破壊衝動の原因!破壊衝動に駆られる心理も解説!
今回は破壊衝動に駆られる原因についてまとめていきます。もしかしたらあなたの中にも破壊衝動に駆られる心理があるかもしれません。破壊衝動に駆られた時にはどうやってその気持ちを抑えたらいいのか、気持ちの抑え方もまとめていきます。
目次
破壊衝動の抑え方を知りたい!
喧嘩をしている時に、思わず相手を殴りそうになったり、怒りにまかせてお気に入りの食器を割ってしまったなんてことはないでしょうか。
今回は破壊衝動の原因と、破壊衝動に駆られてしまった時の抑える方法を紹介させていただきます。破壊衝動に駆られてしまうというのは特別なことなのでしょうか。
今は破壊衝動に駆られても抑えることができているけれど、そのうち本当に破壊してしまうのではないかと不安に感じている人もチェックしてみてください。
破壊衝動とは
まずはそもそも破壊衝動とはどういうものなのかを改めて確認しておきましょう。破壊衝動とは、人が色々な理由から突発的に沸き起こる衝動のことです。多くの場合は怒りによって、突発的に暴れたり、物を壊してしまうことをいいます。
破壊衝動というのは、誰か特別な人だけが持っている感情ではありません。誰でも破壊衝動に駆られることはありますが、自分自身でその衝動を抑えることができるようになっています。
しかし稀に、破壊衝動に駆られてその衝動を抑えきることができずに行動に移してしまうということがあります。物を壊すだけならまだしも、他人を傷つけてしまうこともあるので注意が必要です。
破壊衝動にかられる心理
破壊衝動とは誰しもが持っている感情になりますが、破壊衝動に駆られてしまうのはどんな理由からなのでしょうか。あなたの中には破壊衝動に駆られる心理があるのでしょうか。破壊衝動に駆られる心理についてみていきましょう。
疎ましく思う
破壊衝動に駆られる心理は、誰かを疎ましく感じていたり、何かを疎ましいと思う心理が原因になっていることがあります。
対象が人であれば、とても気に入らない人がいて、その人のやることなすことが嫌だという場合です。些細なイライラが溜まっていって、ある時にそれが爆発して相手に対して破壊衝動にかられてしまうのです。
疎ましく思っていることも、1回だけならまだしも、何度も何度も嫌なことをしなくてはいけないことでストレスに感じるようになって、ストレスから怒りに変わって破壊衝動に駆られてしまうという場合もあるようです。
思い通りにしたい
破壊衝動に駆られてしまうのは、相手を思い通りにしたいという心理が原因になっていることもあります。支配欲が強いという人にみられる破壊衝動になります。
恋人にDVをしてしまうというのも、恋人が自分の思い通りにならないことにイラッとして暴力をふるってしまうという行動です。自分の思い通りにならないことに腹を立てて暴力を振るったり、暴力を振るうことで相手を自分の思い通りの行動にさせたいという心理になります。
相手に暴力を振るうだけではなく、物を投げたり壊したりして大きな音を立てることで、相手を威嚇しようとするのも破壊衝動になります。
自分を正当化する
破壊衝動に駆られる心理には自分を正当化したいというものもあります。自分の言っていることが正しいのだという心理から、破壊的な行動にでてしまうということがあるようです。
自分を正当化したくて破壊衝動に駆られるのは、相手を思い通りに動かしたいという心理も関係しています。自分の言っていることは正しいのだから言うことを聞いて欲しいという心理が破壊衝動に繋がってしまいます。
また周りの人が自分のことを正当に評価してくれないという時に、自分は正しいのだという心理が破壊衝動になる場合もあります。
羨ましいと思う
人を妬んだり羨ましいという心理が破壊衝動になることもあります。例えば、誰かが自分に持っていない物を持っていて羨ましいという心理が強くなった時に、それを壊してしまうというような行動です。
羨ましいと思っているものを、目の前から消してしまいたいと思うことが、破壊衝動に駆られる原因になっているようです。
誰かのことを羨ましいとか妬ましいという心理は、相手のことを疎ましいと思う心理とも似ているところがあります。
破壊衝動に駆られる原因
破壊衝動に駆られる心理をみてきましたが、破壊衝動に駆られる原因になることとはどんなことになるのでしょうか。破壊衝動に駆られる原因についてもみていきましょう。
