卑下するの意味や読み方とは?自分を蔑む人の心理や特徴!

「卑下する」という言葉を皆さん御存じだと思いますが、それはどういう意味なのでしょうか?ここでは、「卑下する」の意味を詳しく解説するとともに、自分を卑下する人・蔑む人がどういう心理状態なのか、そしてその特徴についてご紹介します。

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目次

  1. 1自分を蔑む前にコレを読んで!
  2. 2「卑下する」の読み方や意味とは?
  3. 3自分を卑下する人の心理状態
  4. 4自分を卑下する人の特徴【性格編】
  5. 5自分を卑下する人の特徴【行動編】
  6. 6「~なんか」という表現は避けるべき
  7. 7他人を蔑む人の心理とは?
  8. 8自分を卑下する人への対処法
  9. 9自分を卑下する性格の治し方
  10. 10自分を蔑むことから脱出しよう!

自分を蔑む前にコレを読んで!

まず一歩!

世の中には、自分を蔑む人が結構多いものです。しかし、それは決していいことではありません。自分を変えることは難しいことですが、何事もまずは第一歩です!

「卑下する」の読み方や意味とは?

「卑下する」とは「ひげする」と読み、自分を他人より劣ったものだと低評価して、自分を蔑む、自分をいやしめることを意味します。「自分は何をやってもダメだ」「こんな自分が大嫌いだ」などと、見下してしまうことです。

自分を卑下する人の心理状態

どんな心理?

まずは、自分を卑下する人はどういう心理状態にあるのかを探っていきます。自己否定には背景があり、それは育った環境や周囲の影響もありますが、その心理を4つに分類してみます。

そもそもネガティブ思考である

否定

自分を卑下する人の心理として、まず根底にあるのは「自己否定」の気持ちです。そして、それは思考回路がネガティブだから生まれるものです。

謙虚な姿勢を持った人は、自然と控えめな発言をします。しかし、それはネガティブ思考から来る自己否定ではなく、ポジティブ思考から来る素直さです。そして、謙虚な人は視野が広いです。

一方、自分を卑下する人は視野が狭く、一つの物事を一つの角度からしか見られません。よって、多角的なものの考え方ができず、否定一辺倒になってしまうのです。

強い自己防衛本能

守りたい

自分を卑下する人は、強い自己防衛の気持ちがあります。自分の悪い部分を他人から指摘されると、それは誰しもいい気持ちはしません。ですが、自分を卑下する人はその恐怖に必要以上に怯えます。そして、他人に何か言われる前に自分を卑下し、事前に「傷つく」ことから自分を守ろうとします。

つまり、自分が受けるダメージを和らげる準備をしているのです。しかし、この準備もやはりネガティブな心理なのです。

また、予め周囲に期待されないよう予防線を張ることもあります。それは、自分が何かをして失敗した場合の対外保身であり、自らの精神的ショックを減らす効果も期待してのことです。

他人に依存したくなる気持ち

頼りたい

自分を卑下する人は、逆に他人への依存心も強いです。予め自分を貶めておくということは、「誰かに慰めてもらいたい」という気持ちの表れでもあります。

それは「自分はダメな人間だ。一人では何もできない」という思いであり、「だから誰かに助けてもらわなくっちゃ、とてもやっていけないんだ」という依存の心が奥底にあるのです。

この心理は自分でも気が付いていない場合もありますので、否定に否定を重ねて、ますますネガティブになっていく傾向があります。

隠された自己承認の気持ち

認めてほしい

一方で、自分を卑下する人は実は「承認欲求」も強いのです。予め自分を貶めておくことで、周囲から「謙虚な人だ」とか「奥ゆかしい人だ」などと褒めてもらったり、自分を認めてもらったりすることを期待しています。

しかし、実際に自分が何かをやって相手の反応がない場合は、「何故分かってくれないのか?」「何故認めてくれないのか?」という気持ちが生まれ、それは即座に自分に跳ね返り、寂しさや悲しさが込み上げてくるのです。

自分を卑下する人の特徴【性格編】

どんな特徴?

