品格の意味とは何か?品格のある人の特徴を紹介
品格のある人になりたい人は多いです。そこで、品格とはどのようなことをいうのか解説しています。品格とは、品のよしあしという意味があります。言葉遣いが丁寧で他人を思いやるなど、品格がある人に共通する特徴と、品格がある人になるための具体策を紹介します。
目次
品格のある人ってどんな人?
憧れる女性像に「品格のある人」と答える女性は多いです。また、好きな男性のタイプに「品のある人」と答える女性も多いでしょう。男性も、品格のある人が好きなものです。
大人になるにつれ、気になるのが「品格」です。では、品格のある人には、どのような特徴があるのでしょうか。一言で説明しようとすると、難しいものです。人によって、品格を感じるポイントが異なる場合もあります。
意味が深い「品格」ですが、品格がある人には、共通する特徴も多々あります。その共通点を探っていくことで、品格のある人とはどのような人なのか、どのようにふるまうと品格が身につくのか、紐解いていきましょう。
そもそも「品格」の意味とは?
そもそも、「品格」という言葉の意味が、ぼんやりしています。「品格」とは、「品のよしあし」「すぐれた気品」という意味が辞書には記載されています。やはり、はっきりとした基準がない言葉といえます。ですが、「品」という要素が、大切な特徴であることは間違いありません。
人にはそれぞれ「品性」という要素があります。その品性を格付けしたときに、どのグループに入るのかが品格のそもそもの意味です。
一般的には、品性の格が高いグループに入っている人が、「品格のある人」と判断されます。明確な基準がありませんから、分かりづらいのですが、品格のある人といわれる人の特徴をみていくことで、自分も品格のある人になることができます。
「品格」の類語
では、品格のある人の特徴を掘り下げるために、「品格」と似た意味をもつ言葉を知り、イメージを膨らませていきたいと思います。
・気品 ・品位 ・上品 ・風格 |
このような言葉が、同じ意味合いで用いられます。詳しくみていきましょう。
気品を感じるポイント
品格のある人は、「気品のある人」とも言い換えられます。気品とは、どことなく漂う品のことです。「気」という文字がついているように、その人がまとう空気や気持ちという要素に品の良さを感じたとき、「気品がある人」といわれます。他人にさりげない思いやり・気遣いができることが、気品を感じさせるポイントといえるでしょう。
見返りを期待したり恩着せがましかったりすると気品とはかけ離れていきます。「気」というのも、つかみどころがないですが、その人のもつオーラ・雰囲気と捉えると分かりやすいです。
上品な人とは
品格のある人は、「上品な人」とも言えます。上質な品性を兼ね備えている人のことです。上質な品性は、見た目の印象も極めて重要な要素になります。安っぽいメイクと高級感があるメイクであれば、高級感があるメイクが上質な品性を感じさせます。持ち物のセンスの良さや質の良さも判断材料になるでしょう。
高価な物を使えばよいということではありませんが、上質なものは、高価であることも多いものです。品格のある人になるためには、品質の良いものに触れる機会を多くもつことも大切だといえるでしょう。
風格を身に着けたい
品格の類義語に「風格」という言葉もあります。風格は、容姿や態度で推し量られます。整えられたヘアスタイル、他人に対して余裕のある態度などが風格のある人の特徴といえるでしょう。変に媚びるような態度や目上の人の機嫌をうかがうような態度だと、風格からは離れていきます。堂々としている様子が、風格を感じさせるポイントになります。
品格のある人の特徴《男性編》
品格がある人とはどのような人か、ぼんやりとしたイメージができてきたでしょうか。では、品格のある人にはどのような特徴があるのかを紐解いていきます。まずは、男性からみていきます。男性の場合、品格のある人の特徴は、風格が共通要素といえます。具体的な特徴として、4つあげていきます。
人に誠実
誠実さは、品格のある人に共通する特徴のひとつです。品格のある人は、「人との約束を守る」「何かあればすぐに連絡をする」「自分にとって不都合なことでも正直に話す」「裏切らない」など、相手への思いやりを欠かしません。
また、相手によって態度がコロコロ変わったり、話がコロコロ変わったりする男性は、信頼ができません。こうした人に誠実な対応ができる根底には、自分への自信があります。自分で自分を信頼している男性は、その正々堂々とした態度から風格がにじみでて、品格のある人だと感じさせるのです。