日々のストレス
破壊的衝動に駆られる原因になっているのが日々のストレスです。ストレスというのは、すぐには破壊衝動に繋がることはありません。小さな事がどんどんと積み重なって、ある時爆発してしまうことで破壊衝動に繋がってしまいます。
それは本当に些細なことの場合もあります。例えば職場の机です。隣の席の人が、あまり片付けない人だった場合、時々隣の席の人の物が自分の席にまで置いてあるということがあったとします。
ちょっと嫌だなと最初は思うだけですが、それが毎日続くとストレスになる場合もあります。毎日毎日続いた結果ストレスが爆発してしまって、隣の席の人の物を壊したり、全部ゴミ箱に捨ててしまうなんて事もあるかもしれません。
人間関係のこじれ
人間関係のこじれも破壊衝動の原因になることがあります。例えば恋人や友達、家族関係でもこじれることで、相手のことを殴ってやりたいという気持ちになることもあるでしょう。
相手が言った些細な言葉であったとしても、それまでの関係制などから「許せない」と強く感じてしまうことがあります。
相手との関係制だけではなく、例えばお酒に酔っていて理性が働かなくなっていたことが原因で破壊衝動に駆られてしまうということはあります。
負けず嫌いである
負けず嫌いであるということも破壊衝動の原因になります。負けず嫌いな人はいつも誰かと自分を比べてしまいます。あの人よりも頑張っているはずなのに、自分が思ったように評価されないことでイライラとしてしまいます。
自分が他人に負けていると感じることがストレスになって破壊衝動に駆られてしまう原因になる場合もあります。「あの人さえいなければ」という思いが破壊衝動の原因になることもあるようです。
負けず嫌いな人というのは自分の感情を抑えることが苦手であるというのも、破壊衝動に駆られやすい原因になっているようです。
劣等感を感じている
他人に劣等感を感じているという人も、破壊衝動に駆られる原因になってしまうことがあります。「どうせ自分なんて」と思っている人は、全てのことに諦めているように見えますが、少しずつストレスをためている状態になっています。
ストレスをためている状態なので、そのストレスが爆発をしてしまうことで破壊衝動の原因になる場合もあるのです。
破壊衝動を抑える方法
破壊衝動に駆られる心理や破壊衝動に駆られる原因をみてきましたが、多くの人は破壊衝動に駆られたとしてもその気持ちを抑えることができます。
破壊衝動に駆られた時、その気持ちを抑える方法にはどんなものがあるのでしょうか。破壊衝動を抑える方法をチェックしていきましょう。
深呼吸をする
破壊衝動に駆られてしまった時には、冷静になることが最も大切なことになります。破壊衝動に駆られている時というのは、かっとなって頭に血が上っている状態です。
頭に血が上っていると、冷静な判断ができなくて、やってしまった後に後悔をすることがほとんどです。冷静に自分を客観的に見る時間をつくることが必要です。
まずは深呼吸をして、6秒考えるといいと言われています。「どうしてこんなにイライラしているのだろう」そう自分に問いかけることで冷静になれる場合もあります。イラっとした時にはすぐ行動に移すのではなく、一呼吸置いてから行動に移すように心掛けてみましょう。
運動をする
ストレスがたまってきてイライラする、もうすぐ爆発してしまうという時や、破壊衝動に駆られて誰かを傷つけてしまいそう、そう思った時には運動をするという方法があります。
テレビドラマなどで怒った人が「頭を冷やしてくる」と言ってその場を離れることがあります。そんなイメージで、かっとなった時には家の周りを1周ジョギングしてみたり、軽くストレッチをするだけでも心を落ち着かせる効果があります。
体を動かすことで血の巡りがよくなります。血の巡りがよくなることで、気持ちを落ち着かせたり、ストレスを発散させるという効果も期待できるのです。
大声で歌う
物にあたってしまいそうだと思った時には、大声で歌うというのもおすすめの方法です。大きな声を出すというのはストレス解消にもおすすめの方法です。しかし1人でいるときに大きな声で叫ぶと、隣近所の人に何事だと思われてしまうこともあります。
