馴れ合いの意味とは?仕事や職場での馴れ合いは良くない?

馴れ合いの意味とは?仕事や職場での馴れ合いは良くないのか?について考えます。馴れ合いをうざい!と思う人は多いです。自分の職場で馴れ合いがあったらどう対処すればいいのでしょう。馴れ合いが好きな人の特徴を挙げて馴れ合いを断ち切るための上手な方法をご紹介します。

馴れ合いの意味とは?仕事や職場での馴れ合いは良くない?のイメージ

目次

  1. 1馴れ合いはうざい!嫌いな人は多い
  2. 2そもそも「馴れ合い」の意味とは?
  3. 3馴れ合いが好きな人の特徴
  4. 4馴れ合いが嫌いな人の特徴
  5. 5仕事や職場で馴れ合いが良くない理由
  6. 6馴れ合いがある会社を見抜くには?
  7. 7馴れ合いの関係を上手に断ち切る方法
  8. 8仕事での馴れ合いは一利なしと心得よう

馴れ合いはうざい!嫌いな人は多い

貴方の職場に馴れ馴れしい人はいませんか?目上に対して敬語を使わない、距離感が近すぎる、媚を売るような態度をする、仕事をテキトーに終わらす、責任感に欠ける。こんな人に対してイライラすると言う人は多いでしょう。

馴れ合いをする人は、自分が馴れ合いをしていることに気づいていません。本人は「仕事上で必要なコミュニケーションを取っているつもり」になっている事もあります。

でも、職場全体で馴れ合いの文化があると、仕事の質は下がり業績は悪化します。今回は馴れ合いの意味とは何なのかを再確認し、馴れ合いが好きな人、嫌いな人それぞれの特徴を挙げます。また、馴れ合いを断ち切る上手な方法をご紹介します。

そもそも「馴れ合い」の意味とは?

まず初めに、馴れ合いの意味から見ていきます。馴れ合いは否定的な意味で使われることが多いですが、元の意味は「きちんとした手続きを踏まず暗黙の合意の下で物事を進める」ことを言います。

特に「利害関係にある人同士が暗黙の合意をする」のが本来の馴れ合いの意味となります。利害関係とは取引先との関係などお金が絡む事に限定されません。利益と不利益が生じる人間関係全てが利害関係にあると言えます。

プライベートの付き合いでは馴れ合いはあまり問題にはなりませんが、行き過ぎればトラブルの原因になるでしょう。ましてや仕事上の馴れ合いはお互いの緊張感が保てないので時に大問題を起こします。

「馴れ合い」の類語

では、「馴れ合い」の類語には何があるのでしょうか、馴れ合いの類語には「ナアナアの関係」「仲良しクラブ」「もたれ合い」「緊張感のない」などがあります。

「馴れ合い」の対義語

馴れ合いの対義語ですが、正式な対義語はないようです。馴れ合いの反対語の表現として考えられるのは「緊張感のある」「節度を保つ」などがあるでしょう。

馴れ合いが好きな人の特徴

では次に、馴れ合いが好きな人の特徴を挙げます。夫婦間や親しい友達付き合いなどでは、暗黙の了解の元、決め事をすることが多々あります。しかし、職場でもその考えを持ち込んでしまう人もいるようです。

当人同士では馴れ合ってはいないつもりでも、周りから見れば馴れ合いになっている場合もあります。人間は長い間緊張感を強いられるのはストレスになります。だから、なるべく楽をしたい、息を抜きたいと思うようになっているのです。

従って、安易な方に流されて「馴れ合い」が自分の中での当たり前になってしまうのはよくある事です。流され過ぎている人、馴れ合いが大好きな人とはどんな人なのでしょうか。

プロ意識が低い

最初に挙がるのは「プロ意識が低い」という特徴です。家事ならば自分の好きなように、手を抜くことが出来ます。厳しいお姑さんや旦那さんでなければ、馴れ合いになっても問題は起きないでしょう。

しかし、その考えのまま仕事をしている人がいます。そういった人はプロ意識が低い人です。プロ意識とは、お金を貰っている、という意識だけではありません。「その仕事にプライドを持っている」ことです。