清潔感がある
身だしなみが整っていることも品格のある人に共通しています。清潔感のある男性は、髪が整えられていて、スーツが定期的にクリーニングされており、爪が短く切りそろえられています。
また、歯のメンテナンスにも定期的に通っていて黄ばみなどがありません。最近は、メンズ用の化粧品が充実していることから、肌が整っていることも品格のある男性の特徴になっています。
清潔感は、他人に対する思いやりです。相手を尊重するからこそ身だしなみを整えることができるのです。
教養がある
品格のある人は、常に勉強することを怠りません。世の中の変化やニュースなどの情報をチェックして、分からないことは調べたり、詳しい人に教えてもらったりしています。教養がある人は付き合いの幅が広がり、さらに教養が増えていきます。
また、教養をひけらかすような態度はとらず、謙虚に学ぶ姿勢があります。身についた教養が気持ちの余裕となり、さらに品格をあげていきます。
声をあらげない
すぐに声をあらげて怒る男性は、品格がないとみられます。腹が立つことがあっても、穏やかに対応できる男性は、品格のある人とジャッジされるでしょう。
品格のある人は、大きな声で威嚇するのではなく、怒ったときほど声のボリュームを下げ、冷静に対話をします。感情の起伏を声に表さないのが、品格のある人に共通する特徴といえるでしょう。
品格のある人の特徴《女性編》
それでは、女性の場合、品格のある人の特徴にはどのような特徴があるのでしょうか。女性の場合、品格のある人の特徴は、物腰の柔らかさがポイントといえます。具体的な特徴を4つあげましたので、ひとつずつみていきましょう。
言葉遣いが丁寧
品格のある人は、言葉遣いが丁寧で、やわらかく、正しい日本語を話しています。流行言葉はあまり使わず、美しい日本語を選択しています。また、ネガティブな言葉よりポジティブな言葉を選び、相手を傷つけない配慮があります。話すスピードがゆっくりという特徴もあります。
声のボリュームも適切で、急に大きな声になったり、興奮してキンキン響く声をだしたりするようなこともありません。攻撃的な言葉を選び、早口で話すと品格のある人の特徴から大きく離れてしまいます。言葉は、受け取る相手や周りの人のことを考え、思いやりをもって選択すると品格のある人になれるでしょう。
慌てない
「品格のある人は、あまり走らない。」と、よく言われます。あくまでも、そのようなイメージがあるということで、実際に走らないわけではありません。つまり、品格のある人は、慌てる印象がないのです。物事に動じず、冷静に状況を見守り、穏やかに対処します。
人前で慌てることがないから、「走らない」というイメージにつながっているのです。朝、電車の時間に乗り遅れそうになって走るなどということは、品格のある人がすることではありません。
では、品格のある人は、なぜ慌てることがないのでしょうか。品格のある人は、時間に余裕をもって準備をしています。時間に焦ることがないため、常にゆったりと行動し、相手を気遣うこともできるのです。そうした努力をしているから、品格のある人は、ゆったりとした印象をもたれることが多いのです。
身だしなみが整っている
品格のある人は、身だしなみが整っている特徴があります。見た目はもっとも分かりやすいポイントです。よく知らない人でも、見た目の印象で品格のある人だと感じるシーンは多いものです。
場所をわきまえたデザインや質の服装で持ち物と統一感があり、ヘアスタイル、メイクも美しく仕上がっています。さりげなく流行を取り入れる余裕があることも、品格がある人の特徴です。
また、姿勢が良いというのも身だしなみの要素になります。服装が整っていても猫背では、台無しです。背筋を整えるまでが身だしなみと心得ましょう。
謙虚で感謝の気持ちを忘れない
品格がある人は、常に謙虚で他人への感謝の気持ちを忘れません。人の手柄を横取りするような行動は、品格のある人がすることではありません。物事に常に感謝をし、その気持ちを相手に伝えることも忘れません。
感謝の気持ちを伝えられると、人は気持ちがいいものです。笑顔が連鎖していき、品格のある人の周りには、笑顔の人がたくさん増えていきます。そうした好循環に満たされているのが、品格のある人の大きな特徴といえます。
品格を下げてしまう捨てたい意識