では、自分を卑下する人にはどんな特徴があるのでしょうか?まずは、その性格から分析してみましょう。

自分のことを嫌っている

嫌い

自分を卑下する人は、自分のことを良くは思っていません。寧ろ「嫌い」だと思っている人の方が多いでしょう。ですので、他人と話していても、ついつい自分のことを悪く言ってしまいます。

もちろん、他人に自分を悪く言うことで「そんなことないよ」と言ってほしいという側面もあるのですが、自分を卑下するタイプの人は、周囲から見て「そこまで言わなくても」と思うくらい、自らを低評価する特徴があります。

ストレートな表現を使う

ダメだ

自分を卑下する人は、ストレートな表現を使う特徴があります。「私なんか何の役にも立たない」「ダメ人間だから」「ゴミみたいなもんだから」などと、自分に対して非常に直接的な蔑みの言葉を浴びせかけます。しかし、他人にはそういう言葉は決して使いません。

とは言え、あまりにストレートな表現は、聞いている人にいい印象は与えません。自分のことを言われているのではなくても、汚い言葉やネガティブすぎる言葉は、人を嫌な気分にさせます。

ポジティブな考え方を受け付けない

受け付けない

自分を卑下する人に対して、時には慰めたり持ち上げようと言葉をかけてくる人もいるでしょう。そういう人は、必ずポジティブな言葉を投げかけてきます。しかし、自分を卑下する人は、それを素直に受け入れようとはしない特徴があります。

ポジティブなことを言われると、逆に自分のネガティブな点をもっと掘り下げて、さらに自分を貶めていきます。肯定的な言葉は一切受け付けず、否定論に終始します。それこそ自らのボキャブラリーの限りを尽くして、自分の低評価を貫こうとします。

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相手を持ち上げたい気持ちから

おだてる

例外として、自分を低く見て話すことで、相手の気持ちを持ち上げる手段として自分を蔑む場合もあります。

自分より弱い立場の者と一緒にいると、自分が偉くなったような錯覚に陥る人もいます。そういうタイプの人と良好な関係を築くために、敢えて自分を卑下する言葉を使うことがあります。それは、決して本意ではありませんが、社交術の一つとして有効な手段でもあります。

自分を卑下する人の特徴【行動編】

なんだろう?

次に、自分を卑下する人の特徴として、その行動傾向を見てみましょう。

できれば他人と関わりたくない

一人がいい

自分を卑下する人は、他人と関わることを拒絶する特徴があります。それは、「相手から期待されたくない」という気持ちの表れです。

例えば、「私には向いていない」「どうせ私では無理だから」などと言って、初めから頼まれそうになったら拒否する、という行動を取ります。自分に自信がないという気持ちから来るものですが、加えて、「周囲と距離を取りたい」「他人と深く関わりたくない」という思いが強い傾向があります。

でも実は他人に甘えたい

助けてほしい

他人を拒絶する傾向が強い中、女性で自分を卑下する人の場合は、逆に「甘えたい」「かまってほしい」という欲求も目立ちます。自分がダメな人間だ、弱い人間だとアピールすることによって、「誰かに助けてもらいたい」気持ちになるわけです。

例えば、「自分にはできないことなので、力を貸してほしい」と他人にねだったり、「私はバカだから無理」などと、助けてくれる人を探して騒いだりする特徴もあります。

自分を印象付けたい側面もある

自己アピール

自分を卑下することで、周囲から特別な印象を持ってもらったりもします。敢えて自分を卑下する行動を取って、「控えめ」や「謙虚」を通り越した「変わった人」「面白い人」などの特別評価を得たいという場合もあります。

もちろん、それが成功するとは限らないのですが、それでも自虐的な自己満足には浸るでしょう。しかし、内心では本当に評価されたいと思っていますので、何度も何度も同じことを繰り返す特徴もあります。

