手取り月収14万の生活は?一人暮らしの家賃や貯金を紹介
新生活や初めて一人暮らしをするときは不安が沢山ありますよね。手取り月収が14万円の生活は可能なのかと、考える人は多いのではないでしょうか。今回は手取り月収14万での家賃や生活費・貯金などが、どのような内訳になるのかをご紹介していきます。
目次
手取り14万で生活はできるの?
まずは手取り月収14万円での生活が可能かどうか考えていきましょう。結論から言うと生活は可能です。ただし一人暮らしだと、家賃・光熱費・税金・通信費・交際費など支出は多くあります。手取り月収14万円だと、どのような生活になるのか順を追ってご紹介します。
手取り14万の額面と年収
手取り14万円の額面と年収について見ていきましょう。額面給与とは、基本給に残業代・交通費や各種手当を合計したものです。一般的に「月収」や「年収」は額面の金額になります。天引きされる前の額面は、どのようになっているのでしょうか。
手取り14万の額面(総支給額)
手取りの金額は額面金額から税金や社会保険料などを差し引いたものです。手取りが14万円の場合には、額面金額ではおおよそ給与は18万円前後になります。
手取り14万の年収
続いて手取り月収14万円の年収を見ましょう。単純計算すると先程の額面金額(18万円)×(12ヶ月)で年収では216万円以上になります。ボーナスの有無でも年収が変わってきます。年収に対するボーナスの割合は15%前後です。ここから計算しますと、ボーナスありの年収は254万円前後。ボーナス無しの年収は216万円前後となります。
手取り14万の税金と社会保険料
給与18万円から引かれる税金や社会保険料などの内訳を見ましょう。おおよそ程度引かれるのでしょうか?
税金 | 住民税 | 9,000円 |
所得税 | 3,000円 | |
社会保険 | 厚生年金 保険料 | 17,000円 |
健康保険料 | 9,000円 | |
雇用保険料 | 1,000円 |
一例ですが、年金保険料や健康保険料が多く引かれることになります。給与からすべて差し引くと手取りが14万円前後になります。
手取り14万で一人暮らしの家賃と貯金
続いて月収の内訳で大部分を占める毎月の支払いである家賃について考えます。安いに越したことはないですが、理想のお部屋や…都内ですと賃料が高くて困ってしまう人も多いのではないでしょうか。また、長い生活の中で貯金をしながらの無理ない暮らしは可能かどうかを紹介していきます。
家賃の目安
生活費などもかさむ中、毎月の支払いである家賃はなるべく抑えたいところです。一般的に一人暮らしの家賃相場は5万円前後でしょう。家賃は手取りの3割~4割が望ましいと言われています。都内の場合は4万円台に抑えることはなかなか難しいでしょう。5万円台であれば貯金額ができそうです。
なるべく安いお部屋を探すか、直接大家さんに掛け合える場合は、家賃交渉をして価格を下げてもらう努力も出来ます。都内で風呂トイレ別や駅近となると、6・7万円台になるのでお部屋を妥協するか、月々の支出をいかに減らすかの二択になります。
貯金の目安
先程紹介した税金・保険料・家賃などを仮定し、一人暮らしの生活費なども差し引くと月々1万円は貯金している人が多いのではないでしょうか。固定支出を減らして1万円は一人暮らしの生活でも貯金したいところです。
ただし、固定支出を極限まで減らし、生活費も厳しく管理できれば2万円~3万円の貯金も夢ではありません。自分で毎月の貯金額を決めて定期預金するか、毎月使う生活費のみを月初めにおろしてその金額で生活するかが、きちんと貯金するにはおすすめです。
手取り14万の生活費を例で紹介
一人暮らしで貯金もしたいとなると、生活費をいかに抑えるかが重要です。実家で暮らしていた人は内訳のイメージがわからないのではないでしょうか。光熱水費・通信費・食費・交際費など出費が多い中、生活費がどのような内訳が望ましいか考えましょう。
手取り14万の独身男性の生活費内訳
月収からの支出の内訳がどのようになっているか、独身男性を例に見ていきましょう。
家賃 | 50,000円 |
食費 | 30,000円 |
水道光熱費 | 10,000円 |
通信費 | 10,000円 |
衣類・日用品 | 10,000円 |
交際費 | 10,000円 |
この場合趣味などにお金を使わないのであれば、無理なく暮らせる内訳なのではないでしょうか。月によって変動するところや、結婚式・飲み会など急な出費もあるでしょう。それに備えて、一人暮らしで抑えやすい費用が食費です。一人暮らしだと外食やお惣菜などで済ませる人が多いですが、自炊して作り置きなどをすることによって2万円前後にすることは可能です。
通信費も格安スマホなどに変えて、月々の支払いを抑えたりすることはできます。SIMフリーのスマホでしたらWi-Fiと合わせても毎月9,000円以内に出来ます。
女性の場合は?
