メンタルブロックの外し方とは?解除する方法も紹介!
物事にはタイミングがあります。メンタルブロックとは、行動する前に心にブレーキがかかることを言います。メンタルブロックが強すぎると、すぐ動けずに出遅れることがよくあります。今回は、メンタルブロックの外し方と、固くかけられた場合の解除方法についてご紹介します。
目次
メンタルブロックを外して自分を変えたい!
心配性、準備不足、また引っ込み思案な性格から行動するタイミングを逃してしまい、後悔したことはありませんか?
「思い立ったが吉日」ということわざがあります。何かを決断したら、すぐに行動したほうがいいことを意味します。しかし、迷って思い悩むほど決められなく動けなくなっていませんか?その繰り返しで、自分はいつも損をしていると思っていませんか?
このメンタルブロックをはずして、自分を変えたくありませんか?
メンタルブロックとは?
そもそも「メンタルブロック」とは、何を意味するのでしょうか?
「メンタルブロック」とは、言ってみれば心にかかるブレーキのようなものです。何かを始める時、失敗したらどうしよう、自分にはできない、この決断は正しいのだろうかと思い悩むことがあります。
このネガティブな感情こそメンタルブロックです。よほど行動的、または衝動的でない限り誰でも心に抱く感情です。心にかかるブレーキです。しかし、このメンタルブロックが強くなると問題が起きてきます。
メンタルブロックができてしまう原因
世の中には、自分の気持ちにリミッターを置かずに思った通りに行動できる人と、心配や恐怖から行動できずに躊躇してしまう人とがいます。メンタルブロックが強いと消極的になってしまいます。
どちらが成功しやすく、また満足度が高いかと言いますと、当然メンタルブロックがない人でしょう。では、この厄介なメンタルブロックはどうしてできてしまうのでしょうか?
身近な人達からの影響
不安や恐怖などから行動を制御するメンタルブロックは、身近な人たち、特に家族からの影響によって形成されます。
子供の頃、親や学校の先生から植え付けられた劣等感によって、新しい挑戦や転換について自信がなく、失敗するのではないかという恐怖心が生まれてきます。
学校の成績が悪かったために怒られたり、誰かと比較されてけなされた経験はありませんか?そのような出来事の積み重ねによって劣等感が生まれ、メンタルブロックとして現れます。
自分自身の失敗経験
メンタルブロックを作り出す原因は、自分自身の失敗経験にもあります。人生において、100%努力したのに結果が伴わないことはよくあるものです。
劣等感の強い人が、不安や恐怖を振りはらうように勇気を出して頑張ったのにも関わらず、目的達成できなかった時、大きな失望感が訪れます。
そして、その苦い経験がメンタルブロックを作り出す原因になってしまうのです。この時、親から褒められて育った人は同じような失敗を経験しても、自分自身を攻撃することなく乗り越えていくことができます。
メンタルブロックがある人の特徴
劣等感や自信のなさは、誰にでも多少心当たりのあるもののように思われます。では、メンタルブロックはどうなのでしょうか?メンタルブロックがある人の特徴を見てみましょう。
人前で話すことが苦手
メンタルブロックがある人は、人前で話すことが苦手だという人が多いです。それもそのはず、自信がないため、自分の話しが周りに聞いてもらえなかったらどうしようという不安や心配を心に抱えてしまうのです。
実際に人前で話した時に失敗するとは限りませんが、事前に心配し過ぎてストレスを受けてしまうので、大勢の前で話すことを楽しむどころか、緊張して頭が真っ白になってしまいます。
飲み会に行きたくない
メンタルブロックがある人は、不安や心配や怒りなどネガティブな感情が働きすぎて、周囲と関わるのが難しくなることがあります。例えば、飲み会に誘われても誰が来るのかを確認して、会いたくない相手がいれば可能なかぎり行きたがりません。
自分が関わる物事に対して、傷つきたくないという心配や、失敗するのではないかという不安を過剰に感じてしまうので、人に対しても肯定的な部分よりも否定的な部分が気になってしまうのです。