社交辞令の場合

社交辞令

性格編で「相手を持ち上げたい」場合もあると紹介しましたが、それと同じように、行動としては「社交辞令」として自分を卑下することもあります。

ある意味日本人特有の行動かもしれませんが、自分を卑下することにより、お互いを褒め合ってコミュニケーションを取る形です。「そんなことないです。私の方が○○ですよ」などと自らを低評価し合い、その結果親睦を深めたりもします。

「~なんか」という表現は避けるべき

なんか

関連する表現として、「~なんか」という言葉に少し触れておきましょう。自分を卑下する人は「私なんか何の役にも立たない」などとよく言いますが、この「なんか」という言葉は、実は他人に対して不快感を持たれる言葉でもあります。

「~なんか」の意味

軽んじる

「~なんか」という言葉は、ある事物に対して、それを軽んじて表現したり、婉曲に否定する時に使う言葉です。つまり、言葉として「悪い意味を表す時に使う」ものです。

例えば、「漫画なんかで感動するとは思わなかった」と言えば、本人に他意はなかったとしても、言葉の意味からすると「漫画なんか」という部分で「漫画」を軽んじていることになります。聞く人によっては、とても嫌な気持ちになるでしょう。

人は、それぞれ異なる価値観を持っています。迂闊に「~なんか」という言葉を使ってしまうと、他人の価値観を否定していることにもなりますので、注意した方が良いでしょう。

どう言い換えるべきなのか

どうすべきか?

では、前述のような場合、どう言い換えれば「軽んじている」ことにならないのかと言えば、それは内容によって異なります。

「漫画なんか」という言い方は、漫画そのものを軽んじていることになりますので、例えば「この漫画で感動するとは」と言い換えれば、「固有の漫画」に対する言及となって意味合いが違ってきます。

「あなたなんかでは務まらない」と言った場合は、意味なく不条理に否定されていることになりますので、「あなたの今の実力では」などと言い換えれば、本人も納得がいくかもしれません。要は、「~なんか」の意味を正しく理解して、他人を軽んじたり価値観を否定するような言い方にならなければ良いのです。

他人を蔑む人の心理とは?

人を蔑む

「卑下する」という言葉は、基本的には自分自身に使う言葉ですが、時には他人を蔑む際に使うこともあります。自分ではなく他人に向けて「卑下する」場合は、次のような心理が働いています。

自分の価値を上げたいという心理

ドヤ顔

一つは「自分の価値を上げたい」という心理です。自分より弱そうな人に対して、その人を低評価するような言葉を使い、「自分はすごいんだ」「この人より能力の高い人間なんだ」という気分に浸ります。

しかし、他人を卑下して自分の価値を上げようとする人は、自分に自信がない人だと言えるでしょう。自分だけでは自分の長所をうまく伝えられないので、誰かを卑下し、その誰かを犠牲にすることで自分の存在を良く見せようとしているだけなのです。

単なるストレス発散

笑い飛ばす

二つ目は「単なるストレス発散」です。誰かのことを卑下して笑い飛ばすことで、自分自身の中にあるストレスを発散しようとしているのです。

冗談で言い合うケースもあるでしょうが、言われた方にすればやはり傷つきますので、こういう発散方法は良くありません。

配慮や気配りに欠ける

バカにする

三つめは「他人への配慮が足りない」「気配りができていない」といった場合です。他人に対して、平気で「バカなの?」「そんなことも分からないの?」などと言ってしまう人も案外います。

相手の立場に立って考えれば、そういう言動は決して出てこないのですが、そういう発想がそもそもない人もいます。これは職場などではパワハラにつながってしまいますので、より注意が必要でしょう。

