諦めない心を持つには？絶対に諦めない人の特徴も紹介

「諦めたらそこで終わりだ」というセリフ、ドラマや映画の見せ場によく登場します。確かに、諦めたらその先にはなにもありません。でも、諦めなければ、可能性が残ります。可能性は希望です。

恋愛、仕事、勉強、スポーツ、何でも諦めない心を持つことは、とても大切なことです。

恋愛を諦めたら、好きな人とは永遠に結ばれません。仕事を諦めたら、使えない奴というレッテルを張られるでしょう。勉強を諦めたら、成長できません。スポーツで諦めたら、勝利は手にできません。

何かを手に入れようと思ったら、簡単に諦めてはいけません。1度や2度の挑戦で何でも上手くいくほど、人生は甘くありません。

「あの時諦めなければ」と後悔することほど空しいものはありません。夢や理想を現実にするために、あなたも諦めない心を手に入れましょう。諦めない限り、いつまでも希望の光は輝き続けます。

「諦めない」とは、他動詞「諦める」の未然形である「諦め」に、打消しの助動詞「ない」が結合したものです。「諦める」とは、「望みが実現できないということを認め、それ以上考えたり、行動したりすることをやめる」ことを言います。同義語は断念です。

「諦めない」とは、「諦める」を打ち消すことなので、「望みが実現できないということを認めず、いつまでも考えたり、行動したりする」という意味になります。言い換えれば、「望みが叶うまで試行錯誤を繰り返す」ということになります。

「諦めない」の類義語は、「めげない」「へこたれない」「投げ出さない」「挫けない」など。途中でやめないという意味の言葉が並びます。「負けない」「頑張る」「粘り強い」「意志が固い」などもおあんじようない身に考えることができます。

四字熟語でいうなら、「初志貫徹」「不撓不屈」「堅忍不抜」「百折不撓」などが「諦めない心」をよくあらわしています。少しニュアンスは違いますが、「七転八起」も、何度失敗しても挫けないという意味では、「諦めない」に近いものがあります。

あなたの近くに、何があっても絶対に諦めない、不屈の精神を持った人はいませんか？外見からはそうとわからなくても、諦めない心を内に秘めた人がいるかもしれません。

諦めない人には、共通の性格的特徴があります。あなたの周りにいる人を観察してみてください。意外なあの人が、諦めない心を持っているかもしれませんよ。

絶対に諦めない人は、夢や目標のための苦労を苦労と思いません。夢を叶えるため、目標を達成するために必要な勉強やトレーニング、労働など、必要なことは決して手を抜かず、真面目に続ける忍耐力と持久力があります。

世間があっと驚くような偉業でなくとも、夢を叶えたり、目標を達成したりするには、努力と忍耐が欠かせません。楽々とチャンスを掴んだように見えるスターやアイドルでも、地道な努力があればこそです。

諦めない人だけが、栄光や名誉を手に入れることができます。夢を叶えることも、目標を達成することも、一朝一夕でできることではありません。つまらないことや、苦しいことでも耐え抜いて、最後まで頑張る真面目さが、「諦めない」ためには必要な資質です。

ワクワクがなければ、「諦めない心」は育ちません。努力の先にあるものが絶望だったら、誰も頑張り続けたりしません。こうしたらどうなるだろう、これがだめならこっちはどうだろうと、好奇心を持って物事に取り組む性格は、諦めない人につきものです。

努力はたいてい苦労とともにありますが、「諦めない人」は、苦労を喜びに変えるポジティブな思考を持っています。「諦めない人」は、嫌なこと、辛いことも楽しんでしまえるので、諦めずに済むのです。

夢を諦めない、目標達成を諦めないためには、夢や目標に固執し、執着していなくてはなりません。どうでもいい夢や目標なら、適当なところで諦めてしまってもどうでもいいからです。

「執着」は、いい意味でも悪い意味でも、「諦めの悪さ」をあらわします。「諦めない人」は、悪い言い方をすれば、「諦めが悪い人」です。

何が何でも夢を叶える、目標を達成するという頑固なまでの執着心こそが、「諦めない人」の原動力です。

「諦めない人」は、なぜ「諦めない」のでしょうか。それは、「諦めた自分」が許せないからです。「諦めない人」は、諦めさえしなければ、自分はいつか夢を叶えることができる、目標に到達することができると、自分に自信と誇りを持っています。