ここまで、品格のある人に共通する特徴を見てきましたが、逆に、品格を下げてしまう行動があります。それは、清潔感がなく、攻撃的で、他人に思いやりがない言動です。このような品格を下げてしまう行動をするときには、自分の意識を見直してみましょう。
自分の中に、品格を下げてしまう行動をさせる意識があると、品格のある人になかなか近づけません。その意識は、攻撃性をもたらしてしまいます。そんな2つの意識を紹介します。もし、あなたの中にあるようなら、この機会に捨ててしまいましょう。
「どうせ私なんて」という意識
品格のある人と真逆の意識のひとつが「どうせ、私なんて」という自虐の意識です。もし、こうした意識がどこかにあるなら、捨ててしまいましょう。具体的には、自分のことを褒める習慣を取り入れましょう。このとき、難しいことを褒める必要はありません。当たり前のことができただけでも褒めてよいのです。
また、こうした意識に気がついたなら、身の回りに好きなものを置くことも、とても有効な手段です。自分の気持ちが上がる香りのシャンプー、肌触りの良い下着など、触れる機会が多いものから変えてみましょう。自分の気分がよくなることが、品格のある人になるための第一歩です。
人のせいにする意識
悪いことが起きたとき、他人や環境のせいにしてしまうということもよくあります。人は自分を守るものなので、少しくらい他人のせいにするときがあってもいいでしょう。ですが、常にその意識に支配されていると、品格のある人になかなかなれません。
品格のある人は、人や環境に感謝を忘れないという特徴があります。人のせいにしている自分に気づいたら、感謝できることに目を向ける癖をつけていきましょう。
品格のある人になるための心得
では、いよいよ、品格のある人になるためにはどのようにすればよいか、具体策をみていきます。
TPOをわきまえた作法を身につける
日本には、様々な作法があります。作法とは、他人に対する思いやりを表現するマナーです。品格のある人に共通する特徴は、これらの作法をしっかり身につけていることです。場面ごとに求められる作法は様々ですから、それぞれのシーンに合わせた作法を学ぶとよいでしょう。
正しい日本語を身につける
品格のある人は、正しく丁寧な日本語を話します。流行言葉で乱れた言葉を使う癖があるならば、正しい日本語を意識的に学ぶように心がけてください。
正しい日本語で話された言葉は、言葉そのものが品性を帯びます。そして、その言葉を発した人の品性を高めてくれるものです。美しい言葉を使う人とお付き合いすると自然に使う言葉が整えられます。
気持ちに軸を持つ
品格のある人は、ただ相手に合わせるのではなく、自分に気持ちに一本軸があるのが特徴です。その軸があるために、媚びているような印象を与えません。自分の軸を大切にしながら、柔軟に対応できる余裕が、品格のある人に共通する特徴といえます。
品格のある芸能人を紹介
品格のある人になりたいときには、目指す人がいると分かりやすいです。お手本になりやすい人として、品格がある芸能人をご紹介します。
品格のある男性芸能人
まずは、男性芸能人からみていきます。男性は、誠実さ、清潔感、教養がポイントです。
1.小泉孝太郎
育ちのよさがにじみ出ていて品格のある人といえば真っ先に出てくる人です。元総理大臣が父親ですが、偉ぶった様子がなく、温厚なイメージです。若くても品格は身につけられることが分かります。
2.佐々木蔵之介
気品を感じさせる風格がある俳優さんです。笑うと柔和な印象になることも、品格を感じさせる要因といえるでしょう。
品格のある女性芸能人
では次に、女性芸能人をご紹介します。
1.松下奈緒
見た目から育ちの良さを感じさせます。ピアニストで芸術的な教養が備わっていることも品格のある人として認識される要因といえます。
2.天海祐希
凛とした軸を感じさせるところが、品格のある人に共通の特徴を兼ね備えています。宝塚出身の風格を感じさせる女優さんでもあります。
芸能人は、特に言葉の使い方が綺麗で丁寧な人が多いです。学ぶところはたくさんあります。あなたが品格のある人だなと憧れる芸能人を見つけてお手本にしてみるとよいでしょう。
品格のある人の仲間入りをしませんか
品格のある人は、人に愛されるだけではなく、周りの人を幸せにもできる人です。品格は自分の努力で身につけることができるものです。今からでも遅くありません。少し意識して、品格のある人の仲間入りをしてみましょう。