お洒落を楽しみたい男性や女性ですと、食費や交差費よりもファッション代・美容代などの出費もかさむでしょう。個人差はありますが、女性の毎月の美容代の平均額は15,000円~20,000円前後だそうです。
手取り14万円で貯金もしていきたい人ですと、美容代について少し我慢が必要でしょう。節約できるところを見つけてやりくりをして暮らしていくことが必要になります。
フリマアプリを利用して欲しいものを見つけたり、美容院もカットモデル募集のアプリで探して行ってみるのも節約になるのでおすすめです。
手取り14万は少ない?
手取り月収が14万円は、旅行や趣味などを我慢すれば一人暮らしは可能です。しかし、将来のことなども考えると十分な月収とは言い難いかもしれません。20代、大卒・高卒の学歴ごとの平均給与と比べてみましょう。
男性 | 女性 | |
大卒・院卒 | 227,000円 | 220,400円 |
高専・短大卒 | 204,200円 | 201,200円 |
高卒 | 201,000円 | 183,300円 |
こうして、平均額と比較するとやはり14万円の月収は低いことがわかります。手取りが14万円だと一人で生活していいくのが精一杯になってしまいます。あまり贅沢もできないですし、将来のことを考えている人は、月収を少しでも高くすることをおすすめします。
節約できる方法は?
給与があまり高くない、一人暮らしで上記にある項目をいかに節約できるかは、かなり重要になってきます。無理ない範囲で毎月の支出を減らしていく方法を考えていきましょう。おすすめの方法をいくつかあげていきます。
まずは支出を把握すること
まずは月々の支出を把握することが大切です。家計簿などをつけることをおすすめします。はじめての一人暮らしの人や、習慣がない人だと面倒に感じるかもしれませんが、最近は「家計簿アプリ」なども多くあります。中にはレシート読み取り式で写真を撮るだけのものもありますので、使った金額をしっかり残すことが出来ます。
毎月支出がどのような割合かを把握することによって、節約できる部分などが見えてくるでしょう。また、家計簿をつけることによって、お金を使う意識が強くなるのでいい抑制効果にもなります。
必要かどうかの判断
節約というと、冷暖房を我慢したり…コンセントを抜いたり…シャワーを無駄に使わないように…なんて考える方が多いでしょう。しかし、水道光熱費は一人暮らしですと先程お伝えした通り合わせて1万円程度で、そこまで使用するものでもありません。
小さな節約はもちろん大切ですが、社会人に多い飲み会を断る勇気や欲しいものを一度考え直すなどの判断が重要です。断る勇気も大切です。
長い目で考える
節約は長い目で考えることがとても需要です。上記の項目は大きな1度の支出を考えることでしたが、毎月の固定支出をいくら減らせるかも考えるとなお良いです。例えば通信費、食費などを合わせて毎月2,000円でもおさえられたとします。2,000円×12ヶ月=24,000円ですので、1年間で24,000円も貯金が可能になります。
手取り14万で結婚しても大丈夫?
手取り14万円でも結婚すること自体は大丈夫です。しかし、結婚生活や、結婚式をあげたり…新婚旅行…将来子供のことなど考えることは山積みですよね。不安を解消するべく問題点を考えていきましょう。
共働きは必須
先程もお伝えしましたが、結婚することは問題ないとしても、将来を2人で考えていくと共働きは必須でしょう。奥様に苦労してほしくないという人は転職やスキルアップをオススメしますが、今の時代共働きの夫婦も多いです。2人合わせれば年収が500~600万円になり、貯金もしやすくなります。
手取り14万円のままで奥様を養うことはもちろん、子供も…なんていうのは不可能でしょう。一人暮らしが精一杯なのが現実です。共働きで生活水準を安定させるのが間違いないです。
どちらかが正社員であることも大事
一例ですが、やはり正社員のほうが安定していますし、正社員は年齢も上がるにつれ、年収も上がる傾向にあります。正社員はキャリアアップの機会も多いのに対し、派遣やフリーターですとその機会はあまり見込めません。
将来的に子育て費用が破綻してしまう可能性なども考えると、夫婦のどちらかが正社員で、安定した収入があることはとても大事です。
手取り14万で車や住宅ローンは可能?