「諦めない人」は、自分のプライドを守るためなら、必死で頑張ることができます。「諦めない心」が先か、プライドが先か、人によって違うのでしょうが、「諦めない心」とプライドは、夢や理想を追い求めるための両輪です。

性格的には真面目でポジティブ、粘着質でプライドが高い「諦めない人」。では、「諦めない人」の行動には、どのような特徴があるのでしょうか。

「諦めない人」に特徴的な行動の数々を見てみましょう。

夢に執着する「諦めない人」は、夢の実現のためには、どんなことでもしようとします。普段はおとなしい人でも、いざ夢や目標のためとなると、驚くほど大胆な行動に出たりします。

「諦めない人」にとって、諦めたくない物事は、最優先事項です。「諦めない人」は、それがたとえどれほど常識はずれで突飛な行動であったとしても、夢を叶えたり、目標を達成するために必要とあらば、一切躊躇しないでしょう。

「諦めない人は」努力の人でもあります。ああでもないこうでもないと、いろいろなアプローチを始終考え、可能な限り実行します。夢や目標自体には執着しますが、そこに至る道筋にはあまり執着はありません。

目的のためなら他人の意見にも耳を傾け、必要なアドバイスや知識は貪欲に取り込みます。突発事項にも臨機応変に対応し、柔軟な発想で常識を打ち破ることもできます。

執着心はときに視野狭窄を招きますが、「諦めない人」は、ただ単にしつこいわけではありません。「諦めない人」が諦めたくないのは、夢や目標であって、手段ではないからです。

一つの方法に凝り固まると、行き詰ったときに修正がききません。本当に「諦めない人」は、どうにもならないとわかったら、さっさと諦めて善後策を模索しますが、「諦めない」をはき違えた人は、手段に固執して目的を見失いがちです。

そう考えると、「諦めない人」は、ある意味「切り替えの早い人」ということができるのかもしれません。

漠然とした夢や目標は、「諦める」「諦めない」以前に、漠然とした努力しか生みません。「諦めない人」は、あやふやな目標設定はしません。明確な夢や目標を胸に抱いています。そして、「諦めない人」は、その夢を書き残します。

紙に書いてもいいですし、パソコンやスマホに記録してもいいです。絵や写真にする方法もあります。言葉や気持ちだけでは、いつの間にか消えてなくなってしまいますから、自分の決意がうやむやにならないように、どんな方法にせよきちんと形にして残します。

しょっちゅう目に入る場所に、夢や目標を記した何かを置いておくことで、意欲を奮い立たせ、「絶対に諦めない」と改めて自分に誓うことができるからです。

目標が高いところにあればあるほど、労力も、時間も、もしかしたらお金もたくさん必要です。いくら諦めないと頑張ったところで、根を詰めてばかりいては精神的に参ってしまいます。

「諦めない人」は、目標に辿り着くことは簡単ではないとわかっていますから、息抜きも上手です。「諦めない人」ほど、多趣味で社交的だったりします。

そしてその気分転換の趣味や交友関係の中から、新たなヒントを得たりします。息抜きも夢や目標のために利用できる視野の広さと貪欲さが、「諦めない人」の行動の特徴でもあります。

「嫌よ嫌よも好きのうち」とか、「押して押して押しまくれ」とか、とかく恋愛に関しては粘り勝ちを称賛する傾向があります。愛した人に愛される幸運は、簡単に降ってきたりしませんし、ほとんどの恋愛はどちらかの片想いから始まるので、わからないでもありません。

ただし、諦めない心を持つことはいいことですが、こと恋愛に関しては、一歩間違えるとストーカーになってしまう危険性があるので、注意が必要です。

意を決して告白したのに「ごめんなさい」と断わられてしまったら、ショックは大きいです。当分立ち直れないと、落ち込んでしまう人もいるでしょう。恥ずかしさと苦しさとで、その相手とは二度と顔を合わせたくないという人もいます。

ところが、「諦めない人」は、何度断られようとも、同じ相手に何度でも告白します。他に好きな人がいようがおかまいなしです。

「諦めない人」が諦めないのは、相手を好きという気持ちであって、相手と付き合うことは結果でしかありません。ですから、もし、相手に恋人がいても、恋心は揺らがず、自分が相手を好きだという気持ちを貫きます。

「諦めない人」は真面目なので、恋愛には一途です。好きになった人を一心に思い続けます。恋愛中はもちろん、告白して断られても、心変わりをしません。

ただ、「諦めない人」は、惚れた弱味というか本気で好きな相手なら、たとえ浮気されても、騙されても許してしまう甘さがあるので、幸せな恋愛ばかりしているというわけでもありません。

