倫理観の意味や道徳観との違いとは?倫理観の欠如などの使い方を例文で

倫理観の意味とは?また道徳観との違いとは何か?「倫理観」という言葉はどのような意味があるのか、道徳観との意味の違いを含めてご紹介していきます。また倫理観を使った例文もご紹介するので、それによってより理解を深めてください。倫理観がない人の特徴なども紹介します。

倫理観の意味や道徳観との違いとは?倫理観の欠如などの使い方を例文でのイメージ

目次

  1. 1「倫理観」とは何かを追求してみよう!
  2. 2「倫理観」の意味とは?
  3. 3「倫理観」と「道徳観」の違いとは?
  4. 4「倫理観」の使い方
  5. 5倫理観がない人の特徴
  6. 6倫理観が欠如する原因とは?
  7. 7倫理観を高める方法
  8. 8倫理観の欠如は自分にとってもデメリットになる
  9. 9倫理観を持って生活をしよう

「倫理観」とは何かを追求してみよう!

「倫理観」という言葉がありますが、この言葉の意味とはどのようなものなのでしょうか。また、「意味」というだけではなく、倫理観について様々な観点から追求していきます。

まずは倫理観の意味を理解するためにも、「道徳観」との違いや「道徳観の意味とは?」というところを確認し、倫理観という言葉を使った例文を用いて、さらに理解を深めます。

そして、「倫理観がない人の特徴」や「倫理観が欠如する原因」なども確認して、直接的な言葉の意味以外のところからも倫理観について解説するので、確認していきましょう。

「倫理観」の意味とは?

まず、そもそも「倫理観」の意味とはどのようなものでしょうか。これは、まず「倫理」という言葉が「善悪の判断基準の基礎となるもの」や、「人として守らなくてはならない道理」のようなものを指している意味となります。

それに対する「倫理観」なので、「人それぞれが持っている人として守るべきものや、善悪の判断基準の基礎となる考え方」ということになります。つまり「倫理」をどのように「考えるのか」という部分が倫理観です。

「倫理観」と「道徳観」の違いとは?

「倫理観」と似た言葉に「道徳」や「道徳観」というものがありますが、この違いとはどのようなところにあるのでしょうか。これら2つは『大きな差』はないものの確かに違う言葉として存在しています。

「道徳観」については、多くの場合、対象が個人や家族など狭いものに使われることが多く、それはある種「理想」や「理想論」に近いところがあります。

対して「倫理観」というのは、個人というよりは「社会全体」のものとして捉えることができ、理想などではなく、「法律」などの確実に守るべき基準が元となっているケースが多くなっています。

道徳観の意味とは?

道徳観の意味とは、これも倫理観と同じように「道徳」の意味から確認すると、「善悪や正邪の判断基準となるもの」や、「人として生きる道」というようなものを指しています。

ですので、「道徳観」とはそれらに対する「考え方」という部分になるのですが、先にもお伝えしたように「道徳観」のほうがより「理想的」な考え方になっていて、倫理観のほうが「現実的」な考え方になっています。

たとえば、犯人逮捕や事件解決のためだったり、医療の現場などでは、道徳観的な理想よりも、倫理観的な現実と法律などの規範に基づいて行動を起こすケースがあるなど、「道徳観」にはそのような意味があります。

「倫理観」の使い方

「倫理観」は個々人に対するよりも社会全体を通した考え方の基礎ということをお伝えしましたが、「使い方」としては「人」に対して使うケースが多いです。

「倫理観がある」とか、「倫理観が欠如している」などのように人が倫理観についてどのような立ち位置にあるか、というような使い方をするケースが多くなっています。

そして、その大元の基礎となるのが法律などの一般的に認知されている規範になるので、多くの場合「倫理観」は共通した認識の場合が多いのですが、やはり人によって違いは見られます。

「倫理観」を使った例文

実際に「倫理観」という言葉はどのような場面で、どのように使われるのか、というのを「例文」を交えて確認していきましょう。

例文①倫理観の欠如

「あの人が他人に迷惑をかけるのは倫理観が欠如していることが原因だろう」

「倫理観の欠如」や「倫理観が欠けている」というような使い方をします。これはもちろん、当然備えておくべき程度の倫理観すら備わっていない状態を指していて、それによって問題を引き起こしたりする場合に使われることが多いです。

