マリーゴールドの花言葉は?種類や色別(白,オレンジ,黄)の意味・由来

マリーゴールドは、愛らしく丈夫で花壇でもよく見かける花です。ポジティブな花言葉を持つ一方、プレゼントには向かない花言葉も持っているので、贈り物をする場合には少し気をつけたい花でもあります。マリーゴールドの種類や色別の花言葉の意味や由来を紹介しましょう。

マリーゴールドの花言葉は?種類や色別(白,オレンジ,黄)の意味・由来のイメージ

目次

  1. 1マリーゴールドとはどんな花?
  2. 2マリーゴールドの花言葉
  3. 3マリーゴールドの花言葉と意味【色別】
  4. 4マリーゴールドの花言葉と意味【種類別】
  5. 5マリーゴールドの花言葉の由来
  6. 6マリーゴールドを楽しもう!おすすめスポット3選
  7. 7マリーゴールドには手紙やカードを添えて

マリーゴールドとはどんな花?

丈夫で育てやすいことから、マリーゴールドは花壇にもよく使われ親しまれている花です。色鮮やかで、花壇で咲き誇るオレンジや黄色が目をひきます。最近では品種改良で白なども見かけるようになりました。

長いあいだ花が咲き続ける特徴から、日本では「千寿菊」や「万寿菊」と呼ばれることがあります。(千寿・万寿は寿命が長いということ)夏から秋いっぱいまで、鮮やかな花を楽しむことができるのも魅力です。

代表的な種類は、フレンチマリーゴールド、アフリカンマリーゴールド、レモンマリーゴールドなどです。マリーゴールドの名前の由来、歴史、特徴について詳しくみていきましょう。

マリーゴールドの名前の由来

マリーゴールドは、英語圏では「Marigold」と表記されます。「Mari=Mary's(聖母マリア)」+「gold(金)」⇒「聖母マリアの黄金の花」という意味になります。

キリスト教の聖母マリアの祝日は、年間を通して5回~10回あります。宗派によって違うものの、その祝日にはいつも咲いているのでこう呼ばれるようになりました。一部、「Mari=フランス語のmarais(沼)」だという説もあります。

マリーゴールドの歴史

マリーゴールドは、フレンチマリーゴールドやアフリカンマリーゴールドと呼ばれる種類がありますが、原産はメキシコです。16世紀にスペインに渡り⇒アフリカ⇒ヨーロッパと広がり、日本には、フランスを経由して江戸時代に入ってきました。

アステカの人々は、マリーゴールドをハーブ、儀式の装飾にも使っていました。メキシコのお盆「死者の日」でも、たくさんのマリーゴールドが使われます。10月31日~11月2日、骸骨モチーフとマリーゴルドの装飾が街にあふれます。

マリーゴールドの特徴

色は、鮮やかなオレンジ、黄色、赤が主流ですが、クリーム色や白い物もあります。フレンチマリーゴールドは背が低く枝分かれが多い姿をしており、アフリカンマリーゴールドは背が高く花が大きいのが特徴です。

独特の香りが強く害虫避けになる性質は、マリーゴールドに共通する特徴です。コンパニオンプランツ(他の植物の育成に役立つ植物)として役立つだけでなく、マリーゴールドを栽培してそのまま肥料にするとセンチュウ(害虫)対策にもなります。

開花期が長く色鮮やかなうえ、病気に強く丈夫でなので、花壇にもってこいの花です。茎の長い種類は珍しく、切り花にしにくいですが、少しずつ流通が増え、アレンジメントに使われる用になってきました。

マリーゴールドの花言葉

マリーゴールドの花言葉は、明るくポジティブなものと、「嫉妬」や「下品な心」のように贈答品としてふさわしくないものが混じっています。

マリーゴールドをプレゼントにしたいときには、花言葉をチェックして、誤解のないようにメッセージを添えるなどしたほうが良いでしょう。地域や種類、オレンジ・黄色・白など色や種類によっても変わるマリーゴールドの花言葉をみていきましょう。

マリーゴールドの日本での花言葉

マリーゴールドの花言葉は地域、色などによって違いがあります。日本ではどんな花言葉が使われているのか紹介しましょう。

「勇者」

ゼウスの息子アポロンのイメージから「勇者」という花言葉が与えられています。ギリシャ神話に登場するアポロンは、理想の青年像として扱われる詩歌や音楽などの芸能・芸術の神です。

マリーゴールドの花言葉のもととなった言い伝えの中でも、水の妖精クリスティに恋い焦がれられる存在として登場します。

「可憐な愛情」

アポロンは水の妖精クリスティから激しく愛情を向けられますが、このときすでに王女レウトコエという恋人がいました。嫉妬したクリスティが王のゼウスに告げ口し、怒りを買ったレウトコエは生き埋めにされていまいます。

