立体駐車場高さ制限は?機械式駐車場の車高はどれくらいで大丈夫?

マンションや大きなショッピング施設などによく併設されている立体駐車場を、利用したいという人は多いでしょう。しかし、立体駐車場は車の高さ制限を守って利用しないと、大きな事故が起きやすいのです。そこで、今回は立体駐車場の高さ制限について、解説していきましょう。

立体駐車場高さ制限は?機械式駐車場の車高はどれくらいで大丈夫?のイメージ

目次

  1. 1立体駐車場の高さ制限ってどれくらい?
  2. 2立体駐車場の高さ制限の平均
  3. 3立体駐車場の正しい使い方
  4. 4立体駐車場を使う際の注意点
  5. 5車高や車の重量などの確認方法
  6. 6立体駐車場の高さ制限による事故を起こした場合
  7. 7立体駐車場でよくある事故例
  8. 8制限やルールを守って立体駐車場を安全に使用しよう

立体駐車場の高さ制限ってどれくらい?

主に都市部の土地が狭い地域で活用されている立体駐車場は、狭いスペースにもたくさんの車を駐めることができます。そんな立体駐車場は上下に駐車スペースが広がっているため、高さ制限が設けられているのです。

立体駐車所を使い慣れていないと、その高さ制限で駐車することができず、困ってしまうこともあるでしょう。

そこで、今回は立体駐車場の高さ制限について、詳しく取り上げていきたいと思います。立体駐車場の高さ制限が良く分からない人は、ぜひ今後のためにしっかり把握してみてください。

立体駐車場の高さ制限の平均

立体駐車場は自走式と機械式の2つに大別されます。自走式立体駐車場とは、駐車場内を運転手が車を運転させて駐車するタイプの立体駐車場です。一方で、機械式立体駐車場とは機会が車を運んで駐車させるタイプの駐車場のことを指します。

これらの立体駐車場に加え、マンションに設置されている立体駐車場には、それぞれ異なる高さ制限が設けられているのです。以下では、その高さ制限の平均を紹介していきましょう。

自走式の場合

自走式立体駐車場の高さ制限の平均は2~2.5mとされています。そのため、自家用車であれば問題なく自走式立体駐車場を利用できるでしょう。

しかし、年代が古いタイプの自走式立体駐車場である場合は、高さ制限が約1.8mであることもあるので注意してください。高さ制限が1.8mである場合は、車高が高い自家用車は利用できないこともあります。

ちなみに、自走式立体駐車場は大きなショッピングモールによく設置されているのです。ショッピングモールの建物自体が古いと、立体駐車場も古い可能性が高いので、高さ制限の表示はしっかり確認するようにしてください。

機械式の場合

機械式立体駐車場の高さ制限の平均値は、約1.55mとされています。機械式立体駐車場は自走式立体駐車場とは異なり、エレベーターで車を移動させていくのです。

そのため、エレベーターの重量制限もあることから、高さ制限は自走式立体駐車場よりも厳しくなっています。

中には約2mという、余裕のある高さ制限を設けている機械式立体駐車場もありますが、まだその数は少ないのです。さらに、エレベーターで車を運ぶ機械式立体駐車場では、車幅制限も設けられているので注意してください。

機械式立体駐車場の車幅制限の平均は約1.85mとされています。約1.55mの高さ制限と合わせて考えると、コンパクトな自家用車以外で機械式立体駐車場を利用する時には、特に注意が必要です。

マンションの場合

最近では駐車場のスペースを省くために、マンションに立体駐車場が設置されることが増えているのです。マンションの機械式立体駐車場の高さ制限の平均値は1.57m、自走式立体駐車場の高さ制限の平均値は約2mとされています。

一般的な立体駐車場と高さ制限の平均値とほぼ同じですが、マンションによって高さ制限は異なるので、引っ越しの際はしっかり高さ制限を確認しておきましょう。

立体駐車場の正しい使い方

車と車の距離が近い立体駐車場は、正しい使い方をしないと大きな事故につながってしまいやすい駐車場でもあります。

そこで、以下では正しい立体駐車場の使い方を取り上げていきましょう。立体駐車場を使い慣れていない人は、ぜひ以下の使い方をしっかり確認してみてください。

駐車スペースの中央にしっかり駐車する

自走式立体駐車場を使う際には、しっかり車を中央のスペースに収めるように駐車しましょう。

しっかり中央に車を収めて駐車することで、周囲の車との接触事故の確率を減らすことができます。さらに、中央のスペースにしっかり駐車することで、車を安全かつスムーズに出すこともできるでしょう。