「諦めない人」は、一途な恋を貫くので、恋愛経験が少ないという特徴があります。自分から恋愛を終わらせることはほとんどないので、一つの恋愛が長いのも特徴の一つです。初めて付き合った相手が生涯の伴侶という場合も少なくありません。

職場に絶対に諦めない人がいたら、心強い反面、厄介でもあります。同僚や上司の仕事に対する取り組み方を、よく観察してみてください。

頼りになるか、面倒なことになるかはその人の力量次第です。有能で、しかも「諦めない人」なら、チームを引っ張り、素晴らしい成果を残してくれるでしょう。

ただがむしゃらに「諦めない人」なら、引き際が分からず、損失を出したり、無駄な仕事を増やしたりするでしょう。

仕事を任されると、あれもこれもと中途半端に手を出して、収拾がつかなくなる人がいます。仕事は計画的に進めなくては、とっ散らかってミスも出がちです。そうなると仕事が嫌になり、投げ出したくなるのも無理はありません。

一方、「諦めない人」の仕事の進め方はとても合理的です。合理的に仕事を進めることが、仕事をやり遂げるためには必要不可欠だと知っているからです。最終目標以外に、短期的な目標も立てます。目の前の目標を順々にクリアすることで達成感も得られます。

終わりのない仕事は、労働意欲を削ぎます。だらだらと仕事を引き延ばすことと、「諦めない」こととは違います。有能な「諦めない人」は、仕事終わりをいつまでも引き延ばしたりしません。期日を決め、「この日までに絶対に仕上げる」ために、諦めずに努力を重ねます。

仕事に期日はつきものですが、「諦めない人」は、よりタイトな期日を設定し、切迫感を持って仕事に挑みます。

「諦めない人」が一人で突っ走ると、独断専行になりがちです。職場での独りよがりな行動は、迷惑でしかありません。

「諦めない心を持つ」ことは、リーダーには必須の条件です。正しく「諦めない人」は、強いリーダーシップを発揮し、チームをまとめ、一丸となって問題解決に立ち向かう方法を考えることができます。

「諦めない心」があれば、夢を叶えたり、目標を達成する可能性は高くなります。少なくとも可能性がなくなったりはしません。

「諦めない心を持つ」ことは、人生を豊かに生きる最善の方法でもあります。どうすれば「諦めない心を持つ」ことができるのでしょうか。

諦めずに頑張れるのは、諦めなければ夢や理想が現実になると、目標に到達することができると、信じることができるからです。自分ならできると、強く思うこと、自分を信じることが、「諦めない心を持つ」一番大切なポイントです。

何となく思い描いているだけでは、未来は思い通りにはなりません。漠然とした目標に向かって努力するのは、ストレスもたまりますし、空虚感もつのります。「諦めたくない」という気持ちを日々新たにするためにも、夢や目標ははっきりと表明しましょう。

できれば紙に書いたり、パソコンやスマホに残しておくといいでしょう。夢を諦めるための言い訳や逃げ道を残さないことも、「諦めない心を持つ」ために必要なことです。

「だめかもしれない」「失敗するかもしれない」とネガティブな予想ばかりしているより、「きっと上手くいく」「夢は叶う」とポジティブに考えたほうが、物事は上手くいきます。

絶望的な未来を予感しつつ諦めずにいることは難しいです。案ずるより産むがやすし、人生は思うほど大変じゃないと、楽観的に考えるのも、「諦めない心を持つ」ための秘訣です。

何もかも、一つ残らず諦めずに努力するというのでは、疲れてしまいます。「諦めない心を持つ」ためには、自分にとって何が一番大切なのか、一番叶えたい望みは何なのか、優先順位を決めることをおすすめします。

何が何でも諦めてはいけないと、頑なになる必要はありません。優先順位の低い事柄は、諦めてしまってもいいのです。

真に「諦めない心を持つ」なら、これだけは絶対に諦められないという何かを見定めましょう。

「諦めない心を持つ」ためには、「諦めなかったから上手くいった」という経験が役に立ちます。小さくても成功体験を積み重ねることで、「諦めない心を持つ」ことが可能になります。

始めから壮大な夢や目標は必要ありません。まずは、叶えやすい夢や、達成しやすい目標を掲げましょう。ダイエットなら、「いきなり5kg痩せよう！」ではなく、「500g痩せたらOK」という具合に、ちょっと頑張れば届く目標を立てるのがコツです。

