(さだお)」「茂男(しげお)」などが挙げられます。
こうして漢字にして見てみるとより男らしく感じる名前ではないでしょうか。「男」という漢字が付くだけで古風に見えるシワシワネームの代表的な特徴の1つです。
女の子には優しくなって欲しいという願いから
ひらがなは基本的に曲線が多く使われるため、自然と丸みを帯びた優しいイメージになります。そのことから昔はひらがなの名前を持つ女性が多くいたようです。
現在でもひらがなの名前が多く存在しますが、シワシワネームの特徴の1つの古風なイメージのひらがなの名前が現在ではあまり見かけません。
ひらがなのシワシワネームの代表として挙げられるのは「うめ」「きく」「よね」などがあります。
どれも古風な感じと柔らかいイメージになっており、女の子らしさが強調されています。現代では見かけない名前なので可愛く感じる人もいるでしょう。
名前の後の子には両親からの強い願いが込められている
シワシワネームの女の子の名前の特徴として、名前の後に「子」が付くという特徴があります。男の子には「男」という漢字が付くのと同じです。
この「子」という漢字にはしっかりとした意味があるのをご存知でしょうか。「子」を分解して考えると「一」と「了」という漢字になります。
「一」というのは始まりという意味があり、「了」という漢字には終了にも使われているように終わりという意味があります。このように人の一生の始まりから終わりまでという意味があります。
この「子」がつく名前として「幸子(さちこ)」「美香子(みかこ)」や、「悦子(えつこ)」などがあります。
「子」という漢字に一生を、「子」の前にどんな一生になって欲しいかを願った漢字を使った名前が多いのもシワシワネームの特徴と言えるかもしれません。

近年人気のシワシワネームとは?
子供の名前には毎年といっていい程、流行というものが存在します。よく代表に挙げられるのが、その年に活躍したスポーツ選手や、社会ブームになったドラマの主人公などがあります。
シワシワネームの中にも、もちろん人気はあります。ここでは男の子と女の子の人気のシワシワネームを少しだけ紹介します。
男の子に人気の名前
近年の男の子の人気のシワシワネームは、「太郎(たろう)」の人気が高いようです。奇抜ではなく古風な名前の1つとしてよく上がる名前です。
昔は一番最初に生まれてくれた男の子に「一郎(いちろう)」と名付ける家庭が多かったように、「郎」という漢字はシワシワネームの代表といえるかもしれません。
この「太郎(たろう)」という名前ですが、「太朗(たろう)」も同じく人気のシワシワネームです。
女の子に人気の名前
女の子の人気のシワシワネームは、「愛子(あいこ)」なようです。シワシワネームの特徴である「子」と女の子らしい「愛」という漢字が一緒になった女の子らしい可愛い名前です。
キラキラネームについて
キラキラネームというと悪い印象を持つ人も多いかもしれません。この記事でもキラキラネームの悪い特徴を多く書いてきましたが、何もキラキラネーム全てが悪いというわけではありません。
古風が特徴のシワシワネームという言葉を作ったキッカケを持つキラキラネームの中にも、しっかりとした名前があるのを忘れないでください。
シワシワネームが人気になりだした近年でも、キラキラネームの人気は未だ健在です。漢字や読み方が難しいキラキラネームでも子供に願う気持ちは昔から変わらないのも、また親の気持ちなのかもしれません。
キラキラネームが問題視されるのは日本だけではない
キラキラネームが問題視されているのは日本だけだと思っている人もいるかもしれません。この問題、実は日本だけではありません。
世界では日本よりも大きな問題としてキラキラネームが問題となっている国が多くあります。中には裁判で親権を認められないと判決を下された夫婦もいるようです。
「悪魔(あくま)」という名前は日本では法的に禁止されています。このように世界でも法的に禁止されたキラキラネームがあるのをご存知でしょうか。
中国では「@」という名前は法的に禁止されています。人口の多い中国でも名前に記号はさすがに認められなかったのでしょう。
どんなに子どもが願っても名前を付けるのは親の仕事
今の自分の名前が好きな人もいれば嫌いな人もいるでしょう。子供はどんなに願っても自分の名前を付けることはできません。
もし自分の名前が嫌いだという人は、親に名付けの理由を聞いてみましょう。もしかしたら好きになるかもしれません。
周りからキラキラネームだと言われても、それが大切な気持ちで付けられた名前なら誇りに思えるのではないでしょうか。
しかし現実問題として、子供のことを考えていない名前が多くあります。もし貴方がこれから親として名付ける側に立っているのなら、これから育っていく我が子の将来までしっかりと考える必要があるのではないでしょうか。
なぜシワシワネームが人気になってきたのか
なぜ近年、シワシワネームが人気になってきたのか。これはキラキラネームの存在が大きく影響しています。周りの人と違った名前にしようと考える親は少なからずいます。
キラキラネームが流行ったからこそ、今シワシワネームが周りと違った名前として人気が出たのでしょう。奇抜な名前の多い中で、奇抜ではない特徴を持つシワシワネームが人気となったのは必然ではないでしょうか。
他にもキラキラネームには、将来を考えた上で不利になるという情報が出だしたのもシワシワネームが人気になった理由の1つでしょう。
就職で不利になった。などという情報は親にとっては聞き流せるような簡単な問題ではありません。もちろん、この情報は本当ではないという会社は多くあります。
しかい現実として、このような情報が出るということは親としては大きな心配の1つとなったのは間違いないのではないでしょうか。