駐車した後は左右だけでなく後ろや前も確認して、しっかり車が中央のスペースに収まっているか確認してください。

エレベーター内を確認してから集中して操作する

機械式立体駐車場を使う場合は、エレベーターに自分の車を乗せた後に、車の前後と左右上下を確認し、ぐらついているものが無いかしっかり確認します。重量のある車を乗せて動くことを意識して、注意深く確認しましょう。

また、エレベーターの操作は判断能力がきちんとある状態の運転者が行うようにしてください。重大な操作ミスは大きな事故につながるので、操作中は操作だけに集中するようにしましょう。

立体駐車場を使う前に運転手以外は降りる

立体駐車場の利用時には、立体駐車場に入る前に運転手以外の人は降りるようにしましょう。特に機械式立体駐車場のエレベーター内に人が入り込んでしまうと、大変危険です。

そのため、必ず立体駐車場を使う前に、運転手以外の人やペットは降車させるようにしてください。機械式立体駐車場のエレベーター操作中に人やペットが入り込んでしまった場合は、すぐに操作を止めて管理者に連絡するようにしましょう。

立体駐車場を使う際の注意点

立体駐車場を安全に使うために、注意しておきたい点がいくつかあります。その注意点についても、解説していきましょう。特に立体駐車場を利用する予定がある人は、ぜひ以下の注意点をよく確認してください。

車高や車幅を確認しておく

立体駐車場では高さ制限と共に車幅制限もあります。機械式立体駐車場では、車をエレベーターに乗せて移動させるため、エレベーター内にある程度の余裕を持って収まる車幅と車高の車でないと、車が傷ついたり事故が起きたりする危険性が高まるのです。

また、車幅制限も機械式立体駐車場より余裕があることが多い自走式立体駐車場でも、余裕を持って駐車できる車幅かどうか確認する必要があります。一般的に人が余裕を持って車を出し入れするには、車の横に約60cmのスペースが必要とされているのです。

自走式立体駐車場の利用時には、必ず車幅を確認しておき、そのスペースが確保できるようにしてください。

車の重量が制限に引っかからないか確認する

立体駐車場には、実は重量制限もあるのです。自走式立体駐車場では制限重量の平均は約2~2.5t以下とされています。さらに、立体駐車場の階数が上がる毎に、制限重量もだんだん軽くなるので注意が必要です。

また、機械式立体駐車場では、車用のエレベーターに平均約1.8~2.5tの重量制限があります。立体駐車場の重量制限は安全確保と駐車場スペースやエレベーターにかかる負担を考慮して設けられているので、しっかり守るようにしましょう。

立体駐車場利用前には、車の重量の確認も忘れずに行うように注意してください。

疲労や眠気が強い時には操作しない

機械式立体駐車場を使う際には、車用のエレベーターを運転者が操作する必要があります。操作を誤ってしまうと、車が傷つくだけでなく、エレベーターが故障してしまう危険性もあるのです。

そのため、安全に操作できるように、自分が集中して操作できる状態か確認することを怠らないようにしましょう。眠気や疲労で判断力や集中力が低下している場合は、眠気や疲労がある程度とれて覚醒した状態になるまで、操作しないようにしてください。

どうしても覚醒状態になれない場合は、立体駐車場の利用を止めるという判断をするようにしましょう。

車高や車の重量などの確認方法

車高や車の重量などの確認は、安全に立体駐車場を利用するために必要なことです。以下では、社交や車の重量などを確認する方法も取り上げていきましょう。自分の車の正確な大きさや重さが分からない人は、ぜひ以下の方法でしっかり確認してみてください。

また、車両重量と車両総重量の違いにも触れるので、2つの違いが分からない人にも確認しておくことをおすすめします。

車検証や車のパンフレットを見る

車検証や購入時に貰う車のパンフレットなどには、正確な車高や重量などが記載されています。立体駐車場を利用する前に、必ずパンフレットや車検証などから正確な車の情報を確認しておきましょう。

特に車高や車幅などは、自分の体の大きさと比べて確認するという人もいると思います。しかし、立体駐車場の高さ制限や車幅制限に少しでも引っかかると、大きな事故につながる恐れがあるので、必ず車の大きさを正確に覚えるようにしましょう。

車両重量と車両総重量の違い

車検証には「車両重量」と「車両総重量」が記載されています。車の重量を知りたい時に、この2つの違いが分からず混乱してしまう人もいるでしょう。

「車両重量」とは、燃料やオイル、冷却水などの運転に必要なもの以外を全て取り除いた状態の車の重量を意味します。一方で、「車両総重量」とは「車両重量」に乗車可能な人数の重量と、積載できる最大重量をプラスした重量を指すのです。

