クロッチとはパンツのどの部分?下着の位置や役割・合わない時の対処法
クロッチをご存知でしょうか?クロッチはショーツの一部分です。クロッチの役割や手入れの仕方、合わない時の対処法など詳しく説明させていただきます。クロッチについての疑問やショーツについてのお悩みをお持ちの方のお役に立てる情報が満載です。ぜひご覧ください!
目次
クロッチ(股布)はどの部分のこと?
「クロッチ」という言葉を聞いて頭に何が浮かんできますか?クロッチというものがどのようなものなのかわからない方もいるかと思います。
クロッチとは女性用下着の内側に縫い付けてある布のことをいいます。下着を履くときに「この布なんだろう?」思ったことはありませんか?その布がクロッチです。これからその「クロッチ」について紹介させていただきます。
クロッチの位置
クロッチは女性用下着の内側の股部分が直接当たる位置に縫い付けてあります。クロッチの大きさはIラインと呼ばれる女性のデリケート部分が当たる範囲分の布面積です。
あまり普段意識したことが無い方もいるかと思いますが、多くの女性がクロッチ付きの下着を使用しているのではないでしょうか。1枚は自宅にあるといっても過言ではないくらい、クロッチ付きパンツは流通しています。
クロッチの持つ3つの重要な役割
クロッチは無意味に付いているのではなくきちんと役割があります。多くの女性用下着に存在しているだけあって、女性にとって重要な役割を担っているのです。
大きく分けると3つの重要な役割がありますので、紹介させていただきます。
衣服を汚さないための役割
女性はおりものが分泌されますが、生理周期によってその量にも変化があります。多い時には布から経血が染み出てしまうこともあり、そういったときに履いている衣類にまでシミが付かないようにクロッチが守ってくれるのです。
サニタリーショーツの中にはこのクロッチが何枚か重なっているショーツも販売されています。突然生理が来たりナプキンから経血が漏れてしまったりしても、衣服への影響が少ないように工夫されているショーツです。
生理中に外出時の経血トラブルは避けたいですから、サニタリーショーツは女性用下着の中でも特に大切な役割を果たしているのかもしれません。
股部分の布の強度を高める役割
股部分の汚れを落とすために下着を手洗いする方も多いです。汚れを落とすためにゴシゴシと擦るのは良いのですが、その分下着の股部分の布にダメージが集中します。そのため股部分の布の強度を上げるためにクロッチが付いているのです。
生理用ナプキンやおりものシートを使用する時も、剥がす際にその粘着力で生地が傷んでしまいます。下着に直接張るよりもクロッチに張った方が下着を長持ちさせることができるのです。
女性用下着は布が薄かったり柔らかかったりする商品が多いです。そのためダメージが加わる部分の強度を強めることは、下着を長持ちさせるためにとても大切なことです。
デリケートゾーンへの刺激を抑える役割
衣類の値段が安くなる一方で化学繊維の商品が多く流通するようになりました。化学繊維は皮膚にトラブルを起こす原因の一つと言われています。特に下着はデリケートゾーンに直接触れるので、注意が必要です。
男性よりも女性の方がピタリとデリケートゾーンの位置に下着が当たりますから、皮膚トラブルを起こしやすいです。そのため女性用下着のクロッチ部分が綿素材や肌に優しい素材でできている商品をよく見かけます。
肌が丈夫な体質な人でも、生理中やストレスなどでホルモンバランスが崩れる時期になると、デリケートゾーンは特に敏感になりやすいです。
急に肌トラブルを起こすこともあるのです。優しい素材のクロッチがついていることで、そういったトラブルを起こりにくくしてくれます。
クロッチ部分を清潔に保つには?