自分のしたことに後悔し、アポロンを9日間見つめ続けたクリスティは黄色い花に姿を変えました。この花がーゴルトドだったというのです。クリスティの一途な思いに由来して、「可憐な愛情」という花言葉が生まれました。

「悪をくじく」・「健康」など

理想の青年像、勇者のアポロンのイメージから「悪をくじく」、開花期が長いことから「健康」といった花言葉が知られています。

また、クリスティの激しい恋心から「嫉妬」、「絶望」、「悲嘆」が花言葉とされることがあります。マリーゴールドの花言葉は、植物の特性や言い伝えの解釈からポジティブな意味と、ネガティブな意味を持つことがあることがわかります。

マリーゴールドの海外での花言葉

マリーゴールドはアフリカン、フレンチなどの種類がありますが、どちらも原産はメキシコです。スペイン、北アフリカ、ヨーロッパと広がり、大きく丸い花をつけるアフリカン、フランス宮廷での栽培が盛んだった小花のフレンチに枝分かれしました。

海外でもいろいろな意味の花言葉混在しているのでしょうか?どのようなものがあるのかみていきましょう。

「嫉妬」

マリーゴールドにまつわる逸話としては、ギリシャ神話に由来するものと、キリスト教の聖母マリアに由来するものがあります。ギリシャ神話に登場するアポロンは、憧れの的であり思い焦がれながら恋が実らずマリーゴルドになったという話がいくつかでてきます。

激しい愛情をもちながら恋が成就しなかったことから、「嫉妬」、「絶望」、「悲嘆」といったネガティブな感情を表す花言葉が広がりました。

「予言(者)」

マリーゴールド(聖母マリアの黄金の花=Marigold)と呼ばれ、神と結びつく神聖な花とされています。このため、花言葉のなかに「預言者」という言葉が含まれています。聖母マリアの祝日にいつも咲いている、神の言葉を伝える花という意味があるのです。

その他

アラブ首長国連邦では、マリーゴルドが国花になっており、ヨルダンの国章には世界の真実や権利を守る象徴としてマリーゴールドの盾が描かれています。神聖な花として受け止められていることがわかります。

もちろん、ギリシャ神話に基づいた花言葉がマリーゴルドの花言葉とされることも多く、「嫉妬」、「下品」などネガティブな意味を持つ花言葉が引き合いに出されることもあります。

マリーゴールドの花言葉と意味【色別】

マリーゴールドの花言葉の解釈には、色による違いがでてきます。原種は、オレンジや黄色で、白は最近になって登場しました。花言葉は、色の印象だけでなく、宗教上の意味や歴史が関係していることを押さえておきましょう。

オレンジのマリーゴールドの花言葉

【予言・真心】

オレンジのマリーゴールドは、聖母マリアの”黄金の花”のイメージにぴったりです。神聖な神の言葉を伝えるものを預言者と呼び、司祭や指導者を表している場合もあります。未来を言い当てるというよりも、人の進むべき道を示すという意味になるでしょう。

黄色いマリーゴールドの花言葉

【健康・下品な心・可憐な愛情】

太陽の花として生命力が強くよく育つということから「健康」、キリストを裏切ったユダが黄色い衣をまとっていた事から裏切りや不吉を連想させることから「下品な心」、アポロンへの愛が叶わず黄色い花になったアクアティスから「可憐な愛情」…

同じ黄色いマリーゴールドでも、花言葉の由来によってまったく違った花言葉を持っています。

白いマリーゴールドの花言葉

【決まった花言葉はありません】

マリーゴールドでは、黄色、オレンジ、赤などがもともと存在している主な色で白は最近のものです。白いマリーゴールドは、品種改良で登場した「F1バニラ」と呼ばれる品種です。白は歴史が浅いため、花言葉はまだありません。

八重咲きでアフリカンのようなボリュームのある花姿をしています。最近では、白だけでなく、ピンクがかった「ストロベリーブロンド」など新種が登場しています。

マリーゴールドの花言葉と意味【種類別】

マリーゴールドには、大きく分けてフレンチマリーゴールド、レモンマリーゴールド、アフリカンマリーゴールドがあります。それぞれの種類によって花言葉が使い分けられていることがあります。種類別の花言葉の違いを紹介しましょう。

フレンチマリーゴールド

【いつもそばに置いて】

マリーゴールドは、フランス宮廷の庭に植えられ、可憐な美しさが愛されていました。そこから、神話から結びついたネガティブな花言葉とは別に、「いつもそばにおいて」という意味が託されることがあります。

フランスで発達したことでフレンチと呼ばれています。フレンチの特徴は、細い枝にいくつも小花がついている小型の株だというところです。マーガレットやガーベラのように花芯を花びらが囲む愛らしさがフレンチの魅力です。