ちなみに、「車両総重量」でプラスされる乗車する人の1人分の体重は55kgと設定されています。立体駐車場では重量制限もあるので、しっかり「車両重量」と「車両総重量」を区別して覚えるようにしましょう。

立体駐車場の高さ制限による事故を起こした場合

立体駐車場の高さ制限に引っかかり、事故を起こしてしまった場合、どのような対処をしたらよいかすぐに思い浮かぶ人は少ないでしょう。

そこで、以下では立体駐車場の高さ制限に引っかかって事故を起こした際の正しい対処法について、詳しく見ていきたいと思います。いざという時のために、車を運転する人にはぜひ以下の対処法を覚えておくことをおすすめします。

係員がいる場合

立体駐車場には、入庫する車の高さを確認するために係員が常駐していることもあります。その係員の指示に従って入庫したにも関わらず高さ制限に引っかかり、車や駐車場が傷ついた場合は、その係員の責任になることが多いのです。

そのため、係員がいる立体駐車場で高さ制限に引っかかった場合は、まずその係員にしっかり事故の詳細を伝えましょう。その後は係員の指示に従ってください。

係員がいない場合

係員がいない立体駐車場の高さ制限に引っかかり、事故を起こしてしまった場合は、その責任は自分にかかる可能性が高いでしょう。そのため、事故を起こしてしまった場合はまず落ち着き、立体駐車場の管理者に報告して対処してください。

事故によっては、立体駐車場の修復費用も請求されることもあります。そのため、しっかり保険会社にも連絡するようにしましょう。

立体駐車場でよくある事故例

立体駐車場では、これまでに様々な事故が発生しています。誰でも少しの気の緩みから事故を起こしてしまう可能性があるのです。そのため、立体駐車場を利用する人は、ぜひ以下で挙げていくよくある事故例も確認して、事故防止の意識を高めてください。

駐車スペースにぴったり収まっていない車と車の衝突事故

駐車スペースから車がはみ出していたことが原因で、車同士が接触してしまう事故は、特に自走式立体駐車場でよくある事故です。

自分で車を駐車させる自走式立体駐車場では、きちんと駐車スペースの中央に駐車できていなかったことで、このような事故が起きやすいとされています。

衝突した衝撃によって、自分も相手も深刻なケガを負ってしまう危険性があるので、きちんと駐車スペース内に車を収めるようにしましょう。事故を起こして相手にケガをさせてしまった場合は、落ち着いて速やかに救急車を呼んでください。

エレベーター内に閉じ込められた人が死傷する事故

機械式立体駐車場を利用する際に、操作ミスによってエレベーター内に入り込んでしまった人が死傷してしまうという事故もよくある事故です。機械式立体駐車場の車用エレベーターには、車を方向転換させるパレットと呼ばれる台が付いています。

エレベーター内に人がいることを忘れて出入り扉を閉じてしまった際に、焦って操作を誤り、パレットが動いてしまうのです。その結果、閉じ込められた人が動き出したパレットによって死傷してしまいます。

特に幼児が巻き込まれやすい事故なので、小さな子供を乗せている時に機械式立体駐車場を利用する場合は、このような事故に注意が必要です。

エレベーター内に車を入れる前に子供を降ろしたり、扉を閉じる前にしっかり子供の居場所を確認したりするようにしましょう。エレベーター内に子供が入り込んでしまった場合は、焦って操作せず、管理者に連絡してください。

運転手以外の人が操作して運転手が死傷してしまう事故

運転手以外の人が機械式立体駐車場のエレベーターを操作してしまい、運転手が死傷してしまう事故もよくある事故とされています。急いでいたり、同乗者が立体駐車場を使い慣れていたりすると、つい同乗者と運転手で操作してしまいがちです。

しかし、同乗者と運転手の呼吸が合わないと、運転手がエレベーター内の機会に巻き込まれて死傷してしまう危険性が高まります。

機械式立体駐車場での操作は基本的に運転手が行うものとされているので、同乗者に操作させないようにしましょう。

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制限やルールを守って立体駐車場を安全に使用しよう

今回は立体駐車場の高さ制限や正しい使い方などについて、取り上げていきました。立体駐車場は便利な駐車施設ですが、使用上のルールや制限をきちんと守らないと、他の車両を巻き込んだ大きな事故につながりやすくもあります。

そのため、今回紹介し立体駐車場の高さ制限や車幅制限、使用上の注意点などをしっかり覚えてから、立体駐車場を使うようにしましょう。

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