叫ぶよりは歌を歌った方がいいでしょう。可能であれば、カラオケボックスなどに言って、思う存分大きな声で歌うことがおすすめです。
カラオケボックスなどで大きな声を出す時には、心の中にため込んでいることを吐き出してしまうのもおすすめです。気持ちを代弁してくれるような曲を選曲するのもいいでしょう。
ちょっとしたものを破壊する
どうしても破壊衝動が抑えられないという人は、害のないちょっとしたものを破壊するという方法もおすすめです。例えば、欠けてしまった食器をとっておいて、破壊衝動を抑えることができないという時に、思いっきり割ってみるというような方法です。
新聞紙や雑誌など、もう捨てるものをビリビリに破いてみるというのも破壊衝動を抑える方法になります。またプチプチを使うというのもおすすめの方法です。
1つずつぷちぷちやっていくことで、すっきりするという場合もあるようです。生き物や壊してはいけない物に当たってしまう前に、ちょっとしたものに当たるという方法もあります。
頻繁に破壊衝動にかられるのは病気の可能性もある
破壊衝動というのは、特別な人が感じるものではなく、誰でも破壊衝動に駆られる可能性があります。しかしそれが頻繁にあるというのは、病気の可能性もあります。頻繁に破壊衝動に駆られる病気とはどんな病気なのでしょうか。
うつ病の可能性
頻繁に破壊衝動に駆られる病気にはうつ病の可能性があります。うつ病とはストレスから発症する場合が多いため、破壊衝動に駆られることも多いようです。
突然暴言をはくとか、突然キレる、突然暴力的になるという症状もうつ病にはあります。またうつ病の怖いところは、被害妄想が大きくなってしまうというところにもあります。
相手が自分のことをさげすんでいると思い込んでしまって、破壊衝動に駆られる場合もあります。
衝動制御障害の可能性
衝動制御障害という病気の可能性もあります。漢字からも想像できそうな病名ですが、自分の衝動を制御できないという病気になります。
そのため破壊衝動に駆られてしまうと、その衝動を制御できずに暴力的になったり、暴れて物を壊してしまったりということがあるのです。自分で自分のことをコントロールできないという病気もあるのです。
破壊衝動があるのか今すぐ診断チェック
破壊衝動は誰でも持っている感情ですが、あなたの破壊衝動はどれくらいなのでしょうか。もしかしたらもうすぐ破壊衝動に負けてしまうかもしれない、そんな状態かもしれません。
あなたが破壊衝動をどれくらい持っているのか、チェック診断で確認してみてください。
破壊衝動度を診断
□周りに嫌いな人がいる
□最近疲れを感じている
□食欲が旺盛な時と全く無い時がある
□時々車を猛スピードで走らせたくなる
□負けず嫌いな方である
□自分ルールが5つ以上ある
□好き嫌いははっきりとしている
□計画通りではないとイラっとする
□自分のことがあまり好きではない
□話している時に相手を殴りたくなることがある
診断結果
【0から3チェック】破壊衝動度30%
普通の人です。ちょっとストレスをためることはあっても、発散する方法も知っているのではないでしょうか。
【4から6チェック】破壊衝動度50%
少しイライラしているのかもしれません。早めに休息をとって怒りをためないようにしていきましょう。深呼吸を忘れないでください。
【7から9チェック】破壊衝動度80%
やや危ない傾向です。あなたの中でふつふつと怒りの感情がわき上がってきているようです。気分転換になることをしてみましょう。
【10チェック】気をつけて!破壊衝動度100%
あなたの中の破壊衝動はいつ実行されてもおかしくない状況です。誰かを傷つけてしまう前に、自分を客観的に見れるようになりましょう。
破壊衝動に駆られた時には客観的になる
今回は破壊衝動の原因や、破壊衝動に駆られる心理などを紹介させていただきました。破壊衝動に駆られてしまうのは、あなたが特別怒りっぽい人だからというわけではありません。誰でも破壊衝動に駆られる可能性はあります。
しかしそれをぐっとこらえることができるからこそ、社会で生活することができているのです。何でも欲望のままにしていたら、社会はめちゃくちゃになってしまうでしょう。
上手に生きていくためにも、破壊衝動に駆られてしまった時には、冷静になって自分を客観的にみることができる方法をマスターしておきましょう。