例文②倫理観がない

「彼は欲望のみで生きているような人で、倫理観がない」

「倫理観がない」というのは、倫理観の欠如や倫理観が欠けているというのと同じように使いますが、欠如や欠けているという表現だと「少しは持っている」ようにも捉えられますが、「倫理観がない」という場合にはまったくないようなときに使います。

法律や規範などをまったく無視した、人としての道を完全に踏み外したような行為をする人に対して使われるような言葉とも言えるので、使い方には注意しましょう。

例文③倫理観が求められる

「一般的な職業以上に教師には高い倫理観が求められる」

「高い倫理観」とか「倫理観が求められる」という言葉は、「より良い善悪の判断」とか、「普通以上に高尚な倫理観」という意味が込められているケースが多いです。

例文のように「教師」などの職業となると、「人に教える立場」で、しかも「これから大人になっていく子どもたち」の基礎となる部分に携わることになる人物なので、社会一般に適した高い倫理観が求められる、という意味の使い方になります。

倫理観がない人の特徴

「倫理観」という言葉の意味を「道徳観との比較」や「例文」などを使って確認してきました。その「倫理観」についてさらに知るためにも、「倫理観がない人」というところにフォーカスを当てて、そのような人の「特徴」を確認してみましょう。

自己中心的な性格をしている

倫理観がない人の特徴としては、「自己中心的な性格をしている」ということが挙げられます。倫理観がない人は基本的に「自分さえよければいい」という考え方なので、自己中心的な性格になります。

倫理観という社会の規範を意識する考えがない人が、「他人」を意識することができるはずもなく、自分にとっての都合の良いことばかりを優先し、都合の悪いこと、面倒なことは避けて進むような性格をしているのです。

そして、「普通の自己中」と違うところは、倫理観がない人の場合は、その自己中心的な性格を隠したり、取り繕ったりせずに、堂々と横柄な立ち振舞いをします。なぜなら、「他人からどう思われようと関係ない」という考えがあるからです。

すぐに嘘をつく

倫理観がない人の特徴としては、「すぐに嘘をつく」というものも挙げられます。これは多くの場合、「騙してやろう」という悪意を持っているのではなく、いわゆる「口から出まかせ」というような形で、大した意識もなく「嘘を吐いている」という形です。

嘘を付く理由が「別に悪いことだと思っていない」という状態なのが倫理観がない人なので、普通の人が嘘をつくときのように「嘘をつく理由」が存在しないケースも多いのです。

「なんとなくその場はそう言おうと思ったから」とか、「面倒だったから」などの理由で、本人も理由が分からないレベルで、「口から嘘が出る」というのが、倫理観がない人の特徴です。

マナーを守れない

倫理観がない人は「マナーを守れない」という特徴も挙げられます。これは倫理観がない人であれば「当然」とも言えるようなものとも言えます。

ただ、「マナーを守れない」というのは「道徳」に寄っている考え方でもあるので、どちらかと言うと「道徳観がない」人の行為とも言えるのですが、それでは倫理観がない人はマナーを守るのか?といったらそれも違うので、これも特徴と言えます。

スケジュールの管理ができない

倫理観がない人の特徴としては、「スケジュールの管理ができない」というものが挙げられます。たとえスケジュールが決まっていても「気にしていない」ので、それは「管理している」とは言えません。

たとえば、スケジュール帳などを持っていて、それにスケジュールが書き込まれていても、それを書き込んだタイミングではスケジュールとして認識はしていますが、「その後どうするか」はその時の『気分』によります。

そのスケジュール当日などになっても、それを自分が必要としていれば実行しますが、気分が乗らない、もう不要だと判断した、などがあれば、他人が関わる約束であっても平気で反故にするのが倫理観がない人の特徴です。

倫理観が欠如する原因とは?