側にいて欲しい人を大切にする気持ちを託して栽培し、その可憐で鮮やかな姿を眺めて楽しむシチュエーションが連想されます。

レモンマリーゴールド

【愛情】

3センチほどの小さな花をたくさんつけるのがレモンマリーゴールドの特徴です。フレンチやアフリカンと違い、北アメリカ原産の小柄な種類のマリーゴールドです。葉からレモンのような香りがします。

花言葉は愛情ですが、マリーゴールドと聞いて「嫉妬」や「悲しみ」を連想する場合が多いのでカードや手紙を添えるのが良いでしょう。

アフリカンマリーゴールド

【逆境を乗り越えて生きる】

もとはメキシコ生まれのマリーゴールドは、スペイン⇒北アフリカ⇒ヨーロッパと強い生命力で世界に広がっていきました。もとの性質合わないケースにも遭遇しながらも、品種を変化させながら環境に適応していった重能力と生命力を持つ植物なのです。

マリーゴールドの花言葉の由来

マリーゴールドの花言葉は、その由来がいくつかあるため、まったく違った複数の花言葉が割り当てられていることがわかります。なぜその花言葉が添えられるようになったのか、代表的な花言葉の由来をみていきましょう。

花言葉「変わらぬ愛」の由来

ギリシャ神話に登場する太陽神アポロンは、憧れや愛の対象で、悲恋物語の逸話に登場します。みているだけで幸せだと憧れ続けた少女カルタが、激しい恋の情熱に燃え尽きたあとに魂が太陽に吸い込まれ、立っていた場所にマリーゴールドが咲きました。

また、アポロンに憧れていた少年クリムノンは、ようやく気持ちが通じるようになったところで雲の神の嫉妬にあい命を落としてしまいます。かわいそうに思ったアポロンが、その亡骸をマリーゴールドに変えたという逸話もあります。

こうした逸話を由来として、「変わらぬ愛」という花言葉が生まれました。

花言葉「嫉妬」「絶望」「悲観」の由来

まるで反対のネガティブな花言葉に感じますが、強すぎる思いは「嫉妬」、「絶望」、「悲観」に繋がります。これらの花言葉も、アポロンに対する愛が、悲劇を生んだ恋物語が由来しています。

水の妖精クリスティは、すでに王女レウトコエを恋人にしていたアポロンに一途で激しい愛情をいだきます。その姿は見方によっては「可憐な愛情」を持っている反面、「嫉妬」、「絶望」、「悲観」に苦しんだと見ることもできるのです。

アポロンにまつわる逸話から、愛には美しさと人間の醜さが同居している花言葉が生まれたともいえます。

マリーゴールドを楽しもう!おすすめスポット3選

開花期が長く栽培しやすいマリーゴールドは、日本各地の花園でたくさん植えられています。家庭の花壇やガーデニングとは一味違う、大規模なマリーゴールドの花畑は、オレンジや黄色が鮮やかで美しいものです。おすすめスポットを紹介しましょう。

くじゅう花公園

大分県竹田市久住町、標高800mの高原に面積約20haの広大な敷地を持つ花公園です。四季をとして18種類以上もの花々が栽培されています。9月から11月にかけてアフリカンマリーゴールドが見頃になります。

アフリカンマリーゴールドのオレンジを活かして、ハロウィンのかぼちゃランタン(ジャック・オー・ランタン)をかたどった花畑は壮観です。

たいゆう緑化園

秋田県横手市、およそ1.5haもの広さに2万5千株者花々が咲き誇る花畑が自慢です。定植作業には、地元の小学生、幼稚園児も参加しています。8月から10月にかけてマリーゴールドが見頃となります。3,700本ものオレンジの花畑は見ごたえがあります。

ファーム富田

北海道富良野市、ラベンダー畑の名所ですが、マリーゴールドもたくさん植えられています。秋の早い北海道ですが、開花期の長いマリーゴールドは7月~10月までオレンジと黄色の大地のカーペットを形造っています。

アフリカンマリーゴールド、フレンチマリーゴールドのオレンジと黄色の帯が鮮やかです。

マリーゴールドには手紙やカードを添えて

身近な花壇でも見かけるマリーゴールドは、親しみのある花です。ポットや庭植えで楽しまれることが多かった花ですが、切り花、白など改良が進み、贈り物にしてみたいと思うことも増えてきているのではないでしょうか。

八重咲きの白は可憐で、マリーゴールド全体の花言葉になっている「可憐な愛情」などの清楚な雰囲気のメッセージにしっくりきます。ただ、激しい愛情と嫉妬や悲しみは背中合わせとでも言うように、ネガティブな花言葉を持っています。

花言葉を気にする相手の場合、手紙やカードでプレゼントの真意が誤解なく伝えられる気遣いが大事かもしれません。

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