「諦めなければ望みは叶う」と刷り込まれれば、自然に「諦めない心を持つ」ことができます。

「諦めない心を持つ人」が、常に成功しているとは限りませんが、「諦めない心を持つ人」が、成功しやすいことは確かです。「諦めない心を持つ人」が、成功する理由を考えてみましょう。

諦めなければすべて願いが叶うかといえば、そうではありません。諦めなかったにもかかわらず、夢破れた人も多いでしょう。

「諦めない人」は、物事を楽観的に考える傾向があります。失敗しても絶望せず、「仕方がない」と気持ちを切り替える柔軟性も持っています。一つの失敗で自信を失ったりせず、新しいことにチャレンジするポジティブな精神が、成功を呼び込むのです。

「諦めない人」でも、意外と失敗しているものです。けれど、失敗は成功の母と前向きに考えることができるのも、「諦めない人」が成功しやすい理由の一つです。

失敗や挫折を恐れず、挑戦し続けることができるのが、「諦めない人」の特質です。打たれ強いともいいます。

夢や理想を追い続けると、山積する問題にうんざりしたり、孤独に苛まれたりすることもあるでしょう。それこそ、諦めてしまいたくなるようなときもあるかもしれません。それでも、へこたれずに前に進むことができるのは、強靭なメンタルのおかげです。

人生は失敗の連続でもあります。いちいちへこたれていたのでは、成功はおぼつきません。「諦めない心を持つ人」が成功しやすいのは、失敗に挫けないメンタルの強さが原因です。

いくら「諦めない心を持つ」といっても、諦めそうになることはあります。世界の偉人と呼ばれる人たちも、諦めそうになる心を鼓舞するために、たくさんの名言を残しています。諦めそうになってしまったときに、心を奮い立たせてくれる名言をご紹介します。

諦めそうになったときには、参考にしてみてください。頑張る勇気が湧いてくるかもしれません。

「君がどんなに遠い夢を見ても、君自身が可能性を信じる限り、それは手の届くところにある」

ドイツの小説家で詩人でもある、ヘルマン・ヘッセの言葉です。自分を信じることが何よりも大切と諭してくれる言葉です。

「好転する前には、悪化するという段階もあり得る」

イギリスの政治家にしてノーベル賞受賞作家でもあるウィンストン・チャーチルの言葉です。「夜明前が一番暗い」とも言います。そこで諦めてしまってはすべての努力が水の泡になってしまいます。一瞬の闇に惑わされず、希望を持ち続けよとの箴言です。

「プロの作家とは、書くことをやめなかったアマチュアのことである」

『かもめのジョナサン』の著者として有名なアメリカの作家、リチャード・バックの言葉です。作家に限らず、諦めないことが夢の現実に直結することを、端的に指摘した言葉です。

諦めない心を奮い立たせてくれる名言はたくさんありますが、落ち込んだときには応援ソングも効果的です。勇気をくれる応援ソングも数え切れないほどありますが、代表的なものをご紹介します。

1983年に発表されたアルバム『予感』に収録された『ファイト！』は、1994年住友生命ウィングライフのCMに採用されたことで一躍有名になりました。その後も、大塚製薬カロリーメイトのCMに使われたり、多くの歌手がカバーしたりして、歌い継がれています。

「ファイト」は日本語にすると「頑張れ」と訳されることが多いですが、「闘う」という意味もあり、この楽曲においては、「負けるな」というメッセージが色濃く込められています。

1993年に発売された『負けないで』は、発売から25年を経ても少しも色あせず、日本を代表する応援ソングとして愛され続けています。

タイトルの通り「負けないで」と、背中を押し、勇気づけてくれるストレートな歌詞と、気持ちを明るくしてくれるポップで優しいメロディラインの楽曲です。

ちょっと壁にぶつかったからといって、簡単に諦めてしまっていては、諦め癖がついてしまいます。本当はもっと頑張れたはずなのに、諦めてしまうのはもったいないです。

困難に突き当たったときに夢が終わるのではありません。諦めたときに夢は幻と消えるのです。夢を叶えたい、目標を達成したいと思ったら、諦めてはいけません。

諦めることはいつでもできます。一度、とことんまで諦めずに夢や目標を追ってみませんか？「諦めない心」は誰の中にも眠っています。ほんのちょっと自分を信じるだけで、「諦めない心」は目を覚ますかもしれません。