自分を卑下する人への対処法

疑問

自分を卑下する人がいた場合、それはとても嫌な気持ちになります。しかし、そういう人とも付き合っていかなければならないのが社会の現実です。次に、自分を卑下するような人と上手に付き合っていくポイントをご紹介します。

常に余裕を持った姿勢で

余裕

自分を卑下する人と話す場合、ついついこちらも躍起になって言い返そうとしてしまいます。しかし、それは適切な方法ではありません。

言葉の応酬になると、相手も意固地になって、ますます言い合いになってしまいます。そういう時は、気持ちに余裕を持って言い返したりせず、軽く流すよう心掛けましょう。

うまく話題を変える

余裕

自分を卑下する人の話をまともに聞いてしまうと、たとえ言い返すことをしなくても、相手を増長させてしまう場合もあります。「話を聞いてくれた」「もっと言ってやろう」という気持ちになるわけです。

深みに嵌ってしまうと、それこそ大きく傷つくことになりますので、ふんふんと軽く共感する程度にとどめ、こちらから話題を変えてしまう方が良いでしょう。

逆に相手の良い部分を探す

探す

自分を卑下されたりすれば、それはやはり嫌な気持ちになります。前述した「言い返さない」「話題を変える」という方法が最適ですが、もう一つポイントがあります。それは「逆に相手の良い部分を探す」ということです。

これは精神的に難しいことにはなりますが、相手の良いところを見つけて、それを心底から尊敬することができれば、嫌な部分は陰に隠れていきます。世の中には色々な人間がいますし、自分だって完璧ではないはずです。そう思って、相手の良い部分を探してみるのも一つの方法です。

自分を卑下する性格の治し方

疑問

「自分を卑下する」というのは、性格でもあり癖でもあります。それは、できれば「自分でも治したい」と思っているはずです。長年染み付いたものを克服するのは難しいことですが、そうした性格の治し方についてご紹介します。

卑下と謙虚の違いを明確に理解する

謙虚

「卑下する」ということを「謙虚」と混同している人もいますが、この二つは全く違う意味の言葉です。「卑下する」というのは、自分を低評価して他人より劣っていると自ら蔑むことです。一方、「謙虚」とは、常につつましやかで、素直に相手の意見を聞き入れたりすることです。

「謙虚」はネガティブではありません。「自分には身に余ること」といった姿勢であり、相手を敬う気持ちもあります。「卑下する」ことは自分ばかりか相手も傷つけます。この違いをはっきり認識して、「謙虚」であることを目指すことは大切です。

自分に優しくなってみる

自分に優しく

自分を卑下する人は、とかく自分に対して辛辣な言葉を使い、自分をいじめます。それは聞いている相手も傷つけます。しかし、自分を卑下する傾向が強い人は、案外他人には優しいものです。

その優しさを、自分に向けてみましょう。そもそも「自分が劣っている」と感じているわけですから、これは難しい手法にはなるでしょうが、少しスイッチを切り替えて自分に優しい言葉をかけてやることができれば、自然と自らを蔑むことも減っていきます。

もう無理だという考え方を捨てる

大丈夫

そしてもう一つ、「もうこの性格は治らない」「もう手遅れだ」という考え方を捨てることです。無理だと思った時点で、何事も無理になりますが、「まだ大丈夫!」と思えば希望は生まれます。

悲観的に「もうダメだ」とは思わず、少しずつでもいいので、「改善しよう」という気持ちを持っていきましょう。人間、やり直すのに「遅い」という時はないのですから。

自分を蔑むことから脱出しよう!

一歩前へ

自分を蔑むことは、自分にとっても他人にとっても決していい方向には進みません。そして、人間同士の付き合い、コミュニケーションというものは、生きていく上で避けては通れないものです。

他人との関係が良好になれば、自然と自分自身も幸せになるものです。少しずつでいいので、「卑下する」ことのデメリットに気付いて、改善していきましょう。

繰り返しますが、人間、やり直すのに「遅い」という時はありません。まずは一歩、踏み出しましょう!

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