そういう意識が薄い人は、楽な方に流されます。「この程度の仕上がりで構わないでしょ?」「どうせ必死にやったって昇給しないんだし」「給料安いのにやってられないよ」と思っていれば馴れ合いで楽をしたいと思うのは当たり前かもしれません。

ストレスに弱い

馴れ合いが好きな人は「ストレスに弱い」という特徴もあります。職場では、様々なストレスがかかります。正確な仕事、納期、クオリティーの高さ、ノルマ、などです。

仕事に関わるストレスは相当なものです。馴れ合いが好きな人は自分がストレスに弱い事を知っています。従って、馴れ合いが好きな人は知らない間にそれらのストレスから自分の身を守ろうとします。

納期を守らなくても問題にならない、仕事はテキトーで良い、レベル低くても構わない、と思っていればストレスに感じる事もありません。ストレスを軽減しながら仕事の質を保つ方法はいくらでもありますが。それをしないで馴れ合いを選んでしまうのです。

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距離感が保てない

馴れ合いが好きな人は「距離感が保てない」という特徴もあります。職場でヤタラにつるむのが好きな人はいませんか?お昼ご飯を一緒に食べるだけでなく、どんなことも一緒に行動したがる人です。

仕事が終われば毎日のように飲みに行こうと誘い、プライベートにまで入り込もうとします。友達関係と仕事での付き合いの違いが分からない、適度な距離感を保てない人は馴れ合いになりやすい人でしょう。

依存度が高い

馴れ合いが好きな人は「依存度が高い」という特徴もあります。前述の「距離感が保てない」人は依存度も高い人です。人は誰でも少しは依存しながら生きているものですが依存度が高い人は「ここは自分でやるところでしょう?」という所でも安易に人に頼ります。

もちろん、仕事を全て自分で抱えると、かえって周りに迷惑がかかるので仕事を振ることも大事なことです。でも、その場合はお互いの利益になるような依頼の仕方をするなどの工夫が大切です。依存のハードルを下げて何でも頼るのは馴れ合いがないとできません。

馴れ合いが嫌いな人の特徴

では、反対に馴れ合いが嫌いな人の特徴を見てみましょう。職場においては馴れ合いが嫌い、と言う人の方が圧倒的に多いです。それは、仕事上の人間関係に振り回されたくない、馴れ合いによってミスが増えかえって仕事が大変になる事を知っているからです。

プライドが高い

馴れ合いが嫌いな人は「プライドが高い」人が多いようです。馴れ合いでテキトーに仕事を進めるのは自分のプライドが許さないと思っています。

馴れ合いがある職場では、仕事が出来ていないにもかかわらず仕事を任せられたり、ミスをしても大目に見てもらう人が出てきます。

本当はプライドは捨ててしまって長い物に巻かれていた方が楽なのですが、馴れ合いが嫌いな人は自分の力で仕事の成果を出す事にこだわるのです。

人に頼るのが苦手

馴れ合いが嫌いな人は人を頼るのが苦手です。前述したプライドの高さとも共通しますが、なるべく人に頼らないで自分の力でやろうとする傾向があるようです。

なぜ自分の力でやろうとするかと言えば、自分の力でやってみたいという気持ちと、元来の性質から人に頼るのが苦手という二つの理由があるようです。

末っ子より一番先に生まれた長子の方が人に頼るのが苦手な傾向があります。親に「お兄ちゃんなんだから面倒を見なさい」「我慢しなさい」「守ってあげなさい」と言われて育った人は社会人になってからもその考えが抜けないのです。

プロ意識が高い

馴れ合いが嫌いな人は、プロ意識が高い人が多いです。自分の仕事にプロ意識を持っているので妥協が出来ないのです。馴れ合いに染まってしまえば妥協の連続になり、仕事の質が下がります。