デリケートゾーンに直接触れるクロッチはショーツの他の部分と比べて汚れやすいです。おりものや汗・皮脂が付着しやすいですし、蒸れやすい部分であるため雑菌が繁殖しやすいです。
クロッチ部分を清潔に保つには普通の洗濯に加えてひと手間かけると良いです。いくつか紹介していきます。
洗濯機に入れる前に手洗いする
女性はおりものや経血でショーツののデリケートゾーンに触れる位置が汚れやすいです。その汚れを受け止めるクロッチは普通の洗濯だけではなかなかキレイになりません。クロッチに付いたおりものや経血のシミは一度手洗いで股部分をよく擦り洗いすると良いです。
常温の水ではなく40℃前後のぬるま湯で洗うと効果的です。経血はそれだけではなかなか落ちませんので、シミ取り剤を用いてみましょう。
ぬるま湯に少量の洗剤を溶かしてそこにショーツをしばらくつけておいてから、クロッチの付いた股部分を擦り洗いするとさらに効果的です。縫い目の部分の汚れは見落としがちですので、縫い目もよく確認してください。
たまに塩素系漂白剤を使って消毒をする
ショーツの中は湿度の高い状態になっているため雑菌が湧きやすいです。普段のお手入れで汚れを落とすことはできますが、除菌はできません。
そのため時々塩素系漂白剤を使用して除菌することをおススメします。塩素系漂白剤を溶かした水にしばらくつけてからいつものお手入れをしましょう。
ただし塩素系漂白剤は取り扱いに注意が必要ですので、ご使用になる際は必ず注意事項をよく読んでから使ってください。
よく乾燥させてから畳んでしまう
他の衣類と違い下着は部屋干しすることが多いでしょうから、乾きにくい日もあるかと思います。しかし雑菌の繁殖を防ぐためによく乾かすことを心がけてください。
梅雨時期は乾きにくいかもしれませんが、湿ったまま片付けてはいけません。畳む前によく確認しましょう。
部分的に湿っていて早く乾かしたいときはドライヤーの冷風を当てて乾かします。温風はいけません。熱によってショーツの生地が傷んでしまうことがあるからです。夏場でしたら扇風機やエアコンの風が当たるところで干すと良いでしょう。
おりものシートを活用する
クロッチの汚れの多くがおりものによるものです。おりものは生理周期によって分泌量が変わります。いつもより多いと実感したら市販されているおりものシートをショーツの股部分に装着してみましょう。
そういった時期でなくても使用できる方は使用しみると良いです。汚れが気になる度に交換できますので、清潔な状態を保つことができます。汗をかきやすい時期や運動の最中のなどに付けてみると効果的でしょう。
生理の日はサニタリーショーツを使う
サニタリーショーツのクロッチはナイロン素材になっていたり、何枚か重ねて股部分が分厚くなっていたり、経血が漏れにくいよう工夫されています。
特にパンツスタイルの日は経血が漏れてしまったときにパンツに付いてしまうリスクが高いです。スキニーやチノパンなど少しタイトなパンツだとシミが滲み出てしまいやすいでしょう。
もちろんナプキンやタンポンで生理の対応はしていると思いますが、用心するに越したことはありません。経血のシミは取れにくく、洗い落とすのに時間がかかりますから、生理中は専用のショーツを使ってさらなる対策を取りましょう。
クロッチが合わない時の対処法
クロッチは便利な役割がある一方で、股部分の肌に直接触れるからこそ合わないと感じてしまうことがあります。またクロッチの位置が合わない・縫い目の位置が合わないなど、自分の体にクロッチがフィットしないこともあります。
そういったときの対処はどのようにしたらよいのでしょう。
クロッチが肌に合わないとき
女性の肌はデリケートです。特に股部分は皮膚トラブルが起こりやすいです。クロッチがどの商品も体にやさしい素材でできているわけではありません。中には化学繊維でできていたり特にこだわりが無い素材で作られていたりすることもあります。
かぶれを起こしてしまったらすぐに使用を中止します。女性用のデリケートゾーンに使えるクリームを塗ったり、市販薬で治まらなければ病院を受診したり早めに対応してください。
もともとお肌が敏感である人は、下着を買うときに素材をよく確認してから買うようにしましょう。綿でできているショーツはお肌に優しいのでおススメです。
クロッチの縫い目が気になるとき
縫製が雑な下着を選んでしまうと、クロッチの縫い目が肌に当たって気になることもあります。使用されている糸が太く縫い目に厚みが出てしまい、肌にぶつかりやすくなるためです。
椅子に座った時に股部分の一部に何かが当たる気がしたり、歩いているときに一部分だけ擦れている感覚がしたりする時は、クロッチの縫い目が合わないことが原因であることが多いです。
肌トラブルの原因になりかねないので使用を辞めるか、おりものシートをクッション代わりに敷いて刺激を和らげて使ってみましょう。購入時は縫い目のチェックも大切です。
クロッチの位置が合わないとき
せっかくクロッチが付いているのに位置が合わないために、クロッチではない部分に汚れのシミがついてしまうことがあります。ショーツのサイズが自分に合わない・ショーツの形が自分の体格に合わないと起こりやすい問題です。
これではクロッチの役割を果たせていません。下着が汚れてしまったりパンツに染み出てきたり、クロッチが付いていないときと同様のトラブルが起こりやすくなります。汚れる位置におりものシートを張って使いましょう。
自分でクロッチを取り付けし直すことができるのが考える方もいると思います。クロッチはその両脇または全周がしっかり縫い付けてあるので、縫物の技術が素人であれば難しいです。下手にやってみると下着そのものを傷つけてしまう恐れがあります。
下着も直接でなければ試着させてくれるお店もあります。もしご自身の体系にコンプレックスがあったり、標準よりも大柄な体格であったりする場合は、購入前に試着をします。クロッチの位置が合わないことが無いように、適切なところにあるかよく確認しましょう。
クロッチなしの下着はあるの?