そのため、ほとんどの飲み会には、自分に被害を与える人が含まれているため、行きたくないと思ってしまうようです。
自分の思ったように行動できない
メンタルブロックが強いと、必要以上に警戒してしまい、自分の思ったように行動できなくなってしまいます。誰かから聞いた話や、固定概念、常識にこだわると、自分の思ったことが正しいのかどうかの判断できなくなってしまうのです。
自分の意見に自信が持てないため、他人の意見や常識に縛られてしまいます。その結果、メンタルブロックが強い人は、はたから見ると消極的にうつることが多いようです。
メンタルブロックの外し方
「後悔先に立たず」ということわざがあります。「後悔」には、行動したのに失敗して悔やむパターンと、行動せずにそのことで悔やむパターンがあります。多くの後悔からは学びが得られますが、行動して失敗するパターンの方が「失敗を次に生かす」ことができるのは想像に難しくありません。
行動できずに後悔するなら、同じ失敗を繰り返さないために、メンタルブロックの外し方を知って実行したほうがいいでしょう。では、メンタルブロックの外し方や解除方法についてみてみましょう。
メンタルブロックの原因を探す
メンタルブロックの外し方は、まず、メンタルブロックの具体的な原因をみつけだすことが大切です。
子供の頃は、家族の価値観や言動があなたの価値観に大きく影響します。また、周りの友達関係がうまくいかなかったことはありませんか?
このほか、自分自身の失敗や大人になってから挫折した経験があれば、メンタルブロックになっている可能性があります。トラウマも同様です。具体的にピックアップして、その時どんな気持ちになったのかを書き出してみましょう。
メンタルブロックをポジティブに考える
メンタルブロックは、自分自身の心を守るために働きます。しかし、それが必要以上に働くことによって問題になるのです。メンタルブロックの外し方の次のステップは、原因それぞれを見つけてその時に経験したネガティブな感情を受けいれることです。
そして、今からでもポジティブに、前向きにとらえる作業をします。これは、過去の苦痛を思い出して自分を受け入れることを意味しています。人によっては非常に苦しい作業ですが、今後メンタルブロックで苦労しないために必要になってきます。
自分に自信をもつ
メンタルブロックをポジティブにとらえなおしたら、少しずつ自分に自信をもてるように意識を変えていきます。自分に自信がある人は、自分を受け入れて、いたわることができる人です。
親から愛され褒められて育ち、やりたいことを応援してもらってきた人は、自分自身を愛し自信をもっていることが多いです。これからは自身を愛してあげましょう。自信が身についてくると、生きやすくなりメンタルブロックに縛られにくくなります。
成功をイメージする
今まで、メンタルブロックが働いて失敗や恐怖を感じてきた人は、あえて成功した自分自身の姿をイメージしてみて下さい。最初は難しいかも知れませんが、訓練だと思って挑戦してみましょう。
難しくて頭がいたくなるようなことも、実はそんなに難易度が高いわけではないことがあります。傷つかないように、と自分を守ろうとする意識が、物事を難しく考えさせていることもあります。
成功を意識してみて下さい。イメージトレーニングは、実際に動くときにも効果が期待できます。
メンタルブロックがない人と行動する
自分を変えたいなら、同じタイプの人と行動するのではなく、なりたいタイプの人と行動することもおすすめです。メンタルブロックを外すには、メンタルブロックがない人と行動するといいでしょう。
メンタルブロックがない人は、最初付き合いづらいこともありますが、それは彼らが固定観念にとらわれず自由な言動をしているためです。
その人の価値観や言動から影響を受けつづけると、自分の気持ちをがちがちに縛ることなく自由に開放するようになります。それは、次第に行動にも現れて、メンタルブロックが少しずつとれてくるでしょう。
メンタルブロックを解除する時に気をつけることは?