馴れ合いの多い職場で仕事を続けていれば、自分の成長は見込めず将来もっと良い仕事をしたいと思っていてもそれが叶わなくなってしまうのです。

割り切った付き合いをする

馴れ合いが嫌いな人は、仕事上の人間関係に振り回されるのは嫌だと思っています。プライベートと職場の付き合いを分けて考えたい人に多いようです。

大手、中小に関わらず仕事の後に飲みに行って職場の同僚と交流を図る人は多いですが、大抵の場合は上司や同僚の愚痴に終始します。そうした生産性のない付き合いをするよりも早く帰って家族と過ごしたいと言う人、自分の趣味を楽しみたいと思うようです。

仕事や職場で馴れ合いが良くない理由

では、仕事や職場で馴れ合いが良くないのは、どんな理由からでしょうか。「仕事は楽しくないとね」「ピリピリした雰囲気で仕事してて何が楽しいの?」「馴れ合いが嫌いな人の方がウザイんですけど?」と言う人もいるかもしれません。

もちろん、職場の雰囲気は明るい方がいいですし、普段から会話を多くして意思疎通を図っておいた方が仕事がスムーズに進むでしょう。でも、仕事を円滑に進めるための職場づくりと、ただの馴れ合いは全く別物です。

馴れ合いによる悪影響を知れば、馴れ合いが仕事や職場で良くないという理由が分かると思います。

モチベーションの低下

馴れ合いがある職場では、モチベーションが低下します。理由は正当な評価がされないからです。ある程度の企業になれば人事評価によってボーナスや昇給アップが決まるでしょう。昇給に直結する会社の評価は社員にとっては一番気になる部分です。

しかし、自分の部署で馴れ合いが横行していたらどうでしょうか?自分は仕事の効率をあげ残業せずに帰っている。一方で同僚はダラダラ仕事をしているから残業が多い。でも馴れ合いの多い職場では人当りの良い同僚を評価する事が往々にしてあります。

もちろん協調性やコミュニケーション能力も大事な仕事の要素ですが馴れ合い職場は仕事内容より協調性や会話を重視する傾向があります。そのため、本来の仕事の成果には焦点が当たりにくくモチベーションが低下するのです。

ミスが起きやすい

馴れ合いがある職場では緊張感のなさからくるミスが起こりやすいです。皆さんも経験があると思いますが、ミスは仕事に慣れが出てきた時に一番起こりやすいのです。

社内に適度な緊張感があれば、ミスは防げます。上司や先輩が音頭を取ってミスを防ぐよう努める会社の方が多いでしょう。しかし、馴れ合いの職場は緊張感に欠けるのでちょっと気を付ければいいようなミスも起きてしまうのです。

仕事の質が下がる

馴れ合いのあるところで働いていると仕事の質も下がります。前述のとおり正当な評価をされずモチベーションが下がるのも原因の一つです。それ以外の理由では切磋琢磨の気持ちがなくなり、職場が仲良しクラブのようになってしまうことです。

では、仲良しクラブと仕事では何が違うのでしょうか。それは「目的」です。仲良しクラブはクラブ内の人たちが楽しむのが目的です。仕事はお金を得るために周りに価値を提供する事が目的です。

例えば、良い商品を作ってお客さんに楽しい生活をしてもらう、などが仕事の目的に当たります。それには内輪だけで楽しくやるのではなく外を向く必要があります。馴れ合いの職場はそうした仕事の目的意識が低くなるので仕事の質が下がってしまうのです。

無駄な付き合いが増える

馴れ合いの職場では、無駄な付き合いも増えます。そういう職場には集団に属すことで安心を得ている人が多いので、飲みに行ったり休日も遊びに誘われたり、中にはプライベートにまで踏み込んでくる人もいます。

家庭のある人や趣味を楽しみたい人、資格取得のための勉強をしたい人などは、無駄に残業したり付き合いを増やすのは避けたいところでしょう。

仕事帰りの一杯は楽しいものですし、愚痴を言ってストレス発散が出来ている人もいるでしょう。でも愚痴が多い人に限って自分では問題解決のために行動を起こそうとはしません。馴れ合い職場では生産性のない無駄な付き合いが増えていくのです。

自由な意見を言えない

馴れ合いになると、自由な意見、特に反対意見を言いづらくなる弊害があります。日本人は和を重んじるので特にこの傾向が強いです。

先ほども言ったとおり、仕事は社会に貢献してお金を得るものなので、それが出来ないような状況になった時には厳しい意見もいう必要が出てきます。馴れ合い職場はそれが出来ない雰囲気です。このような職場では仕事の質も自分の成長も見込めないでしょう。

馴れ合いがある会社を見抜くには?