クロッチが付いていないショーツはいくつか種類があります。クロッチの役割を重要視するよりも見た目の美しさやセクシーさを重視しているランジェリーには、クロッチが付いていない商品が多いです。
もう一つは「シームレス」という縫い目が無い女性用ショーツにはクロッチが付いていません。そして「ふんどしパンツ」というショーツも存在しています。
ふんどしと聞くと男性を想像しがちですが、れっきとした女性用ショーツの仲間です。縫い目を減らし締め付け感を軽減する形で作られています。ふんどしパンツはVラインの位置や太もも周りに余裕のある設計です。その名の通り女性用のふんどしです。
締め付けを無くすことに夜寝るときに使用すると下着の締め付けを気にすることなく快適に眠ることができるでしょう。ふんどしですがデザインを選べばショーツとしての役割をもちろん果たせます。
本当にふんどしのような形のものも販売されていますし、女性用ですから普段使いできそうな可愛いデザインの商品もたくさんあります。
縫い目が無いとスキニーパンツにショーツの跡が出にくい
シームレスショーツは縫い目が無いのでショーツの一部分に厚みが出ることもないですし、肌に密着しやすいのでスキニーパンツやタイトスカートを履いていても、ショーツの跡が出にくいです。
普段着でそういったタイトなファッションが好きな方も、仕事の時にスーツを着る方も、シームレスショーツであればショーツの跡を着せずに外出できます。
履き心地が好評なシームレスショーツですが、それだけでなくこういった役割を気に入ってシームレスショーツを選ぶ女性も増えています。
クロッチなしのおすすめ商品
普段使いのショーツでクロッチの付いていないものをお探しでしたらシームレスショーツが快適です。おススメの商品を紹介させていただきます。
日本のシームレスショーツの代表ともいえるのがユニクロのシームレスショーツです。低価格で種類・サイズ展開が豊富ですから、初心者の方でも安心して購入できます。
ユニクロは全国各地に店舗がありますから、出先で買い物ついでに立ち寄ることが出来ます。ユニクロの女性用肌着や女性用ショーツを販売している売り場にありますので、ぜひご覧になってみてください!
クロッチは必要?快適な下着の探し方
クロッチの無い下着もある下着もどちらもそれぞれ長所と短所があります。まずは両方試してみることが一番です。ただしどちらを購入するにしても、必ず試着をしてそれぞれの機能がきちんと活かせる商品を買いましょう。
ネットショップでももちろん購入できますが、まずはお店で買うことをおススメします。自分のお気に入りが見つかったら、リピートするための購入はネットで良いでもしょう。
用途に応じて使い分けよう
その時々に応じて使い分けると良いです。パンツスタイルの日はシームレスショーツ・生理の日はクロッチパンツ・夜寝るときはふんどしパンツ…というように適材適所でそれぞれの役割を発揮できる使い方をしましょう。
あなたに似合うクロッチをさがそう!
クロッチの役割や特徴を理解していただけたでしょうか?クロッチは女性用の下着についているだけあってとても女性の役に立ちます。
きちんと自分の体系や肌質にあったものが見つけられれば、きっとあなたのお役にも立つはずです。ショーツといっても様々なものが存在していますから、クロッチパンツに限らず、他のものもぜひトライしてみてください!