手取り14万円ですと今までに参考をご紹介しました通り、自由に使える金額がかなり限られてきます。その中で、車の購入や維持費・住宅ローンは可能なのかどうか考えていきましょう。
車は中古車なら可能
実家暮らしではない一人暮らしの人ですと車の維持費はかなりの負担になりそうです。しかし車を使わないと通勤や生活が成り立たない人もいると思います。中古車であれば50万円程度の車もありますし、自動車保険料を抑えられます。加えて、維持費の安い軽自動車にしぼって考えることをおすすめします。
「スズキ アルト」や「日産 セレナ」「ホンダ モビリオ」など中古車で50万円前後のものがあるので参考にしてみてはいかがでしょうか。こだわりがある方や、まだ先の購入でも良い方はしっかり貯金するか、生活水準を上げる必要があります。
住宅ローンはかなり厳しい
あくまで例ですが、住宅ローンは年収300万円はないと厳しいでしょう。手取り14万円ですと住宅ローンを組めたとしても、大きな負担になる可能性や、返済に苦労し生活が破綻しかねないのでおすすめできません。
自己破産しては元も子もないので、まずは年収を上げることを考えるべきです。
手取り14万円前後の人はどれくらいいるか
自分は周りと比べてどうなのか、全体の収入の割合が気になりますよね。手取り14万円の人の年収は216万円前後です。国税庁の民間給与実態調査によると給与所得者の年収分布によると、年収200万円~300万円の人は国民の16.3%、796万人です。時給に換算すると1,000円をきる場合もあるなかで、転職なども頭によぎるでしょう。
手取り14万は転職するべき?
一人で生活していくには問題ないのが手取り14万円の生活水準ですが、娯楽や将来のことを考えると転職するべきなのではないかと思います。長く生きていく上で、この先直面する問題点はどのようなところなのでしょうか。
手取り14万のデメリット
年齢を重ねるごとに広がる格差
長く働けば少しづつは昇給するでしょう。しかし、一般的に給与が少ない人は昇給額も少なく、給与が高い人は昇給額も大きくなっていきます。そしてその差は年を重ねるごとに広がっていくものです。
自分への投資が出来ない
頑張って仕事をしても生活するので精一杯で、将来のことも考えて貯金もすると、自分のために使えるお金がほとんどありません。何のために働いているか分からなくなってしまう人もいるのではないでしょうか。
定年後の生活について
将来不安な老後について。65歳から年金が支給されるとしても、十分な金額ではありません。すると、今から貯金が必要になりますが、このままの給与では日々の生活で手一杯になり満足に貯金が出来ないのではないでしょうか。
転職するための行動
転職しようかと考えている人は、悩むより実際に動いたほうが懸命です。まだ良いかな…いつかは…と、転職を悩んでいるとズルズルと同じ職場にいるケースが多いです。どうするべきか、ご参考までにお伝えします。
改善したい点を明確にする
まず今の職場で改善したい点、転職したら成し遂げたい点などを明確にすることが大切です。なんとなく転職活動をするのでは勿体無いです。給与面を一番に考えるのか、福利厚生がしっかりしているか、など一度自分の人生プランとあわせて見つめ直すのが良いでしょう。
求人サイトに登録する
近年は求人サイトが多くあります。まずはいくつか登録してみてはいかがでしょうか。サイトに登録し、自分の希望する条件をいれると企業からスカウトがくるサイトなどもあります。求人サイトでどのような募集があるのか閲覧するだけでも、具体的なイメージが掴めたり勉強になるでしょう。
手取り14万をどう考えていくか
今回は手取り14万円での生活がどのようなものかご紹介しました。これからの長い人生において、ある分で生活していくと考えるか、より有意義なゆとりのある生活のために生活水準をあげるか…考えるべき点ですね。不安を抱えている方は、スキルアップなどをすれば、今よりもっと輝ける仕事が見つかるはずです。悩んでいる方は、一歩踏み出してみて上を目指してみるのが良いでしょう。