ギスギスした職場より雰囲気の良い職場で働きたい、誰もがそう思うでしょう。では雰囲気の良い職場が業績が良いかと言えばそんなことはありません。業績が悪いのに雰囲気が良いのは和を重んじるあまり仕事の質を高めようとしていないからです。

では、馴れ合いがある会社とはどんな会社でしょうか。これは、先の理論をそのまま言えば「業績が悪い会社」です。社員を物のように扱うブラック企業は論外ですが業績が悪いところは馴れ合いで働いている可能性が高いです。

また業績はそこそこでも、年功序列色が強い会社、人事査定の基準がしっかししていない会社、家族経営の会社などは馴れ合いができやすいようです。スキルアップをしたいと思っている人は雰囲気の良さだけで会社を選ばない方が良さそうです。

馴れ合いの関係を上手に断ち切る方法

では最後に、馴れ合いの関係を断ち切る方法をお教えします。一番良いのは、自分の働いている会社に将来性がないと感じた時点で辞めることです。文句や愚痴を言いながら働き続けるのは時間を無駄にしていることになるからです。

そうはいっても、その会社で果たしたい目的がある、とにかく今はお金を得たい、と言う人もいるでしょう。そのような場合は、なるべく波風立てずにかわしたいものです。

心の中で一線を引く

馴れ合いの関係を上手に断ち切る方法、その1は、心の中で一線を引くことです。馴れ合いが嫌いな人は、すでにやっていると思いますが、まずはここから始めましょう。

表面上は当たり障りなくやりながら、周りに染まることなく自分の目標目的を忘れずにいることが大事です。

私的な付き合いは避ける

次に大事なのは、私的な付き合いは避けることです。馴れ合い職場にいる人は、出来れば仕事の後に飲みに行くのも少なくした方がいいです。

職場の人と私的な付き合いをしてしまうと、職場で自由な論議が出来なくなったり、反対に私的な付き合いで生じた問題を職場に持ち越してしまうことがあるからです。

敬語で話す

相手と距離を取るのに一番効果がある方法が「敬語で話す」ことです。関係を上手に切りたい人は敬語を使う事を徹底しましょう。上司には勿論ですが同僚にもなるべく敬語を話すようにします。

名前を呼ぶ時は「〇〇さん」と、必ず名字に「さん」を付けて呼ぶ。「これ、やっておいて~」ではなく「〇〇を△△までにやっていただけますか?」など、友達同士ではなく仕事としての言葉を使うようにします。

「よそよそしい奴」と思われるかもしれませんが、これを徹底しておけば必要以上に私的に踏み込まれることはないはずです。

仕事の質を上げる

最後に大切なのは自分の仕事の質を上げることです。馴れ合いを断ち切りたいのは自分の成長のためだと思うので当たり前のことですが、長い物に巻かれてしまう癖がついてしまうと、仕事のレベルが知らぬ間に下がります。

大事な人生を馴れ合いの関係で無駄にしないためには、どんな環境でも仕事をきっちり行う事、スキルアップするように努力しましょう。

仕事での馴れ合いは一利なしと心得よう

馴れ合いの意味とは何なのかを再確認し、馴れ合いが好きな人、嫌いな人それぞれの特徴を挙げました。また、馴れ合いを断ち切る上手な方法をご紹介しました。

日常生活では緩く暮らすことも大切ですが、仕事で緩いのはあまりお勧めできません。ミスが増えたり成績が下がるなどで結果的に損をしてしまうからです。コミュニケーションは大事ではありますが仕事での馴れ合いは一利なしと心得ましょう。

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