あなたのメンタルとを頑固に縛り続けるメンタルブロックですが、解除するにあたり気を付けることがあります。ここでは、それらをご紹介します。
少しずつ外していく
急激なダイエットには、リバウンドがつきものです。体の健康を害するだけでなく、短期間に食事を制限した反動が襲ってくるためです。メンタルブロックの外し方も、急に行うと同様のことが言えます。
精神的な縛りは、なるべく早く取り払いたいと思う人が多いでしょう。しかし、それが幼少期から長い年月をかけて形成されていることが多いため、急に解除しようとすると、気を付けていないとすぐに戻ってしまいます。
思考方式や考える癖などメンタルな習慣は、姿勢と似ていて身体に沁みついているため、なかなか直せないことが多いです。メンタルブロックの外し方に近道はありません。意識して少しずつ外していけるように、習慣から変えていきましょう。
デメリットもあることを理解する
実は、メンタルブロックを解除することにはデメリットもあります。言いかえますと、メンタルブロックにはメリットもあると言うことです。
例えば何かを始める時、用心深さが吉と出ることもあります。メンタルブロックがある人は、悩みに悩んで、人の意見も取り入れながら決定しようしますが、メンタルブロックがなくなったら、よく考えずに行動して失敗してしまうデメリットもあります。
また、メンタルブロックがなくなると、自分の気持ちに正直になり、その結果行動的になりますが、一方で一時の自分の感情に流されて間違った選択をしてしまうデメリットもあるでしょう。
メンタルブロックを活用する
あなたの思考を縛り、行動を制限し続けるメンタルブロックですが、外し方を実行してもどうしても解除できない場合、どうしたらいいのでしょうか?
専門家に相談して、解決したほうがいいのでしょうか?メンタルブロックは、心理カウンセリングだけでなく、スピリチュアルやコーチング、占いの世界でも取り上げられています。そのため、どこにいけばいいのか思い悩んでしまうでしょう。
それなら、発想をかえてメンタルブロックを活用してみてはいかがでしょうか?
メンタルブロック、100%解除しなくてもいい
メンタルブロックが心をがんじがらめにしていて、生きづらさを感じている人は少なくありません。外し方を知って取り除きたいのは重々承知していても、そう簡単にいかない場合が多いことも事実です。
仮に、自分の力では無理なので心理カウンセリングを受けて、効果が感じられたとします。しかし、それを継続するにはあなたの努力が必要です。人は、別人になることは不可能ですので、治したい習慣や性格もそう簡単に変えられません。
長い間、メンタルブロックの外し方を知り格闘してきたのに解除できず苦しむなら、100%なくさなくてもいいのではないでしょうか?大事なのは、自分のメンタルブロックの性質をよく知り、そのメリットを最大限に活用させようとする姿勢です。
自分の性格と適性に合わせて共存する
今の状況に満足していない人は、人生を活発に自由に生きている人を見ると、羨望のまなざしで見上げてしまいます。そして、自分と比較して劣等感を感じてしまうことは、全く意味のないことです。
まず、メンタルブロックのせいで人生が楽しくないなら、どんな人生なら楽しいと思えるのかを考えてみましょう。また、メンタルブロックの原因を探してみて下さい。その上で、自分のもともとの性格を理解しましょう。
どんなことに興味があり何をしている時にやりがいを感じるのか書き出してみましょう。そして、どうすれば自分の心の制限を活用できるのか分析してみましょう。
メンタルブロックにもメリットがあることを言及しましたが、それを逆手をとって利用する、またはメンタルブロックと共存するというスタンスです。また、自分のことに集中するようにしましょう。そうすれば、隣の庭がそんなに青くなくなってきます。
なりたい自分になるために
今回は、メンタルブロックの外し方や付き合いかたについて解説しました。メンタルブロックを解除するには、幼少期に家族から植えつけられた価値観や評価、自分自身への制限や、失敗経験などと向き合わなければならず、一筋縄ではいかないことがわかりました。
それらの経験からメンタルブロックができて、あなたの行動力に制限をかけています。そして、呼吸をするように自然にあなたの内面に存在しています。人は多重人格者でない限り、同じ肉体で生まれ変わることはまずありません。
そのため、あなたの精神を苦しめるメンタルブロックも、受け入れて解除する方法を試しながらその程度を調節し、活用できるように訓練したほうが現実的ともいえます。まずは、ありがままの自分自身を肯定し受け入れましょう。
思い通りに動けない「どうしようもない自分」でも、他人と比較せずにそれが自分だと自信を持って言える時、メンタルブロックはそんなにあなたを苦しめるものではなくなるのではないでしょうか?なりたい自分になるために今の自分を好きになることから始めてみましょう。