倫理観がない、倫理観が欠如している、など倫理観が欠如するのにはどのような原因があるのでしょうか。本来であれば、ある程度は「自然と」身につくはずの倫理観が欠如してしまう原因を確認していきましょう。

SNSの影響

SNSは多くの人と関わりを持つことができ、しかもそこでの振る舞いというのは、匿名性があるところでは「一般社会」や「現実社会」には影響しないケースも多いです。

そして、そのような『場』で、他人を攻撃したり、攻撃しているところを見たり、ワガママに振る舞ったりということも現実よりは許される風潮があり、「大勢で1人を攻撃する」などの集団心理も働きやすい傾向があります。

集団心理はつまり「赤信号皆で渡れば怖くない」というようなものなので、罪の意識や倫理観が損なわれます。そして、それに「慣れてしまった人」が現実社会でも同じような振る舞いをしてしまうということが言われています。

ストレスが原因

ストレスは色々なものの元凶となりますが、倫理観が欠如する原因にもなります。たとえば先ほどお伝えしたような「SNS上で他人を攻撃する」というようなことも「ストレス」が原因だったりもします。

また、攻撃的になるだけではなく、ストレスによって人の判断力も低下するので、「善悪の区別」や「正邪の判断」が鈍ることにもなり、それが倫理観の欠如に繋がります。

倫理観を高める方法

倫理観を高めるために役立つものにはどのような方法があるでしょうか。充実した社会生活を送っていくためにも倫理観を高める方法を確認しておきましょう。

しっかりスケジュールを管理する

倫理観を高める方法としては、「しっかりスケジュールを管理する」というものが挙げられます。時間を守る、約束を守るということは倫理観を持つものとして最低限のものです。

また、スケジュールをしっかりと管理して、「時間を守る」、「約束を守る」ということを強く意識しておくというだけでも、それが倫理観を高めることに繋がります。

マナーを学んで守る

倫理観を高める方法としては、「マナーを学んで守る」ということも挙げられます。倫理観がない人の特徴として、「マナーを守れない」ということを挙げましたが、倫理観のある人になるためには最低限のマナーを持つのは必須です。

ただ倫理観がない人は「なにがマナーか」すら分かっていないところがあるので、まずは「マナーとは何か」を学ぶ必要があり、その学んだマナーをしっかりと守ることで、行動と心の両方から倫理観を高めることができます。

規則正しい生活を心がける

倫理観を高めるためには、「規則正しい生活を心がける」という方法も挙げられます。倫理観のない人は乱れた生活を送りがちですが、その部分から直していくことで少しずつ倫理観が高まります。

これは、「規則正しい」という部分を意識することで、「規則正しい態度」や「規則正しい振る舞い」なども意識できるようになるという「意識改革」的な意味も含まれますし、規則正しい生活をすることで健康になりストレスのない状態に戻ることにも役立ちます。

倫理観の欠如は自分にとってもデメリットになる

倫理観がない人の特徴でも分かるように、倫理観の欠如は周りに迷惑をかけたり、悪影響を与えるケースが多くなっています。

ですが、それだけではなく、倫理観の欠如によって自分にもデメリットがあります。自分自身の評価は下がりますし、信用や信頼も失います。また、そのような状況なので良い人間関係を築くことができません。

人とあまり関わらないように生きたとしても、「ほぼ間違いなく」人は人との関わりを「無し」にしては生きていけないので、良い人間関係が築けないことは、自分にとってもストレスの原因となるのです。

話をするだけでも不審な目で見られたりとか、何かがあれば真っ先に疑われたりとか、「そのタイミング」で何か倫理観がないような行動をしていなくても、「そういう目」で見られるようになってしまいます。

そのような視線の中で生きていくことは非常にストレスになりますし、結果、人々からの視線をさけて「コソコソ」と生きるような生活になりますから、自分の世界が自分の倫理観の欠如によってどんどん狭まっていくのです。

そのことから、仕事をサボるようになったり、変なところでお金を使い込んで借金を背負ったり、最悪は犯罪行為に走ってしまったりということにも繋がるので、倫理観の欠如は自分にとってもデメリットだということを理解しておきましょう。

倫理観を持って生活をしよう

倫理観の意味とは?というところから、その意味を深く理解するための例文、倫理観がない人の特徴などを見てきましたが、多くの場合、倫理観がないことによってもたらされるのは「良くない影響」ばかりです。

周りの人に嫌な思いをさせたり、迷惑をかけることだけではなく、自分にとってもデメリットになるということもお伝えしました。

何かに縛られすぎて生きるというのも息苦しいものではありますが、縛られすぎる必要はありませんし、倫理観がないことによるデメリットも考えれば、そちらのほうがよほど「生きづらい」環境になります。

周りに迷惑をかけすぎることなく、そして自分にとってもデメリットにならない程度の倫理観は持っておいたほうが、充実した日常を送れるケースが多いので、最低限の倫理観は持って生活するようにしましょう。

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